トップへ戻る

落雷の際は車内にいれば安全?JAFが車に落雷した際の影響について実験結果を公開

落雷の際は車内にいれば安全?JAFが車に落雷した際の影響について実験結果を公開

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は10月13日(金)、車に雷が落ちた際にクルマやドライバーに与える影響について実験し、その結果を公開しました。落雷の際は車内にいれば安全といわれていますが、本当なのでしょうか。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

落雷の際は車内にいれば安全?

車は金属製の外殻で囲まれており、雷が直撃した場合でも、この金属製の外殻が「ファラデーの檻(ファラデーケージ)」として機能します。

ファラデーの檻(ファラデーケージ)とは、電気の通り道となる金属製のケージのことを指し、このケージの内部には電場が生じないという特性のこと。車が雷に直撃された場合、電気は車体の外側を流れて地面に向かうため、車内にいる人は直接的な危険から守られます。

このように、車内は落雷時の安全な場所とは言われていますが、100%の安全を保証するものではありません。しかし、本当に安全なのか、車体に与える影響はどんなものなのか、JAFは人工的に雷を発生させる装置を使用して、車や車内の人に与える影響について実験しました。

【検証】車に落雷した場合、走行は可能なのか、また車にはどんな影響があるか

車の直上に雷を落とした後、車は走行が可能なのか、またカーナビや灯火類、エアコンなどの電装品が問題なく機能するのか、JAFロードサービス隊員が確認・検証しました。

【結果】エンジンやEVシステムが始動せず、タイヤにも放電痕が残った

電子制御系機器を診断したところ、HVはエンジンECU通信異常やHV/EV系回生異常、HV/EV系異常などの診断が出ました。一方、EVはEV-HEVシステムや高電圧バッテリシステム、電動型制御ブレーキ機能故障などといった診断が出ました。

また、パワーウィンドウや、灯火類は問題なく作動しましたが、タイヤに雷の痕跡が見られました。

放電痕が見られたタイヤ

車と雷の関係に詳しい中部大学・電気電子システム工学科の山本教授の解説

エンジンやEVシステムが始動しなかったのは、ECU(クルマの電子制御をする装置)が壊れたり、異常な電流を検知してセーフティシステムが作動した可能性が考えられる。タイヤに関しては痕がついただけではあったが、パンクする可能性もある。

【検証】車に雷が落ちた場合、車内にいる人への影響は?

車の直上に雷を落とし、車内にいる人に影響があるのかをアルミホイルを全身に巻き付けたマネキンを使用し、「すべてのドア・窓を閉じた状態」と「運転席の窓を少し空けた状態」で検証しました。

車の直上に雷を落とし、車内にいる人に影響があるのかをアルミホイルを全身に巻き付けたマネキンを使用し、「すべてのドア・窓を閉じた状態」と「運転席の窓を少し空けた状態」で検証しました。

【結果】雷が車内に入り込んだ様子は見られず、マネキンに焦げ痕なども見られなかった

「すべてのドア・窓を閉じた状態」と「運転席の窓を少し空けた状態」のどちらでも、雷が車内に入り込んだ様子は見られず、車内のマネキンに焦げ痕なども見られませんでした。

車内の様子

車と雷の関係に詳しい中部大学・電気電子システム工学科の山本教授の解説

クルマに落雷するとクルマの金属部分を通り、タイヤから放電するため、車内へ電流は流れにくい。ただし、車内でもピラーなどボディの金属部分へ接触すると安全とは言い切れないため、金属部分には触らないでほしい。

JAFユーザーテストの内容を動画で見る

落雷時には車内は車外より安全性が高い!ただし無理せず、屋内の駐車場など安全な場所に避難を

今回の実験結果から、車に落雷した場合、車内の人体への影響はほぼ見られなかったため、車内は車外より安全性が高いことがわかりました。ただし、機器の故障などで走行ができなくなる可能性が高いため、運転中に急な雷雨や雷に遭遇した場合は無理せず、屋内の駐車場など安全な場所に避難したほうがよいでしょう。

外出する際は、あらかじめ気象情報を確認し、大雨や雷雨の予報が出たら、なるべく外出を控え、やむを得ず運転する場合には、より安全な経路や時間を選択するなど、危険を回避する対策を取るようにしましょう。

【引用元】

落雷で車が故障したら保険はおりる?

落雷によって車体に穴が開いたり、窓ガラスが割れるといった損害があった際は自動車保険の車両保険で補償が可能です。車両保険は任意での加入がほとんどなので、現在契約中の自動車保険やこれから契約する自動車保険で落雷などの自然災害での故障が補償対象か確認するのがよいでしょう。

複数の保険会社に一括で自動車保険の見積もり依頼

こちらの記事もおすすめ

  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

関連するキーワード


落雷 自動車保険

関連する投稿


はたらくクルマの自動車保険は事業用車両の強い味方!特徴や口コミを紹介

はたらくクルマの自動車保険は事業用車両の強い味方!特徴や口コミを紹介

事業用車両の自動車保険(任意保険)に加入しようとした場合、自家用車両に比べて情報や選択肢が少ないことに気づくでしょう。また、自家用車両では当たり前になってきているネットで簡単に手続きできる保険会社も少ないのが現状です。そのような中で「はたらくクルマの自動車保険」は、黒ナンバーや緑ナンバーといった事業用車両に特化した自動車保険で、比較や見積りから加入までネット上で簡単に行えるサービスを提供しています。そこで本記事では、「はたらくクルマの自動車保険」について特徴や口コミをもとに解説します。これから事業用車両の自動車保険への加入を検討している方や保険内容を見直したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。


初心者必見!自動車保険の内容と比較するポイント

初心者必見!自動車保険の内容と比較するポイント

自動車保険には、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と任意保険があり、自賠責保険はすべての車に加入が義務付けられています。一方、任意保険は、その名の通り加入は任意ですが、自賠責保険で補償されない部分をカバーできます。今回は自動車保険のそれぞれの補償内容を詳しく解説しながら、任意保険の選び方とその比較のポイントを紹介します。


どこに加入すべき?自動車保険を選ぶポイントとおすすめの自動車保険会社

どこに加入すべき?自動車保険を選ぶポイントとおすすめの自動車保険会社

自動車保険はいろいろな保険会社が取り扱っています。そのため、自動車保険を選ぶ際に、「どのようなものを選べばよいのか?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。 そのため、自動車保険を選ぶ際には、どのようなポイントに注意すればよいのか、事前に把握しておきましょう。


どうすれば上がる?自動車保険の等級の決まり方と注意点

どうすれば上がる?自動車保険の等級の決まり方と注意点

「自動車保険の保険料が高い」と悩んでいる方の中には、なぜ保険料が高くなるか、その理由がわからないという方もいるでしょう。自動車保険の保険料が決まる要素はいくつかありますが、その中でも特に重要となるのが「等級」です。


なぜ高い?自動車保険を安くするための方法とは

なぜ高い?自動車保険を安くするための方法とは

加入をすれば、ずっと払い続けていくことになる自動車保険。その保険料が「高い!」と感じたり、上がっていく保険料に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そんな方に向けて、自動車保険はどのような要素で高くなるのか、どうすれば安くできるのかなどをまとめました。


最新の投稿


免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)は、街乗り、通勤、アウトドアなど多様なシーンでスタイリッシュかつ快適な移動を実現する日本発の​折りたたみ式電動アシスト自転車(E-Bike)です。本記事では、MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のラインアップや特徴、購入方法まで解説します。これから電動アシスト自転車の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで電動アシスト自転車選びの参考にしてくださいね。


シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

Stellantisジャパンは2025年3月27日、シトロエンのCセグメントハッチバックモデル「C4(シーフォー)」のマイナーチェンジモデルを発表しました。同日より、全国のシトロエン正規ディーラーで、販売が開始されています。


グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィット(glafit)の電動バイク「GFR-02」は、小型で折り畳みができるので、通勤や通学で気軽に乗れて、途中で電車やタクシー・バス移動をする際にも積み込めるといった「都合のいい」使い方ができる特徴があります。本記事では、グラフィットが製造・販売している電動バイク「GFR-02」などラインアップの紹介をはじめ、価格やスペックについて詳しく解説します。また、ユーザーの口コミ・評判についても紹介しますので、電動バイクの購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRXは、高級クロスオーバーSUVの先駆けとして、洗練されたデザイン・上質なインテリア・そして卓越した走行性能で、ラグジュアリーSUV市場を牽引してきました。現行モデルは、快適性、安全性、環境性能を高い次元で融合。先進の安全技術「Lexus Safety System+」や、ハイブリッドモデル、プラグインハイブリッドモデルなど、次世代のSUVに求められる要素を全て満たしています。 この記事では、RXのエクステリアデザイン、インテリア、走行性能、安全性能、そして環境性能について詳しく解説。オーナーが語るRXのある暮らしや、RXがどんな人におすすめなのかもご紹介します。


ホンダ新型「フリード」発表!ガソリンモデルの塗装と先進安全装備を強化

ホンダ新型「フリード」発表!ガソリンモデルの塗装と先進安全装備を強化

ホンダは、2025年3月27日、3代目となる現行型「フリード(FREED)」のガソリン車の一部改良を発表。今回の一部改良に合わせ、原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い全国メーカー希望小売価格を改定しており、実際の発売は7月24日に予定しており、これに先立って、4月10日から全国のHonda Carsで受注を開始するといいます。


MOTA 車買取