スバル レヴォーグが日本カー・オブ・ザ・イヤー 2020-2021受賞!
《写真提供 日本カー・オブ・ザ・イヤー》日本カー・オブ・ザ・イヤーはスバル・レヴォーグ
新型スバル レヴォーグは、2020−2021日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは、1980年に創設された、その年を代表するクルマを選ぶ自動車業界の一大イベントで、現在、一般社団法人 日本カー・オブ・ザ・イヤーが構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会により運営されています。
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、自動車ジャーナリストを中心に最大60名の選考委員の投票によって、その年の受賞車を選びます。つまり、日本中のクルマの専門家が、その年に発売されたクルマのなかで「最も優れた1台」を選び出すイベントが、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」なのです。
と言う事は、新型スバル・レヴォーグは2020年に日本で発売されたクルマの中で「最も優れたクルマ」と言う事になります。毎年沢山の新型車が発売されるなかで、一番に選ばれるなんてスゴイですよね。
レヴォーグって、一体何がスゴくて日本一に選ばれたのでしょうか?
新型スバル レヴォーグのここがスゴい!
■1. 手放し運転もOK!超賢い アイサイトX!
写真提供・SUBARU アイサイトX
レヴォーグ、高速道路で渋滞した時に、なんと「手放し」でクルマに運転を任せる事が出来ます!もちろん、ドライバーがちゃんと前を向いて道路状況を監視する必要はあります。
脇見運転はダメ!ゼッタイ!それに、レヴォーグはドライバーの視線を常に監視していますから、よそ見してたら警告がでるので注意して下さい!
でも、ドライバーが適切な監視をして、いつでも運転をとって代われる準備をしておけば、高速道路を含む自動車専用道路で50km/hで走行中の場合、ほとんどの運転操作をレヴォーグがやってくれるのです。なので、高速道路で渋滞にハマっているときには、ハンドルをすぐに握れる状態であれば「手放し」運転もOK。
さらに、アイサイトXはハンドル操作だけでなく、ブレーキ操作やアクセル操作も代わりにやってくれるので、渋滞にハマってもストレスが溜まらずにすみます。これって、スゴいですよね!
《写真提供:response》アイサイトX CMOSカメラ
なんでこんなスゴい事が出来るのでしょうか?
それは、アイサイトXが搭載しているCMOSカメラが前方の道路状況をしっかりと監視しつつ、搭載している3D高精度地図データ上での現在位置を、GPSや準天頂衛星「みちびき」から受け取る位置情報とマッチングさせる事で、自分が今どこを走っているのかをしっかりマッチングさせる事が出来るからです。
例えば、高速道路の料金所の位置は3D高精度地図データで把握しているので、GPSの位置情報で料金所が近づいた事がわかると、アイサイトXは自動的に安全に通過できる速度まで減速し、ETCレーンを通過したら再びセットした速度にまで再加速する、なんて事も出来てしまいます。
クルマがここまでやってくれると、高速道路を長距離走行するのもスゴく楽になりますよね!
本当に、未来キターッ!って感じです。
■3. えっ、これiPad?大型タッチモニター搭載!
《写真提供 SUBARU》スバル・レヴォーグ新型
レヴォーグ、iPad標準装備です!というのは流石にウソです。でも、インパネのど真ん中にiPadみたいな巨大なタッチモニターが搭載されてます。
しかも、縦長。縦長なので、カーナビがとっても見やすいんです!
(写真:SUBARU提供)
今までのクルマのカーナビって、なぜか画面が横長。ホントは、クルマの左右方向の地図じゃなくて、進行方向の地図をもっと先まで見たいのに・・・。
その不満、レヴォーグなら大丈夫です!モニター、縦長です。今から自分が走る方向の地図がバッチリ見えます。地図の拡大縮小、表示する地図の移動、全部スマホみたいにタッチ操作が可能!
本当に、iPadをクルマに取り付けたような操作感。もうこれで道に迷うことはありません!
(写真:SUBARU提供)
更に、タッチモニターのおかげで、クルマの操作も簡単になってます!
最近のクルマって、いろんな機能が付いているからボタンの数も増える一方。もう、どのボタンが何の機能なのかなんていちいち覚えきれませんよね!
でも、レヴォーグだったら大丈夫!iPadみたいにクルマの機能がアイコンで表示されているから、どんな設定がしたいかを直感的に理解できます。
いちいち、このスイッチはなんの機能だったっけ?とか、このコマンダースイッチを回転させて、縦に動かして横に動かして・・・、なんてしなくてOK!
本当にiPadを使うような感じで、アイコンをポンポンとタッチしていくだけで、お望みの操作が完了します。これだど、クルマにあまり詳しくない人でも、レヴォーグの様々な機能を簡単に使いこなす事ができますね!
■3. 大雨でも雪道でも安心!スバル伝統のAWD!
《写真撮影 小林岳夫》スバル レヴォーグ GT-H EX 新型
大雨の日とか雪が降った日とか、「今日はクルマの運転したくないなぁ」と思う日ってありますよね。
でも、通勤や用事でどうしてもクルマを運転しなければならない時って、出てきてしまいます。そんな時に安心なのが、レヴォーグの全グレードに搭載されているAWD。
AWDは4WDとも言いますが、日本語にすると四輪駆動の事です。クルマの4つのタイヤ全てがエンジンとつながっていて、それぞれ駆動力を地面に伝えます。
四輪駆動じゃないクルマは、前か後ろどちらかのタイヤしか駆動しません。なので、四輪駆動のクルマは、そうじゃないクルマに比べて、二倍のタイヤで力を地面に伝える事が出来ます。
そのメリットは何か。それは、滑りやすい路面でもクルマを安定して走らせる事が出来ると言う点。
大雨や雪道など、道路が滑りやすくなればなるほど、四輪駆動のクルマはそうじゃ無いクルマに比べて安定して走る事が出来ます。
当然、どんな道でもOKという訳ではなく、駆動力の限界もありますが、その限界が高いレベルにあるので、ドライバーは余裕を持って運転する事が出来ます。
これは、スゴく安心できるポイントですよね!
《写真提供:response》スバル AWD
スバルはその四輪駆動の老舗メーカー。
2016年には、44年間にわたって作り続けてきた四輪駆動車の累計生産台数が1,500万台!に達し、販売されるクルマのほとんどが四輪駆動車になっているほど、スバル=四輪駆動車なのです。
スバルのAWDは、4つのタイヤに常に駆動力を配分していて、どれかのタイヤが滑りやすい状態になったら、クルマが自動的に調整して安定させてくれる「アクティブトルクスプリットAWD」という賢いシステムを搭載。
しかも、全員が運転マニアとして知られているスバルのエンジニアが、地球上のあらゆる道を徹底的に走り込んでクルマを躾けていますから、ドライバーは安心してクルマを運転する事が出来ます。
ドライバーの安心は心の余裕となるので、パニックになったりしないで運転でき、結果的にそれが安全運転となって交通事故を起こす確率が低くなる。
スバルは「0時安全」という哲学を持っていて、「そもそも事故を起こしにくいクルマを作る」という方針を徹底しています。
その一つの表れが、滑りやすい道でも安心して走れる四輪駆動のシステムなのです。
ね、レヴォーグってスゴく安心できそうなクルマですよね!
レヴォーグ、どのグレードを買えばいいの?
■超お買い得!これで十分 GT EX!
《写真提供 SUBARU》スバル・レヴォーグ GT-EX
レヴォーグのグレードの中で、オススメなのはGT EX。レヴォーグのグレードは、安い方からGT、GT-H、STI Sportsという構成になっていて、GTは一番安いモデルになります。
そして、各グレードにEXと付くと、話題のアイサイトX搭載モデルとなります。
えーっ、一番安いグレードで大丈夫なの?と思うかもしれませんが、レヴォーグは全グレードで同じ1.8L水平対抗4気筒直噴ターボエンジン+アクティブトルクスプリットAWDという基本的なメカニズムは共通。
あとは、グレードによっていわゆる快適装備=贅沢装備が増えていく、という構成になっています。
なので、一番安いGTでもレヴォーグのおすすめポイントは全て備えているのです。
そして、アイサイトXは絶対に選択しましょう!アイサイトXを装備したGT EXはGTに比べて35万円の価格アップになります。
でも、世界最先端の先進運転支援システムのアイサイトX+使いやすくて見やすいセンタータッチディスプレイ+運転席に12.3インチのフル液晶モニターが付く事を考えれば、35万円は超安い!と断言できます。
安全性の面からも、レヴォーグを下取りに出す際のリセールバリューを考えても、アイサイトXの装着はマストです。
《写真提供 SUBARU》スバル・レヴォーグ新型
となると、最もおすすめはGT EXとなります。GT EXは、税抜:317万円!これは超お買い得です。
普通のメーカーだったら、AWDを選択しただけで2〜30万円高くなるのに、レヴォーグは最初っからAWD標準装備でこの価格ですから。
実際、レヴォーグの日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞理由って、「先進的な装備をてんこ盛りなのに値段が安くてお買い得!」ですから、日本を代表するクルマの専門家たちもレヴォーグの高いコスパを認めているんですね!
また、レヴォーグのグレードでは唯一17インチタイヤを装着していますから、18インチタイヤを履く他のグレードよりも穏やかな乗り心地が期待できます。17インチのほうがタイヤ交換の際の費用も安いですしね。
GT EXと上位グレードのGT-H EXの価格差は30万円。GT-H EXに追加される装備は、「18インチタイヤ」「運転席自動後退機能」「運転席シートポジションメモリー機能」「ドアミラーメモリー&オート格納機能」「助手席パワーシート」「リアシートシートヒーター」等、まぁ、あれば便利だけど無くても困らないよね、と言うものばかり。
30万円の価格差分の装備差があるかと言われると、ちょっと微妙ですね。レヴォーグのコスパの高さを最大限享受したいのであれば、GT EXは超オススメです!
■魔法の乗り心地! STIスポーツ EX!
《写真提供:response》レヴォーグ STIスポーツ EX
STIスポーツ EXには「電子制御ダンパー」という魔法の絨毯が標準装備されています。何が魔法なのか。それは、ドライバーがその日の気分や走行条件で好みの乗り心地を自由に選択できる、と言う事になります。
STIスポーツ EXの電子制御ダンパーを「コンフォート」モードにセットすると、18インチというゴツいタイヤを履いているのがウソみたいな超快適な乗り心地を楽しめます。本当に、VIPを乗せる高級セダンのような乗り心地で、道路のデコボコをダンパーが見事に吸収して、レヴォーグに乗っている人全員が快適になれます。これは、ファミリーカーとしては素晴らしいですよね!
一方、山道を走る時のように連続するカーブでクルマを少ししっかりさせたいと思えば、「スポーツ」モードを選択すればOK!ダンパーが硬くなって、クルマが左右に傾くロールを少なくして、しっかりとした乗り心地で山道を駆け抜ける事が出来ます。
これは、クルマの動きを制御するダンパーという部品の動きを電子制御によって切り替える事が出来るので、あらゆる走行シーンで最適な乗り心地を選択する事が出来るのです。
切り替えは、あのiPadみたいな大型タッチモニターで簡単に操作できますから、クルマに詳しくない人でも安心ですよね!
《写真提供:response》レヴォーグ STIスポーツ EX
電子制御ダンパーを装備していないGTとGT-Hは、ダンパーの硬さが1種類だけになりますから、乗り心地や操縦安定性等の多くの条件を満たすポイントを、ある意味「妥協」して設定する事になります。
一方、STIスポーツ EXは電子制御ダンパーを装備しているので、それぞれのモードで求められるダンパーの硬さを妥協する事無く追求できるので、あらゆる場面で最適な乗り心地を提供できるのです。
この電子制御ダンパー、ドイツの高性能サスペンションメーカーとして有名なZFザックス製の高級品なんです。ZFザックスのダンパーは、自動車レースの最高峰のF-1マシンや、ドイツの超高性能車にも採用されていて、かなりお高い部品になります。
そんな高性能かつ高機能なダンパーを標準装備していて、しかも、アイサイトXと専用のボルドーカラーのレザーシートまで付いてきて、税抜で372万円という価格は、ハッキリいって超お買得です。
社外品の電子制御ダンパーを後からつけようと思うと、部品代と工賃で50万円ぐらいする事もありますから、GT-Hとの価格差が35万円しかないのが信じられません。
ご予算に余裕があれば、ぜひSTIスポーツ EXをオススメします。それに、新車時の価格はちょっと高くても、次のクルマを下取りに出す際に一番高く売れるのはSTIスポーツ EXである事は間違い有りませんから!
レヴォーグ、気になるところはないの?
《写真撮影 中野英幸》スバル・レヴォーグ STI Sport 新型
いい所ばかりの様に見えるレヴォーグですが、気になるところはないのでしょうか?
一点あります。それは、燃費です。
レヴォーグに搭載さているエンジンは、1.8L水平対抗4気筒直噴ターボエンジン1種類のみで、最高出力:177ps/最大トルク:300Nmというスペックになっています。現代のガソリン直噴ターボエンジンとしては標準的な出力となっていますが、燃費性能も平凡な数値でWTLCモードで13.6km/l。めちゃくちゃ悪いとも言えませんが、良いとも言えません。
同じ走りにこだわるメーカーとして有名なドイツのBMWの2L直列4気筒ターボエンジンは、排気量が2Lとレヴォーグの1.8Lに比べて大きく、最高出力:258ps/最大トルク:400Nmと出力が大幅に強力であるのに、WTLCモードで13.2km/lとあまり大きく変わりません。
つまり、BMWのエンジンの方が燃費効率が高いという事。これは、技術にこだわるスバルのエンジンとしては残念です。
また、先代のレヴォーグには300psを発揮するハイパフォーマンスエンジンも設定されていましたが、現行型は177psのエンジン一種類だけ、というのも「ツーリングワゴン」としては寂しいですね。
《写真撮影 中野英幸》スバル・レヴォーグ新型
レヴォーグの1.8L水平対抗4気筒直噴ターボエンジンは、モデルチェンジにあわせて新規に開発された最新型のエンジンで、重量を15kg削減、サイズを前後方向で44m短縮するなど、軽量コンパクト化を徹底的に追求したエンジンとなっています。
スバルがエンジンサイズの短縮にこだわったのは、エンジンの後方にモーターを追加するスペースを捻出するためではないか、と言われています。つまり、ハイブリッドモデルが登場するのではないか、という噂もあるのです。レヴォーグのラゲッジルームの床下には広大な大型サブトランクがありますが、ここは走行用バッテリーの搭載場所としてピッタリです。
もちろん、スバルからは何の公式なアナウンスもありませんが、これだけ電動化が進む時代背景のなかで、レヴォーグのハイブリッドモデルの登場はかなり可能性が高いと言えます。
とは言え、トヨタの例を取ると同じ車種でもハイブリッドモデルになると、ガソリンエンジンモデルに比べて3〜40万円高価。この価格差をガソリン代の差額だけで回収するのは、かなりの距離を乗らなければならないと言う一面もあります。
なので、年間でそんなに距離は走らないという方であれば、現状のガソリンエンジンモデルでも大丈夫でしょう。いやいや、年間で結構な距離を走る!という人や、スバルのハイブリッドってどんなドライビングフィールになるんだろう!と気になる方は、ハイブリッドモデルの登場を待つという手もあります。
ただし、スバルからは今の時点でなんのアナウンスもないので、ひょっとしたらハイブリッドモデルが出ない可能性もありますのでご注意下さい。
まとめ
《写真提供 SUBARU》スバル・レヴォーグ新型
2020−2021 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したニッポンイチのクルマ、スバル・レヴォーグいかがでしたか?
レヴォーグは様々な先進技術を搭載していますが、その技術はすべて、ドライバーが安心して安全に運転できるようにするため。スバルの掲げる「0時安全」という哲学、「そもそも事故を起こしにくいクルマを作る」という企業目標がハッキリと具体化されたクルマだと思います。
価格もかなりお買い得ですので、安心安全なファミリーカーが欲しい!と思われている方は、ぜひレヴォーグを検討してみて下さい!