スバル レガシィ アウトバックとは?
1999年式 スバル レガシィ ランカスター ⦅画像提供:Response⦆
レガシィ アウトバックは、ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーSUVとして、メインマーケットの北米市場では1994年から「アウトバック」、日本国内ででは1995年から「レガシィ・グランドワゴン」として発売されました。
その後国内仕様車のみサブネームを「ランカスター」に改名し、2代目モデルでもその名前を踏襲しましたが、2003年10月の3代目において、「アウトバック」に改称しました。
そして、2014年10月にフルモデルチェンジされ5代目となった現行モデルは、日本仕様のレガシィ ツーリングワゴンが廃止されたこともあって、ワゴンボディのレガシィとしては国内で唯一の選択肢となっていました。
まだ間に合う?レガシィ アウトバック現行モデル
スバル レガシィ アウトバック ⦅画像提供:Response⦆
スバル レガシィ アウトバック荷室 ⦅画像提供:Response⦆
2020年8月に姉妹車となるセダンのB4が生産終了したのに続いて、2021年3月現在のスバル公式サイトには、「現行モデルについては、生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります。」と記載されており、レガシィ アウトバックはついに終焉を迎えてしまいました。
現行モデルのエクステリアは、バンパー一体型ヘキサゴングリルとホークアイヘッドランプ、ボディ下部を取り巻くプロテクションパネルをはじめ、フロントフォグランプや金属調ルーフレール、220mmものロードクリアランスなどで、SUVらしさを高めています。
インテリアの品質も向上し、ハーマン・カードンサウンドシステム&SDナビゲーションをメーカーオプションとして初採用しました。また、シート間距離を広げた前席や、ドアトリム構造の変更でスペースを拡大し、後席も足元スペースを拡大しています。
日本仕様のエンジンは水平対向6気筒3.6Lが廃止され、改良された水平対向4気筒2.5Lのみとなり、同じく改良されたリニアトロニックが組み合わされています。
また、アクティブトルクスプリットAWDに加え、エンジンと4輪の駆動力やブレーキなどを制御して、悪路走破性を高める「X-MODE」を新採用し、ヒルディセントコントロール制御も加わっています。
安全性能では、先進安全技術であるEyeSightを大幅に進化させたEyeSight(ver.3)を採用しています。
最終モデルのグレード体系は、廉価グレードの「B-SPORT」、スバル60周年特別記念車と設定された特別仕様車「X-BREAK」、そして上級装備の「Limited」の3グレードとなっています。
■スバル レガシィ アウトバック現行モデルの価格とスペック
スバル レガシィ アウトバック ⦅画像提供:Response⦆
グレード名 | 消費税抜き車両本体価格 | |
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B-SPORT | 3,100,000円 | |
X-BREAK | 3,150,000円 | |
Limited | 3,300,000円 |
現行モデルについては、生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,820mm×1,840mm×1,605~1,660mm | |
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ホイールベース | 2,745mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,570~1,580kg | |
WLTCモード燃費 | 12.6km/L | |
エンジン種類 | 水平対向4気筒2,498cc | |
最高出力 | 129kW(175PS) /5,800rpm | |
最大トルク | 235N・m (24.0kgf・m) /4,000rpm | |
駆動方式 | AWD | |
トランスミッション | リニアトロニック |
レガシィ アウトバックの新型情報
スバル アウトバック北米仕様 ⦅画像提供:Response⦆
7代目となるレガシィ アウトバックは、日本国内へは導入されていませんが、最大のマーケットである北米ではすでに2019年秋から販売を開始しています。そして、米国の自動車サイト『AUTOTRADER』から2020年最高の新車の一台に選ばれるなど、北米での評価は依然高いものがあります。
クラストップレベルの地上高220mmを踏襲した新型のエクステリアは、スピード感のあるシルエットと厚みを強調したボディパネルや、力強さを増したクラッディングを組み合わせてアクティブ感が増しています。
スバル・アウトバック新型(北米仕様) ⦅画像提供:Response⦆
また、インテリアでは、11.6インチ大型ディスプレイを備えたインフォテインメントシステムなど、革新的な機能性が加わっています。さらに、質感の高いデザインと進化したパッケージングでゆとりあるスペースを確保した室内空間となっています。
エンジンは2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、直噴化された2.5L水平対向4気筒エンジンの2種類。また、運転支援システム「アイサイト」には、車線中央維持制御・先行車追従操舵制御を追加し、安全運転を支援するドライバーモニタリングシステムなどで安心感を高めています。
日本では未発売の新型ですが、スバル・ゲレンデタクシー2019~2020シーズンの、長野県エコーバレー会場に、新型がサプライズで登場して注目を浴びるなど、発売の可能性がゼロではないとも言えます。
■スバル アウトバック 新型、2020年最高の新車の一台に選出
スバル・アウトバック新型(北米仕様)⦅画像提供:Response⦆
米国の自動車サイトAUTOTRADERは、インテリアの快適性や素材、品質、機能、乗り心地など、幅広い基準に基づいて、2020年の最高の新車の一台として「スバル アウトバック」を選びました。
この賞はAUTOTRADERの編集チームとデータチームが、対象となる、2020~2021年に購入可能で、価格は7万5000ドル以下の車種を対象として選考しました。
AUTOTRADERは、2020年最高の新車の一台としてアウトバックを選出した理由について、同メディアのブライアン・ムーディー編集長は、以下のように語っています。
ブライアン・ムーディー編集長は、「スバルは長い間、乗用車とSUVを毎年改良している。アウトバックは、すべてのスバル車と同様に、冒険的でユニークな米国のライフスタイルにぴったり合う楽しくて機能的な雰囲気を持つ」と語っている。
(全長×全幅×全高 | 4,860mm×1,855mm×1,680mm | |||||
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ホイールベース | 2,745mm | |||||
最大乗車定員 | 5名 | |||||
エンジン種類 | 2.4L水平対向4気筒ターボ | 2.5 L水平対向4気筒 | ||||
最高出力 | 260hp/5600rpm | 182hp/5800rpm | ||||
最大トルク | 277lb-ft/2000-4800rpm | 176lb-ft / 4400rpm | ||||
トランスミッション | リニアトロニック | |||||
駆動方式 | シンメトリカルAWD |
レガシィ アウトバックの中古車相場
4代目 2011年型 スバル レガシィ アウトバック
現行モデルは、生産終了となり、在庫のみの販売となっているので、スバル レガシィ アウトバックは今後は中古車から選ぶことになります。
なるべく新しいモデルを選びたい人は、2019年11月以降の最後の一部改良が行われたモデルが狙い目で、新グレードの「B-SPORT」や新色の「クールグレーカーキ」が加わり、2つのモードが新たに加わった「X-MODE」が搭載されています。
生産期間 | 消費税込み中古車平均価格 | |||
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2020年10月~2021年3月生産モデル | 現行モデル | 339.3万円 | ||
2019年11月~2020年9月生産モデル | 現行モデル | 313.9万円 | ||
2018年10月~2019年10月生産モデル | 現行モデル | 296.4万円 | ||
2017年10月~2018年9月生産モデル | 現行モデル | 245.9万円 | ||
2016年10月~2017年9月生産モデル | 現行モデル | 223.1万円 | ||
2015年10月~2016年9月生産モデル | 現行モデル | 203.0万円 | ||
2014年10月~2015年9月生産モデル | 現行モデル | 190.8万円 | ||
2009年5月~2014年9月生産モデル | 2代目モデル | 93.7万円 | ||
2003年10月~2009年4月生産モデル | 初代モデル | 37.4万円 |
まとめ
現行車種が生産終了になると、今まで気にしていなかった車も、なぜか見なおしてみたい気持ちになります。そして、気が付かなかった良さに改めて感動してしまいます。
レガシィ アウトバックもそんな一台で、この記事を見てレガシィ アウトバックを欲しくなった人は今すぐディーラーに行きましょう。今なら新車も間に合うかもしれません!