ついに日本上陸!キビキビサイズ高級SUV、キャデラック XT4
《画像提供:Response 》キャデラック XT4
米・ゼネラルモーターズが展開する高級車ブランド「キャデラック」といえば、アメリカでも有数のハイブランドであり、著名人も多数愛用する高級感ある車づくりに定評があります。
国内でも、車にあまり詳しくない方でもキャデラックという名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
そんなキャデラック、かなり早い段階から高級SUVという新規マーケットを切り拓いてきた張本人という面は、あまり知られていないかもしれませんね。エスカレードが登場したことで、それまでは実用性本位のものが多かったSUVの世界に、乗用車基準の高級感が備わる世界を市場に広げることにキャデラックは成功しました。
とはいえ、いかにもアメリカンな大型サイズのSUVが多くラインナップされてきたことで、日本市場ではやや手を出しづらかった印象もありました。しかし、そんな状況も2021年にやっと終わりを告げました。
キャデラックで最もコンパクトサイズのSUV、「XT4」が、2021年1月、ついに日本にも上陸したのです。
本国アメリカでは2018年に発表されたXT4は、キャデラックらしい先鋭のデザインを普段使いしやすいサイズにギュッと凝縮したパッケージングが魅力的。
これから大ヒットの予感もするXT4の魅力について、ご紹介していきます。
■アメ車はデカいイメージ?兄貴分たちはデカいんです
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード
XT4は「コンパクト」SUVとはいえど、日本車でいうコンパクトサイズなSUVというわけではなく、あくまでも本国基準のお話。実際XT4のサイズは、日本車でいえばハリアーなどと競合するクラスであり、まだまだ堂々とした体躯であることは否めません。
とはいえ、これまで国内でキャデラックのラインナップされてきたSUVの中では最小クラスですし、キャデラックのSUVとして有名なエスカレードは全長約5.4m、全幅は2m超えしていることなどと比べると、XT4はかなり親しみやすいサイズであることが実感できます。
ボディサイズがデカいと必然的に迫力も増し、エスカレードにはえもいわれぬ独特の味があるのですが、そうは言ってもエスカレードほどまで大きいと日本国内ではサイズを持て余し、お出かけ先で駐車場探しにあたふたしてしまうこともありそう。
日本市場にもぴったりなキャデラックのSUVの大筆頭が、XT4なのです。
待望のコンパクトSUV、キャデラック XT4の注目ポイント5選
■ハリのある曲面とシャープなエッジの融合!魅惑のスタイル
《画像提供:Response 》キャデラック XT4
なんと自動車の本格生産開始は1903年からと、100年以上にわたる高品質な車づくりで定評のあるキャデラック。そのラインナップは、高級感や品質の良さでも人気を呼びましたが、デザインの先進性でも常々人気を獲得してきました。
最新のXT4でもそのデザイン力は健在。オーバーハングの短いシャープな印象のボディは、筋肉質で無駄のないフォルムと、とことんこだわり抜かれたディテールが織りなす印象的なデザインとなっていますよね。
少し前までは垂直方向重視だったライトデザインが、水平方向にも伸びてワイド感をアピールするデザインに変化したのが最新のキャデラック。XT4でも、前後ライト類は印象的な形状と光り方で、ナイトドライブを楽しんだあとも、駐車場でついXT4に見惚れてしまいそうですね。
■キャデラックらしい上質空間が心地いいインテリア
《画像提供:Response 》キャデラック XT4 インテリア
高級車ブランドとしての実力をまざまざと見せつける上質なインテリアもXT4の見所。複雑なライン構成ながら、まとまりのある落ち着いた空間となっている点に、デザイン力の高さを感じますね。
シートはもちろん全車で本革仕様で、上位グレードなら運転席だけでなく助手席にもマッサージ機能が備わるほど。本革巻のステアリングを握って走り出せば、外界とは隔絶される静粛性でドライブ中はリラックスできそうです。
もとより高い静粛性に、BOSE社による「アクティブノイズキャンセレーション」まで全車標準装備されるのですからたまりません。BOSEサラウンドサウンドの13スピーカーで奏でられるお気に入りの音楽もさらに楽しめることでしょう。
また、比較的コンパクトなサイズとはいえ、後席の余裕もバッチリ。クラス最大級の室内スペースによって、頭上も足元もしっかりとゆとりがあり、ご家族やお友達で揃ってのドライブも優雅に過ごせることでしょう。
■エンジンは2リッター!お財布に優しく、力強さも忘れない
《画像提供:Response 》キャデラック XT4 エンジンルーム
XT4がコンパクトなのはボディサイズだけでなく、エンジンもダウンサイズされています。大排気量エンジンのイメージも強いアメリカ車でありながら、XT4に搭載されるのは直列4気筒 2.0リッターターボエンジン。維持費も節約できてありがたいですね。
さらに、キャデラックらしい先進装備として、低負荷時には4気筒のうち2気筒を停止させる「アクティブフューエルマネジメントシステム」も備わります。燃費性能のさらなる向上も見込めます。
排気量がダウンサイズされているとはいえ、ターボエンジンだけあってパンチ力もしっかり確保。230PSの最高出力で、高級車らしい余裕のある走りももちろん実現されています。
■日本車顔負け!充実のアクティブセーフティ機能群
《画像提供:Response 》キャデラック XT4 デジタルルームミラー
近年では国産車の予防安全機能の進化が著しく、もはや軽自動車でも高機能な装備が標準装備されることが当然になってきています。そんな中でも、XT4の安全装備は見劣りのしない充実っぷりがうれしいところです。
歩行者にまで対応したエマージェンシーブレーキシステムはもちろん、国産車でもオプション設定とされがちなリアクロストラフィックアラートやサイドブラインドゾーンアラートは全車で標準装備されるなど奢った設定。運転席は車両が危険を感知するとドライバーに振動で警告できるなど、ユニークな機能も備わります。
さらに、視線移動少なく速度などが確認できる大型のヘッドアップディスプレイや、どんな状況でも車両後方がしっかり見渡せる「リアカメラミラー」、車両を俯瞰できる「サラウンドビジョン」など、ドライバーの視界を補助してくれる最新装備も勢揃い。しっかり見ることから始まる安全運転を、XT4なら充実の装備でサポートしてくれます。
■…これだけの魅力が、グッと身近なプライスで!
《画像提供:Response 》キャデラック XT4
国際的に競争の激しくなっているSUV、特に販売ボリュームの大きいセグメントに投入されるXT4だけに、装備の充実っぷりは納得いただけたと思いますが、価格面も気になってしまいますよね。
その点でもキャデラックSUVの「末っ子」である点は大きなポイントで、XT4は税抜価格で約520万円からと、輸入高級SUVとしてかなりお買い得な価格設定となっています。
上級の「プラチナム」や「スポーツ」に対し、安全装備などはしっかり備えつつ装備を厳選した「プレミアム」グレードは500万円台に抑えられる戦略的な価格設定。ライバルの輸入車ブランドも、XT4という強力なライバルの登場に戦々恐々としていることでしょう。
キャデラック XT4のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,605mm×1,875mm×1,625mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,775mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,780kg | |
燃費 | WLTCモード:- | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボ 1,997cc | |
エンジン最高出力 | 169kW(230PS)/5,000rpm | |
エンジン最大トルク | 350N・m(35.6kg・m)/1,500-4,000rpm | |
駆動方式 | 全輪駆動(AWD) | |
トランスミッション | 9速AT | |
新車価格 | 6,700,000円(消費税込) |
SUVは激戦区!XT4とライバルを徹底比較
■【XT4 vs GLC】方向性が異なる高級感も、割高感のGLC
《画像提供:Response 》メルセデスベンツ GLC
ドイツの高級車ブランド、メルセデスベンツの主力SUVである「GLC」。XT4と同じくさらに上位で大型の兄貴分たちを持つGLCですが、XT4とは異なり、メルセデスベンツにはGLCよりもさらに小型の弟分たちもラインナップされている点は、GLCのポジショニングの難しさを予想させる部分です。
GLCはベースグレードとしてクリーンディーゼルエンジン搭載車をラインナップする独自性はあれど、基本的にはディーゼルもガソリンも排気量は2.0リッターで、その点でもXT4とは同クラス。ボディサイズもかなり近く、ガチンコのライバルといった印象です。
しかし、そのライバル関係ながら、GLCはやや割高感のある値付けとなっており、ディーゼルエンジンのエントリーグレードでも税抜価格で約643.6万円からと600万円台に突入しています。上側の振れ幅が大きいのも特徴的で、トップグレードとなるメルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ではなんと約1,387.3万円とかなり高額。
メルセデスベンツならではの先進装備も数多く備わるとはいえ、同じクラスの車両としてはXT4よりも高めに感じるGLC。実車を見比べると方向性が大きく違う高級感で2台とも魅力的ですが、XT4のコスパのよさが光りますね。
■【XT4 vs ハリアー】走りのXT4、飛び道具のハリアー
《画像提供:Response 》トヨタ ハリアー
XT4とハリアーは、ボディサイズもハリアーがやや大きいかといった程度でほぼ同等、キャラクターとしても高級感のあるデザインで似ている印象もあります。本来は同じく高級車ブランドであるレクサスからライバル選定するべきかもしれませんが、ここではあえてハリアーをチョイスしてみました。
トヨタブランドから販売されるだけあってハリアーのコスパの良さは圧倒的で、ガソリン車なら最安で税抜約271.8万円からという廉価っぷりの衝撃を前にすると、ベースグレードでも500万円台スタートというXT4はかなりお高めに感じてしまいます。
ハリアーは装備の充実っぷりでも負けておらず、さらに調光パノラマルーフのようなハリアーでしか選べない先進装備も多数。デザインも現行型はさらに洗練が進み、もはや輸入SUVのような洒脱な印象すらありますよね。
とはいえキャデラックならではの高級感やステータス性、ターボエンジンによる高い走行性能はXT4ならではの魅力ですので、XT4の確固たる魅力も揺らぎません。
コスパだけ見ればハリアーが圧勝といった印象ですが、ハリアーは街中ですでによく見かける人気車。おしゃれなあなたなら、人と違う車選びという意味でもXT4を選ぶ利点はありそうです。
【2021年最新】キャデラック XT4の新車・中古車価格まとめ
《画像提供:Response 》キャデラック XT4 荷室
2021年4月現在、キャデラック XT4には3グレードが用意されており、廉価な順からプレミアム、プラチナム、スポーツとなっています。税抜新車価格を見てみると、エントリーグレードのプレミアムは約518.2万円、スポーツは約581.8万円、トップグレードとなるプラチナムは約609.1万円となっています。
エントリーグレードのプレミアムでも標準装備は充実しているものの、クルーズコントロールがアダプティブタイプでなかったり、唯一18インチタイヤを装備していたりと細かな部分で差別化が図られており、上位グレードでは全車速追従式のアダプティブクルーズコントロールが備わったり、後方自動ブレーキが追加されるなど、機能面でも違いがあります。
中古車としては、2021年4月現在で中古車サイトでは31台の在庫が確認できるのですが、どれもまだ新車で未登録のものばかりとなっています。そのこともあって税込車両本体価格平均は653.5万円と、まだまだ高値安定傾向が続いていますので、積極的に中古車を選びたくなる理由は薄いかもしれません。
まとめ
《画像提供:Response 》キャデラック XT4
期待のコンパクト・キャデラック、XT4の魅力に関してご紹介してきました。
高級感溢れる内外装、安全機能も含めて商品力はバッチリ、お値段もお買い得、何より街中で誰ともカブらないエクスクルーシブさは、キャデラックならではの世界観。
これまで以上に普段使いもしやすくなったXT4で、キャデラックライフを始めてみてください。