新型登場!デカさと高級感の王者、キャデラック エスカレード
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード
本国で2020年2月に公開されてから遅れること数ヶ月、ついに日本でも、2020年11月から新型エスカレードの販売が始まっています。
ゼネラルモーターズの高級車ブランド、キャデラックのフラッグシップSUVであるエスカレードは、高級SUVの世界でも歴史の深い車名のひとつ。実用性重視の車種も多かったSUVの世界に、キャデラック基準の高級感を持ち込んだエスカレードは、歴代通して高い人気を獲得してきました。
もちろん最新型でも、エスカレードならではの極上の世界は健在。大排気量V8エンジンとラグジュアリーな仕立てのインテリアで、普段のドライブですらも思い出にしてくれそうです。
最新型エスカレードの魅力をご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
■本国アメリカでも特別なステータス!著名人も御用達
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード スーパークルーズを体験するジョナス・ブラザーズ
大型SUVは独特な存在感があるほか、車内空間にも余裕があることから、著名人の移動車としても頻繁に利用されてきました。その中でもエスカレードは、アメリカでは芸能人の愛車として非常にポピュラーな存在とのことです。
あまりいい宣伝ではなかったかもしれませんが、2009年にプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が事故を起こしてしまった際に運転していたのがエスカレードだったことを覚えていらっしゃる方も多いかもしれませんね。
その他にも、セレブのパパラッチ写真などでは、目的地でエスカレードから降りてくるといったシーンを見ることもしばしば。キャデラックが有名人にも支持されていることを如実に示しているといえそうです。
新型エスカレードの注目ポイント、5点にまとめました
■よりシャープでモダンに進化したスタイル
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード
先代まではメッキギラギラの量感のあるスタイルが特徴的だったエスカレードですが、新型モデルではメッキパーツの面積が一気に減って、よりシンプルで直線的なスタイルに進化しています。
もちろんサイズの大きさはそのままですので威圧感を感じるような迫力はそのままですが、ディテールをしっかり見ていくと、最新のキャデラックのデザイン言語を反映したスマートな印象があり、新しさを感じさせます。
また、これまで垂直方向に伸びるライトデザインがブランドの特徴でもあったキャデラックは、ここ最近では水平方向にもラインが伸びるスタイルに進化。特に新型エスカレードのフロントフェイスなどでは、ヘッドライトが水平基調になっているなど、その変化が如実に現れていますね。
■これでもかの高級感!余裕のインテリア
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード インテリア
全幅が2.0m超え、全長で5.4m近くにも達する大型ボディを持つエスカレードだけに、その室内の余裕たるや、もはや国産大型ミニバンを思わせるゆとりのスペースとなっています。
全車で3列7人乗り仕様となるエスカレードは、2列目席でもキャプテンシートで高級感があるだけでなく、3列目席の乗員まで頭上も足元も余裕たっぷりな上質空間が見所です。
もちろんただ広いだけでなく、キャデラックらしい上質さも注目ポイント。セミアニリンフルレザー仕上げのシートに腰掛け、本革巻のステアリングホイールを握れば、SUVの域を超えた高級感を実感できることでしょう。
■湾曲ディスプレイが広がる!数多くの先進装備群
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード 38インチ湾曲型OLEDディスプレイ
新型エスカレードで最も注目された点の一つは、革新的なインテリア装備群かもしれません。特にドライバー正面に広がる合計38インチという大きさの湾曲OLEDディスプレイは圧巻で、乗り込むだけでエスカレードの進化の幅を感じられる部分でしょう。
大画面な上にドライバーに向けて湾曲しているだけあって、見やすさも使いやすさも抜群。さらに車載用として世界初という大型有機ELディスプレイならではの高コントラストな高画質は、群を抜くインパクトがある部分です。
また、大柄なボディサイズだけにありがたさも増すポイントが、車両を俯瞰視点で眺めることのできる新世代サラウンドビジョンが全車標準装備されていること。うまく活用することで、狭めの駐車スペースやすれ違い時にも心の余裕が生まれそうですね。
■究極のトルク感で快適クルージング、6.2リッターV8エンジン
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード
EV化の波がどんどん大きくなってきている印象もある現代において、もはやライバルが存在しないほどに大きな6.2リッターというV8エンジンはエスカレードの大きな特徴です。
高級車らしい有り余るトルクを一部だけ使いながらゆったりとクルージングする… そんなシーンにおいて、アメリカ車は独自の強みがありますよね。新型エスカレードでは10速ATと組み合わされることで、優れたアクセルレスポンス、俊敏な加速性能、クルージング時の低い回転数による静粛性を実現しています。
マグネティックライドコントロールによるきめ細やかな制御で快適な乗り心地と合わせ、エスカレードならではのドライブ体験をもたらしてくれることでしょう。
■ドライバーと乗員の安全を守る予防安全機能の数々
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード エンハンスドナイトビジョン イメージ
フラッグシップだけあって、最新の安全装備も完備。前後方向に作動するエマージェンシーブレーキシステムやリアクロストラフィックアラートといった予防安全装備が、全グレードで標準装備されています。
さらにキャデラックらしい先進性を感じさせる装備として、ドライバーに危険を知らせる際に役立つセーフティアラートドライバーシートなどの特別装備も。これは車両が危険を感知した際にシートクッションの左右に内蔵されたバイブレーターを振動させてドライバーへ警告するもので、大きな警告音で乗員を驚かせることなく、ドライバーは確実に警告を受け取れるというシステムです。
もちろん全車即追従対応のアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストも備わるのですが、本国アメリカではすでにハンズオフ運転にも対応した「スーパークルーズ」も選択ができることを知ってしまうと、日本への導入も待ち遠しくなってしまいますね。
キャデラック エスカレードのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,382mm×2,060mm×1,948mm | |
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ホイールベース | 3,071mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,641kg | |
燃費 | WLTCモード:- | |
エンジン種類 | V型8気筒ガソリン 6.2L | |
エンジン最高出力 | 313kW(426PS)/5,600rpm | |
エンジン最大トルク | 623N・m(63.6kg・m)/4,100rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 10速AT | |
新車価格 | 14,900,000円(消費税込) |
エスカレードでスポーツ?!新グレード「スポーツ」にも注目だ
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード スポーツ(海外仕様車)
スポーツカーのような俊敏な走りや精悍なルックスをエスカレードでも追求するグレードこそ、新型エスカレードで新たに設定された「スポーツ」グレードです。
外観上は、プラチナムグレードではメッキ仕上げだったパーツがグロスブラック仕上げとなっていたり、22インチのアルミホイールがダークトーンに変更されていたりと、よりクールかつ文字通り「スポーティ」な印象。国内仕様ではエクステリアカラーもセーブルブラック一色となっており、これまで以上に威圧感のある印象ですね。
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード スポーツ(海外仕様車)
室内でもインテリアカラーがジェットブラックとなることでスマートな印象が強まっており、プラチナムグレードで選べるギデオン/ウィスパーベージュの2トーン使用よりも引き締まった印象。
パワートレインはプラチナムと共通ながら、独自の内外装でさらに特別感極まるスポーツ。あまり価格差がないこともあり、ぜひ検討しておきたい1台でしょう。
日本には未導入、さらにどデカいエスカレード「ESV」とは
キャデラック エスカレード ESV
もとより巨大なボディサイズが特徴的なエスカレードですが、本国アメリカなどではさらに大きな「ESV」グレードも用意されているのですからスケールの違いを感じさせます。
標準仕様よりも全長で約38cm延長されているESVは、リヤドア以降が専用仕立てとなっており、室内のゆとりは標準仕様そのままに荷室がもはやバンを思わせる広大なものになっています。
3列使用時でもあらゆる荷物を飲み込めるその容量は、どんな利用シーンであっても不足を感じることはなさそうです。
セレブの移動車や、要人の防弾仕様車のベースとしてもぴったりなエスカレードESV。現行型では日本国内には正規導入されていませんが、もし国内で走っていたら注目を集めること間違いなしのスケール感でしょう。
【2021年最新】キャデラック エスカレードの新車・中古車価格まとめ
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード スーパークルーズ使用中の様子(海外仕様車)
2021年4月現在、エスカレードにはプラチナムとスポーツの2グレードが用意されており、税抜新車価格はプラチナムが約1,354.5万円、スポーツが約1,381.8万円となっています。さすがにフラッグシップらしい高めの値段設定となっていますが、ボディサイズや充実の装備を考慮すれば納得できそう。
また、輸入車でありがちな「肝心な装備がオプション設定ばかり」といったこともなく、安全装備から便利装備まで揃っている点はむしろ良心的と言えそうです。
中古車としては、新型モデルはまだまだデビューしたてということもあって、基本的に新車未登録のものしか見当たりません。先代モデルも含めれば在庫台数は200台以上と、輸入フラッグシップSUVとしては比較的選びやすさも感じられるものの、新型モデルが中古車市場に現れて価格が落ち着くのは、まだまだ相当先のことになりそうです。
まとめ
《画像提供:Response 》キャデラック エスカレード スポーツ
ついに日本でも発売が開始された新型エスカレードの情報に関してご紹介してきました。
SUVが世界的に人気とはいえ、そんじょそこらのSUVとは比べ物にならない高級感と威圧感のエスカレードは、オーナーに唯一無二の世界観を提供してくれる別格の存在。
最新モデルらしい装備も揃っていますし、欧州の高級SUVなどに比べると意外とお買い得価格とも言えそう。2021年以降も、SUV界で特別な存在感を放ち続けることでしょう。