エスティマ 概要・走行性能
■トヨタ エスティマの概要・特徴
2016年に登場したエスティマは、2006年に登場した3代目エスティマの3度目のマイナーチェンジです。一新したフロントビューはフードやグリル、フェンダーなどが変更しており、外観面は新規デザインになっています。
美しさを保つためにセルフリストアリングコートを全カラーに採用。分子レベルで結合しやすい特性があるので、洗車などで小さなすり傷が入った場合には、自己修復し、新車時の光沢とカラーを保持します。
■トヨタ エスティマのデザイン・ボディーカラー
エスティマのデザインは、流線型スタイリングになっており、美しく伸びやかなサイドビューがこの車の存在感を表しています。カラーバリエーションは10色で、そのうち3色はミニバンで初めてのブラックルーフを採用したツートンカラーです。
上下に分かれたツートンカラーの存在感は大きいもので、街中など走行すると目立つこと間違いないでしょう。ベースカラーは、上がブラック、下がレッドマイカメタリックのツートンカラーです。
■トヨタ エスティマ BEAMS 2AZ-FE VVT-iの燃費
エスティマに搭載しているBEAMS 2AZ-FE VVT-iエンジンは、2.4L直列4気筒エンジンです。低燃費化を進めており、燃料消費率はJC08モード 11.4km/Lになります。スムーズな加速を実現しており、走りと燃費のバランスを重視した扱いやすいエンジンと言えるでしょう。各部パーツを徹底した低フリクション化で低燃費に成功し、優れた環境性能も備えています。
■トヨタ エスティマのハイブリット
ハイブリットシステム「THSII」は、低燃費と走行性能の両方を実現したシステムです。THSIIのBEAMS 2AZ-FE VVT-iエンジンの燃料消費率はJC08モード 18.0km/Lになります。走りを安定させるために後輪には、E-Four用リヤモーターを搭載。雪道など凍りやすい路面では、トルクを強めることで発進性を高め、走行を安定してくれます。
フロントモーターと組み合わせると、燃費向上にもつながります。そして、EVモードはモーターのみで走行するもので、早朝や深夜帯などエンジン音があまり出せないシーンでは、活躍してくれます。このEVモードはスイッチで簡単に切り替えることができます。
エスティマ 車内空間・快適性能
■トヨタ エスティマの搭乗人数・シート
エスティマは大人7人が乗っても快適さがある広さです。シートは革の高品質を表現したブランノーブ+合成皮革シートで、キルティング加工をしているので、耐久性と伸縮性に優れています。
後部座席は広々とした空間で、スイッチ一つでサードシートを床下に格納する機能が特徴です。この機能を使えば、大人数を乗せる時や、荷物を運ぶ時など気軽に広さを調節することができます。
■トヨタ エスティマのインテリア
インテリアの部分では、サテン調加飾の装飾など洗練されたモダンインテリアがリラックスさせる空間を演出しています。セカンドシートは、リラックスキャプテンシートという名称で、両サイドにアームレスト、シート一体型のオットマンを配備しています。
まさに飛行機のファーストクラスの快適さを実現したシートです。セカンドシートは最大800mmのスライドが可能なので、サードシートを床下に収納し、セカンドシートを一番後ろまでスライドさせれば、車内にVIPルームを作ることができます。
■トヨタ エスティマの快適性能
エスティマのガラスはトヨタで初めて全方向に約99%のUVカットガラスを採用しています。後部座席のガラスにも対応しているので、暑い日差しから360°守ります。日焼け止めと同じ効果があるので、日焼けなど気になる女性の方にはうれしい機能です。その他にも女性にうれしい機能として「ナノイー」が搭載しています。
これは、水に含まれる電気を帯びたイオンで、車両のエアコンから放出します。車内の空気を爽やかなものにし、肌や髪に優しい影響を与えてくれます。まるでエステに来たような気分になれます。
運転席と助手席には、快適温熱シートを設置しており、HiとLoの2つのモード切り替えができます。寒い日には背中や腰から温めてくれます。
■トヨタ エスティマの室内装備
車内に搭載したアクセサリーコンセントは、家庭用と同じAC100Vのコンセントです。車内でパソコンや携帯電話の充電、家電製品など利用可能です。アウトドアのシーンやロングドライブ、停電、災害時などの非常時に便利な機能です。
車内には標準で6スピーカーが搭載しているので、セカンドシートやサードシートに座っている方でも上質なサウンドを楽しむことができます。
エスティマ 装備・安全性
■トヨタ エスティマのToyota Safety Sense C
Toyota Safety Sense Cは、単眼カメラとレーザーレーダーを使った前方の安全を守るシステムです。プリクラッシュセーフティシステムは単眼カメラとレーザーレーダーを使って、前方の障害物への衝突を知らせてくれます。衝突の可能性がある場合には警告ブザーがなり、衝突の可能性が高くなると自動ブレーキが作動します。
レーンディパーチャーアラートは、車線逸脱を防ぐ機能です。道路上の白線や黄線をセンサーが認識し、ウインカーを出さずに車線を逸脱してしまう時にブザーとディスプレイ表示で逸脱していることを知らせます。
オートマチックハイビームは、自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。常にロービーム状態だと夜間の歩行者に気づきにくいもので、ハイビームで走行可能だと判断した場合、自動でハイビームになるので、手動での切り替えが不要です。
普及車向け「トヨタセーフティーセンスC(Toyota Safety Sense C)」の実力は
http://matome.response.jp/articles/263トヨタが提供する普及車向け向け衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティーセンス)C」の仕組みや性能、搭載車種についてまとめました。
■トヨタ エスティマの予防安全運転
エスティマの顔とも言えるヘッドライトは、Bi-Beam LEDヘッドランプを採用しています。1灯でハイビームとロービームの切り替えが可能で、フロントバンパーに搭載しているLEDアクセサリーランプと組み合わせると近未来的な顔を見せてくれます。リヤには緊急ブレーキシグナルを搭載。これは急ブレーキをした際に、ハザードランプが自動で点滅するもので、後続車に注意を促します。
車庫や駐車場に停車する際に、バックで入れると大きい車ほど死角が多くなります。障害物の接近を知らせる機能として、クリアランスソナー&バックソナーがあります。超音波センサーを使ったもので、障害物が接近するとブザーとディスプレイ表示で知らせてくれます。
雪道など滑りやすい路面では、S-VSCが機能します。これは、ステアリングを安定させる制御システムで、車両の挙動を安定するアシストをしてくれます。
■トヨタ エスティマの安全装備
万が一、エスティマが衝撃を受けてしまった場合はどうなるのでしょうか。まず、発動するのがSRSエアバッグシステムです。衝撃が強いフロントシートに多くのエアバッグが搭載していますが、後部座席の方を守るために、カーテンシールドエアバッグが窓側から発動します。フロントシートの方はシートベルトをしているので、むち打ちをするケースもあります。
そこで登場するのが、アクティブヘッドレストです。衝突の衝撃を緩和させるためにヘッドレストが前に移動することで、むち打ちを軽減してくれます。しかし、万が一の時のためにしっかりと拘束するシートベルトは煩わしいものです。プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトは、衝撃の際だけしっかりと拘束するシートベルトで、普段は快適なシートベルトで、煩わしさがなく利用できます。
■トヨタ エスティマの防犯機能
防犯機能として、イモビライザーシステムを導入しています。これは、オーナーさんが持つスマートキーの電子IDと車両の電子IDが一致しないとエンジンやモーターが始動しないものです。また、不正にドアが開けられた際にはオートアラームが発動し、フリーホイールシリンダーにより、ロック解除できないなど盗難防止システムがあります。