エンジンは発電に専念。225馬力の電動4WDと、停止までできるe-Pedalを採用
日産自動車は2026年9月21日、米国向けの新型SUV「ローグ ハイブリッド」を発表しました。2027年モデルとして登場する新型は、第3世代へ進化した「e-POWER」を搭載。米国の日産車として初めて、同システムによるモーター駆動の走りを届けるモデルです。
最大の特徴は、ガソリンを使いながら、車輪はモーターだけで動かすという仕組みにあります。1.5リッターターボエンジンは発電に専念し、タイヤを直接駆動しません。外部充電は必要なく、給油して使える手軽さと、変速を伴わない滑らかな加速を両立させています。
全車に電動4WDシステム「e-4ORCE」を標準装備し、システム出力は225馬力を発揮。前後のモーターによる駆動力配分とブレーキ制御を組み合わせ、路面状況が変わる場面やコーナリングでの安定した走りを支えます。
減速時の扱いやすさにも注目です。「e-Pedal」はアクセルペダルを戻すだけで減速し、停止まで対応。さらに、止まる直前のブレーキ圧を調整する「スムーズストップ」により、乗員の頭が前後に揺れる動きを抑えます。加速の力強さだけでなく、街なかで繰り返す発進・停止の滑らかさにも力を入れた設計といえるでしょう。
外観は「Refined and Tough」をテーマに、六角形のハニカムグリルとLEDヘッドランプを一体感のあるデザインにまとめています。新たな「SR」グレードでは、専用の前後デザインやホイール、グロスブラックのアクセントでスポーティさを強調。シャープなフェンダーと張りのある面構成が、新型の力強い表情をつくり出します。
室内もデジタル化が進みました。12.3インチのタッチスクリーンを標準装備し、Apple CarPlayとAndroid Autoにはワイヤレスで接続可能。上級の「プラチナ」には、メーターと中央画面にそれぞれ14.3インチの大型ディスプレイを採用し、「SR」でもテクノロジーパッケージで選べます。
大型の中央画面はGoogle MapsやGoogle Geminiにも対応します。利用には対応するNissanConnect Servicesの有効化などが必要で、無料試用期間の終了後は月額料金がかかります。一方、空調には物理スイッチを残しており、画面の先進性と日常の扱いやすさを両立させている点も見どころです。
後席ドアが約90度まで開くなど、家族での使い勝手も磨かれました。チャイルドシートを取り付けたり、子どもを乗せ降ろししたりする場面に配慮したつくりです。
米国では2026年秋に「SR AWD」のテクノロジーパッケージ装着車を先行投入し、2027年初頭に「SV」「SR」「プラチナ」の全グレードを展開します。メーカー希望小売価格は「SV AWD」が3万5,490ドルから、先行販売する仕様は4万1,490ドル。いずれも配送・取扱手数料1,575ドルや税金、登録関連費用などは別途必要です。
生産は日本の日産自動車九州が担当します。給油の手軽さを保ちつつ、走りの主役をモーターへ切り替えた新型ローグ ハイブリッド。日産が磨いてきたe-POWERが、米国のSUV市場にも踏み出します。


