トヨタ プレミオ 概要・特徴
■トヨタ プレミオの概要・特徴
トヨタの5ナンバーセダンは、2016年に安全性能や外見のマイナーチェンジをしました。兄弟車種であるアリオンとフロントの基本デザインは同じにしており、シャープなヘッドランプは、高級感とスポーティさを表現しています。プレミオとアリオンは販売店が違っており、プレミオはトヨペット店、アリオンはトヨタ店で取り扱われています。
■トヨタ プレミオのデザイン・ボディーカラー
2016年のマイナーチェンジモデルを販売したタイミングで、新色のブラッキッシュアゲハフレークを含む5色を追加し、全8色になりました。兄弟車であるアリオンと比べると、より落ち着いた高級感を演出する仕上げです。
ボディは、ミディアムセダンと呼ばれるコンパクトボディで、日本の交通、駐車事情に考慮して開発されました。まさにジャパニーズセダンと言えるでしょう。
■トヨタ プレミオの静粛性・シート
プレミオのシートは、合成皮革+ファブリックが標準になっています。オプションで本皮に切り替えることが可能で、高級感あふれるインテリアに合わせて、シートを選択することができます。
シートアレンジが自由自在なセダンなので、すべてのシートを倒すことができます。後部座席は、ヘッドレストを取り外すことなく、レバーで前方へ倒せます。前方の席はスライドさせながら後方に倒すことができるので、ヘッドレストを外すと後部座席と合わせてフルフラットな空間ができます。
■トヨタ プレミオのインテリア・車内空間
リラックスできる広い車内は、ゆったりとした雰囲気のあるインテリアを実現しています。センタークラスターは、木目調パネルを採用しており、レディッシュブラウン、ライトブラウンから選択できます。シートカラーによっては落ち着いた空間も作ることができ、シートアレンジと組み合わせれば、想像以上のリラクゼーションを体験できます。
ラゲッジスペースは、コンパクトボディながらも大容量を確保しており、後部座席のシートアレンジと組み合わせれば、大きな荷物も載せることができます。
トヨタ プレミオ 燃費・走行性能
■トヨタ プレミオのエンジンシステム
プレミオのエンジンは、グレードによって異なります。2.0Gと1.8Xに搭載する「2.0L 3ZR-FAEエンジン」と「1.8L 2ZR-FAEエンジン」はパワフルに駆けるエンジンで、高出力と燃費を追求しています。
1.5Fに搭載する「1.5L 1NZ-FEエンジン」は、街中で走行することを前提に開発が進められたエンジンです。街中の走行だと信号停止や一時停止など発進と停止が多くなりますが、急な発進でも低中速域のトルクを確保しているので、スムーズな加速を実現しています。このエンジン性能が走行性能と連動し、低燃費とスムーズな走りをサポートします。
■トヨタ プレミオの燃費(JC08モード)
JC08モードでのガソリンエンジン燃費は、グレードによって搭載するエンジンが異なるので、燃料消費率も変わってきます。
パワフルなエンジンを搭載した2.0Gは、15.6km/Lで、1.8Xは、16.4km/Lです。パワフルさを重視したエンジンなので、走行距離自体は短くなっていますが、「バルブマチック」をエンジンに搭載することで、燃焼効率を高めています。
優れた燃費を発揮するのが、1.5Fです。JC08モードで、19.2km/Lと走行距離が他の2つのエンジンよりも長くなっています。
■トヨタ プレミオの走行性能
低燃費とスムーズな走りをサポートするプレミオの走行性能は、ドライバーをさまざまな場面で手助けしてくれます。
アクティブトルクコントロール4WDシステムは、走行状況に応じて、発進と加速をサポートするシステムです。通常時は前輪駆動に近い状態で走行をしますが、滑りやすい路面を走行する場合は、後輪にトルクを分配することで、最適な前輪駆動と後輪駆動の4WD走行に切り替えます。これは前後輪に回転差が生じると電子制御でバランス調整をしています。
2.0Gに標準装備しているサポート機能が「クルーズコントロール」です。高速道路などで一定の速度で走行しているときに、クルーズコントロールに切り替えると、アクセルを踏まなくても一定のスピードで走行します。アクセルを踏むドライバーの負担を軽減する機能です。
■トヨタ プレミオの試乗評価
ここで気になるのが、プレミオの試乗感想でしょう。
注目ポイントとしては、コンパクトなセダンでありながらも広い空間を確保したところです。後部座席でも大人がゆったりとできるのは、長期ドライブで恩恵を受けることになります。
豊かな室内空間も基本は評価したい。ただし個人的にはセダンならAピラーをより立てて手前に寄せたいし、後席ドアの開口部形状(乗降時に頭が通る付近)はもっと水平に後ろに延ばしたいと感じた。かつての『プログレ』のような四角いパーソナルセダンは復権してほしいと思う。
室内空間はたっぷりした広さが確保され、後席にも大人がゆったり乗れる空間がある。運転席に座れば視界が良くて運転のしやすさを感じる。
トヨタ プレミオ 装備・安全性
■トヨタ プレミオの安全装備(Toyota Safety Sense C)
3つの先進安全機能であるToyota Safety Sense Cは、衝突を事前に防いでくれる機能です。その1つにプリクラッシュセーフティシステムがあります。クルマのバックミラー部分に単眼カメラとレーザーレーダーが搭載しており、前方を走行するクルマや動く障害物を検知します。もし、衝突しそうになった場合、警報とディスプレイ表示でドライバーに知らせ、自動減速やブレーキ踏力を強力アシストし、衝突回避と衝突時の被害軽減につなげてくれます。
前方のクルマを監視する機能として、先行車発進告知機能もあります。信号待ちや渋滞でクルマが停止しているときに、先行車の発進をお知らせするものです。
■トヨタ プレミオの安全装備(予防安全・衝突安全)
プレミオの予防安全機能は、夜や悪天候など視界の悪い日でも快適なドライブを実現する機能です。
ヘッドランプは、Bi-Beam LEDヘッドランプとハロゲンヘッドランプの2種類が用意しており、目的や見た目から選択できます。夜や悪天候では、フロントフォグランプがヘッドランプをサポートし、良好な視野を実現します。見やすい視野が危険から守ります。
衝突安全機能には、SRSエアバッグが搭載。運転席や助手席はもちろん、SRSカーテンシールドエアバッグにより、後部座席の搭乗者を守ります。ボディには、全方位コンパティビリティボディ構造により、前、後ろ、横からの衝突のダメージを軽減させます。
■トヨタ プレミオの標準装備・オプション
オプティトロンメーターは、ドライバーがよく目にするメーターリングです。高級腕時計のような精密な仕上がりなので、金属感ある盤面に見やすい白い文字は、プレミアム感を演出します。
メーターリングの中央には、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを搭載しているので、クルマの情報がひと目でチェックできます。
■トヨタ プレミオのバリエーション・価格
プレミオのバリエーションは、エンジンの性能やエクステリア、インテリアで異なっています。
2.0G"EXパッケージ"は、上位モデルで、2,686,255円です。ヘッドランプやホイールが高級感を演出しています。2.0Gは、2,423,127円となっており、エンジンは上位モデルを使っています。
1.8X“EXパッケージ”/1.5F“EXパッケージ”は、エンジン性能が1.8Xと同等のものを搭載していますが、エクステリアが高級仕様です。1.8X“Lパッケージ”/1.5F“Lパッケージ”は、2,259,163円で、Toyota Safety Sense Cなど装備が多いエンドモデル。1.8Xは、標準装備が少ないモデルで、2,241,491円価格が抑えられています。
1.5Fは下のグレードで、1,908,655円です。燃料消費率の走行距離が長いのが特徴です。