トヨタ 新型ランドクルーザー70初公開、9年ぶりに日本導入へ
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ ランドクルーザー70(プロトタイプ)
ランドクルーザーシリーズは、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けてきた本格SUV。現在までに約170の国と地域で、累計1,130万台を販売し、世界中で愛される車です。
なかでも、1984年に登場した70系は「ナナマル」の愛称で親しまれ、日本国内での販売は2004年に終了していますが、中東や、オーストラリア、南アフリカなど国外市場では、その堅牢さが評価され基本設計を変えることなく販売が継続され、ランドクルーザーシリーズの中で最も“頑丈”という立ち位置の「ヘビーデューティー」を担うモデルとなりました。
日本での国内販売は終了したと記載しましたが、2014年にはその発売30周年を記念し、4ドアバンモデルとピックアップモデルを1年限定で復活させました。このときに販売された復刻版のランドクルーザー70は、販売期間が短かったこともあり、その希少価値からか中古市場でも人気があり高値で取引されていました。
海外では継続販売されていたこともあり、その日本市場復活が願われていたランドクルーザー70ですが、2023年8月2日、トヨタはそのランドクルーザー70に新たな改良を加えた新型モデルとなる「新型ランドクルーザー70」を初公開、日本でも今冬から以前のような限定モデルではなく“継続販売モデル”として日本導入することを発表しました。
新型ランドクルーザー70は、国外では4ドアバンだけでなく、シングルキャブやダブルキャブ、後席対面シートの兵員輸送仕様など様々なバリエーションが継続して用意されますが」、日本では4ドアバンだけの復活となる模様です。
耐久性に優れ信頼度の高いラダーフレームはもちろん継続採用していますが、優れたオフロード走破性を維持しながらも、オンロードでの乗り心地も向上しているといいます。
ボディサイズは、全長4,890mm×全幅1,870mm×全高1,920mmと全長が2014年再販時より80mm程拡大、ホイールベースは2,730mmです。
エクステリアは、基本設計は変わらないため、シルエットなど変わらずですが、大きな丸目ヘッドライトを中心にフロントフェイスを一新、大きく印象を変えています。また、テールライトやドアミラー、ホイールなど細かい部分のデザイン変更も行なわれています。
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ ランドクルーザー70(プロトタイプ)
インテリアについても基本的な形状は変わりませんが、レザーシートが用意される点や、ハンドルの形状、メーターのデザインが改められています。
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ ランドクルーザー70(プロトタイプ)
エンジンは、以前のハイオク指定の4.0リッターV型6気筒ガソリンエンジンからランドクルーザープラド(150系)などに搭載されていた最高出力204馬力・最大トルク500Nmを発揮する2.8リッター4気筒ディーゼルターボエンジン(1GD-FTV)へと一新。
トランスミッションも5MTのみの設定だったところを6速ATのみへと変化し、ヘビーデューティーとは言いつつも、日本では“乗用”も想定された設定になっています。
なお、海外では、4.5リッターV8ディーゼルターボエンジン+5MTの設定が継続して用意されるようで、日本とは違う本格的なヘビーデューティーモデルの選択肢も残されるようです。
価格など、詳細についてはまだ発表されていませんが、今冬の導入を予定しており、さらなる詳細は発売時期が近くなるにつれ、公表されるものと見られます。