人とくるまのテクノロジー展とは?
《写真提供:response》《image by Continental》 SDV
「人とくるまのテクノロジー展」は、完成した車そのものではなく、自動車の技術にスポットを当てた展示会で、とくに自動車業界関連で働く技術者に向けた“モーターショー”です。
2024年はオンラインによる開催のほか、横浜と名古屋でリアル開催。すでに横浜会場の開催は終えており、残る名古屋開催に期待が高まっています。
一般的なモーターショーは車両の華やかな展示や、パワフルな走行を楽しむことがほとんどですが、「人とくるまのテクノロジー展」は自動車技術に特化した、ユニークかつコアな展示会といえるでしょう。
東京モーターショーが「JAPAN MOBILITY SHOW」に、フランクフルトモーターショーが「IAA MOBILITY」に名称を変更しているように、近年、車の技術を取り巻く環境は広がりを見せており、モビリティ全般に注目が集まっています。
さまざまな業界との連携が重要になっており、その点で「人とくるまのテクノロジー展」は他業種の技術者たちの交流の場として、その地位を高めています。
人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYAの開催概要
《写真提供:response》《画像提供:自動車技術会》 人とくるまのテクノロジー展 NAGOYA(前回の模様)
開催展名
人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA
開催日時
■名古屋会場:2024/7/17(水)~7/19(金)
・17日(水) 10:00~17:00
・18日(木) 10:00~17:00
・19日(金) 10:00~17:00
※当初の予定から変更され、3日間とも終了時刻が17:00となりました。
■人とくるまのテクノロジー展 2024 ONLINE STAGE 2(オンライン会場)
2024/7/10(水) 10:00~2024/7/31(水) 17:00
会場
Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
住所
〒479-0881 愛知県常滑市セントレア5-10-1
アクセス方法・駐車場
■電車でお越しの方
・名鉄常滑線「中部国際空港駅」より徒歩5分
■車でお越しの方
中部国際空港連絡道路(セントレアライン)「セントレア東IC」より約1分
■駐車場
・普通車・大型車:人とくるまのテクノロジー展へご参加の場合、駐車料金は一律800円・二輪自動車:1時間100円/24時間500円
主催者
公益社団法人 自動車技術会
■チケット購入方法
「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」は無料で参加・入場できます。
来場前の事前登録が必須で、当日登録の受付はありませんのでご注意ください。来場に際しては、事前登録後、マイページにログインし、事前に入場証をA4サイズでカラー印刷します。当日は入場証を専用フォルダにいれて提示し、入場します。
来場登録は、「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」の公式ホームページから行なえます。
人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYAで展示が予定されている注目技術
■エンバリオ 高機能な樹脂材料
《写真提供:response》《画像提供 エンバリオ》 ブースイメージ
エンバリオ社は「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」で、EVチャージャーやハイブリッド燃料タンク、燃料電池システムなどの自動車部品を展示します。
エンバリオは、ヨーロッパのトップ化学メーカー「DSM」の樹脂部門と、ドイツの特殊品化学メーカー「ランクセス」の樹脂部門が合併して設立された高機能な樹脂材料の世界的メーカー。
提供されている製品は環境に配慮したものが多く、安全性の高さにも定評があります。例えば、廃棄された漁網をアップサイクルしたポリアミド「Akulon Repurposed」や、トウゴマなど植物由来のモノマーを使った高性能ポリアミド「EcoPaXX」が展示される予定です。
■三菱自動車 トライトン新型
《写真提供:response》《画像提供 三菱自動車》 三菱自動車ブース イメージ図
三菱自動車は「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」で、『三菱自動車らしさ』を支えている電動化技術、快適性技術、安全技術の展示のほか、四輪制御技術と耐久信頼性技術の展示として新型「三菱 トライトン」を展示します。
新型「三菱 トライトン」は、1978年に発売を開始した「三菱 フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラックで、三菱の世界戦略車です。日本では一時期終売していましたが、今年2024年に再投入されて話題を呼んでいます。
■ベルエナジー 最新EV充電技術
《写真提供:response》《写真提供 ベルエナジー》 Roadie V2(BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024)
MESTA
世界に向けて最新技術・製品を発信ー自動車技術のための国内最大の技術展
電気自動車(EV)に特化した関連機器の開発をしているベルエナジー社は、「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」において、移動式EV充電の最新ソリューションを展示します。
欧州規格CCS2に対応したポータブルEV急速充電器「Roadie V2」のほか、最大出力50kWとゼロエミッションの移動式急速充電器「MESTAシリーズ」(MESTA:MOBILE EV STATION)も紹介される予定です。
■東陽テクニカ 計測ソリューション
《写真提供:response》《画像提供 東陽テクニカ》 Müller BBM VAS:NVと他性能の統合計測
測定機器・技術の分野を主軸とする東陽テクニカは、「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」において、脱炭素への取り組みをサポートする計測ソリューションを展示します。
自動運転に関わる測定装置のシャシダイナモ、車の音や振動を計測するセンサー、電動化に関わる評価システムなどが展示され、車にも人にも環境にも優しい社会づくりをサポートします。
■クラレ 高機能素材
《写真提供:response》《画像提供 クラレ》 ブースイメージ
高機能樹脂や繊維製品を得意とする化学メーカーのクラレは、「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」において、高耐久・高性能樹脂の展示や、PVA繊維の特長を生かしたリチウムイオンバッテリーの性能を向上させる技術を展示します。
5月に開かれた「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」での出展では、2,000人を越える来場者があったとのことで、今回もその盛り上がりが期待されています。
人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAの様子
こちらは今年開催された、「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」の様子です。
ナレーションや字幕といった加工はなく、各企業のブースの様子や雰囲気をそのまま楽しめます。
まとめ
《写真提供:response》《画像提供 ZF》 ZFのブースイメージ(人とくるまのテクノロジー展2023)
今回は「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」について、開催概要や、展示が予定されている注目技術をピックアップしました。
ぜひ名古屋会場に足を運んでみるのはいかがでしょうか。