まだ通勤電車は座れないと思ってる?京王電鉄から「座れる通勤電車」スタート
京王電鉄は4月26日、新型車両の5000系電車を9月から営業運転すると発表しました。
2018年春から運行が始まる有料座席指定列車に対応した車両ですが、当面は通常の列車で運用されます。
5000系は西武鉄道の40000系電車などでも採用されている、クロスシート・ロングシート変換機能を搭載。
空気洗浄機や無料の公衆無線LAN、電源コンセントも設けてサービスの向上を図ります。
総合車両製作所(J-TREC)が50両(10両編成5本)を製作します。
発表によれば、5000系は9月から営業運転を開始する予定。
当面はロングシートで通常列車として運行されます。また同月17日には、営業運転に先立ち試乗会イベントが行われます。
2018年春からは、新宿発~京王八王子・橋本行きの有料座席指定列車として夜間の帰宅時間帯に運行される予定です。
■内装は高尾山×八王子
内装は、「繊維の街」として知られる八王子の絹糸と、高尾山の「木々の深いブラウン」をモチーフとし、「華やかな室内空間」を表現します。
座席はロングシート・クロスシート転換座席を採用。通常はロングシートになるが、座席指定列車で運行する場合はクロスシートに切り替えます。
車内案内表示器は、ロング・クロスシートのどちらの状態でも画面が見やすいよう、ドアの上部だけでなく天井部にも設置。
このほか、空気清浄機や無料公衆無線LAN、電源コンセントなども設置します。
走行装置では、新技術の車上蓄電池システムを導入。電車がブレーキをかけた際に発生する電力(回生電力)を蓄え、走行用電力として使用するためのシステム。
これにより走行時に必要となる電力の削減や、停電時の自力走行用の電力の確保を行います。
西武鉄道も、「座れる通勤電車」対応
西武鉄道は2月13日、小手指車両基地(埼玉県所沢市)で新型通勤電車の40000系を報道陣に公開しました。
有料座席指定列車『S-TRAIN』などで使われる予定です。
40000系は、2000系電車の廃車計画に伴い開発された新型車両です。
本年度分として20両(10両編成2本)が製造されました。
今回公開されたのは2編成目(第40102編成)で、東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線や東京急行電鉄(東急)東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線方面への直通運転に対応しています。
■気になる座席はどうなっているのか
車内の座席はロングシートとクロスシートの両方に配置替えできる転換機能を搭載。
スマートフォンの充電などに対応したコンセントも設けました。4号車には、車椅子などに対応したバリアフリー・トイレを設置しました。
また、窓を広くとって眺望性の向上を図り、簡易座席と車椅子の固定器具を中央部に設置するという独特な配置を採用しました。
今回製造されたロング・クロス転換機能搭載の40000系は一般の通勤列車のほか、3月25日から所沢~豊洲間(平日)と西武秩父~元町・中華街間(土曜、休日)で運行される有料座席指定列車『S-TRAIN』でも運用される予定。
通勤電車でもまれるくらいなら、お金を払ってでも座りたい、そんな方にはおすすめですね。
座席指定料金を追加で支払えば、確実に座って通勤できます。