価格も装備も欲張れる!人気のコンパクトSUV「トヨタ ライズ」
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型)
どこにでも行けそうなアクティブ感が人気のSUVですが、現在販売されているラインナップを見渡してみると、多くの車種が3ナンバーサイズ。国内だけでなく海外でもSUV人気が過熱していることもあり、海外仕様と共通の大柄なボディを持つモデルも多くなっています。
とはいえ、日本国内の入り組んだ道や駐車場などの狭さは健在なので、大型のSUVでは運転のしにくさを感じてしまうシーンが増えてしまうおそれもあります。
そこで注目したいのが、5ナンバーサイズのSUV。税制面などでは形骸化している印象もある5ナンバーと3ナンバーの区分ですが、ボディサイズの違いは大きく、5ナンバーの車はさまざまなシーンを通して運転のしやすさが大きな魅力です。
SUVらしい余裕の最低地上高と高めなアイポイントで運転がしやすく、リーズナブルな価格や抜群な取り回し性能でも人気のトヨタ ライズは、全幅が1,695mmとしっかり5ナンバーサイズを維持しています。
そんな魅力的なライズ、いざ愛車にするとなると気になるのは、日々のガソリン代に直結する燃費性能ではないでしょうか。
この記事では、カタログ燃費や実燃費、ライバル車との比較を通して、ライズの燃費情報を詳しくご紹介していきます。
■待望のハイブリッド仕様が追加!ライズの人気はまだまだ続く
(参考)ダイハツ ロッキー e-SMARTハイブリッド ティザー画像
2021年11月1日に、兄弟モデルであるダイハツ ロッキーとともに改良モデルが発表・発売されたばかりとなっているトヨタ ライズ。2019年の登場から人気が継続している段階での大幅改良とあって、注目度も非常に高くなっています。
内外装デザインこそ改良前モデルを引き継いでいますが、今回の改良で最大の注目ポイントは、ハイブリッドと1.2リッター車の追加というパワートレーンの大幅変更でしょう。
今後は軽自動車などの幅広い車種へ展開予定とされる「e-SMARTハイブリッド」。搭載第一弾として登場したライズとロッキーで、早く体験してみたいものですね。
トヨタ ライズのここに注目!魅力ポイントをまとめました
■使い勝手のいいSUVボディを5ナンバーサイズに凝縮
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型)
なんといってもライズの魅力は、正統派SUVという感もあるタフなデザインを、5ナンバーサイズに凝縮しているところでしょう。全長は3,995mm、全幅は1,695mmとなっており、最小回転半径も4.9〜5.0mとSUVにしては小さめで、扱いやすさに磨きをかけています。
それでいて、サイズの制約を感じさせない伸び伸びとしたデザインの魅力も見どころです。特にフロントフェイスは、トヨタのアイデンティティを感じさせる大きめなグリルで、スポーティな印象も感じさせますね。
■乗り込んでビックリの広々室内は余裕たっぷり
《画像提供:Response 》(参考)ダイハツ ロッキー インテリア
ボディサイズが5ナンバーサイズということで室内空間が狭いイメージを持ってしまいそうになりますが、ライズの室内は乗り込んでびっくりのゆとりが自慢です。前後席間距離が900mmと広く取られており、後席の乗員がゆったりくつろげるだけでなく、後席にチャイルドシートを取り付けるのも楽々です。
また、乗員スペースが充実した車では軽視されがちな荷室容量も、VDA法で369Lとクラストップレベル。旅行やお出かけにもぴったりなSUVだけに、人も荷物もゆったり収まる使い勝手の良さがうれしいですね。
■お財布に優しい!キビキビ走れる3種類のパワートレイン
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型) 1.0リッターターボエンジン
改良以前のモデルでは全車で1.0リッターターボエンジン搭載だったライズですが、新たに追加されたハイブリッドと1.2リッターエンジンを合わせ、パワートレーンを3種類とすることで、これまで以上に優れた燃費性能を実現しています。
自動車税区分で普通車最安となる1.0リッターターボの力強い走り、新たに追加された1.2リッターの経済的な走り、常時モーター駆動でパンチのあるハイブリッドの走りと、求める性能に応じた選択が可能です。
■安全も先進も充実「スマートアシスト」を全車で装備
《画像提供:Response 》(参考)ダイハツ ロッキー(2019年型) メーターパネル
最廉価グレードまで含めた全車で「スマートアシスト」が標準装備となる点もライズの大きな魅力。夜間の歩行者検知にまで対応した衝突回避支援ブレーキ機能など、先進の安全機能が全てのライズに備わります。
さらに、電動パーキングブレーキが上位グレードに備わったことで、最上位グレードの「Z」系で標準装備される全車速追従機能付ACCが停止保持機能対応にアップグレードされるなど、機能のブラッシュアップも行われています。
■こんなに魅力満載なのに、衝撃的安さの価格設定!
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型)
これだけ充実の商品性ながら、ガソリン車の最廉価グレードでは税抜価格で150万円台からという衝撃的な価格設定で、この低価格っぷりは、もしかするとライズのもっとも大きな魅力といえるかもしれません。
新たに設定されたハイブリッドも、充実の装備ながら税抜価格では200万円以下スタート。割高になりがちなハイブリッドSUVながら、リーズナブルな価格設定ですね。
トヨタ ライズのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,525mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,060kg | |
燃費 | WLTCモード:28.0km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,196cc | |
エンジン最高出力 | 60kW(82PS)/5,600rpm | |
エンジン最大トルク | 105N・m(10.7kgf・m)/3,200-5,200rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 78kW(106PS) | |
モーター最大トルク | 170N・m(17.3kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 1,966,364円(消費税抜) |
トヨタ ライズの燃費情報を総まとめ!おすすめグレードは?
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2019年型)
ライズの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、発売されたばかりのライズの改良モデルに関して、燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのライズのWLTCモード燃費は、ハイブリッド車と、ガソリン車2WD仕様の1.2リッター自然吸気エンジン、ガソリン車4WD仕様の1.0リッターターボエンジンの3種類に分かれています。グレード間で装備内容が異なるなど車両重量に細かな違いがあるものの、パワートレーンが同一なら燃費差はありません。
ライズでもっとも低燃費なのはハイブリッド車で、WLTCモード燃費は28.0km/L。ガソリン車は、1.2リッター自然吸気エンジンを搭載する2WD仕様が20.7km/L、1.0リッターターボエンジンを搭載する4WD仕様が17.4km/Lと続きます。
ガソリン車も健闘しているものの、やはりハイブリッド車のアドバンテージの大きさが目立ちます。モード別の詳細を見ても、特に低中速域が多用される市街地モードや郊外モードなどで、ハイブリッド車の圧倒的な燃費性能が見てとれますね。
トヨタ ライズのカタログ燃費まとめ表
ハイブリッド(2WD) | ガソリン1.2L(2WD) | ガソリン1.0L(4WD) | |
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 28.0km/L | 20.7km/L | 17.4km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 29.6km/L | 15.9km/L | 13.4km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 30.2km/L | 21.9km/L | 18.7km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 26.1km/L | 22.9km/L | 18.9km/L |
■トヨタ ライズでもっとも低燃費なのは、どのグレード?
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型)
ライズでもっとも低燃費なのは、新設定のハイブリッド車です。ハイブリッド車にはGグレードとZグレードの2グレードが設定されていますが、どちらも燃費性能は同一で、WLTCモード燃費で28.0km/Lの低燃費が実現されています。
17インチタイヤや全車速追従機能付ACCなどが標準装備される最上位のZグレードでも、燃費性能で妥協をしなくて済むというのは嬉しいポイントでしょう。
対するガソリン車は、もっとも低燃費となる2WD仕様でも20.7km/Lと、ハイブリッド車と比べるとカタログ燃費の差が大きめな印象です。しかしガソリン車は、ハイブリッド車の同等グレードと比較するとおおよそ30万円安の価格設定となっているほか、よりリーズナブルな価格のXグレードの設定があるなど、価格競争力が高めな点には注目しておきたいですね。
■実オーナーが投稿!トヨタ ライズの実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(2020年型)
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年11月現在、ライズの実燃費データとしては、改良に伴って発売されたハイブリッドや1.2リッターガソリンエンジンのデータはまだないものの、1.0リッターターボエンジンのデータを確認することができます。
継続販売されている1.0リッターエンジンの4WD仕様の実燃費平均値は15.80km/Lと、カタログ燃費にも迫る勢い。対して、改良に伴ってモデル廃止となった1.0リッターエンジンの2WD仕様は14.70km/Lと、4WD仕様よりもやや劣る珍しい実燃費値となっています。
もっとも、2WD仕様と4WD仕様で投稿されるデータ数が違う点にも注意が必要です。車両価格が廉価な2WD仕様のほうが販売シェアが大きいとみられ、実燃費の報告数も多くなっているので、2WD仕様の実燃費データは、よりさまざまなユーザーが多様なシーンで利用した結果ともいえそうですね。
まだe-燃費上ではデータが揃っていないものの、今後はハイブリッド車や1.2リッター自然吸気エンジン車の実燃費も気になりますね。オーナーからの実燃費データの投稿を待ちたいところです。
■トヨタ ライズのカタログ燃費、ライバル車と比べるとどうなの?
スズキ クロスビー
ライズとサイズ的に競合するSUVモデルは意外と少なくなっています。
ライズ同様にコンパクトな5ナンバーサイズながら、SUVのアクティブなイメージをうまく演出しているのが、スズキ クロスビーです。ライズよりも全長で200mm以上短いなどやや小ぶりではありますが、クロスビーは全高をやや高めにとったことで、トールワゴン級に余裕のある室内空間が実現されています。
クロスビーは全車で1.0リッターターボエンジンのマイルドハイブリッド車となっており、WLTCモード燃費は2WD仕様が18.2km/L、4WD仕様が17.0km/Lと、改良前のライズと拮抗した数値に。
新たに登場したライズのハイブリッド車や1.2リッターガソリン車と比較すると、クロスビーの燃費性能は劣る印象ですね。クロスビーの今後の展開にも期待がかかります。
トヨタ ヤリスクロス
非常に豊富なSUVラインナップをもつトヨタだけに、ライズと競合する車はトヨタ内でも見られます。ライズよりやや大きな3ナンバーサイズながらまだまだコンパクトサイズのヤリスクロスは、価格設定もライズと近く、強力なライバルといえそうです。
タフなイメージのライズに対し、ヤリスクロスは滑らかなラインで都会派SUVのイメージ。また、ヤリスクロスはハイブリッドと自然吸気エンジンともに1.5リッターで、ライズより動力性能で余裕があるほか、ハイブリッドに電気式4WD「E-Four」が用意されている点もポイントです。
ヤリスクロスのWLTCモード燃費のうち、もっとも低燃費なグレードを確認してみると、ハイブリッド車の2WD仕様は30.8km/L、E-Four仕様は28.7km/L。ガソリン車の2WD仕様は20.2km/L、4WD仕様は18.5km/Lとなっています。
ハイブリッド車同士での比較では、サイズや車重の差を考慮すればヤリスクロスの燃費性能は圧倒的。拮抗しているガソリン車同士も、ライズの燃費性能が伸び悩んでいる印象ともいえそうです。
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ライズ(右)、ダイハツ ロッキー(左)
トヨタ ライズの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
コンパクトSUVクラスにおいて、登場から常に非常に強い存在感を放ってきたライズだけに、2021年11月の改良は注目度もかなり高め。インパクト大なハイブリッド車の追加などによって、ライズの販売はこれからさらに好調となることが予想されます。
収まる気配のない半導体不足もあり、納期も長めになりかねませんので、ライズが気になった方はお早めな行動が吉でしょう。
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よくある質問
■ライズに新設定されたハイブリッド、どこがすごいの?
トヨタ ライズの改良に伴って登場した「e-SMARTハイブリッド」は、搭載するガソリンエンジンを発電専用として使い、タイヤの駆動はモーターで行うという新開発のハイブリッドシステムとなっています。モーターならではのパンチのある加速と、効率の良いエンジンによる低燃費を両立している点がポイントです。
■ライズのハイブリッドに4WDはないの?
トヨタ ライズのガソリン車には4WDの設定があるものの、「e-SMARTハイブリッド」車は残念ながら2WDのみの設定となっています。トヨタは電気式4WD「E-Four」のパイオニアでもあるだけに、今後の4WD追加も期待したいところですね。