「ロードホッパー」シリーズ 250コンセプトがシブい!!
2017年3月24日~26日に開催された、東京モーターサイクルショー2017にて、幅広くクルマ、バイクのパーツや用品の開発、販売を手がける「プロト」が、ゼロエンジニアリングの車種を前面に並べたブースを展開しました。
プロトのブースの様子
「ゼロエンジニアリング」はプロトが設立し、オリジナルのモーターサイクル「ロードホッパー」シリーズを製造するカスタムショップです。
そのなかでも注目を集めていたのは、新たに開発した単気筒モデルの「250コンセプト」です。
ロードホッパーシリーズは独自開発のフレームに、S&SやハーレーダビッドソンのV型2気筒エンジンを搭載した量産モデル。2003年に最初のモデルが発売されて以来、根強い人気です。ですが、今回展示された250コンセプトは、既存製品と異なり、250ccの単気筒エンジンを新開発フレームに搭載した一台となっています。
「250コンセプト」の開発の狙いについて、プロト商品部オリジナル商品課でデザイナーも務める大西正敏氏は下記のように説明しています。
「ロードホッパーは好評を得ていますが、価格は大排気量なりのもの。誰もが気軽に手を出せるわけではありません。そこで250ccモデルならば、幅広い人にゼロエンジニアリングの”コトづくり”を楽しんでいただけると考えました」と説明する。
「モノづくり」ではなく「コトづくり」という表現を用いてます。これは「見る者を魅了する類稀なる世界観」、「排気量に頼らないオートバイ本来のおもしろさ」といった、モノによってもたらされる付加価値を追求し、表現したいという思いが込められているようです。
250コンセプトの具体的なデザインのモチーフは、そのころアメリカで流行していた「ボードトラックレース」の参加車両がデザインモチーフだそうです。ボードトラックレースとは、市販モデルから不要な装備を剥ぎ取り、細いタイヤに履き替えて板張りのオーバルコースを走るレースのこと。
ロードホッパーシリーズに共通しているボバースタイルは、ダートトラック用車両をモチーフにしたカスタム様式。今回発表された「250コンセプト」は、それとは若干異なった雰囲気ではありますが「無駄を削ぎ落とす」という精神性は共通しているようです。
エンジン部分
250コンセプトはそのレースモデルのシンプルなたたずまいを追求して作られており、左右分割式フューエルタンクを採用し、低く構えつつ細身に仕上げられたシルエットは、クラシカル且つ、独特の雰囲気に。このタンク形状にしたのはフレーム全体の造形美を楽しむためでもあるようです。
またサイレンサーが湯たんぽのような形になっているのは、公道モデルとして充分な容量を確保しつつ、街乗りも意識し、肩の力を抜いて気楽に乗れる印象を作りたかったため。だそうです。
現在のところ、250コンセプトを発売する時期や予定価格は決定していないようですが「大きな変更を施すことなく、このデザインを保って販売したいと考えています」とのコメントがあることから250コンセプトに乗れる日が来るのはそう遠くないのかもしれませんね。