タイヤメーカーは日本だけでなく海外にもたくさん存在する
タイヤメーカーは世界中にたくさんあります。その数は、なんと100社以上!しかし、一般的に国内で購入できる海外メーカーのタイヤの種類は、実績のある一部のタイヤメーカーのみとなっています。
広い国土=タイヤの耐久性が重要
日本は、信号が多いためスピードを出しづらく、国土も狭いため海外に比べると走行距離も少ない傾向です。しかし、海外では隣街に行くまで、日本と比較できないくらい長い距離を車で走らないといけない場合も。
そのため、タイヤの耐久性が優れていたり、摩耗を防ぐためにゴム自体が硬くなっていたり、さまざまな工夫がされています。
タイヤメーカー 世界での販売シェアランキング
メーカー名 | シェア率(%) |
---|---|
ミシュラン | 15.0% |
ブリヂストン | 13.6% |
グッドイヤー | 7.5% |
コンチネンタル | 6.5% |
住友ゴム | 4.2% |
ハンコック | 3.5% |
ピレリ | 3.2% |
横浜ゴム | 2.8% |
中策ゴム | 2.6% |
正新 | 2.5% |
トーヨータイヤ | 1.9% |
サントウ・リンロン・タイヤ | 1.8% |
その他 | 35.1% |
上記は2020年のデータですが、1位はフランスのミシュラン、2位が日本のメーカーであるブリヂストンとなっています。
おすすめ国産タイヤメーカー
タイヤは、メーカーによって性能に違いがあります。
ヨコハマタイヤ・ダンロップの位置づけは、中間クラスといわれており、価格も高すぎず性能も優れている人気のタイヤメーカーです。夏タイヤは、「静粛」「スポーツ」「エコ」「硬め」などに分かれているので、自分に合ったタイヤを選択することができます。
ブリヂストン・ミシュラン・コンチネンタルなどのタイヤメーカーには、ハイグレードのタイヤもラインアップされています。乗り心地や走行性能にこだわりを求める人に一度試してもらいたいのが、これらメーカーのタイヤ。1本単位の価格が高ければ、その分タイヤの性能も高くなります。
どのタイヤを選ぶかによって、ハンドル操作や乗り心地を簡単に改善できるので、タイヤメーカーごとに詳しく解説していきます。
■ブリヂストン
ブリヂストンのタイヤの歴史は古く、1930年に第一号の「プリヂストンタイヤ」が登場しました。
ブリヂストンは、乗用車・二輪車・トラック・バス用の他、建設用や農業機械用の特殊タイヤから航空機用のタイヤまで生産しています。
乗用車用タイヤのラインアップ
・静粛性や乗り心地などを追及し、高級ブランドで知られる「REGNO」
・スポーツタイヤでグリップ力などに優れた「POTENZA」
・乗り心の良さや高いウェット性能を実現した「Playz」
・低燃費や安全性を求める方向けの「ECOPIA」
・転がり抵抗を軽減し、低燃費性能を向上させた「NEXTRY」
・SUV向けの「DULER」
・低燃費性だけでなくライフ性能も兼ね備えた、プレミアムSUVのための「ALENZA」
・北海道・北東北で装着率NO.1のスタッドレスタイヤ「BLIZZAK」
多数のラインアップから愛車に合ったタイヤを選ぶことができ、ブリヂストンは、夏タイヤと冬タイヤともに非常に人気があります。
タイヤ1本の価格はブランドによって異なりますが、価格の高いタイヤを選択すれば、どれだけ優れているのかがすぐにわかるはずです。
ブリヂストンの魅力は、スタッドレスタイヤです。装着率NO.1の冬用タイヤは、性能が優れているだけでなく、タイヤ自体の寿命も長くなっています。
ブリヂストンについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■住友ゴム
住友ゴムの本社は兵庫県にあります。住友ゴムは、「ダンロップ」「ファルケン」の2ブランドを取り扱っています。
住友ゴムは「低燃費タイヤ」などのブランドを中心にダンロップを現在開発して販売しています。ダンロップは、女性にも人気のあるタイヤメーカーです。きっかけになったのが、福山雅治さんが登場したCMです。タイヤの名前が分からなくても、CMに出演している芸能人の名前をいえば誰でもわかるぐらい話題になりました。
乗用車用のタイヤは、低燃費・静粛性・安全性が揃う「VERO」、ハイグリップ・快適性が揃う「DIREZZA」や、ロードノイズを抑えた「LE MANS」、車の才能を鮮やかに引き出す「SP SPORT MAXX」、低燃費タイヤの「エナセーブ」など、計17商品あり、ミニバン専用設計や耐摩耗性能など、ライフスタイルに合わせてタイヤ選びができます。
どのタイヤも転がり抵抗が優れているので、燃費向上も期待できます。SUVにはオンロード・オフロードから選択できる「GRANDTREK」、スタッドレスタイヤの「WINTER MAXX02」では、交換シーズンが3年程度といわれているスタッドレスタイヤの寿命が、4年使えるロングライフになりました。
ダンロップも国産人気メーカーで、性能・寿命・燃費・ウェット性能など、トータルバランスがしっかりとれているタイヤです。
住友ゴムが扱う各ブランドについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■横浜ゴム
横浜ゴムは、古河グループのタイヤゴムメーカーです。タイヤラベルには「YOKOHAMA」と書いてあり、見かけることも多いでしょう。
横浜ゴムが作っているタイヤで人気なのが「ADVAN dB」です。このタイヤの特徴は、スポーツ・グリップ・ウェット性能に加え、静粛性までが揃っています。
「ADVAN」シリーズのタイヤは、グリップ性能に優れています。走りにこだわりたい時は「S.drive」がおすすめです。タイヤのサイドが硬くなっているので、コーナリング時などでもたわむことなく走行できます。
低燃費タイヤの「BIuEarth」は、ボディタイプによって設計がされ、車の性質を考えて作られているので摩耗しにくく、細かな工夫がされています。
スタンダード設計の低燃費タイヤ「ECOS」は、トータルバランスを高精度で追及し、転がり抵抗・ウェット性能も兼ね備えています。横浜ゴムといえば、SUVのタイヤ「GEOLANDAR」が人気です。
「GEOLANDAR」は、オフロード・オンロードのどちらを選んでも、性能・デザインなどトータルバランスが優れています。
スタッドレスタイヤ「iceGUARD」は、排水効果とエッジ効果を両立し、しっかり止まり発進時もスムーズです。
横浜ゴムについてもっと詳しく知りたい方はこちら
おすすめ海外タイヤメーカー
■ミシュラン
ミシュランは、フランスを本拠地とするラジアルタイヤを世界ではじめて製品化した世界最大のタイヤメーカーで、「ミシュランガイド」の出版でも知られています。
タイヤ開発の技術が高く、どの種類のタイヤを選んでも性能に十分満足することができるでしょう。
ウェット性能・転がり抵抗・燃費を追求した「ENERGY SAVER」。SUV専用のタイヤは、「PILOT SPORT」「PRIMACY」「CROSSCLIMATE」などがあります。
ミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE」シリーズは、他のタイヤメーカーと比較すると価格がネックになりがちです。そんな時に注目してほしいのが、雪も走れる夏タイヤ「CROSSCILMATE」シリーズ。急な雪での走行性能と、高い夏性能を兼ね備え、季節関係なく装着できる魅力的なタイヤです。
ミシュランタイヤの夏タイヤは、他のメーカーと比較すると「種類」と「サイズのレパートリー」が少ないので、選びやすいのが特徴です。
■ハンコック
ハンコックタイヤは、1941年に韓国で設立された韓国タイヤシェア1位のタイヤメーカーで、日本でも量販店で見かけることが多く、サイズの種類のレパートリーも豊富です。
夏タイヤは「Ventus」「Kinergy」、冬タイヤは「Winter i*cept IZ2 A」があり、国産タイヤに比べれば、価格も少し安く購入することができます。
車のドレスアップで使用される低扁平タイヤで、ハンコックタイヤは人気があります。
ハンコックについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■ピレリ
イタリア・ミラノに本社がある、ピレリ。F1で使用されているタイヤといえば「ピレリ」という人がいるほど、開催当初からアルファロメオ・フェラーリ・マセラティなどにタイヤを供給していました。
モータースポーツの経験を活かして開発しているので、タイヤの性能には期待ができます。スーパーカーに装着されているイメージのピレリですが、量販店で購入することもできます。高いウェットグリップとブレーキングが可能な「POWERGY」、乗り心地や静粛性を追求した「CINTURATO」シリーズなどがあります。
17インチ以上しか作られていない「DRAGON SPORT」などは、ドレスアップする時に購入する人が多いタイヤです。
SUV用には「SCORPION」シリーズがラインアップ。「街乗り」「オンロード/オフロード」「スポーツタイプ」など性能も選べます。「SCORPION ATR」は側面に、独自の模様が施されているので見た目もクールです。
スタッドレスタイヤは、オールシーズンタイヤもありますが、店頭販売はあまりなく、ピレリタイヤの取り扱い店で取り寄せて購入する方が多いようです。
また、取り扱いサイズが少し特殊なので、購入前には確認が必要です。
ピレリについてもっと詳しく知りたい方はこちら
■コンチネンタル
コンチネンタルは、1871年創業のドイツの自動車部品・タイヤメーカーで、欧米車に純正装着されることが多いタイヤです。
有名なのが、メルセデスベンツの承認タイヤ。タイヤの一部に認証マークが付いており、共同でタイヤ開発を行いテストをクリアすれば、認証マークをもらうことができます。
ラインアップは、夏タイヤ17種、冬タイヤ2種、オールシーズンタイヤ1種。サイドウォール部に頑強なゴム材を補強し、パンクなどで空気圧がなくなってもタイヤ自体が車を支えられるサイド補強型ランフラットタイヤなのが特徴です。
コンチネンタルのタイヤは、量販店やインターネットで購入できますが、1本のタイヤの値段が高いので割高になります。
■グッドイヤー
グッドイヤーは、アメリカ合衆国のゴム・タイヤ製造メーカーです。世界最大のタイヤ会社といわれています。現在は既に解消されていますが、ダンロップで知られる住友ゴムと包括的資本提携を結び、製造・販売を行っていた時期もありました。
ウルトラハイパフォーマンスの「EAGLE」やハイパフォーマンスコンフォートの「EfficientGrip」など、ハイレベルな運動性能や静粛性を兼ね備えたタイヤです。
天候や路面状況に左右されずに走行できるオールシーズンタイヤ、「Vector 4Seasons Hybrid」もおすすめです。
スタッドレスタイヤでおすすめなのは、「ICE NAVI8」。ICE NAVIシリーズ初の左右非対称パターンを採用し、優れたブレーキング性能・コーナリング性、能に加え、効きの良さとロングライフ性能を両立し、アイスバーンでも安全に止まることができます。
■正新
正新(チェンシン)は、台湾1位のタイヤメーカーです。その正新が1980年代末~1990年代はじめにアメリカで立ち上げたタイヤブランド「MAXXIS(マキシス)」は、世界中に知られています。
「MA」「VR」「SP」「M35」「MS300」など、スポーツ・燃費・静粛性・高性能なタイヤや、SUV専用の「MT」「AT」「M8060」などから選ぶことができます。
スポーツカー専用や高級セダン設計など、それぞれ専用設計ごとに専門のエンジニアが開発を行っているので、信頼されているタイヤメーカーです。
種類も豊富なので、他のメーカーではタイヤの種類が少ないことが多いSUVでも、MAXXISで好みに合ったタイヤをみつけることができるでしょう。どれも迫力のあるデザインで、耐久性にも優れています。
■GT
GTラジアルは、シンガポールの企業です。日本ではあまりなじみのないタイヤメーカーですが、60年を越える歴史があり、多くの国で販売されています。
600人以上のエンジニアと世界5ヶ所にある研究開発部門が、高品質なタイヤ製作を可能にしています。
トータルバランスが非常に優れ、世界各国から高い評価を得ており、モータースポーツ専門店などに行けばGTラジアルが装着された車や、タイヤを目にすることができるでしょう。
タイヤの種類は多くはなく、スタイリングとパフォーマンスを追求した「CHAMPIRO GTX PRO」や、優れた操作性と加速を楽しめる「CHAMPIRO SX2」など。
どのタイヤも、一般のタイヤにない性能を持ち合わせていて、いずれも、快適性能・燃費・静粛性・安全性などすべてが揃っています。
まとめ
タイヤメーカーには、ハイグレード・燃費重視・スポーツ性能・低価格など、それぞれ特化したパターンがあります。タイヤの減り方や、どの様な性能を求めるかで自分に合ったタイヤをみつけてみてください。
海外メーカーのタイヤは、お手頃なものから高額なものまでありますが、求められている性能が国産タイヤと少し異なっているので、また違ったタイヤ性能を楽しむことができます。
ただし、雪道でかかせないスタッドレスタイヤに関しては、日本の雪質に合う国内メーカー品の購入をおすすめします。
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