車のタイヤは消耗品
《画像提供:Response 》溝のあるタイヤ(左)と溝のないタイヤ(右)
荷物の運搬などに使う「車輪」の発明は紀元前とされるのに対し、ゴム製の「タイヤ」が車に使用されるようになったのは19世紀末とされています。
車が走行していない間もその重さを支え、走行中は路面からの衝撃をいなしながら加減速やステアリング操作を路面に伝えるという、非常に重要な役目を持つパーツがタイヤです。しかし、タイヤのメンテナンスについて、あまり気を遣えていない方は意外に多いのではないでしょうか。
エンジンオイルやワイパーブレードのように、比較的交換サイクルが短いパーツとは異なり、タイヤは状況によっては数年・数万kmでも問題なく使える耐久性があります。そのため、あまり点検せずに乗り続けてしまい、トラブルに繋がってしまうパーツでもあります。
タイヤの交換目安には、どのような基準があるのでしょうか? 愛車のタイヤも、この機会にぜひ確認してみてください。
■走行距離が延びたら、溝の深さをチェック!何mm以下でアウト?
《画像提供:Response 》溝深さ1.6mmのタイヤ
わかりやすいタイヤ交換時期の確認方法は、タイヤの残り溝の深さ1.6mmを示す目安であるスリップサインを確認することです。普通車の場合、タイヤの溝は深さが1.6mm以下は整備不良となり、車検にも通りません。
タイヤには、「スリップサイン」という残り溝の深さが一目で分かる目安が設けられています。タイヤのサイドウォール(側面)にある△マークの延長線上を確認すると、太めの溝の中に出っ張りがあります。これがスリップサインです。
スリップサインの高さは1.6mmなので、スリップサインがタイヤ表面と同じ高さになっていたら交換が必要ということになります。
スリップサインが出る前に、状況に応じて早めに交換をしても、もちろんOKです。
■残り溝だけでなく、製造年数やひび割れも要チェック
《画像提供:Response 》ひび割れのあるタイヤの一部分
ゴム製品であるタイヤは、日光や湿気などの影響で、たとえ車に装着されていなくても徐々に劣化していきます。
タイヤのサイドウォールには、製造年週を読み取れる製造番号が刻印されており、製造番号のうち、下4桁の先頭2桁が製造週、後半2桁が製造年を示しています。たとえば「2421」と刻印されたタイヤなら、2021年の24週目に製造されたものであることがわかります。
未使用のタイヤでも10年、車に装着しているなら使用頻度が少なくても4~5年程度で交換が必要です。なお、ひび割れや歪みなどがある場合にはすぐに交換するようにしましょう。
■【事故になったら大損害…】劣化したタイヤだと何が困るの?
ブリヂストン プルービンググラウンドにおけるハイドロプレーニング現象実験の様子
たとえば、残り溝が浅くなってしまったタイヤだと、雨天時にしっかりグリップできずスリップしてしまったり、ハンドル操作もブレーキ操作も効かなくなるハイドロプレーニング現象を誘発したりと、事故につながりかねない危険な状況になります。
また、ゴムの硬化などが原因で発生したひび割れを放置していると、パンクやバーストを起こしてしまうことも。
タイヤ交換ってどこでできるの?
《画像提供:Response 》タイヤ交換作業の様子
カーディーラーや販売店
カーディーラーや自動車販売店なら、ほとんどの店舗でタイヤ交換に対応してくれます。
これら店舗は工賃が高くなりがちなのと、標準装着タイヤ以外の選択肢が少なかったりする場合もあり、これらの点がネックといえます。
ただし、多少費用が高くても、ディーラーならメーカー専属のメカニックによる作業のため、安心感としては絶大なものがあります。
ガソリンスタンド
利便性のいい立地に多数存在するガソリンスタンドでも、多くの店舗でタイヤ交換に対応しています。しかし、店舗によって技術レベルに差があったり、タイヤのサイズによっては機材がなく対応できないこともあるようです。
ガソリンスタンドはアクセスもしやすく、急にタイヤ交換が必要になった場合にも対応してもらいやすいのはメリットといえるでしょう。
タイヤ専門店
タイヤやホイールを専門的に扱うタイヤ専門店なら、購入から交換までスムーズに対応してもらえます。
工賃やタイヤ価格も、リーズナブルな傾向で、タイヤを専門にしているだけに技術レベルも高いとされます。しかし、店舗数が少なく地域によってはお近くに店舗がない場合もあるかもしれません。
カー用品店
幅広いカー用品の品揃えと全国多数の出店数で、ドライバーの味方となっているカー用品店でも、タイヤ交換ができます。
こちらもタイヤ専門店同様、豊富な在庫から愛車にぴったりのタイヤを選べ、タイヤ交換のついでに車の点検もお願いできたりと、ワンストップでさまざまな依頼ができるのがメリット。
工賃やタイヤ価格としては、タイヤ専門店よりはやや高め、ディーラーでの作業よりは割安な場合が多いようです。
タイヤ交換に「オートバックス」をおすすめする3つの理由
オートバックス 店舗
■スキルが確立されていて、幅広い車種に対応
カー用品店として歴史が深く、全国に在籍している3,700名以上のメカニックの技術水準もハイレベルで、安心してタイヤ交換を任せられます。
さらに、専用の機材が必要になるなどの理由で、一部店舗ではタイヤ交換を断られてしまうような輸入車やスポーツカーなどでも、幅広く対応してもらえるという点もポイントです。
■在庫が豊富なだけでなく、公式通販サイトでもタイヤを購入できる
オートバックス店頭でタイヤを選ぶ購入方法だけでなく、公式通販サイト「オートバックスドットコム」でタイヤを選んで、希望の店舗へ配送して交換を依頼できる柔軟さも嬉しいポイント。
オートバックスドットコムでは、愛車の車種やタイヤサイズ・メーカーなど、さまざまな検索方法があり、愛車にぴったりのタイヤがきっと見つけられます。
■保管サービスやパンク補償など、サポートが手厚い
いつやってくるかわからないパンクは、避けようがないトラブルです。走行距離が長いタイヤだと、パンクしたタイヤだけ交換するわけにもいかず、タイヤ4本の交換になり思わぬ出費を迫られることも。
しかし、オートバックスの「あんしんタイヤ補償」に加入しておけば、30ヶ月以内にパンクなどのタイヤトラブルが発生した場合、4本とも作業工賃不要で新しいタイヤに交換してもらえます。また、メンテナンス会員に加入していれば、パンク修理などの工賃が無料になる特典もあり、さらに安心です。
そのほかにも、夏タイヤと冬タイヤをシーズンごとに履き替える方なら、うれしい「タイヤ保管サービス」も用意されているので、タイヤに関する悩みがスッキリ解消できますね。
タイヤ購入先に選ばれた販売店として6年連続1位の実績
オートバックス 店舗
オートバックスは、株式会社日本能率協会総合研究所が実施した「タイヤに関する調査」において、なんと2022年まで6年連続でタイヤ購入先として選ばれた販売店No.1となっています。
店舗数が多いオートバックスとはいえ、6年連続のNo.1獲得は、リピート利用顧客からの信頼があってこそ!オートバックスでのタイヤ交換の満足度も高いといえそうですね。
近年では、よりお買い得なプライベートブランドタイヤもラインアップを拡大し、選びやすさの面でも進化しているオートバックス。まだまだこの勢いは止まらなさそうです。
オートバックスでタイヤ交換の工賃・所要時間は?
《画像提供:Response 》A PIT AUTOBACS SHINONOME ピット
オートバックスで、タイヤ交換する際の工賃や所要時間の目安を紹介します。
タイヤ交換の工賃目安は、軽自動車・普通車なら1本税抜1,000円から、タイヤサイズが大きくなるワンボックス車・RV車では1本税抜1,500円からとなっています。
この工賃には、タイヤの重心位置を調整する“バランス調整”は含まれていますが、交換前のタイヤの処分料等、別途かかる費用もありますので、利用予定の店舗に問い合わせてみるといいでしょう。
作業時間はタイヤ4本の交換で30分程度。店舗でカー用品を眺めたりコーヒーでも飲みながらくつろいでいれば、あっという間にタイヤ交換が終了しています。
なお、繁忙期や混雑時などはその日に対応できない場合や待ち時間が長くなる場合がありますので、タイヤ交換を依頼する際には、当日店舗に直接行かずに事前予約を忘れずに行うようにしましょう。
まとめ
トヨタ シエンタ
普段あまり気にすることのないタイヤだけに、いざ交換が必要となった際に、落ち着いて対応できるように前もって準備しておきたいものですね。
普段からお近くのオートバックスにオイル交換などを依頼している方なら、「タイヤの調子を見てもらえますか?」と聞いてみれば、交換時期などについても詳しく聞けて安心できます。
利便性の良さと安心感を兼ね備えたオートバックスでのタイヤ交換を、ぜひ検討してみてください。
よくある質問
■オートバックスでタイヤ交換できるの?
オートバックスではタイヤ交換に対応しています。急を要するタイヤ交換なら、店頭在庫のタイヤを選んで交換することもできますし、公式通販サイト「オートバックスドットコム」からタイヤを選んで、お近くのオートバックスの店舗に配送して交換することもできます。また、店舗によっては他店で購入したタイヤの持ち込み交換にも対応しています。
■オートバックスのタイヤ交換は高い?
オートバックスでは、安価な工賃を売りにするショップに比べれば、やや高めの工賃設定です。しかしタイヤは命を預ける大事なパーツです。メカニックの技術水準が高く、同時に車の点検も頼めるオートバックスなら、安心感のあるサービスが受けられることでしょう。
■タイヤの交換時期はどれぐらい?
車の走行状況・使用状況によっても変化するものの、交換の目安はタイヤの製造から4~5年程度。その他にも、スリップサインが出たり、顕著なひび割れが見られたら、交換のサインです。確認方法がよくわからない方は、オートバックスなどで点検してもらうのがおすすめです。