世界的超人気カーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズ
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《画像提供:Response》映画『ワイルド・スピード』キャスト
2000年代から2010年代、2020年代に至るまでと、20年にわたってカーアクション映画の中でトップクラスの人気を誇るメガ・シリーズが、「ワイルド・スピード」です。車好きの方ならもちろん、車にあまり詳しくない、興味がない方でもきっとその名前は聞いたことがあることでしょう。
2001年に第1作が公開されるや否や、魅力的なキャラクターたち、スタイリッシュな改造車によるスリリングなレースシーンが話題を呼び、一躍人気映画としての地位を確立。主演のヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーの出世作になりました。
現在まで計9作のメインシリーズが公開されてきたほか、スピンオフ映画も1作公開されており、シリーズを重ねるごとに前作を超えるインパクトを残してきているワイルド・スピード。ついに2023年5月には日本でも最新作が公開されるとあって、世間でも盛り上がりが感じられます。
【最新作の注目車は?】ファイヤーブーストで活躍する車はコレだ
シリーズ最新作となる10作目「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」の予告編により、活躍する車がいくつか判明していますので紹介します。なお執筆時は劇場公開前なので、映像から読み取れる範囲となる点はご了承ください。
■アルファロメオ ジュリア
《画像提供:Response》(参考画像)アルファロメオのジュリアセダン(1962-1978)
印象的なカーチェイスのシーンで登場するのが、アルファロメオ ジュリアです。劇中では1960〜70年代に活躍した丸目四灯タイプの旧車が活躍しますが、決して古さを感じさせない、味わい深さと気品あるボディが印象的。
一方、現行モデルのアルファロメオ ジュリアは2015年に発表されたアルファロメオ 159の後継車です。ジュリアが築いてきた歴史を彷彿とさせる、速いだけではなくエレガントさも忘れない、大人のスポーティセダンになっています。
エンジンラインアップは3種類、アルミブロックを持つ2.0L 直列4気筒ガソリンターボ、同じく2.0Lながらさらに高出力の206kW(280馬力)を発生させるユニットモデル、そして375kW(510馬力)の圧倒的なパフォーマンスを誇る、2.9L V6ツインターボエンジンがあります。
劇中で実際にどんな活躍をするのか、楽しみですね。
■ ランボルギーニ ガヤルド
《画像提供:Response》ランボルギーニ ガヤルドの2013年モデル
ランボルギーニ ガヤルドは、2003年から2013年までの約10年間にわたり、ランボルギーニが製造していたスポーツカーで、ランボルギーニの歴史でも指折りのヒット車です。
デザインは、いかにもスポーツカーらしい流線形に、特徴的な縦長のヘッドランプが採用されています。この縦長のヘッドランプは、ランボルギーニの他のモデルには未採用なので、非常に印象的です。
予告編では、カーチェイスの場面で登場しており、縦長ヘッドランプでひと目でランボルギーニ ガヤルドとわかるはずです。
■マクラーレン セナ
《画像提供:Response》マクラーレン・セナ
マクラーレンセナは、マクラーレンがレースを通じて培ってきた技術を余すことなく投入した、サーキット走行を重視するロードカーです。公道仕様のマシンでありながら、公道には余分と思える部分をあえて排除せず、あくまでサーキットでのドライビング体験を追求しました。
0〜100km/hを2.8秒で到達する圧倒的な加速力を持ち、ボディは徹底的な軽量化が図られ、すべてのパネルがカーボンファイバー化されています。実際、車両重量は1,198kgと国産コンパクトカー並みで、ここにV8 4.0Lのエンジンが搭載されているかと思うと、その凄さが際立ちます。
まるでサーカスのようなカーチェイスを見せてくれるワイルドスピードにピッタリの車といえるでしょう。
全9作+スピンオフ1作、ワイスピ過去作に登場した名車まとめ
最新作「ファイヤーブースト」を観る前に、もしくは観た後で、過去作を復習したくなる方も多いはず。
劇中ではあまりメーカー名や車名などがはっきりと紹介されないこともしばしばのワイルド・スピードシリーズですので、これまでメインシリーズで9作とスピンオフで1作が公開されてきたそれぞれの作品で、気になっていたけど車名がわからない車もあるのではないでしょうか。
そこでここからは、各作品で活躍した車をまとめてご紹介していきます。劇中で気になっていた車もきっと登場するはずです。
■【第1作】『ワイルド・スピード』4代目スープラの強烈なインパクト
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《画像提供:Response》トヨタ スープラ
《画像提供:Response 》ダッジ チャージャー R/T(デアゴスティーニ 週刊『ワイルド・スピード ダッジ・チャージャーR/T』)
記念すべき第1作目である「ワイルド・スピード」では、トヨタ スープラとダッジ チャージャーが主役として強い存在感を放ちました。
ポール・ウォーカー演じるブライアンは、劇中で当初は三菱 エクリプスに乗っていたものの、物語前半で早々に爆発炎上してしまい、その後はオレンジのボディが眩しい4代目スープラをメインマシンとします。クライマックスシーンでは、ヴィン・ディーゼル演じるドムのチャージャーとのドラッグレースも印象的でした。
エクリプスやスープラだけでなく、冒頭の公道レースシーンでドムが乗るマツダ RX-7、悪役のジョニーが駆るホンダ S2000、レティの日産 240SX(シルビアの北米向けモデル)など、随所随所で登場しまくる日本車にも注目。当時カスタムカーシーンを席巻していたスポーツコンパクト人気がうかがえます。
■【第2作】『ワイルド・スピードX2』S2000の大ジャンプは必見!
《画像提供:Response 》映画『ワイルド・スピードX2』キャスト
《画像提供:Response 》シボレー カマロ 1969年式
1作目にして人気を確立したワイルド・スピードの続編、「ワイルド・スピードX2」でも、日本車の活躍が目白押し。冒頭のレースシーンでは、ブライアンが運転する日産 スカイラインGT-R(R34型)の活躍もさることながら、デヴォン青木演じるスーキーがピンクのホンダ S2000を大ジャンプさせたシーンが印象に残っている方も多いことでしょう。
その後はブライアンの愛車は三菱 ランサーエボリューションVII、ドムに代わってメインキャストとなったローマンの愛車は同じく三菱のエクリプススパイダーと、三菱の車がメインキャストを占めています。
このうち、エクリプススパイダーは、日本国内にも正規導入されたことを覚えている方もいらっしゃるかも。またランエボは当時北米で販売されていなかったところを三菱から特別に提供を受けたもので、北米カスタムパーツメーカー製の標準ランサー向けのテールランプを無理矢理装着しているなどのエピソードも興味深いですね。
■【第3作】『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』突然舞台が東京に!
《画像提供:Response 》映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』
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《画像提供:Response》マツダ RX-7 VeilSide仕様(手前、福岡オートサロン2006 出展車両)
前作と前々作から打って変わって、舞台を日本に移した第3作目の「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」。タイトルの通り、華麗なドリフト走行テクニックの「聖地」として日本が大きくアピールされており、全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)の選手たちがスタンドドライバーを務めていたり、「ドリキン」土屋圭市がカメオ出演したことでも話題を呼びました。
また、最新作ジェットブレイクでも活躍するハンが初登場したのはこのTOKYO DRIFT。しかし、シリーズの時系列ではTOKYO DRIFTは後述する6作目「EURO MISSION」と7作目「SKY MISSION」の間の出来事という設定になっているので、注意が必要です。
メインキャストは前作までから一新され、主人公はアメリカから東京へ移り住むことになる高校生、ショーン。FR仕様に改造された三菱 ランサーエボリューションIXを乗りこなすほか、終盤のレースでは父親のフォード マスタングを借り出し、敵役であるタカシの日産 フェアレディZと峠でのバトルに挑みます。
劇中で存在感を示したのは、一見ベース車両がわからないほどカスタムされたハンのオレンジ色の車。茨城県を本拠とする著名なチューナー「VeilSide(ヴェイルサイド)」によるフルボディキットが装着されたマツダ RX-7となっています。
■【第4作】『ワイルド・スピード MAX』シブいアメ車とファミリーが揃い踏み
《画像提供:Response 》映画『ワイルド・スピード MAX』
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《画像提供:Response》スバル インプレッサ WRX STI spec C
舞台もキャストも一新した3作目の反動なのか、またも方向性が大きく動いたのが第4作目の「ワイルド・スピード MAX」。最新作ジェットブレイクにもつながるような、カーレースよりもアクション主体の映画というスタイルを確立しつつ、1作目のメインキャストであるブライアンとドムが主役に返り咲きました。
日本車も登場するものの、今作で一気に存在感を増したのがアメリカ車たち。ドムが前半で運転するビュイック グランドナショナル GNXやシボレー シェベルSSの無骨なかっこよさが光りますし、後半ではお馴染みのダッジ チャージャーも活躍。敵役であるフェニックスのフォード トリノも存在感がありますね。
アメ車の存在感が増した分見せ場が減った日本車ですが、物語終盤のメキシコのオフロードでのカーチェイスでは、ブライアンが運転するスバル インプレッサ WRX STIが活躍します。
また、これまで見所が少なかった欧州車もちらほらと登場。本作が映画デビューだったガル・ガドット演じるジゼルの愛車として、ポルシェ ケイマンをベースとしたテックアート GTスポーツが登場するほか、麻薬組織の車列にはランボルギーニのオフロード車、LM002も登場します。
■【第5作】『ワイルド・スピード MEGA MAX』今度はブラジルで大強盗!?
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《画像提供:Response》映画『ワイルド・スピード MEGA MAX』
《画像提供:Response 》アーメットアーマードビークル グルカ LAPV
前作MAXでの路線変更はそのままに、さらにスケールアップしたアクション映画に進化した第5作目「ワイルド・スピード MEGA MAX」。アクションのぶっ飛び具合もだんだんとタガが外れてきており、物語終盤のダッジ チャージャー2台による金庫を牽引しながらのリオデジャネイロの街中でのチェイスシーンには度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。
貴重なクラシックカーがストーリーに大きく絡んでいる点も特徴的で、陸橋から崖下の運河にジャンプしたシボレー コルベット グランドスポーツロードスターや、キーアイテムが隠されていたフォード GT40などが存在感を示しました。
存在感といえば、アメリカ外交保安部から派遣された捜査官、ドウェイン・ジョンソン演じるホブスも忘れることはできません。ホブス本人のインパクトもさることながら、アメリカから輸送機で持ち込まれたホブスが乗り込む装甲車、グルカ LAPVのインパクトは抜群。敵からの襲撃に耐える高い防御性能と、機敏な動きができる動力性能を、劇中通して見せつけてくれます。
■【第6作】『ワイルド・スピード EURO MISSION』無敵すぎるフリップカー
《画像提供:Response 》映画『ワイルド・スピード EURO MISSION』
《画像提供:Response 》ジェンセン インターセプター MkIII(トヨタ博物館クラシックカーフェスタin神宮外苑2010 出展車両)
アメリカ大陸から離れ、ファミリーのヨーロッパでの活躍を描く第6作目「ワイルド・スピード EURO MISSION」。ファミリーそれぞれの強みがしっかりと確立されてきた印象も強いほか、舞台がヨーロッパということで、欧州車が多数活躍した点がシリーズとして新しさを感じさせました。
劇中のロンドンでのストリートレースにおける、前々作で死亡したと思われていたレティが運転するジェンセン インターセプターと、ドムが運転するダッジ チャージャーデイトナの組み合わせは、2台とも年式としては近いのにイギリスとアメリカで異なる自動車文化の多様性を感じさせてくれます。
敵役のオーウェンが操るド級の改造車「フリップカー」は、シボレー コルベットなどと同型のエンジンを搭載するほか、車やボートなど様々な部品を活用して製作されており、まるでF1カーを思わせるフォルムと、歯向かう車全てをフリップ(ひっくり返す)する無敵っぷりで話題を呼びました。
■【第7作】『ワイルド・スピード SKY MISSION』ビルを飛び越えるライカン
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《画像提供:Response》Wモーターズ ライカン ハイパースポーツ
《画像提供:Response 》トヨタ スープラ(Xbox Oneゲームソフト『Forza Horizon 2』 Furious 7 カーパック)
前作にも増して世界を股にかけるアクション超大作となった第7作目の「ワイルド・スピード SKY MISSION」。2015年に公開された本作は、2013年に交通事故で急逝したポール・ウォーカーの遺作となってしまったこともあってか、現在に至るまでシリーズ最高の興行収入記録を維持しています。
アブダビの超高層ビルをドムが飛び越えたスーパーカーは、中東初のスーパーカーメーカーであるWモーターズのライカン ハイパースポーツ。ダイヤモンドが散りばめられたヘッドライトや、ゴールドやダイヤモンドが輝く華やかなインテリアとともに、6台しか市販しなかったという超稀少性と、4億円以上という価格設定が話題を呼びました。
撮影期間中にポール・ウォーカーが事故死したことから、ストーリーの展開を変更したり、ウォーカーの兄弟たちが代役として撮影に参加したりという混乱もあったものの、ストーリーはブライアンが新たな人生へ旅立っていくのをドムが見送るという感動的なフィナーレにまとめられました。その際にブライアンが乗っていたのはホワイトの4代目トヨタ スープラで、鮮烈な印象を残しました。
■【第8作】『ワイルド・スピード ICE BREAK』アイスチャージャーの迫力!
《画像提供:Response 》映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』
《画像提供:Response 》ダッジ アイスチャージャー
キューバ、アメリカ、ロシアと舞台が目まぐるしく変わるだけでなく、なんとドムがファミリーの敵役として立ち向かうことになるなど、またも新たな展開をシリーズに持ち込んだのが第8作目「ワイルド・スピード ICE BREAK」。
絶対的な敵役としてサイバーテロリストのサイファーが登場したのが今作で、物語中盤のニューヨークの街中での無人車両群による総攻撃は圧巻で、サイファーのサイバーテロリストとしての恐ろしさが印象に残った方も多いことでしょう。そのシーンでドムが運転していた、黒のプリムス ロードランナーGTXのシブいかっこよさにも注目です。
サイファーは、最新作ジェットブレイクでもその暗躍が描かれますので、ファミリーとの対決の行く末を見届けたいところですね。
物語クライマックスでは舞台がロシアの潜水艦基地に移り、氷の下を逃げる潜水艦を車で追うという衝撃的なカーチェイスが展開します。そのシーンでドムが運転していたのがアイスチャージャーは、かろうじてチャージャーの原型を留めているものの、後部にはジェットタービンを搭載するなど、ワイルド・スピードらしい豪快なカスタムが施されています。
■【スピンオフ】『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』激しいカーアクションは健在
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《画像提供:Response》映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
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《画像提供:Response》マクラーレン 720S
ワイルド・スピードシリーズで初のスピンオフ作品となったのが「スーパーコンボ」。2019年に公開され、ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウという異色コンビの活躍が描かれました。
劇中では、ロンドンでのカーチェイスで英国車の「マクラーレン 720S」が大活躍。
定員は2名ながら、体の大きなホブスとデッカード、さらにはデッカードの妹であるハッティの3人が乗車していても追手から逃げ切れる720Sの高い動力性能が見所。車名の由来でもある720PSもの最高出力を誇るV8ツインターボエンジンを包み込む、海洋生物を思わせる滑らかなエクステリアデザインにも注目です。
■【第9作】『ワイルド・スピード ジェットブレイク』異次元のカーアクション
「ワイルド・スピード ジェットブレイク」は、アメリカで2021年6月25日に公開されたワイルド・スピードシリーズの9作目です。日本では同年8月6日に公開後4日間で興行収入が10億円を突破し、シリーズ最高の初日興行成績を記録しました。
世間から身を隠し、恋人のレティや幼い息子と静かに暮らしていたドミニクに、ある日、ミスター・ノーバディから、世界中のコンピューターをハッキングできるデジタル装置の回収依頼が届きます。ドミニクは仲間たちと現地へ向かいますが、そこで敵対する武装集団を率いていたのは、なんとドミニクの弟ジェイコブでした。
世界中のコンピューターをハッキングし、その掌握を狙うジェイコブの計画を阻み、ファミリーは果たして世界を救えるのか。ジェットブレイクでも異次元のカーアクション満載で展開していきます。
■100万ドルの「ダッジ チャージャー “Hellacious”」
《画像提供:Response 》ダッジ チャージャー ”Hellacious”
シリーズを通じてドムの愛車として特別なステータスを有するダッジ チャージャーですが、本作ではもはやチャージャーとは別の車と思えるほどに改造されたチャージャー、「Hellacious」(ヘラシアスもしくはへレイシャス)が登場します。
本来FRレイアウトのチャージャーながら、Hellaciousはミッドシップレイアウトに改造されている上、搭載されるのは最新のパワフルな6.2リッターV8スーパーチャージャー付き「ヘルキャット」エンジン。ブレーキやサスペンションなども現代のスーパーカー顔負けの最新仕様となっています。
製作費として100万ドル(2021年7月現在で約1.1億円)以上かかったとされる同車は、米国のカスタムカービルダー「SpeedKore」の手によるデザイン。主役の愛車に相応しい存在感ですね。
■海峡を空中散歩する「チャージャー ヘルキャット ワイドボディ」
《画像提供:Response 》ダッジ チャージャー ヘルキャット ワイドボディ
トレイラーでも印象的な、中米の荒野でのカーチェイスシーンで活躍するのが、ドムが運転する「ダッジ チャージャー SRT ヘルキャット ワイドボディ」と、ドムの弟であるジェイコブが運転する「フォード マスタング」です。今作で大きくフィーチャーされる二人のこれまでの確執を表すように、激しくぶつかりあいながらのカーチェイスで印象的な2台です。
「ダッジ」と「フォード」という、アメリカンスポーツカーファンも納得のライバル関係にある出自のこの2台が、荒野の道なき道だけでなく地面すら捨て、島と島の間を飛び越えていく衝撃のシーンが見所です。
■夜のロンドンを爆走!「ノーブル M600」
《画像提供:Response 》ノーブル M600
前作までは運転するシーンが設けられていなかった大女優ヘレン・ミレン演じるマグダレーン・ショウが、ドムを乗せてついにカーチェイスを演じる紫色の車は、英国のノーブル・オートモーティブが少数ずつ生産しているスーパーカー、「ノーブル M600」。
軽量なボディに切れ味鋭いハンドリングで、ピュアなスーパーカー体験が可能なM600。チューンアップされたヤマハ製V8ツインターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせは、選ばれたドライバーのみが操れるパワフルさです。
■生きてたの!?ハンの「トヨタ GRスープラ」
《画像提供:Response 》トヨタ GRスープラ(海外仕様車)
死んだはずのキャラクターが実は生きていたことが頻発しがちなワイルド・スピードシリーズとはいえ、3作目「TOKYO DRIFT」の劇中で殺害されたはずのハンが実は生きていたという新設定には、驚いた方も多いはず。
過去作ではマツダ RX-7やスバル インプレッサ、レクサス LFAと日本車を多く選んできたハンだけに、最新作での「トヨタ GRスープラ」のチョイスも納得ですね。TOKYO DRIFTで乗っていたRX-7を思わせるオレンジのボディカラーも眩しい同車には、何やら大きな秘密が隠されている様子です。
■ロケット推進のおチビ「ポンティアック フィエロ」
《画像提供:Wikimedia Commons 》ポンティアック フィエロ
先行して公開されたトレイラーでもコメディタッチで紹介された「ポンティアック フィエロ」は、日本では発売されなかったものの、アメリカにおいては国産初のミッドシップスポーツカーとして1984年に発売され、カルト的な人気を誇る車です。
劇中ではロケットエンジンが取り付けられるなど、フィエロとかろうじて分かるほどまで改造されており、なんと宇宙空間にまで向かうなど、桁違いの活躍を見せる注目の車です。
まとめ
《画像提供:Response》《写真撮影 後藤竜甫》FUELFEST / 富士スピードウェイ
ワイルド・スピードの各シリーズに登場した車を、一部ずつではありますがご紹介してきました。初期の作品のように日本車が勢揃いで活躍するシーンは減ってきていて寂しいものの、それでも車好きなら注目せずにはいられないカーアクションが目白押しなので、非常に高い人気も頷けるところですよね。
最新作となるファイヤーブーストでも、ワイルド・スピードらしいファミリーの活躍を見られること必至ですので、感染対策を徹底しつつ劇場に向かって、その勇姿を見届けてはいかがでしょうか。