JR東日本の豪華寝台列車(クルーズトレイン)トランスイート『四季島』参上!
JR東日本は、豪華寝台列車(クルーズトレイン)『TRAIN SUITE 四季島』の運転を2017年5月1日より開始しました。
『四季島』は10両編成の専用寝台車両を使用するツアー列車。
編成の両端2両(1・10号車)は展望エリア付きの動力車で、他にデラックススイート車1両(5号車)、スイート車5両(2~4・8・9号車)、ダイニング車1両(6号車)、ラウンジ車1両(7号車)で構成されています。
スイート車は全5両で「スイート」15室を設置。デラックススイート車にはフラットタイプの「デラックススイート」と、メゾネットタイプの「四季島スイート」を各1室設けています。
全ての部屋にシャワーとトイレが設置されています。
四季島スイートには、なんと。
ヒノキのお風呂があるとか。
列車とは思えない高級感です。
JR東日本は3月16・17日の2日間、上野駅(東京都台東区)で豪華寝台列車(クルーズトレイン)『TRAIN SUITE 四季島』の車両を報道陣に公開しました。この豪華寝台列車のすごいとこ、それはなんとヒノキ風呂があること!他、人に話したくなるような最近の鉄道ネタをご紹介します。
■四季島、テーマ曲はALWAYS三丁目の夕日の…
『四季島』のテーマ曲を担当した佐藤直紀さん
四季島は、テーマ曲も豪華。
テーマ曲を作曲を担当したのは佐藤直紀さん。佐藤さんは、2006年に映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、話題の映画やドラマ、CMの音楽を多数手がける日本音楽界の牽引者として知られています。
テーマ曲は『四季島』ならではの上質な時間・空間、豊かで美しい自然や文化が取り巻く東日本の旅をより印象深くすることを心がけつつ、「その旅を体験されるお客さまの心、旅先の地域に暮らすみなさまの心に、そっと寄り添うような気持ちを込めて」作曲したそう。
■四季島は、車両ごとにコンセプトがわかれている
実は、四季島は車両ごとにコンセプトが違うって知っていましたか?
お財布と相談ですが、全て乗ってみたくなりますね。
■四季島、3泊4日のプランとは?ルート内容をご紹介
2017年5・6月は3泊4日コースと1泊2日コースを設定し、出発日は3泊4日コースが5月1・15・29日と6月5・12・19・26日、1泊2日コースが5月6・20日と6月3・10・17・24日とJR東日本が発表。
3泊4日コースは、東京を出発して東北・北海道エリアを巡回し、東京に戻るパターン。
行程は1日目が上野11時40分頃発~日光14時10分頃着・17時00分頃発で車中泊。
日光で下車観光が行われ、2日目は函館6時20分頃着・12時20分頃発~伊達紋別15時20分頃着~登別16時10分頃着で、函館で下車観光を実施。利用者はニセコエリアか登別エリアの宿に泊まります。
3日目は、東室蘭10時00分頃発~洞爺11時00分頃発~新函館北斗13時20分頃着~青森16時40分頃着・21時20分頃発~弘前21時50分頃着。新函館北斗~弘前間は「縄文コース」と「五能線コース」の二つが設定されており、「縄文コース」は『四季島』に乗り続けて青森駅で下車し、三内丸山遺跡を観光。
「五能線コース」は新函館北斗駅から北海道新幹線と五能線の観光列車『リゾートしらかみ』に乗り継いで、弘前駅で『四季島』に戻る。弘前駅は22時20分頃に発車して車中泊となります。
最終日は鶴岡5時20分頃着・5時30分頃発~あつみ温泉6時00分頃着・7時30分頃発~新津9時30分頃着~東三条12時30分頃発~上野17時20分頃着。
下車観光は加茂水族館(鶴岡駅下車)かあつみ温泉(あつみ温泉駅下車)のどちらか一方を選択できるほか、車内に滞在することもできます。また、新津~東三条間は別の列車かバスなどで新潟県燕市に移動して下車観光になります。
■1泊2日のプランとは
スイート
1泊2日コースも東京発着ですが、信州方面と南東北方面を巡回します。
1日目は上野9時20分頃発~塩山11時50分頃着・16時30分頃発~姨捨20時40分頃着・21時30分頃発で車中泊。塩山駅と姨捨駅で下車観光を行う。スイッチバックの姨捨駅から眺める平野部(善光寺平)は日本三大車窓の一つとして知られており、同駅には『四季島』利用者に眺望を楽しんでもらうための「夜景バー」が新たに整備されます。
2日目は、会津若松7時30分頃着・11時20分頃発~上野16時20分頃着の行程になります。
■一番はやはり!気になるお値段
食堂車の様子。食事スペースは高さを二つに分けている。
一番気になるのが、やはりお値段、代金ですよね。
豪華な四季島での旅は、ずばり、どれくらいかかるのでしょうか。
3泊4日コースの旅行代金(一人あたり)は、スイートが74~77万円。
デラックススイートは89~90万円、四季島スイートは94~95万円。
とのことです。
簡単には手が出せませんね…。しかし、一生に一度は乗ってみたいものです。
基本的に2名1室での販売になるため、実際の販売額は148~190万円になります。恐ろしい!
ただしスイートは一人での利用も可能で、その場合は111万~115万5000円になります。
一方、1泊2日コースは一人あたり32~45万円で、スイートの一人利用は48万円になります。
簡単に出せるお金ではないですが、是非とも一度、乗ってみたいものですね。
■西の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の情報はこちら
最高125万円!?超・豪華寝台列車「瑞風」の全貌が明らかに!
http://matome.response.jp/articles/113JR西日本の豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライト エクスプレスみずかぜ)」が2017年6月17日、ついにデビューします。走るホテル「瑞風」の料金、運行コースなどの情報と歴史についてを掲載しています。
四季島、五月より北海道内初営業開始!!!
JR東日本の豪華寝台列車『TRAIN SUITE 四季島』が、上野発5月1日から営業運行を開始しました。
5月2日未明には青函トンネルを越えて北海道に上陸し、走行する道南いさりび鉄道線や函館本線、室蘭本線沿線で熱い視線を浴びたようです。
営業初列車は登別までの3泊4日周遊ツアーとして運行。往路の北海道内では函館で観光し、伊達紋別でニセコ方面に宿泊する乗客が下車。
筆者は営業運転の終着駅である登別で『四季島』を待ち構えたが、列車到着前から待合室内は興奮のるつぼと化し、『四季島』の旗まで配られるフィーバーぶり。駅から500mほど富浦寄りにある跨線橋も地元の見物客で鈴なりになっていました。
この跨線橋で待つこと20分、『四季島』はゆったりとカーブを曲がり、16時10分頃に登別駅に到着した。登別温泉の守り神「湯鬼神」に迎えられた乗客は10両編成でわずか数人。
前日からテレビで話題となっていた『四季島』をひと目見ようと駅に集まった人たちは、おそらく数百人はいただろう。数百人の人たちから出迎え受ける数人の乗客は、いやが上にもVIP気分をくすぐられたのではないでしょうか。
『四季島』を降りた乗客たちは、用意されたJR北海道バスで登別温泉方面へ。その後、『四季島』は「主」がいない回送の旅となり、手稲の札幌運転所へ向かいます。
往路の『四季島』は、上野~黒磯間が直流電化区間(直流1500V)、黒磯~函館間が交流電化区間(交流2万V、新中小国信号場~木古内間は2万5000V)、五稜郭~東室蘭間が非電化区間、東室蘭~登別間が交流電化区間(交流2万V)とめまぐるしく電化方式が変わります。
電車と気動車の機能を備えたEDC方式を採用した『四季島』の面目躍如といったところですが、東室蘭から再び電化区間に入っても、『四季島』はパンタグラフを下ろし、1・10号車のエンジン発電機で発電した電気を使って走行。
回送となる登別からはパンタグラフを上げた電車方式で走行しました。
四季島。
なかなか手を出すことが難しい、豪華列車ではありますが、
一度は乗ってみたいですね。