悪質なあおり運転、もらい事故…「ドライブレコーダー」備えておけば安心
ユピテル DRY-mini1 Ltd
近年、ニュースやSNSなどで、ドライブレコーダー(通称:ドラレコ)が撮影したショッキングな映像を見かける機会が増えていますよね。
中でも特に衝撃的だったのが、2019年に常磐道の本線上で後続車を停止させ、後続車の運転手への暴行に至った悪質すぎるあおり運転事件。あおり運転厳罰化の法改正にも繋がったとされる同事件は、文字にしてお伝えするだけではにわかに信じ難いような内容ですが、ドライブレコーダーがその凶行を全て記録していたことで話題になったことは、まだまだ記憶に新しいです。
交通事故の際の映像記録としてだけでなく、悪質な交通トラブルに遭遇した際や、駐車中のトラブル発生時の記録にも活躍しているドライブレコーダーは、ここ10年程度で一気に普及率が上がったカー用品の一つでしょう。
国土交通省が2019年に行った調査では、ドライブレコーダーを装着していると答えた人が約46%もいたとされており、調査以降も装着率は上昇していると思われるため、現在ではおよそ半数近い方がドラレコを活用していると思われます。しかし、逆に考えると残りの半数の方はまだドライブレコーダーデビューしていないということにもなります。
有効性は分かっていても、ドライブレコーダー導入はなんとなく面倒… そうお考えの方にぜひお勧めしたいのが、見た目がスッキリするだけでなく機能面もバッチリ、法律にもしっかり適合できるプロによるドライブレコーダー取り付けです。
DIYでも取り付けが可能なドライブレコーダーですが、取り付けの際には注意しておきたい項目が意外とたくさんあります。プロにお願いすれば、工賃の負担だけで完璧なドライブレコーダーの取り付けによる安心カーライフをスタートできますので、詳しくご紹介していきます。
最新ドライブレコーダーは前方撮るだけじゃない!こんな機能が便利です
■マルチカメラ構成や、360度撮影モデルが増加!
コムテック ZDR016
以前はドライブレコーダーといえば交通事故時の映像記録などを主な目的として導入される方も多かったこともあり、基本的には車両前方を映す1カメラのみが一般的な構成でした。しかし近年では後方からのあおり運転対策などにもドライブレコーダーが活用されることが増えたことで、車両後方を映すカメラとセットで作動するものや、車両周囲を360度映像記録できる360度撮影モデルなども人気となっています。
前方撮影用ドライブレコーダーを2台購入し、片方は後方用として使う方もいらっしゃいますが、前後撮影のカメラがセットになった商品なら、1枚のメモリーカードで前後映像が記録できるなど機能面でも使い勝手が向上します。
また、前後それぞれでカメラに求められる性能や映りも変わってきますので、それらにきめ細やかに対応した製品を選ぶと、万が一の際にも安心でしょう。
■WiFi搭載や、録画をスマホに自動転送してくれるモデルも
カーメイト d'Action 360 S
ドライブレコーダーといえば、メモリーカードに映像を記録するので出先では確認が困難で、いざというときに映像が記録できていたのかできていなかったのかが分かりにくい点が難点の一つでした。
本体に小型のディスプレイを内蔵して映像の確認や本体設定ができるものもありますが、ドライブレコーダー本体のサイズが大きくなってしまいがちで敬遠している方もいそうですし、そもそもディスプレイサイズが小さいので、何が映っているのか見にくいと感じる方も少なくありません。
そこで注目したいのが、最新ドラレコのWiFi接続機能。ドライブレコーダーがWiFiホットスポットとして機能するので、スマホやタブレットからドライブレコーダーのWiFiに接続するだけで、簡単に映像確認できるものが増えてきています。
中には、あおり運転などを検知した際に、お持ちのスマホにドライブレコーダーが記録した映像を自動転送してくれる賢く安心なモデルも登場しており、使い勝手がどんどん向上しています。
■夜間でもトンネルでもハッキリ映る高感度センサー
エレコム LVR-SDR230F
フルHDの高精細な映像はもはやドライブレコーダー界では当たり前!モデルによってはフルHDを超える解像度で周囲の車のナンバープレートなどもはっきりと確認できるモデルが登場していますが、解像度だけでなく重要視したいのが、高感度なセンサーと明るいレンズによる夜間やトンネル内での映りの良さです。
明るく映るドラレコは、世界的に高い評価を受けているソニー製のセンサーを用いた商品が多くなっています。中でも高感度な撮影が可能な「STARVIS」技術を採用しているセンサーを搭載したドライブレコーダーでは、極めて明るさが限られる場面でもしっかりと撮影が可能。電灯などが少ない駐車スペースでの夜間の駐車監視モードなどで、威力を発揮します。
また、トンネル内部だけでなく、トンネルの入口や出口付近など明暗差が激しくなるシーンでは、以前のドライブレコーダーでは白飛び・黒潰れしてしまって何が映っているのかわからないといったケースも見られました。近年のドライブレコーダーではHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)やWDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)機能を備えているものも多く、明暗差が激しいシーンでもしっかりと記録が可能です。
ドライブレコーダーをプロに取付依頼!手間なし&仕上がり抜群
《画像提供:Response 》セイワ KTR2000
ドライブレコーダーがいざというときに役立つことは分かっているけど、なんとなく取り付けが面倒そうだし、導入に踏み出せない… そんなあなたにぜひお勧めしたいのが、プロによるハイクオリティなドライブレコーダー取り付け。
工賃は負担する必要があるものの、ドライブレコーダー取り付け時に考慮しておきたいさまざまな法規制や使い勝手、美観の面まで、プロにおまかせすればバッチリなので、これまでドライブレコーダーを使ったことのない方でも安心でしょう。
ドライブレコーダーをプロに取付依頼する際の気になるポイントについて、まとめてみました。
■DIYだと面倒も… ドライブレコーダー取付位置によっては車検に通らないかも
《画像提供:Response 》コムテック HDR-101
ドライブレコーダーは、今やカー用品店だけでなく、家電量販店やホームセンターなどさまざまなお店で入手できますし、基本的に取り付けに必要な部材は同梱されているので、DIYでも取り付けが可能です。しかし、ドライブレコーダー取り付け時には意外と気をつけなければならないポイントが多くあります。
例えば、前方用のドライブレコーダーはフロントウィンドウに取り付けすることが一般的ですが、フロントウィンドウでドライブレコーダーを取り付けられる場所は保安基準などで細かく規定されており、自由な位置に取り付けすることはできません。前方視界を遮ってしまうような位置に取り付けると危険ですし、何より保安基準に不適合の車は車検に通らなくなってしまいます。
また、ドライブレコーダーは車両から電源を取る必要がありますが、配線作業やケーブルの取り回しは慣れない方ではかなり難しいと感じる場合も多そう。専用の工具も必要となってきますし、普段からDIYでバリバリ車いじりをしているという方でないと、やや気後れしてしまうことでしょう。
近年ではネット上に取り付け情報も多数あるとはいえ、やはり車に関することは車のプロにおまかせするのが、安心感がありますよね。
■どんなお店にドライブレコーダー取り付けを依頼できる?
カー用品店 イメージ
ドライブレコーダーは、かなり一般化が進んできているということもあり、車関連の多くの店舗で取り付けを依頼することができます。
具体的にはカーディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなど、整備を担当するスタッフさんが常駐している店舗なら、ドライブレコーダーの取り付け依頼に応じてもらえることが多いでしょう。
ただし店舗によっては、自店舗で購入したドライブレコーダーの取り付けには対応するものの、ユーザーによる持ち込み商品の取り付けには対応していない場合も考えられる点には注意が必要です。
ネット通販などで格安で手に入れることも可能なドラレコですが、取り付けを依頼するつもりなら、事前に持ち込み取り付けに対応している店舗が近くにあるかどうか、探しておきたいところですね。
近年、カーディーラーやカー用品店などでは、取り付け費用コミでドライブレコーダーを販売しているケースも多く、ドライブレコーダー選びをこれから始めるという方なら、まずはそれら店舗を訪れてみてもよいでしょう。
■ドライブレコーダー取り付けを依頼すると工賃はどれくらい?
セイワ PDR780SM
ドライブレコーダーの取り付け作業は、先ほどもご紹介した通り保安基準などの規定に従いつつ、配線を取り回したりと意外と面倒な作業です。そのため、工賃もやや高めなことが多くなっています。
店舗や取り付けるドライブレコーダーの種類にもよるものの、取り付け工賃としては、おおよそ1万円程度から3万円程度が目安のひとつとなっているようです。
他のメンテナンス項目と同じように、やはりカーディーラーでの作業はお高めとなりがちで、3万円を超えてしまうケースもありそう。カー用品店では取り付け工賃込みの価格表示をしているところも多く、ハッキリとしないケースもあるものの、やはり2〜3万円程度が一般的なようです。
できるだけ安く上げたいなら、行きつけの整備工場などがあれば格安で対応してもらえるかもしれませんね。
まとめ
《画像提供:Response 》ガーミン GDR43J
ドライブレコーダーの取り付けをプロに依頼するメリットについてご紹介してきました。
作業の難しさだけでなく、いざというときにしっかりと映像を記録できるように正しく取り付けることも重要となるドライブレコーダー。それだけに、プロの手で取り付けてもらえば安心感が段違いですし、何より簡単かつスムーズにドライブレコーダーのメリットを享受できるようになります。
今年こそドライブレコーダーを導入しようかなとお考えなら、プロに取り付けを依頼することもぜひ検討してみてくださいね。
よくある質問
■ドライブレコーダーって、どれくらいの車が装着しているの?
国土交通省が2019年に行った調査では、車をお持ちの方のうち約46%の方が車にドライブレコーダーを装着していると答えています。現在までこの割合は上昇していると思われるので、およそ半数の方がドライブレコーダーを活用しているといえそうです。
■ドライブレコーダーって、DIYでも取り付けられるの?
ドライブレコーダーは、近年では家電量販店やホームセンターなどでも手に入れることができますし、基本的に取り付け用の部材は商品に同梱されている場合がほとんどで、DIYで取り付けすることも可能です。しかしドライブレコーダー用に電源を取り出したり配線を取り回したりと面倒もあるほか、取付は保安基準などに厳格に従った位置にする必要があるなど、慣れない作業で大変と感じる方も少なくないようです。