全グレードで航続310km。軽の扱いやすさに、EV専用設計と大画面オーディオを組み合わせる
《画像提供:Response》《写真提供 スズキ》 スズキ e SKY(eスカイ)
スズキは2026年10月6日、同社初の軽乗用EV「eスカイ」を11月16日に発売すると発表しました。8月の先行公開を経て、いよいよ価格と発売日が明らかになりました。
ラインアップは「A」「G」「X」の3種類で、価格はそれぞれ212万円、239万円、279万円(税込)。最も手頃なAは受注生産ですが、バッテリー容量や航続距離は上級グレードと共通です。装備を抑えた仕様を選んでも、走れる距離が短くならない点は見逃せません。
《画像提供:Response》《写真提供 スズキ》 スズキ e SKY(eスカイ)
開発のテーマは、ガソリン車から気負わず乗り換えられる使いやすさ。26kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電走行距離は310km(WLTCモード)を確保しています。駆動方式は全車とも前輪駆動で、交流電力量消費率は97Wh/km。なお、実際に走れる距離は気温やエアコンの使用、走行状況などで変わります。
その土台となるのが、EV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」です。薄く平らなバッテリーを床下に配置し、モーターやインバーター、減速機を小型の「eアクスル」に一体化。限られた車体のスペースを有効に使い、室内のゆとりと効率を両立する設計としました。
最小回転半径は4.4mと、狭い道や駐車場でも扱いやすい数値です。回生ブレーキと通常のブレーキを協調させる仕組みも採用し、ガソリン車から乗り換えた際の自然なペダル操作感を追求。EVらしい静かさや滑らかな加速だけでなく、毎日の運転になじむことを重視しています。
《画像提供:Response》《写真提供 スズキ》 スズキ e SKY(eスカイ)X
外観は、角を丸めた親しみやすいフォルムに、デジタル数字を思わせる前後のLEDランプを組み合わせました。スズキ初の軽自動車「スズライト」の面影を取り入れたショルダーラインも特徴。未来的な雰囲気の中に、同社の軽自動車らしい表情を残しています。
室内では、インパネからドアへつながるラインで広がりを演出。Xには10.1インチのディスプレイオーディオと全方位モニター、スズキコネクト対応通信機を標準装備し、Gにも20万円(税込)のメーカーオプションで用意しました。
スズキコネクトへの加入が必要な「つながるナビ」は、バッテリー残量を踏まえたルート案内や充電スタンドへの立ち寄りを提案します。さらに、デュアルセンサーブレーキサポートIIなどの予防安全技術も採用。電動化に合わせて、日々の移動を支える機能にも手が入っています。
小回りの利く軽自動車の車体に、310kmの航続距離とEVならではの静粛性。eスカイは特別な乗り物としてではなく、通勤や買い物を担う普段の一台として、軽自動車の選択肢を広げるモデルです。


