そもそも車中泊とは?
「車中泊」とは文字通り車内に泊まることを意味しますが、その定義は非常に曖昧です。
例えば、
・サービスエリア・道の駅の駐車場で車内に泊まり、調理や作業は車内では行わない利用方法
・登山前日に車内に泊まり、調理や作業も車内で行うアウトドア要素の強い利用方法
のどちらの利用法も総称して「車中泊」と呼ばれています。
年間およそ100日程を車中泊にてすごす富士山ガイド、児島氏の車
本記事では、
・サービスエリア・道の駅の駐車場で車内に泊まり、調理や作業は車内では行わない利用方法
→「車中泊初心者」
・登山前日に車内に泊まり、調理や作業も車内で行うアウトドア要素の強い利用方法
→「車中泊上級者」
としておすすめグッズをご紹介します。
【車中泊初心者・上級者】車中泊に必須のおすすめグッズ
車中泊に必須なアイテムや、あったら便利なグッズは何なのか。
まず始めに、「車中泊を始めてみたい車中泊初心者」と「アウトドア要素の強い車中泊上級者」どちらの方にも必須の最低限必要な車中泊グッズをご紹介します。
なお、必須アイテム、おすすめグッズ共に富士山ガイドを勤め、年間100日程を車中泊にて過ごしている児玉氏に協力頂き選択させて頂きました。
寝袋・シュラフ
車中泊という位ですから、まずは寝袋(シュラフ)が必要です。寝袋にはミイラのように体を包むマミー型と、四角く動きやすい封筒型(レクタングラー型)、手足を出せるコルネット型などがあります。
マミー型は保温能力が高く小さく丸めて収納できるのが特徴で、封筒型は保温能力は劣りますが価格は比較的安いのが特徴です。
春・秋・冬など夜の冷え込みが予想されるシーズン、高地などのエリアでは、保温性が高くキャンプなどでも利用できるマミー型がおすすめです。
また、夏で夜の冷え込みも強くないシーズン・低地などのエリアでは価格も安価な封筒型がおすすめです。
スリーピングパッド(マット)
車中泊の際にはシートを倒して荷室部分に寝る方が多いと思いますが、凹凸が気になりますよね。そうした凹凸には、弾力のあるスリーピングパッドを敷くことで体を翌朝の痛みから守ることが可能になります。
スリーピングパッドには、大まかにインフレータブルタイプと半インフレータブルタイプ、クローズドセルタイプの3つがあります。
空気が含まれる量が多いインフレータブルタイプはかさばらずクッション性が高いのですが、膨らますスペースと時間が必要になり高価になる傾向があります。
本記事では、多少かさばるものの安価で膨らます必要のないクローズドセルタイプのスリーピングパッドをおすすめします。
カーテン、サンシェード
車中泊では、夜は蛍光灯朝は太陽の光が差し込むことで睡眠が妨げられる場合があります。また外気温からの影響を防ぐためにもサンシェードやカーテンを設置するのがおすすめです。
下記は全ての窓を覆うことができるサンシェードです。
※サイズに関してはお乗りの車に合うか事前にご確認下さい。
【初心者・上級者向け】車中泊にあると便利なグッズ
次に、必須ではありませんが「車中泊初心者」「車中泊上級者」のどちらにとっても、あると便利な車中泊グッズをご紹介します。
USB式扇風機
車内の気温を快適な温度に保つのも重要な要素です。
寝るときには車のエンジンを切ってエアコンが利用できないため、室内温度の調節にUSB式の扇風機やUSB式の電気毛布などがおすすめです。
USB式電気毛布
車用の網戸
扇風機を使っても車内が暑い場合は、リア部分に車用の網戸を取り付けることで外気を取り込むことができます。エンジン停止後でも涼しく、蚊からも守ってくれます。
モバイルバッテリー
先ほどご紹介した、USB式の扇風機や電気毛布、スマホのバッテリーに給電を行うためには大容量のバッテリーが必要です。現在は安価でバッテリー容量も多いモバイルバッテリーが販売されています。
大容量バッテリー
また価格帯は4万円台後半と高価ですが、長期の車中泊が予想される場合は下記のような大容量バッテリーを購入するのもおすすめです。
下記の大容量バッテリーであれば、家庭で使用するAC電源もついており電製品はほとんど使用できます。
インバーター
インバーターは、エンジンがかかっている車のシガーソケットに差し込むことで、AC電源(コンセント)やUSBを使えるように変換する機械です。
インバーターがあれば、エンジンがかかっている状態であれば電気ケトルでの湯沸かしや、スマホの充電が可能になります。
下記のBESTEKのカーインバーターは、シガーソケットから給電することでAC電源(コンセント)×2口、USB×2口の使用が可能です。
アイマスク
就寝中に車外からの明かりを遮断し、ぐっすりと眠るためにはアイマスクが1つあると安心です。下記の貝印のアイマスクはシンプルで価格も安いためおすすめです。
耳栓
アイマスクに加えて、耳栓があると車外の騒音を軽減することができます。特に交通量の多い場所で車中泊をする場合は必須といえます。
下記の耳栓は、世界トップシェアを誇るモルデックス社の大きさや遮音性などが異なる耳栓が8種類入ったお試しパックです。Amazon「耳栓」カテゴリでも人気ランキング1位を獲得しており、このお試しパックを買っておけば自分にフィットする耳栓が見つかるでしょう。
ネックピロー
バックパックなどでも代替可能ですが、慣れない車中泊で首を痛めないようにネックピローがあるとさらに快適な睡眠を手助けしてくれます。下記のネックピローはAmazon人気ランキング1位のネックピローです。
【上級者向け】車中泊にあると便利なおすすめグッズ
最後に、車内外での調理などアウトドア的要素の強い「車中泊上級者」向けに、あると便利な車中泊グッズをご紹介します。
LEDランタン
食事や作業の際に必要なのが車内を照らすランタンです。下記のコールマンのLEDランタンの明るさは379ルーメンと手元を照らすのに十分な明るさです。また照明部分が4つに分離することで、夜中のトイレ利用などでも照明を持ち運ぶことが可能です。
ヘッドライト
ランタン以外にも、目線の先を照らす場合に持っておきたいのがヘッドライトです。ヘッドライトを車内で使う場合は、狭い空間でも動きやすいように小さく軽いものがおすすめです。下記の商品は、電池を含めても69gと非常に軽いヘッドライトです。
テーブル
狭い車内で作業や食事をする際には、折りたたみ式の小さなテーブルがあると便利です。下記のキャプテンスタッグのローテーブルは耐荷重が30kgあり、アルミ製のため熱いものを天板に載せても安心です。