ランクル100 とは?
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉1998年:ランドクルーザー100系(ステーションワゴン)
ランクル100は1998年~2007年まで発売されたランドクルーザーです。ワゴンとバンの2種類で、グレードはそれぞれ、VX・VXリミテッド・VXリミテッド Gセレクションがあります。
ランクル100は、ガソリン車とディーゼル車の2つから選ぶことができます。乗用車といえばガソリン車を選ぶ人が多いイメージですが、燃料である軽油の安さや、熱効率が良く燃費がいいという理由から、ディーゼル車を好む人も増えています。
一方で、ディーゼル車は排気ガスに含まれる有害物質が危険とされ、排気ガスを規制する条例が、地方自治体で制定されるようになっています。
これは、基準に満たないディーゼル車は、新車登録できない制度なので、中古車には適用されません。この排気ガスについては国の排出ガス規制や地方自治体の条例などによって規制されていますが、車検に合格すれば規制の対象にはならないので、ランクル100のディーゼル車は、そういった規制をクリアできる希少な車として注目が集まるようになりました。
ランクル100のスペック
《画像提供:Response》original【北京モーターショー04】ランクル100地元仕様“独自”開発
ランクル100のグレードは、VX・VXリミテッド・VXリミテッド Gセレクション、そして上級グレードのシグナスの4種類です。
1998年1月発売モデル
※グレード別4AT車のスペックは以下をご覧ください。
※シグナスのみ1999年1月発売モデル
グレード | VX | VXリミテッド | VXリミテッド Gセレクション | シグナス |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,890mm×1,940mm×1,860mm | 5,125mm×1,940mm×1,890mm | 4,890mm×1,940mm×1,890mm | |
定員 | 8名 | |||
ドア数 | 5ドア | |||
ボディタイプ | SUV・クロスカントリー・ライトクロカン | |||
トランスミッション | 4AT | |||
変速比 第1速 | 2.950 | |||
第2速 | 1.530 | |||
第3速 | 1.000 | |||
第4速 | 0.765 | |||
後退 | 2.678 | |||
エンジン形式 | 2UZ-FE | |||
総排気量 | 4,663cc | |||
タイヤサイズ | 275/70R16 | |||
最小回転半径 | 5.9m | |||
車両重量 | 2,400kg | 2,370kg | 2,450kg | 2,470kg |
最高出力 | 235ps(173kW)/4,800rpm | |||
最大トルク | 43.0kgf・m(421.7N・m)/3,600rpm | |||
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |||
燃料タンク | 96L |
グレード | VX | VXリミテッド | VXリミテッド Gセレクション | |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,890mm×1,940mm×1,860mm | 5,125mm×1,940mm×1,890mm | ||
定員 | 5名 | |||
ドア数 | 5ドア | |||
ボディタイプ | SUV・クロスカントリー・ライトクロカン | |||
トランスミッション | 4AT | |||
変速比 第1速 | 2.950 | |||
第2速 | 1.530 | |||
第3速 | 1.000 | |||
第4速 | 0.765 | |||
後退 | 2.678 | |||
エンジン形式 | 1HD-FTE | |||
総排気量 | 4,163cc | |||
タイヤサイズ | 275/70R16 | |||
最小回転半径 | 5.9m | |||
車両重量 | 2,520kg | 2,490kg | 2,570kg | |
最高出力 | 205ps(151kW)/3,400rpm | |||
最大トルク | 44.0kgf・m(431.5N・m)/1,800rpm | |||
燃料 | 軽油 | |||
燃料タンク | 96L |
■ランクル100の燃費と維持費
ランクル100の燃費は、中古車専門店の参考燃費によるとガソリン車は10・15モード で6.5km/L、ディーゼル車は8.31km/Lとなっています。
ランクル100の燃料タンクはガソリン、軽油ともに96Lなので、1回の給油でガソリンなら約624km、軽油なら約797kmの走行が可能です。もちろん車体の状態によってこの燃費は変わってくるので、目安のひとつとして参考にしてくださいね。
ランクル100は3ナンバーになり、一番新しいモデルでも2022年時点で発売から15年経過しています。
ランクル100の気になる維持費ですが、自動車税と自賠責保険、任意保険に車検、そして燃料費がかかります。一年間に想定される金額は以下をご覧ください。
ガソリン車 | ディーゼル車 | |
自動車税 | 101,200円 | 87,900円 |
自賠責保険 | 10,005円(24ヶ月分20,010円/2) | 10,005円(24ヶ月分20,010円/2) |
任意保険(※①) | 40,000円 | 40,000円 |
車検(※②) | 84,600円 | 84,600円 |
ガソリン代(※③) | 230,769円 | 144,404円 |
1年間にかかる合計金額 | 466,574円 | 366,909円 |
※①年齢や保障内容によって異なりますが、参考サイトを元に、1ヶ月7,050円で計算
※②自賠責保険料を除いた、車検基本料+自動車重量税(13年経過・~2.5t)+検査手数料で計算したおおよその目安を1年間分で算出したもの
※③1年に走行する平均距離(10,000km)÷燃費(6.5km/L・8.31km/L)×単価(ガソリン@150円 軽油@120円)で計算
ランクル100の維持費はガソリン車で年間約47万円、ディーゼル車で年間約37万円です。車体や、入る保険の種類によってこの金額は前後しますが、維持費の大半を占める燃料費のガソリンか軽油かでも大きく変わります。
年間の維持費を抑えたい人は、ディーゼル車がおすすめです。ガソリン車・ディーゼル車にかかわらず、車体の状態がよく、車検済みのものを選び、任意保険に関しては複数の保険会社に見積りを取って決めるようにしましょう。
ランクル100の中古車価格
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉1998年:ランドクルーザー・シグナス。100系(ステーションワゴン)の最上級仕様で、レクサスLXと兄弟車
ランクル100の中古車は、2022年9月時点で208件が販売され、価格は99万円~で高いものでは514万円の範囲内で取引されていました。
・販売台数:208件
・最低価格:99万円(税抜)
・最大価格:514万円(税抜)
(2022年9月調べ)
上記は、ガソリン車かディーゼル車に関わらず、ランクル100全体の相場です。
■ランクル100 シグナスとは?中古車価格と違いについて
1998年1月にランドクルーザー100が発売され、同年12月にランドクルーザーのプレミアムバージョンとして、シグナスが発表されました。プレミアムバージョンは、4灯式のヘッドランプに、高級感のあふれるフロントマスクが大きな特徴です。
シルエットはランクル100と同じフォルムを保ちつつも、リヤ回りやバンパーそしてグリルなどのデザインを一新し高級感あふれる仕様に仕上がっています。
シグナスの中古車価格については以下をご覧ください。
・販売台数:38件
・最低価格:117万円(税抜)
・最大価格:327万円(税抜)
ランクル100 | シグナス | |
販売台数 | 208件 | 38件 |
最低価格(税抜) | 99万円 | 117万円 |
最大価格(税抜) | 514万円 | 327万円 |
ランクル100と比較すると件数が少なく、価格も安いことがわかります。
ランクル100 ディーゼル車の走行距離と寿命は?
ランドクルーザーは大型のクロスカントリー車であることから、耐久性に優れ、オフロードでの走りにも定評があります。
一般的な乗用車の寿命は、使用年数で10年、走行距離で10万kmが目安といわれています。どの車にでもいえることですが、ランクル100の走行距離や寿命についても、乗り方やメンテナンスの頻度で変わってくるので一概にはいえません。
上記で紹介した中古車を見てみると、一番走行距離が長かったのは、39.0万km、次に35.6万km、27.3万kmと20万km超えのランクル100も複数販売されていました。
20万km超えでも中古車として販売されていますが、一般的な乗用車の寿命といわれる10年・10万kmを目安に定期的なメンテナンスをすれば、長く乗り続けることができます。
ランクル100のおすすめカスタム

ランクル100は世界でも人気の車種のひとつです。発売からモデルチェンジを繰り返したランクル100では、トヨタの技術が集約されたSUVに生まれ変わりました。ここからは、ランクル100のおすすめのカスタムについて解説します。
■リフトアップ
ランクル100はグレードにより全高は異なりますが、リフトアップは見た目がさらにワイルドになり高級感もプラスされる他、走行性能が増すというメリットがあります。
足元のドレスアップをしたい人や、オフロード走行が多い人は、リフトアップすることでその効果が期待できます。
その一方で、ランクル100は、VX・VXリミテッドは1,860mm、VXリミテッド Gセレクション・シグナスは1,890mmという高さがあるので、リフトアップによって立体駐車場に入れない場合もある他、高架下も高さを選んで通行しなければいけない点には注意が必要です。
ランクル100をリストアップするには、サスペンションを使ってリフトアップする方法と、ボディとフレームを切り離し、車高をさらに高くするボディーリフトという方法があります。
中古車の中には、リフトアップしてあるものも販売しているので、最初からリフトアップされたものを購入するのもいいでしょう。
また、これからリフトアップを検討している人は、カー用品店で希望を伝え、どの方法でリフトアップするのか、予算と希望を伝えて相談しながら進めていきましょう。
■ホイール
ホイールは定番カスタムのひとつですが、選び方次第で足元や全体の印象が大きく変わります。
実際にランクル100のカスタムをした人の中で、とくに人気なのは、ロデオドライブのラウエル(22インチ)です。
ランクル100のホイールカスタマイズを紹介している人は多いので、最新トレンドの把握や、カスタマイズの参考に、SNSの投稿をチェックするのもおすすめです。
■丸目カスタム
ランクル100はワイルドなボディが特徴の車ですが、前方からの表情を変えたい人におすすめなのが、丸目のヘッドランプです。キリっとした印象に見える四角のランプに対して、丸目はレトロでクラッシック感が演出できます。
ランクル100の丸目カスタムは、ヘッドランプを丸目に交換する他、ランプのフォルムに合わせて塗装も変更するなど、全体をコーディネートすることで印象を大きく変えられます。
とくに人気が高いのは、ランクル60のフェイスへのカスタマイズです。
ヘッドランプを交換するカスタマイズも知られていますが、ランプをベースに車体全体をカスタマイズして統一感を出す人も増えています。
定番のカスタム以外に、いつもと違ったカスタマイズをしてみたい人は、丸目カスタムにチャレンジしてみるのもおすすめです。
まとめ
《画像提供:Response》original【北京モーターショー04】ランクル100地元仕様“独自”開発
ランクル100のディーゼル車は、ディーゼルエンジンの規制によって希少なものになりつつあります。ランクル100が気になっている人は、ガソリン車とともに、ディーゼル車もチェックして、車選びの参考にしてみてください。