ランドクルーザー プラド“次期型”として「新型ランドクルーザー250」登場
《画像提供:Response》〈写真撮影:吉田瑶子〉トヨタ ランドクルーザー250発表
ランドクルーザーシリーズは、1951年8月1日に誕生したトヨタBJ型を起源に持ち、以来「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性を進化させ続けながら、現在までに約170の国と地域で、累計1,130万台が販売された世界で愛される本格SUVです。
“プラド”というサブネームが誕生したのは1990年。当時3ドアモデルのみだったランクルのワゴン/バンに、車長が長くなった5ドア車が追加された際、ワゴンモデルにプラドの名前が与えられました。
以来ランドクルーザーシリーズの中でも、“ヘビーデューティー”となるランドクルーザー70と、高級感を加えたステーションワゴンタイプとなるランドクルーザーの中間に位置する“ライトデューティー”の役割を担ってきたランドクルーザー プラドですが、この系譜を引き継ぎ、新たなライトデューティーモデルとなる「新型ランドクルーザー250」が、2023年8月2日に公開されました。
新型ランドクルーザー250には、これまでライトデューティー系にと言いつつも、世代の進化を追うごとに高級・豪華な路線にシフトしていったプラドに対し、豊田章男氏の「ランクルは人々の生活、地域社会を支えるためのクルマであるべきで、より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という考え方に基づき「The Land Cruiser:質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰する開発コンセプトが定められました。
プラットフォームには、ランドクルーザー(300系)と同じGA-Fプラットフォームを採用し、悪路走破性を大幅に向上させた上で、オンロードも含めた操縦のしやすさと快適性も向上させています。
ボディサイズは全長4,925mm(+100)×全幅1,980mm(+95)×全高1,870mm(+20)でホイールベース2,850mmと、ランドクルーザー プラドの最終モデルよりも、全長は+100mm、全幅は+95mm、全高は+20mm、ホイールベースは+60mmと大幅に拡大。
エクステリアは、水平基調のデザインによって再現されたランクルらしいシルエット。丸目と角目の2種類のヘッドライトが用意されますが、これらは簡単に交換できる構造となっており、購入後に切り替えられると言います。
内装は高級・豪華な雰囲気からリアルオフローダーらしい機能性を感じさせるデザインへとシフト。強さと安定感のある空間、水平基調のインストルメントパネルや、様々な環境で運転する時でも迷わず操作がしやすいスイッチ形状を採用するなど、悪路走行時も含めた機能性向上が行なわれています。
パワートレインは、日本では最高出力204PS、最大トルク500N・mを発揮する1GD-FTV 2.8Lディーゼルターボエンジン+8ATと最高出力163PS、最大トルク246N・mを発揮する2TR-FE 2.7Lガソリンエンジン+6ATの二種類を用意。
安全装備は、機能が向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に採用しています。
価格は公表されていませんが、日本では、特別仕様車First Editionを含めて2024年前半の発売を予定。アメリカでは50,000ドル半ばと発表されており、これよりもう少し安い金額となるかもしれません。