2023年お盆期間の混雑日は?渋滞回数は前年の2倍以上
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本・JB本四高速・(公財)日本道路交通情報センターが発表した2023年お盆期間の渋滞予測によると、2023年の10km以上の渋滞回数は438回と昨年2022年の226%と大きく上昇しました。
全国旅行支援(全国旅行割)をはじめとした観光需要喚起策や、訪日外国人の入国規制やマスク着用ルールなど次々と行動制限が緩和され、外出需要の高まりが見て取れます。
438回 | 192回 | 246回 | 193回 | 88回 | 105回 | |
23回 | 11回 | 12回 | 10回 | 6回 | 4回 |
※2 2023年予測は、2023年8月9日(水)~8月16日(水)の8日間を集計
※3 2022年実績は、2022年年8月10日(水)~8月17日(水)の8日間を集計
出典:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/cms_assets/pressroom/2023/07/14i/pdf.pdf
■下りの混雑日(帰省ラッシュ)
下り線の混雑ピークは8月11日(金・祝)で、この日が帰省ラッシュになるでしょう。ただし8月12日(土)・13日(日)も11日と同程度10km以上の渋滞が発生する見込みです。
下り線の混雑日には午前中から渋滞が始まり、10時~11時頃に長い渋滞が発生する傾向にありますので、午前中の移動を計画されている方は注意が必要です。
■上りの混雑日(Uターンラッシュ)
上り線の混雑は8月13日(日)~15日(火)の3日間に集中。Uターンラッシュは13日(日)から始まり、15日(火)まで断続的に渋滞が発生する状態が続く見込みです。
上り線の混雑日には、午後より渋滞が発生し17時~19時頃を目途に長い渋滞が発生する傾向にあります。帰路の高速道路の利用は午前中、または深夜帯を選ぶのがよいでしょう。
ここからは高速道路各社が発表した特に長い渋滞が発生する場所と、そちらの渋滞回避方法を紹介します。
特に長い渋滞を回避する方法は?日別・道路別の渋滞回避例
2023年お盆期間における各道路別の渋滞ピーク日時、渋滞長、渋滞発生箇所は以下表の通り。ピーク時には45kmの渋滞も予測されており、帰省ラッシュとなる8月11日(金・祝)、Uターンラッシュとなる8月13日(日)に各渋滞発生箇所を通過する予定の方は、以降紹介する渋滞の回避方法を確認しておくことをおすすめします。
■【東北自動車道(下り線)】8月11日/矢板北PA付近(最大45km)
栃木都賀JCT→西那須野塩原IC区間を走行する場合、渋滞のピークは10時~12時で、渋滞がない場合に比べ約3倍となる約2時間の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
栃木都賀JCTを3時よりも前または20時以降に通過する場合の所要時間は約40分と予測されていますので、東北自動車道の下り線で矢板北PA付近を走行する場合はこの時間帯がおすすめです。
東北自動車道のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月11日(金) | 東北自動車道 | 矢板北PA付近 | 3時~20時 | 10時 | 45km | 約1時間50分 |
下り | 8月11日(金) | 東北自動車道 | 羽生PA付近 | 5時~13時 | 8時 | 40km | 約1時間20分 |
下り | 8月12日(土) | 東北自動車道 | 羽生PA付近 | 6時~14時 | 9時 | 40km | 約1時間20分 |
下り | 8月12日(土) | 東北自動車道 | 矢板北PA付近 | 5時~19時 | 10時 | 40km | 約1時間40分 |
下り | 8月13日(日) | 東北自動車道 | 羽生PA付近 | 6時~15時 | 9時 | 40km | 約1時間20分 |
下り | 8月13日(日) | 東北自動車道 | 矢板北PA付近 | 6時~17時 | 9時 | 35km | 約1時間25分 |
上り | 8月13日(日) | 東北自動車道 | 加須IC付近 | 14時~23時 | 17時 | 35km | 約1時間10分 |
上り | 8月14日(月) | 東北自動車道 | 加須IC付近 | 14時~22時 | 18時 | 30km | 約1時間 |
上り | 8月14日(月) | 東北自動車道 | 西那須野塩原IC付近 | 13時~22時 | 16時 | 30km | 約1時間15分 |
上り | 8月15日(火) | 東北自動車道 | 西那須野塩原IC付近 | 13時~22時 | 16時 | 30km | 約1時間15分 |
■【中央自動車道(下り線)】8月11日/相模湖IC付近(最大45km)
高井戸IC→相模湖IC区間を走行する場合、渋滞のピークは6時~10時で、渋滞がない場合に比べ約4倍の約2時間15分の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
高井戸ICを4時よりも前または16時以降に通過する場合の所要時間は約35分と予測されていますので、中央自動車道の下り線で相模湖IC付近を走行する場合にはこの時間帯がおすすめです。
中央自動車道のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月11日(金) | 中央自動車道 | 相模湖IC付近 | 4時~16時 | 6時 | 45km | 約2時間15分 |
上り | 8月13日(日) | 中央自動車道 | 小仏TN付近 | 12時~翌1時 | 15時 | 30km | 約2時間 |
■【名神高速道路(下り線)】8月11日/旧山科BS付近(最大30km)
竜王IC→京都南IC区間を走行する場合、渋滞のピークは17時~18時で、渋滞がない場合に比べ約6倍の約2時間40分の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
竜王ICを6時よりも前または22時以降に通過する場合の所要時間は約30分と予測されていますので、名神高速道路の下り線で旧山科BS付近を走行する場合にはこの時間帯がおすすめです。
名神高速道路のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月11日(金) | 名神高速道路 | 旧山科BS付近 | 6時~22時 | 17時 | 30km | 約2時間30分 |
上り | 8月11日(金) | 名神高速道路 | 大津IC付近 | 6時~16時 | 10時 | 30km | 約2時間 |
■【関越自動車道(上り線)】8月13日 高坂SA付近(最大40km)
藤岡JCT→ 鶴ヶ島IC区間を走行する場合、渋滞のピークは17時~19時で、渋滞がない場合に比べ約3倍の約1時間30分の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
藤岡JCTを14時よりも前または23時以降に通過する場合の所要時間は約30分程度と予測されていますので、関越自動車道の上り線で高坂SA付近を走行する場合にはこの時間帯がおすすめです。
関越自動車道のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月10日(木) | 関越自動車道 | 高坂SA付近 | 7時~14時 | 10時 | 30km | 約1時間 |
下り | 8月11日(金) | 関越自動車道 | 高坂SA付近 | 5時~13時 | 7時 | 30km | 約1時間 |
上り | 8月13日(日) | 関越自動車道 | 高坂SA付近 | 14時~23時 | 17時 | 40km | 約1時間20分 |
上り | 8月14日(月) | 関越自動車道 | 高坂SA付近 | 14時~23時 | 17時 | 35km | 約1時間10分 |
上り | 8月15日(火) | 関越自動車道 | 高坂SA付近 | 12時~21時 | 15時 | 30km | 約1時間 |
■【東名高速道路(上り線)】8月13日 綾瀬スマートIC付近(最大45km)
足柄スマートIC→横浜町田IC区間を走行する場合、渋滞のピークは17時~21時で、渋滞がない場合に比べ約3倍の約2時間の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
足柄スマートICを12時よりも前または翌日2時以降に通過する場合の所要時間は約45分程度と予測されていますので、東名高速道路の上り線で綾瀬スマートIC付近を走行する場合にはこの時間帯がおすすめです。
東名高速道路のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月11日(金) | 東名高速道路 | 秦野中井IC付近 | 前日20時~16時 | 6時 | 45km | 約1時間50分 |
上り | 8月13日(日) | 東名高速道路 | 綾瀬SIC付近 | 12時~翌2時 | 17時 | 45km | 約1時間50分 |
上り | 8月14日(月) | 東名高速道路 | 綾瀬SIC付近 | 12時~23時 | 15時 | 30km | 約1時間15分 |
■【名神高速道路(上り線)】8月11日 大津IC付近(最大30km)
茨木IC→大津IC区間を走行する場合、渋滞のピークは10時で、渋滞がない場合に比べ約4倍の約2時間10分の通過時間がかかると予測されています。
渋滞回避におすすめの時間帯
茨木ICを6時よりも前または16時以降に通過する場合の所要時間は約30分と予測されていますので、名神高速道路の上り線で大津IC付近を走行する場合にはこの時間帯がおすすめです。
名神高速道路のその他渋滞発生予測箇所はこちら
方向 | 月日 | 道路名 | 渋滞の先頭位置 | 渋滞発生時間帯 | ピーク時刻 | ピーク時の渋滞長 | ピーク渋滞時の通過所要時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 8月11日(金) | 名神高速道路 | 旧山科BS付近 | 6時~22時 | 17時 | 30km | 約2時間30分 |
上り | 8月11日(金) | 名神高速道路 | 大津IC付近 | 6時~16時 | 10時 | 30km | 約2時間 |
まとめ
高速道路各社から発表された2023年お盆期間の渋滞予測から、帰省ラッシュ・Uターンラッシュの発生日と、各道路別に特に長い渋滞が発生する箇所と回避方法を紹介しました。
長い渋滞を回避するには、混み合う箇所と渋滞発生が予測される時間帯を避けるのが確実な方法です。ゴールデンウィーク(GW)以降、新型コロナウイルスも5類に移行され、コロナ禍以前の日常が戻ってきているなかで迎える最大10連休のお盆休み。
今回の情報を活用いただき、2023年お盆休みの帰省や旅行を楽しんでください。
お盆期間の天気は?
ウェザーニュースの発表によると、九州地方で発生している台風6号とあわせ、8月8日に発生した台風7号の影響でお盆期間は曇りや雨の降る日が多くなる予想です。特に、関東や東北の太平洋側は雨が降りやすい日が続く見込みとのことです。
台風の動向は不確実性が高く、状況が変わりやすいので常に最新情報もチェックしておきましょう。
8月9日時点