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タイヤの寿命はどれぐらい?タイヤ交換時期の判断基準を知ろう

タイヤの寿命はどれぐらい?タイヤ交換時期の判断基準を知ろう

自動車の安全走行に欠かせないのが正常な状態のタイヤ。タイヤは使用に伴ってすり減りやひびなどの劣化が進むので、交換が必須の部品です。でも、どの状態が正常で、いつ寿命なのかわかりにくい気がしませんか? 実はタイヤは、パッと見でも状態がわかるように作られているので、車に詳しくない方でも寿命の判断が可能です。詳しく見ていきましょう。

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「タイヤ」は自動車の最重要部品のひとつ、でも軽視されがち?

レクサス LC タイヤ

自動車は、形状・機能・動力源のバリエーションが豊富な乗り物ですが、あらゆる自動車が共通して使う部品のひとつが「タイヤ」です。

タイヤは、エンジンやモーターの動力とハンドルからの動きを路面に伝えて車を動かす、いわば車の動きを支えている重要な部品のひとつといえます。

しかし、普段の運転で車に関して気にするのは、ガソリンの残量くらいで、タイヤの状態なんて考えたこともない、という方も意外と多いのではないでしょうか。

タイヤはゴムでできているので、走行すればすり減っていきますし、走っていない間も徐々に劣化が進んでいってしまいます。知らないうちに寿命が過ぎたタイヤを使っていたなんてことにならないよう、タイヤの交換時期に関して紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

なぜタイヤはゴム製なの?その柔軟性がもたらすメリットとは

ブリヂストン タイヤ

人が車輪を使い始めたのは紀元前のことだそうで、そのころの車輪素材は石材や木材、より時代が進んでも金属類が主でした。人力では運べない重い物を運搬できる点はメリットではあるものの、路面の衝撃を伝えやすい点や、グリップ力に劣る点がデメリットでした。

そこで登場したのが、ゴム製のタイヤです。19世紀末に車輪の外側にゴムを取り付け始めますが、ゴムはその弾力性で路面からの衝撃を和らげ、よりしっかりと路面をグリップすることができる利点があります。当然、自動車にも用いられるようになりました。

その後、中に空気を入れるタイヤが普及し、現代まで使用されています。ゴムの弾力性をより活かせる空気の層を持つことで、乗り心地をさらに向上させつつ、路面不整による車のふらつきを抑えて、走行安定性を向上させることにも役立っています。

ゴムなんかを使うからタイヤ交換が必要になって面倒!と思うかもしれませんが、現代の車における優れた動力性能の実現には、タイヤも大きな役割を担っているのです。

オイルやブレーキパッドは車が交換を教えてくれる。ではタイヤは?

《画像提供:Response 》レクサス LC タイヤ空気圧警告表示の例

近年の高性能な車では、走行距離に応じたオイルの交換目安を教えてくれたり、ブレーキパッドの消耗を検知して警告灯を点灯させるなど、車の消耗品の劣化を車が検知して知らせてくれる機能もあります。

タイヤにおいても、空気圧の低下を検知して知らせてくれる機能も広がりをみせています。では、タイヤの交換時期に関してはどうでしょうか?

タイヤの交換時期は、走行状況や路面状況、運転の仕方によってもすり減り方が大きく変わってきます。接地面のすり減り以外にも交換が必要になるような劣化が発生するケースもあるので、一概に“この走行距離で交換するべき!”という基準が設けにくくなっています。

そのため、交換時期の判断にはドライバーの普段からのチェックが重要です。

タイヤの寿命はどう判断する?複数項目の目安をチェック!

タイヤの交換が必要なのは知っているけど、どこをチェックすればいいのかはわからない! そんな方のために、タイヤ交換時期が近づいているかどうかを具体的にチェックできる基準を紹介します。

もちろん、カーディーラーやガソリンスタンドなどでプロにチェックしてもらうこともできますが、今すぐタイヤの状態が知りたい!という方なら、これらの基準をもとに愛車のタイヤをチェックしてみてください。

【残り溝の深さ】タイヤ表面の溝は何mmまでOK?

《画像提供:Response 》新品タイヤ(右)と摩耗したタイヤ(左)

乗用車用のタイヤのトレッド(地面と接地する面)には、縦横に溝が彫られています。この溝、タイヤがすり減るにつれて溝も浅くなるので、交換時期の基準に用いることができます。

タイヤのサイズやブランドにもよりますが、新品タイヤなら溝の深さは8mmほど。溝深さが1.6mmを下回るタイヤの使用は「整備不良」にあたり、道路運送車両法の保安基準違反で違反点数と反則金が科せられてしまいます。

溝の深さを測るタイヤ溝ゲージなどの専用工具で正確に計測することも可能ですが、より簡単なのは「スリップサイン」を活用する方法です。

タイヤ側面のサイドウォールをじっくり観察すると、トレッドよりに△マークがいくつかついています。このマークの延長線上の溝の盛り上がっているのが「スリップサイン」です。

スリップサインは高さが1.6mmに設定されているので、溝の中に隠れている場合は問題ありませんが、タイヤ表面とスリップサインが並んで見えている場合はタイヤの寿命です。

もちろん、溝が1.6mmになるまで乗り続ける必要はないですし、その他の劣化ともあわせて溝が3~4mm程度になったら交換が推奨される場合もあります。

偏摩耗に注意!一部分だけ溝があってもダメ

トレッドの溝の様子を確認した際に、左右どちらかだけ溝がなかったり、真ん中だけ溝がなかったりと、一部分だけ著しくすり減っている場合、「偏摩耗」と呼ばれます。

タイヤの空気圧調整の不備や車両側の不具合など、偏摩耗が発生する理由はさまざまですが、ひとつでもスリップサインが出ていたらアウトなので、交換が必要です。

【使用年数・製造経過年数】使っていないタイヤもアブない

《画像提供:Response 》タイヤの製造番号表示の例

あまり乗らない車なら、スリップサインを確認しても溝はバッチリあって問題なし!となりそうですが、タイヤはゴムなので、未使用で保管してあるタイヤであっても、劣化は進んでいきます。

気温や直射日光が当たるかどうかなどの条件にもよりますが、タイヤは徐々に硬化が進み、地面をうまくグリップできなくなっていきます。そのため、タイヤの交換時期は、製造から10年程度、使用開始からは5年程度が推奨されているのです。

使用期間はともかく、タイヤがいつ製造されたかなんて知らない!という方はタイヤのサイドウォールに刻印されている製造番号をチェックしてみましょう。製造番号のうち下4桁で製造年週がわかります。

4桁の前2桁が製造週、後2桁が製造年を示しています。たとえば、製造番号下4桁が「2421」であれば、2021年の24週目に製造されたタイヤということになります。

製造から10年、使用開始から5年というのはひとつの目安にすぎません。その他の劣化要素が加わると、もっと早い段階で交換が必要な場合もある点にはご注意ください。

【タイヤ表面の状態】ひび割れや変形を無視しないで!

《画像提供:Response 》ひび割れのあるタイヤのサイドウォール一部

タイヤは黒いので、よく見ないとわかりにくいですが、使用期間の長いタイヤは、タイヤのトレッドやサイドウォールにひび割れが発生している場合があります。

タイヤはすべてゴムでできているわけではなく、内部には補強などのために「タイヤコード」と呼ばれる合成繊維やワイヤーなどが入っています。タイヤ表面のひび割れがあると、そこから空気が漏れてきそうに思いますが、このタイヤコードにまでひびが達しない限りは空気が漏れることはなく、使用可能です。

しかし、ひびがタイヤコードまで達したり、強い衝撃が加わったりすると、タイヤが破裂する「バースト」やパンクの原因になることも。

また、保管状況や空気圧管理の不備によっては、タイヤが変形してしまう場合もあります。

このようなタイヤ表面の不具合を発見した際は、早めにタイヤ交換をして、事故を未然に防ぎましょう。

【衝撃】寿命が来たタイヤで走り続けるとどうなる?

《画像提供:Response 》溝深さ1.6mmでスリップサインの表れたタイヤ

異常な振動や騒音で乗り心地が悪化

タイヤの劣化が進むと、しなやかな回転や衝撃吸収ができず、路面の不整を強く拾ってしまったり、異音や振動が発生することがあります。

タイヤ交換の経験がある方なら、タイヤ交換をする前と後での乗り心地の違いに驚いた経験があるのではないでしょうか。

普段乗っている車だけに、乗り心地の変化はなかなか気付きにくいものですが、タイヤの劣化は、その車本来の乗り心地にも影響があるということですね。

濡れた路面でグリップ力低下、スリップの恐れ

タイヤの溝の深さが不足していると、接地面の排水性能が低下し、タイヤと路面の間に水の層ができやすくなります。

表面が平坦な路面標示や、マンホールなどの上でスリップしやすくなるほか、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなる「ハイドロプレーニング現象」を引き起こしてしまう恐れもあり、事故につながりかねません。

突然の「バースト」の危険も

ひび割れやトレッドのすり減りによってタイヤコードが露出してしまうと、強い衝撃や高速走行に伴う発熱などの影響を受けてタイヤが破裂する「バースト」が発生する恐れがあります。

パンクは比較的ゆっくりと空気が抜けていくことも多く対処しやすいのに対し、バーストは一気に空気圧が失われるので、ハンドルやブレーキの操作に大きく影響し、事故につながる可能性も。タイヤの状況を定期的にチェックするなどして、可能な限りの対策を取っておきたいところです。

まとめ

《画像提供:Response 》トヨタ カローラスポーツ タイヤ

タイヤの交換時期に関する情報を紹介しました。タイヤの状態は、運転前でもパッと確認できることがおわかりいただけたかと思います。

自動車という重たい車体をたった4本のタイヤが支えているので、1本のタイヤに求められる性能は非常に高いもの。寿命が来る前に、しっかりと交換を済ませておきたいところですね。

よくある質問

タイヤって絶対交換しなくちゃいけないの?

タイヤは車の使用頻度に関わらず徐々に劣化し、性能が低下していくため、安全運転のために時期がきたら必ず交換が必要になります。溝の深さが規定より浅いタイヤを使用することは「整備不良」にあたり、道路運送車両法の保安基準違反にあたります。

タイヤの寿命って素人でも分かるの?

タイヤのすり減りや経過年数などには基準が設けられているので、チェックする場所や方法を知っていれば、ご自身でも確認ができます。ただ、それでも不安な方や、詳細なチェックを受けたい方は、カーディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで確認してもらうとより安心でしょう。

タイヤって自分で交換できるの?

ホイールに組み付けられた状態のタイヤなら、DIYでも交換が可能です。しかし、タイヤをホイールから取り外して別のタイヤを組み付ける作業は、専用の機械や工具が必要となり、難易度が非常に高くなります。整備士などプロにおまかせするのがよいでしょう。

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