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保険会社に訊く!事故対応で『ドライブレコーダー』は役立つのか!

保険会社に訊く!事故対応で『ドライブレコーダー』は役立つのか!

ここ1、2年の間で、一気に装着率が上がっている「ドライブレコーダー」ですが実際のところ事故後の処理に役立っているのか否か。きになる現状を保険会社に確認しました。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


普及が進む「ドライブレコーダー」

ドライブレコーダーは、交通事故などの発生状況を記録することを主な目的として、車両の周囲や挙動をカメラや各種センサにて記録する車載装置です。

電子情報技術産業協会とドライブレコーダー協議会(JDRC)によると2016年度4~6月期(第1四半期)のドライブレコーダー統計出荷実績は、32万3407台と発表しており、急速な普及が進んでいる。

ちなみにその内訳として、運行管理や安全運転教育も目的とした法人向けに設計された業務用が1万9021台、事故時の映像記録を目的とするコンシューマー用が30万4386台だったそうです。

ハイエンド化が進むドライブレコーダー

「ドライブレコーダー」の「ハイスペック化」は、昨年1年間で一気に進んだと言えます。以前は上級機だけのスペックだった、『フルHD』、『GPS』、『Gセンサー』、この3つが、すでに一般的なスペックとなっています。


『フルHD』のスペックであれば、容量は多くなりますが旅の記録として録画をすることもできます。

『GPS』前者は画像に位置情報を付加するのに必要です。

『Gセンサー』衝撃を感知することができるので、もしもの時の対応がより強力になるので安心です。

ドライブレコーダーで安全運転意識向上

ドライブレコーダの導入効果(全日本トラック協会)

オウルテック OWL-DR04-BK

全日本トラック協会が発表した「平成26年度ドライブレコーダの導入効果に関する調査報告書」によると導入効果については、「運転者の安全意識が高まった(危険運転減少)」とする事業所が72.2%、「安全運転指導に活用できた」という事業所も61.4%と高い割合を占めた。事故(第一当事者)が減ったと回答した事業所も76事業所(5.5%)あり、事故件数は、月当たり平均1.31件が0.57件に減少したという。

また、事故発生時にドライブレコーダの映像により「事故処理に役立った」という事業所は、522事業所(38.1%)で全体の約4割となり、自車に過失がないことが証明されたなどの事例も報告されている。

ドライブレコーダーは事故後の保険処理に役立つのか

普及が進むドライブレコーダーだが、実際「ドライブレコーダー」は事故後の処理に役立っているのか否か、レスポンスでは大手保険会社の1つ「損保ジャパン日本興亜」への取材をおこなっています。

同社の保険金サービス企画部 自動車グループ 特命課長・磯部 崇さんと、損害調査企画室 第二グループ 調査課長代理・前田隆祥さんのお二方がご協力くださいました。

「ドライブレコーダー」があれば、すべてが一目瞭然に。

取材によると、相手のある事故で双方の意見の食い違いなどが多々発生するそうですが、そのような際にどのような状況だったのかを調べるためにドライブレコーダーは「相当に役立つ」との評価でした。

実際に、ドライブレコーダーの映像により、利用者の運転に落ち度が無かったことが証明された事例もすでにあるそうです。

単刀直入にお訊きした。『ドライブレコーダー』は事故後の処理に役立っているのだろうか。

[磯部さん]「相当に役立ちます。相手のある事故では、意見が食い違うことも多々あります。信号の色がどうだったのか、速度は何キロ出ていたのか、寄った寄らない等々、誰かが見ていないとわからないことばかりです。とはいえ、目撃者を探すことは容易ではありません。しかし、『ドライブレコーダー』があれば、すべてが一目瞭然です」

[前田さん]「例えばこんなケースがありました。片側3車線の道の中央の車線を走行していたお客様が、左側の車線を走っていたクルマに体当たりをされたんですね。事故後に相手の方は、“真っ直ぐ走っていた”の一点張りでした。しかし『ドライブレコーダー』の映像によって、相手の方が横からぶつかってきたことがはっきりと証明できました。最終的に、お客さまの運転に落ち度がないことが判明しました。映像がなければ、スムーズな解決は難しかったと思います」

どのようなドライブレコーダーを選べば良いのか

事故対応に必要なドライブレコーダーのスペックについて確認をしたところ、最近の機種であれば画質としてエントリーモデルで十分との事です。

一方で、暗がりでの映像についてはスペックの差が出ることがあるそうなので、この点については確認をした方が良さそうです。

ドライブレコーダーの

さて、昨今の『ドライブレコーダー』はハイスペック化が進んでいる傾向にあるのだが、事故処理のスペシャリストから見たときの必要なスペックとは、どのようなものなのだろうか。

[前田さん]「高画質化が進んでいますが、パソコン画面の大きさの中である程度しっかりと映像が確認できれば良いので、スタンダードな機種で十分、映像のクオリティは確保されていると感じています。かつては、1秒間に撮影できるフレーム数がLED信号機の点滅回数とシンクロしてしまい、信号機の色が映らない機種もありましたが、現在はそのようなモデルもかなり減っているようですね。

差が出るのは、暗がりでの映像の鮮明さです。それが確保されている機種ならば、もしものときの頼りになる度合いが高くなると思います」

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