メルセデス・ベンツとは?

メルセデスベンツ Aクラスセダン 2018年
メルセデスベンツとはドイツの自動車メーカーで、高品質な自動車を製造していることで世界的に知られています。
日本では上位クラスの高級車タイプの乗用車を多く見かけますが、手頃な値段で購入できるコンパクトカーやトラック・バス・バンなどの商用車も多く製造する総合自動車メーカーです。
メルセデスベンツの歴史はとても古く、ドイツの技術者であったカール・ベンツが1886年にガソリンエンジンを搭載した原動機付き三輪車を製造してからその歴史がスタートしました。
メルセデスベンツは創業から現在に至るまで130年以上の長い歴史を持ち、安全性にこだわった自動車を製造し続けてきました。
メルセデスベンツの車種は種類が多いですが、全車種で共通していることは最新の安全技術が盛り込まれているという魅力がある点です。
次に、メルセデスベンツの概要や特徴・魅力をご紹介します。
メルセデス・ベンツのセダンの魅力とは

メルセデスベンツ Aクラスセダン 2019年
メルセデスベンツのセダンの外観上の特徴は、シンプルで飽きのこないデザインであることです。
シンプルさはセダンの全クラスに共通していることで、製造されてから10年以上が経過した車種でも古さや時代遅れを感じさせることがありません。
メルセデスベンツのセダンは小型車から大型車まで幅広く用意されていて、車体サイズの順にA・C・E・Sクラスの4種類に分けられます。
現行車種一覧!メルセデス・ベンツのセダン(2020年3月現在)
■【Aクラス】コンパクトなセダン

メルセデスベンツ Aクラスセダン 2019年
これまでのベンツAクラスはハッチバックタイプのエコカーのみでしたが、2019年7月に新たにセダンタイプの乗用車が登場しました。
AクラスセダンはFFまたは4WDで、エンジンの排気量は1.3Lと2Lの2種類となっており、ガソリンエンジンに加えて、ディーゼルエンジン車も用意されています。
AクラスセダンはハッチバックタイプのA180・A200d・A35の各車両のシャーシをベースにして設計されていることから、ホイールベースが短く車体の重量が軽いという特徴があります。

メルセデスベンツ Aクラスセダン
日本の道路交通法ではAクラスセダンは3ナンバーに該当しますが、ホイールベースが短いことから狭い道でも取り回しがしやすいので、日本の道路事情にも合っています。
国内における車体本体価格は300万円台~なので、国産の3ナンバーセダンの価格と同じ水準に抑えられています。
日本でベンツのセダンと聞くと高級車・大排気量・大きな車体というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、Aクラスは小型で販売価格が低めに抑えられているという点が大きな魅力です。
エンジンが直列4気筒タイプでFFまたは4WDであることから、5ナンバーサイズの国産乗用車と似ていると言えます。
メルセデスベンツ Aクラスセダンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,550mm×1,800mm×1,430mm | |
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ホイールベース | 2,730mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,370kg | |
燃費 | WLTCモード:15,7km/L | |
エンジン種類 | DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 | |
最高出力 | 100kW(136PS)/5,500rpm | |
最大トルク | 200N・m(20.4kgf・m)1,460-4,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電子制御7速A/T |
■【Cクラス】日本の道路でも扱いやすい

メルセデスベンツ Cクラス
Cクラスセダンは、メルセデスベンツのラインアップの中で日本国内で最も多く販売されている車種となっており、街中でも普通に見かけることがあります。
このクラスは欧米では中型乗用車(Dセグメント)に入りますが、日本国内では3ナンバーでアッパーミドルクラスに属します。
Cクラスの競合車種としてBMW3シリーズ・アウディA4・トヨタマークX・日産スカイライン・レクサスISなどがあり、中型セダンの“激戦区”です。
メルセデスベンツは車両の回転半径を小さくさせるための独自技術を持っているので、同クラスのライバル車と比べて狭い道での取り回しがしやすいという特徴があります。
実際に車庫入れをしたり狭い道を走行してみると、操作感覚は5ナンバーサイズの国産車とほとんど変わりません。操作性が良いことから、自動車学校の教習車両に採用されているほどです。
Cクラスの車体サイズは3ナンバーに該当するため、キャビンがゆったりとしていてトランクの容量が大きいという利点があります。それでもE、Sクラスと比べるとホイールベースが短くてコンパクトなので、狭い日本の道路でも扱いやすいという点が大きな魅力です。
日本国内におけるCクラスの販売価格は同クラスの国産車と比較して少し高い程度(400万円台)なので、比較的手の届きやすい水準といえるでしょう。
メルセデスベンツ Cクラスセダンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,690mm×1,810mm×1,445mm | |
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ホイールベース | 2,840mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,490kg | |
燃費 | WLTCモード:12,7km/L | |
エンジン種類 | DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付 | |
最高出力 | 115kW(156PS)/5,300~6,100rpm | |
最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/1,500~4,000rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
Cクラスについて詳しく知りたい方はこちら
■【Eクラス】ワンランク上の快適さ

メルセデスベンツ Eクラスセダン 2018年
メルセデスベンツEクラスは車長が4,800~5,000mmのEセグメントに属しており、このクラスの乗用車は車体重量が2tを超える高級車がほとんどです。
Eクラスの競合車種には、BMW5シリーズ・アウディA6・トヨタクラウン・日産フーガ・レクサスESなどがあります。
ベンツEクラスセダンの大きな魅力は、国産車にはない高級感を感じさせるような外装・内装です。これらに加えて、多くの先進技術が装備されていることも魅力です。

メルセデスベンツ E200アバンギャルドスポーツ
Eクラスは基本的に後席優先の設計になっており、スムーズな加減速でワンランク上の快適さが感じられるという特徴があります。ただし一部のタイプはスポーティーに作られており、運転する楽しみを感じさせてくれるような設計となっています。
Eクラスの車体本体価格は最も安い車種でも600万円台後半で、上位クラスでオプションを装備すると軽く1千万円を超えるほどです。
Eクラスは同サイズの国産車と比べて販売価格が高価なので、普通の人が自家用車として購入することはかなり難しくなります。このため、限られた一部の人だけが所有できるというラグジュアリー感が大きな魅力といえるでしょう。
メルセデスベンツ Eクラスセダンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,950×1,850×1,455mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,940mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,720kg | |
燃費 | WLTCモード:12,0km/L | |
エンジン種類 | DOHC直列4気筒ターボチャージャー付 | |
最高出力 | 190kW(258PS)/5,800~6,100rpm | |
最大トルク | 370N・m(37.8kgf・m)/1,800~4,000rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
Eクラスについて詳しく知りたい方はこちら
■【Sクラス】最高峰のおもてなし

メルセデスベンツ Sクラスセダン 2018年
Sクラスはメルセデスベンツのブランドで販売されているセダンの頂点に立つ存在で、全長5mを超える巨大なボディーに6気筒~12気筒の大型エンジンを搭載した高級車です。
このクラスの高級乗用車は販売台数が少ないため車種が限られており、ライバルはBMW7シリーズ・アウディA8・レクサスLSなどです。
ベンツSクラスセダンの最大の魅力は、走行性能・居住性ともに“最高峰のおもてなし”を実現していることです。キャビンは後席優先で、シートヒーター・マッサージ機能(バイブレーション)・リクライニング・リラクゼーションプログラムなどが装備されています。
Sクラスには各ボディタイプ毎に相応の高出力エンジンが搭載されていますが、高性能の多段階変速機によってシフトショックを感じさせない滑らかな走りを実現しています。
これに加えて他社製の同クラスの乗用車と比較して、Sクラスのエンジンは高出力かつ低燃費性能の点で優れているという特徴があります。
Sクラスが搭載するV8エンジンは気筒休止システムを備えており、低負荷時には片方の4気筒を停止することでV4エンジンとして機能します。
メルセデスベンツが独自に開発した気筒休止システムにより、SクラスのV8エンジン搭載車はメーカーであるメルセデスベンツが“世界で最も燃費の良いV8”を謳うほどです。
メルセデスベンツ Sクラスセダンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,155mm×1,915mm×1,495mm | |
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ホイールベース | 3,035mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,100kg | |
燃費 | JC08モード:14.2km/L | |
エンジン種類 | DOHC直列6気筒ターボチャージャー付 | |
最高出力 | 250kW(340PS)/3,600〜4,400rpm | |
最大トルク | 700N・m(71.4kgf・m)/1,200〜3,200rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
Sクラスについて詳しく知りたい方はこちら
■【メルセデス・マイバッハ】伝説の名車の現代版

メルセデスベンツ マイバッハSクラス 2017年
マイバッハは、1909年にドイツで創業したエンジンメーカーで、伝説の名車「マイバッハ・ツェッペリン」を製造したことで世界的に知られている名門自動車メーカーでもあります。
現代版の「マイバッハ」は2002年に復活してから2013年に販売中止になりましたが、2014年に「メルセデス・マイバッハ」にブランド名を変えて再登場しました。
メルセデスベンツマイバッハSクラスはベンツSクラスよりもワンランク上の最上級車種で、Sクラスロングモデルよりも更に大型化した車体が特徴です。巨大なボディーによって、乗用車とは思えないほどの快適な車内空間が最大の魅力となっています。
車両重量は2.3t超えと一般的なコンパクトカー2台分に相当しますが、高出力エンジンによって俊敏さを実現しています。
メルセデスベンツマイバッハSクラスの車両本体価格は軽く2千万円を超えています。高価ゆえにこの車を購入できるのは一部の資産家や大企業・公的機関などに限られますが、VIPカーとして世界的に人気を集めています。
最上級グレードのS650は耐爆仕様になっており、爆発物や毒ガスなどの攻撃から要人を守ります。
メルセデス・マイバッハSクラスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,465mm×1,915mm×1,495mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 3,365mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 2,300kg | |
燃費 | JC08モード:9.1km/L | |
エンジン種類 | DOHCV型8気筒ツインターボチャージャー付 | |
最高出力 | 345kW(469PS)5,250〜5,500rpm | |
最大トルク | 700N・m(71.4kgf・m)/2,000〜4,000rpm | |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) | |
トランスミッション | 電子制御9速A/T |
マイバッハについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ

メルセデスマイバッハ Sクラス
メルセデスベンツのセダンは一般の人が購入できるAクラスから2千万円を超えるマイバッハSクラスまで幅広く用意されており、いずれのクラスも130年以上をかけて培われてきた信頼性や安全技術が盛り込まれています。
新たに乗用車の購入をお考えの方は、ベンツのセダンも候補に加えて検討するのはいかがでしょうか。