面倒でお金がかかる… 車検はどうして必要なのか?
《画像提供:Response 》自動車整備 イメージ
車を乗り続けようと思うと、数年ごとに必要になるのが車検。正式には自動車検査登録制度による「継続検査」のことを車検と呼び、一般的な乗用車の場合、新車登録から3年後に初回の車検を受け、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。
これは、車の車検証には有効期間があり、それらの年数が経つと有効期間が切れてしまうためです。車検証の有効期間が切れた車を公道で運転することは、法律違反として処罰の対象となります。
継続検査は、車両の状態に関係なく必要となるので、普段の運転でトラブルや故障の予兆のない車でも点検整備を受ける必要があります。近年の車は信頼性向上が著しく、数年ごとの点検整備は必要ないのではと思ってしまいそうです。
しかし、継続検査はその車が法律で定められた保安基準に適合しているかどうかを検査するものであり、普段のメンテナンスとは性質が異なります。そのため、たとえ普段の車の使用に直接影響しない不具合であっても、車検に合格するためには基準に適合しない部分を整備する必要があります。
また、走行関連部品の劣化などがチェックされるだけでなく、その車が満たしているべき環境性能を維持できているかどうかも車検の際にチェックされます。
その車の持ち主の安全や安心を確保するだけでなく、社会全体に対する安全や安心を確保する仕組みが、車検なのです。
■車検って何年ごとか覚えてる?車種や新車と中古車でも違います
《画像提供:Response 》車検シール
車検と呼ばれる継続検査は、先述したように車検証の有効期間を更新するための手続きであり、車種や新車か中古車かなどによっても車検が必要になる年数は異なります。
一般的な自家用乗用車の場合、新車登録後の初回継続検査が3年後で、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。これは車検が必要となる250ccを超える自家用オートバイであっても同様です。
しかし、同じ自家用であっても貨物車両の場合は、車両総重量が8t未満の車では初回2年、その後は1年とより期間が短くなるほか、車両総重量が8t以上の車やマイクロバスなど定員が11名の車では初回から1年ごとに車検を受ける必要があるなど、車種によっても大きく差がつけられています。
どんなところに車検を依頼する? 依頼先別特徴まとめ
《画像提供:Response 》ポルシェ ディーラー整備の様子
車検の基本情報がわかったところで、どんなお店に車検を依頼するとどんなメリットデメリットがあるのかを見ていきましょう。
車検は、手続き自体はどこのお店に出してもほぼ同様なものの、点検整備や交換部品の違いなど、依頼する店舗によって必要になる時間や費用も大きく変わってきます。
どんな仕上がりがご自分にとってベストなのか、しっかり確認してから依頼する先を決めておきたいところですね。
■カーディーラー:抜群の安心感、料金はお高め
多くの方が車検に利用しているのが、車を購入したカーディーラーなどでの車検でしょう。普段からメンテナンスなどでお世話になっているカーディーラーなら、次回の車検日も確実に把握していますし、その車がどのように利用されているかも把握ができているので、よりきめ細やかな車検整備を行ってくれることでしょう。
また、カーディーラーなら基本的に単一メーカーの車を扱っているので、お乗りの車に対する専門知識の分厚さが違いますし、最新の設備も揃っており、点検整備の結果に対して非常に高い信頼感がありますよね。
しかし、その信頼感の対価となるのが車検費用。カーディーラーではそもそも車検時の基本料金設定が高めとなっているほか、まだ使える部品であっても車検を機に予防的に部品交換を行うケースも多く、基本的に高価な純正用品を用いての整備となることから部品代もかさみます。
信頼のおける安心感がありつつ、費用面では他の車検依頼先に対して不利になりがちなのがカーディーラーでしょう。
■車検専門店:速っ!安っ!でも細かいところまで見てもらえる?
カーディーラーなどでは車検に預けると数日かかることがしばしばですが、同じ車検でも数時間、早ければ数十分で完了してくれるお店もあります。街中で見かける車検専門店がその筆頭でしょう。
車検専門店は、その回転の早さを活かして車検基本料がかなり安めに設定されていることが多く、支払い総額ではカーディーラーと比較すると驚くほどのバーゲン価格で車検を通すことができるところもあります。
しかし、点検整備のスピードが速く基本料金が安い分、点検項目は車検に通ることに特化した限定的なものとなっていることも多く、車検には通るものの、次の車検までの2年間をトラブルフリーで乗り続けられるのか、やや不安になってしまうこともありそうです。
車検専門店であっても、より詳細な点検整備を行うプランが用意されている場合も多いものの、そちらを選ぶと時間的・金額的なメリットが薄れてしまいます。
また、あらゆる自動車メーカーの車に対応するという柔軟さゆえ、カーディーラーと比べると個々の車の特性に応じた点検整備はやや期待薄といえそうです。
どうしても車検切れまで時間がない、いますぐ車検に通したいといったケースや、何がなんでも安く車検に通したい、といった方にはおすすめですが、車検後の整備保証などがあるかなどもしっかり確認しておきたいところでしょう。
■ガソリンスタンド:最近増加中!サービス基準がまちまちな場合も
基本料金が車検専門店ほど安くはないものの、カーディーラーよりも格安に車検を通せるうえ、近年車検サービスへの対応店舗が広がりを見せているのがガソリンスタンドです。カーディーラーや車検専門店よりもきっとアクセスがしやすいガソリンスタンドで車検を受けることができれば、忙しい毎日でも時間のやりくりがしやすそうですね。
ガソリンスタンドならではといったサービスで、車検を受けるとガソリン価格や洗車料金を割引してくれるクーポンなどを発行してもらえるところもあるようです。普段行きつけのガソリンスタンドなら、車検を受けたあとにまでメリットが続く点は見逃せないポイントですよね。
しかし、店舗数が多いガソリンスタンドだけに、代車の用意があるのかないのかなど、個々のスタンドでサービス内容はまちまちですし、点検整備の質に関しても店舗間での差があるように感じる方もいらっしゃいます。
また、ガソリンスタンドでの車検、といっても、スタンドで点検整備を行わず、近隣の整備工場に委託しているところもあり、その場合は車検にかかる期間も伸びがちですし、整備の責任は誰が負っているのかやや不安になってしまいそうですよね。
大規模なピットエリアがスタンド内にあり、自店舗内で完結するスタンドも増えてきてはいるものの、お近くにそのような店舗がない可能性もあります。この系列のガソリンスタンドなら大丈夫!とはなかなか言い切れない点が、やや面倒に感じる方も多いことでしょう。
■カー用品店:価格とサービス、高バランスかも
こちらも車検専門店ほどは基本料金が安くないものの、店舗数の充実と安心の技術力で支持が広がっているのがカー用品店。普段からオイル交換やタイヤ交換といった整備からメンテナンス、カー用品の購入と取り付けまで、カーライフの便利なパートナーとしてカー用品店を利用している方も多いですよね。
オイル交換や修理といった整備まで請け負うカー用品店だけに、そのピットの充実度は侮れません。資格を持った整備士さんが常駐しており、幅広い車種に対応できる柔軟さがありつつも、整備箇所を車検後も保証してくれるところもあるなど、技術力にも定評があります。
カー用品店でも、店舗によってサービス内容が変化する場合もありますが、多くの店舗では代車が用意されていたり、待ち時間もゆったりと過ごせる休憩スペースが用意されていたりと、ホスピタリティの高さも重要なポイント。
さらに、車検専門店ほどスピード重視でないこともあって、担当の整備士さんと車の状態やメンテナンス方針についてきちんと話し合いやすいと感じる方も少なくありません。
気軽に訪れやすい敷居の低さが魅力的なカー用品店で車検を依頼することは、価格と技術力の高バランスといえるかもしれませんね。
お近くの「オートバックス」でサクッと車検依頼で、面倒いらず!
《画像提供:Response 》オートバックスグループ ロゴ
数あるカー用品店の中でも、1974年に日本初のカー用品店を大阪で展開した「オートバックス」は、現在に至るまで国内最大規模のカー用品店チェーンとして誰もが知る存在ですよね。
そんなオートバックス、普段のメンテナンスや用品の購入だけでなく、車検を依頼するのにもぴったりな魅力が揃っているので、ご紹介していきます。
■オートバックスで車検を頼めるって知ってた?対応店舗続々!
《画像提供:Response 》オートバックス店舗 イメージ
オイル交換やタイヤ交換、オーディオなどの用品を購入したり取り付けしてもらったりといった印象も強いオートバックスですが、カーライフの一大事である車検にももちろん対応している点は見逃せません。
オートバックスには清潔感のある広々としたピットを備える店舗も多く、待ち時間にリラックスできる休憩場所が用意されていることはご存知の方も多いはず。そんなオートバックスの幅広い店舗で、車検を依頼することができます。
もとよりさまざまな地域に出店している店舗数の豊富さが魅力のオートバックスですが、東京都だけでも26店舗、大阪府だけでも30店舗と数多くのお店で車検の受付を行なっています。(2021年8月現在)
■オートバックスの車検は安い!用品が安いことにカラクリが
《画像提供:Response 》オートバックス店舗 イメージ
「車検といえばカーディーラーでしょ」と思う方も多いこととは思いますが、オートバックスで車検を受けるとうれしいポイントは、そのカー用品の品揃えが豊富・価格がリーズナブルであることとも繋がってきます。
点検の結果、交換が必要と診断された部品は、オートバックスの豊富な品揃えの中から、ご希望の性能やコスト感のものを選べることもあり、車検費用の節約にもつながります。
オートバックスの車検、こんな流れでこんな費用感
《画像提供:Response 》オートバックス車検 TVCM
オートバックスでの車検の予約は、店舗での直接受付や電話でもすることができますが、Webからの手続きが簡単でオススメ。すでにオートバックス会員カードをお持ちの方なら、会員番号などを利用してログインするだけで、車両の基本情報がすでに入力されているはずです。
いざ車検の予約日になっても、オートバックスでの車検は、特別な準備などは必要なく、車検を受ける車の車検証と自動車税納税証明書、自賠責保険証などの書類を準備して、予約を取った店舗に赴き、受付で車検の予約を取っている旨を伝えるだけです。車検証などの必要書類は車に収納されているという方も多く、身軽に車に乗って行くだけで車検を依頼することができます。
店舗のピットに車を入庫させたら、まずは点検を行なってもらい、作成された見積書をもとにどのような車検整備を行うかをスタッフと相談し、整備を実施してもらい、あとは車検費用の精算後に車を受け取れば、車検の手続きは終了です。
オートバックス車検の費用感としては、店舗によっても料金の設定が異なるものの、おおよそ車検基本点検整備料が1万円〜3万円程度となっており、例えば軽自動車では支払い総額5万円以下程度が基本といえそうです。もちろん、これらには交換が必要な部品の部品代や整備工賃などは含まれていませんが、ひとつの目安とはなりそうですね。
車検を受け付けている各オートバックス店舗では、店舗情報ページで車検費用の案内もされているので、お近くのオートバックスの車検費用設定がどうなっているのか、一度確認してみるとよいでしょう。
まとめ
《画像提供:Response 》オートバックス店舗 イメージ
オートバックスでの車検について概要をお伝えしてきました。
面倒な車検をオートバックスで受けることによって、費用は抑えつつ安心感もあきらめない、どちらも両立したカーライフを送ることができそうなことがお分かりいただけたはずです。お近くのオートバックスでも車検に対応している店舗があるはずですので、まずは公式サイトでぜひ調べてみてくださいね。
よくある質問
■オートバックスで車検を受けることができるの?
はい。店舗により車検に対応していないところもありますが、多くのオートバックス店舗では車検を受け付けています。
■オートバックスの車検は安いの?どうして?
一般的なカーディーラーなどと比べると、車検基本料金の設定がまず低めに抑えられているほか、カー用品店ならではの豊富な用品の品揃えによって、車検時に交換が必要な部品をリーズナブルに選ぶことができるため、支払い総額として安めに収まるケースが多くなっているようです。
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