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走行距離や状態で分かるタイヤ交換時期の判断基準!寿命タイヤは怖い

走行距離や状態で分かるタイヤ交換時期の判断基準!寿命タイヤは怖い

自動車が安全に走行するのに欠かせないのが正常な状態のタイヤ。タイヤは使用に伴ってすり減っていくなど劣化が進みますので、交換が必須の部品です。とは言っても、どの状態が正常で、どの状態が寿命なのかがちょっぴり分かりにくい気がしていませんか? 実はタイヤは、パッと見でも状態が分かるように作られているので、車に詳しくない方でも寿命の判断が可能です。詳しく見ていきましょう。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


「タイヤ」は自動車の最重要部品のひとつ、でも軽視されがち?

レクサス LC タイヤ

自動車は、形状がさまざま、機能もさまざま、近年では動力源もさまざまと、バリエーションが非常に豊富な乗り物ですが、あらゆる自動車が共通して使う部品の一つが「タイヤ」です。

エンジンやモーターで生み出せれた力を路面に伝えることで自動車を進ませ、カーブを曲がる際にはハンドルによって向きが変えられて自動車が曲がる力を生み出しているタイヤは、車の動きを支えている最も重要な部品の一つ。

しかし普段の運転においては、車に関して気にするのはガソリンの残量くらいで、タイヤの状態なんて考えたこともない、という方も意外と多いのではないでしょうか。

タイヤはゴムでできているので、走行すれば段々とすり減っていきますし、走っていない間も徐々に劣化が進んでいってしまうもの。知らないうちに寿命が来たタイヤを使い続けちゃった!なんてことにならないよう、タイヤの交換時期に関してご紹介していきますので、チェックしてみてください。

なぜゴムをタイヤに使うの?その柔軟性がもたらすメリット

ブリヂストン タイヤ

人が車輪を用い始めたのは紀元前のことだそう。車輪として用いられるのは石材や木材、より時代が進んでも金属類が主で、人力では運ぶのが難しい重たい荷物を移動できるという点はメリットではあるものの、路面の衝撃を伝えやすい点や、グリップ力に劣る点がデメリットでした。

そこでゴム製のタイヤの登場です。19世紀末に車輪の外側にゴムを取り付けることが始まりますが、ゴムは弾力があるので、路面からの衝撃を和らげることができますし、よりしっかりと路面をグリップすることができる利点があります。当然、自動車にも用いられるようになります。

その後は中に空気を入れることができるタイヤが普及し、これが現代でも使用されています。ゴムの弾力性をより活かせる空気の層を持つことで、乗り心地をさらに向上させつつ、路面の不整による車のふらつきを抑えて走行安定性を向上させることにも役立っています。

ゴムなんかを使うからタイヤ交換が必要になって面倒!とお思いかもしれませんが、現代の車の優れた動力性能の実現には、タイヤも大きな役割を担っていることがわかりますね。

オイルやブレーキパッドは車が交換を教えてくれる、タイヤは?

《画像提供:Response 》レクサス LC タイヤ空気圧警告表示の例

近年の高機能な車では、走行距離に応じたオイルの交換目安を教えてくれたり、ブレーキパッドの消耗を検知して警告灯を点灯させるものなど、車の消耗品の劣化を車が検知してお知らせしてくれるものもあります。

タイヤに関しては、空気圧の低下を検知してお知らせしてくれる機能も広がりを見せています。では、タイヤの交換時期に関してはどうでしょうか?

タイヤの交換時期は、走行状況や路面状況、運転の仕方によってもすり減り方が大きく変わってきますし、接地面のすり減り以外にも交換が必要となるような劣化が発生する場合もあるので、一概にこの走行距離で交換するべき、という基準が設けにくくなっています。

そのため、交換時期を判断するのはドライバーのチェックが重要となっています。

タイヤの寿命はどう判断する?複数項目の目安をチェック!

タイヤの交換が必要なのは知ってるけど、どんなところをチェックすればいいのかは分からない! そんな方のために、タイヤ交換時期が近づいているかどうかを具体的にチェックできる基準をご紹介していきます。

もちろん、カーディーラーやガソリンスタンドなどでプロにチェックしてもらうこともできますが、今すぐタイヤの状態が知りたい!という方なら、これらの基準を愛車のタイヤに当てはめてみてください。

【残り溝の深さ】タイヤ表面の溝は何mmまでOK?

《画像提供:Response 》新品タイヤ(右)と摩耗したタイヤ(左)

乗用車用のタイヤのトレッド(地面と接地する面)には、縦横に溝が彫られています。この溝は、新品タイヤではしっかりと深さがありますが、タイヤがすり減っていくと段々と浅くなってきてしまうので、交換時期の基準として用いることができます。

種類にもよるものの新品タイヤならおおよそ8mmの深さがあるタイヤの溝ですが、深さとしては1.6mmが大きな基準となっていて、溝深さが1.6mmを下回るタイヤを使用することはいわゆる「整備不良」にあたり、道路交通法違反で違反点数と反則金が科せられてしまいます。

溝の深さを測るタイヤゲージなどの専用工具ではっきりと計測することも可能ですが、より簡単なのは「スリップサイン」を活用する方法です。

タイヤのサイドウォール(進行方向で左右方向にあたる面)をじっくり観察すると、トレッドよりに△マークがいくつかつけられていることがわかるはず。このマークの延長線上の溝をチェックすると、底がプクッと盛り上がっているはずです。その盛り上がりこそ「スリップサイン」です。

スリップサインは高さが1.6mmに設定されているので、溝の中に隠れている場合は問題ありませんが、タイヤ表面とスリップサインが並んで見えている場合はタイヤの寿命が来ていることになります。

もちろん、溝が1.6mmになるまで乗り続けなければいけないわけではない点には注意が必要で、その他の劣化とも合わせて3〜4mm程度になったら交換が推奨される場合もあります。

偏摩耗に注意!一部分だけ溝があってもダメです

トレッドの溝の様子を確認した際に、左右どちらかだけ溝がなかったり、真ん中だけ溝がなかったりと、一部分だけが著しくすり減っている場合があります。これは「偏摩耗」と呼ばれます。

タイヤの空気圧調整の不備であったり、車両側の不具合であったりと、偏摩耗が発生する理由はさまざまですが、タイヤの寿命としては、ひとつでもスリップサインが出ていたらアウトという点に注意が必要です。

【使用年数・製造経過年数】使っていない車もアブないかも

《画像提供:Response 》タイヤの製造番号表示の例

あまり乗らない車なら、トレッドを確認してみたけど溝はバッチリあって問題なし!となる場合も多いでしょう。しかし、タイヤはゴムですので、動かしていない車のタイヤであっても、車に装着せずに保管してあるタイヤであっても、段々と劣化が進んでいきます。

気温や直射日光などの条件にもよるものの、タイヤはだんだんと硬化が進んでいき、地面をうまくグリップできないようになっていきます。そのため、製造から10年、使用開始からは5年程度経過したら、新しいタイヤへ交換することが推奨されています。

使用開始はともかく、タイヤの製造年なんて知らない!と思いがちですが、タイヤのサイドウォールに刻印されている製造番号をチェックすると、製造年週がわかるようになっています。製造番号のうち下4桁をチェックしてみましょう。

4桁の前2桁が製造週を示していて、後2桁が製造年を示しています。そのため、2021年の24週目に製造されたタイヤなら「2421」となります。

もちろん製造から10年、使用開始から5年というのはひとつの基準に過ぎず、その他の劣化要素が加わると、溝は残っていてももっと早い段階での交換が推奨される場合もある点には注意が必要です。

【タイヤ表面の状態】ひび割れや変形を無視しないで!

《画像提供:Response 》ひび割れのあるタイヤのサイドウォール一部

タイヤは黒色なのでよく見ないと分かりづらいところではありますが、使用期間の長くなったタイヤでは、タイヤのトレッドやサイドウォールにひび割れが発生している場合があります。

タイヤは丸ごとゴムでできているわけではなく、内部には補強などのために「タイヤコード」と呼ばれる合成繊維や鉄線が張り巡らされています。タイヤ表面のひび割れを発見すると、そこから空気が漏れてきそうに思いますが、このタイヤコードにまでひびが達しない限りは空気が漏れることはなく、使用可能とされます。

しかし、ひびがタイヤコードまで達してしまったり、強い衝撃が加わったりした際には、タイヤが破裂する「バースト」やパンクの原因となることもあります。

また、保管状況や空気圧管理の不備によっては、タイヤがきれいな円形ではなくへこんだり膨らんだりと変形してしまう場合もあります。

これらタイヤ表面の不具合を発見した際は、早めにタイヤ交換をすることで事故を未然に防ぐことにつながるでしょう。

【衝撃】寿命が来たタイヤで走り続けるとどうなる?

《画像提供:Response 》溝深さ1.6mmでスリップサインの表れたタイヤ

異常な振動や騒音で乗り心地が悪化

タイヤの硬化が進んだりすると、しなやかな回転や衝撃吸収ができず、路面の不整を強く拾ってしまったり、異音や振動が発生したりと乗り心地に悪影響を及ぼします。

タイヤ交換の経験がある方なら、タイヤ交換をする前と後で乗り心地が大きく異なることにびっくりしてしまったこともあるのでは。普段乗っている車だけに、緩やかなタイヤの状態の変化にはなかなか気付きにくいものですが、いつの間にかその車本来の乗り心地を味わえていないということになりますね。

濡れた路面でグリップ力低下、スリップのおそれ

タイヤの溝の深さが不足していると、接地面の水を除去する力が損なわれるので、タイヤと路面の間に水の層ができやすくなります。

表面が平坦な路面標示や、鉄板などの上でスリップしやすくなってしまうほか、ハンドル操作もブレーキ操作も一切効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」を引き起こしてしまう恐れもあり、場合によっては事故につながりかねません。

突然の「バースト」の危険も

ひび割れやトレッドのすり減りによってタイヤコードが露出してしまうと、強い衝撃が加わった際や高速走行に伴う発熱などの影響を受けてタイヤが破裂する「バースト」が発生するおそれがあります。

比較的ゆっくりと空気が抜けていくことも多く対処しやすいパンクに対し、バーストは一気に空気圧が失われるので、ハンドル操作やブレーキ操作に大きく影響する危険な状況に。事故にもつながりかねませんので、タイヤの状況を定期的にチェックするなどして、可能な限りの対策を取っておきたいところです。

まとめ

《画像提供:Response 》トヨタ カローラスポーツ タイヤ

タイヤの交換時期に関する情報をご紹介してきました。普段何気なく使用しているタイヤですが、車を運転する前に軽くできるチェックで、タイヤの状態が確認できることがお分かりいただけたかと思います。

自動車という重量物をたった4本のタイヤが支えているので、1本のタイヤに求められる性能は非常に高いもの。寿命が来る前に、しっかりと交換を済ませておきたいところですね。

よくある質問

タイヤって絶対交換しなくちゃいけないの?

タイヤは車の使用頻度などによらず段々と劣化していき、性能がだんだんと低下していくため、安全運転のために必ず交換が必要になります。溝深さが規定より浅いタイヤを使用することは、いわゆる「整備不良」であり道路交通法違反にあたるので、違反点数に反則金と、手痛い負担になります。

タイヤって自分で交換できるの?

ホイールに組み付けられた状態のタイヤなら、DIYでも交換が可能です。しかし、古いタイヤをホイールから取り外し、新品のタイヤをホイールに組み付けるといった作業は、専用の機械や工具が必要となり、難易度が非常に高くなります。整備士などプロにおまかせするのがよいでしょう。

タイヤの寿命って素人でも分かるの?

タイヤのすり減りや経過年数などには基準が設けられているので、チェックする場所や方法を知っていれば、一般のドライバーでも確認ができます。ただ、それでも不安な方や、より詳細なチェックを受けたい方は、カーディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで確認してもらうと安心でしょう。

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