はじめに
2016年9月に日本で4代目の販売が終了した「CR-V」ですが、新型CR-Vが今夏発売されます。
CR-Vは1995年に初代が発売され、現在までに世界160ヵ国以上で販売されているHondaを代表する人気SUVモデルです。
世界的なSUVブームの中5代目となる新型CR-Vも日本で再登場することになり非常に待ち遠しいですね。
発売は2018夏ですが、ホンダは新型CR-Vの先行ホームページを用意して価格以外のデザインやラインナップなどが既に発表されています。
今後このHPで新型CR-Vに関する情報が順次公開されていくとのことで楽しみです。
CR-V(2022年12月終了モデル)|Honda公式サイト
https://www.honda.co.jp/auto-archive/cr-v/2022/2022年12月終了モデルのHonda「CR-V」のカタログ情報、中古車情報をご覧いただけます。
サイズ的にはSUVの人気車種ヴェゼルより一回り大きいサイズで登場しますが、実際にヴェゼルと比べて何が違うのでしょうか?
今回新型CR-Vがヴェゼルと比較して持っている3つのアドバンテージについて説明します。
1つ目のアドバンテージ:ホンダセンシング
新型CR-Vは最新のHonda SENSINGが搭載され以下の9つの機能が標準装備されます。
・衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
・歩行者事故低減ステアリング
・渋滞追従機能付ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉
・LKAS〈車線維持支援システム〉
・路外逸脱抑制機能
・誤発進抑制機能
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
ヴェゼルもHonda SENSINGが搭載されていますが、ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉に渋滞追従機能がついていないのとオートハイビーム機能がありません。
夜間走行時、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれるオートハイビームの有無はついていたほうが嬉しいですがそれほど気にする必要もはいと思います。しかしACCの有無の差は大きいと言えます。
ちなみにACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉は予め設定した車速内でクルマが自動的に加減速し、前走車との適切な車間距離を維持しながら追従走行し、ドライバーの運転負荷を軽減してくれる機能ですが、30km/L以下になるとACCが解除されてしまいます。
渋滞追従機能付きACCの場合は、前走車が停止したら、自車も自動的に停止。前走車が走り出したら、スイッチ操作またはアクセルを踏めば、追従走行を再開してくれます。
ロングドライブする際は疲労感が全く違ってきます。アクティブな利用を想定されるSUVモデルとしてはついていて嬉しい機能だと言えます。
高速道路を走行する際、車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援し、ドライバーの運転負荷を軽減してくれるLKAS〈車線維持支援システム〉と組み合わせれば長距離ドライブの疲れ方も全然違ってくるので、こちらをまずCR-Vの1つめのアドバンテージとして挙げました。
■IIHS衝突安全テスト
新型CR-Vですが、米国IIHS(道路安全保険協会)の衝突安全テストの結果で、最高評価の「2017トップセーフティピック+」に認定されています。
IIHSの「トップセーフティピック+」を受賞するには、トップセーフティピックの耐衝撃性能試験での最高評価とともに、前面衝突予防評価で「アドバンスド」、「スーペリア」のいずれかの獲得が必要になっており、更にヘッドライト性能評価で「Good」、「Acceptable」のいずれかの獲得も必要とかなり高いハードルとなっています。
IIHSは新型CR-Vについて、「前面衝突予防評価は最高のスーペリア。ヘッドライトの性能評価はAcceptable」とコメントしているように非常に高い次元の安全性能を実現しています。
衝突試験の動画も紹介します。
最新のホンダセンシングに加えて衝突安全性も最高クラスということで、新型CR-Vは安心して乗ることができる魅力的なクルマに仕上がっているようですね。
2つ目のアドバンテージ:パワートレイン
新型CR-Vのパワートレインは2種類用意されます。
ガソリン車1.5L DOHC VTEC TURBOとハイブリッド車2.0L DOHC i-VTEC+i-MMDです。
1.5リッターターボエンジンはヴェゼルでは設定されずホンダとしてもCR-Vのためにあえてヴェゼルのマイナーチェンジでは載せてこなかったのかと思います。
力強いダウンサイジングターボはヴェゼルより大きく重い車体には非常に相性がよいと思われます。
ホンダは2.4Lエンジンを凌ぐ圧倒的な加速感と謳っておりパワフルな走りが期待できそうですね。
ハイブリットモデルの方は、2リッターのi-VTECに2モーターのi-MMDを搭載してきました。
ちなみにi-MMDはIntelligent Multi‐Mode Drive(インテリジェント・マルチモード・ドライブ)の略です。
ヴェゼルは1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD」搭載で主に小型車に搭載されているモデルですね。
2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」は発電用モーターと走行用モーター、ハイブリッド専用エンジンを備える2モーターハイブリッドシステムで3つのモードをシーンによって使い分ける、モーターを主役にしたシステムです。
このi-MMDはホンダがかなり力を注いでおり、ステップワゴンスやオデッセイに搭載されており非常に評価も高いシステムです。
ということで、ヴェゼルに対してパワートレイン的にもCR-Vの方が少し優位に感じます。
3つ目のアドバンテージ:3列・7人乗り設定
最後3つ目のアドバンテージは基本はヴェゼルと同様2列5人乗りですが、新型CR-Vのガソリン車には3列7人乗りが用意されます
ボディサイズは
新型CR-Vは:全長4,605mm×全幅1,820mm×全高1,685mm
ヴェゼル:全長4295×全幅1770×全高1605mm
とCR-Vが全長が長い分3列7人乗りを用意できたのは大きいですね。
いざというときに5人以上乗りたい場合がある場合この7人乗れるという点は安心感が強いです。
近年ではCX-8やランクルプラドなど3列7人乗りSUVがちょっとした人気になっています。
ミニバンユーザーが流れているというのも起因しているでしょう。
そんな中、新型CR-Vがこの3列7人乗り市場に参戦してきました。
CR-VはCX-8と比べて全長が短いので扱いやすいというのも利点ですね。
CX-8は4,900mm、新型CR-Vの全長はおよそ4600mmと約30cmも長さが違います。
ということで3列7人乗りも選べるというのが最後3つめのアドバンテージとして上げさせていただきました。
おまけ:新型CR-Vのカスタマイズ【東京オートサロン2018】
昨年の東京モーターショーではじめて新型CR-Vを拝見しましたが、スポーティなSUVという印象で好感の持てるデザインでした。
先代から車格が一つ上がったような立派なボディです。
また今年の東京オートサロン2018にて新型CR-Vベースのカスタマイズモデルが公開されました。
ルーフからリアウイングをブラックアウトするスペシャルカラーということでカッコいいですね!
ツートンカラーも是非市販化して欲しいところ。
フロント、リアバンパーや19インチアルミホイールなどモデューロパーツで固めるとかなり引き締まります。
ブラックメッキエンブレムもCoolです。
最後に
今回CR-Vがヴェゼルに対して持っている3つのアドバンテージについてご紹介致しました。
これらのアドバンテージに対して特に気にならないようならヴェゼルを購入してもCR-Vが出てからも特に気なることはないと思います。
好みの話となってしまいますが、筆者個人としてヴェゼルは好きなクルマですし、CR-Vよりコンパクトなサイズで街中でも扱いやすいという点は魅力です。デザイン的にはヴェゼルのほうがスタイリッシュに感じます。
ヴェゼルを購入検討されていて新型CR-Vも気になる方で、今回紹介した「ホンダセンシング」「パワートレイン」「3列・7人乗り設定」のどれかが気になるようでしたら今夏の新型CR-V発売まで待ち、性能、価格を含め両車をじっくり比較検討されるのが良いのではないでしょうか。
新型CR-V。一度は販売不振でカタログ落ちしましたが、今回の5代目で華麗に復活してくれるのではないかと期待しております。
Enjoy Honda 2018 ツインリンクもてぎにて発売前の新型CR-Vプロトタイプ試乗会を募集しているので、興味のある方は応募してみるのも良いのではないでしょうか。
その他新型CR-Vに関する情報は以下のまとめ記事もご覧いただければと思います。
新型CR-V!ホンダのミッドサイズSUVが2018年日本復活!ハイブリッド導入
https://matome.response.jp/articles/10662018年に、ホンダのミッドサイズSUV・CR-Vが復活すると噂されています。2016年に日本では販売終了となったCR-Vですが、昨今のSUV人気・市場拡大を受けてホンダのCR-Vも再始動スタートです!!また、今回のCR-Vには、日産のe-powerに似た性能を持つハイブリッドモデルも搭載されるとか!?【6月1日更新】
またヴェゼルのマイナーチェンジに関する情報はこちらをご覧ください。
ヴェゼルのマイナーチェンジで搭載されなかった残念な3つのポイント!
https://matome.response.jp/articles/1311ホンダの人気SUV「ヴェゼル」が2月16日にマイナーチェンジし発売されました。 ホンダセンシング全車標準装備や、内外装もリファインされて商品価値が増しSUVの売上首位奪還も期待されます。とても魅力的なマイナーチェンジ内容でしたが、密かに期待していて搭載されなかった3つの機能・ポイントについてご紹介します。