あのイーパレットがついに一般販売開始
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ『e-Palette』
トヨタ「イーパレット(e-Palette)」は、広い室内空間や大型ウインドウガラスによる開放感を活かして、人々の移動手段にとどまらず移動する店舗やサービス空間など、一台のクルマを使ってさまざまなモビリティサービスに対応するよう設計された、小さなバスのような車両です。
2018年に行われた「International CES」において、コンセプトモデルである「イーパレット コンセプト(e-Palette Concept)」が登場。2020年にはオリンピックで実際のモデルが選手村などで活躍しました。
限られた場所やタイミングのみで活躍していたイーパレットが、2025年9月15日についに正式発表となり、一般販売が開始されました。
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ『e-Palette』
トヨタは、イーパレットを通じてユーザーの自由な発想によるマルチな使い方を通じて新たな移動体験を提供し、高い意匠性をもった外観により、まちの景色も変えていくといいます。
例えば朝・晩はシャトルバスとして、日中は充電しながらの店舗営業など、さまざまな機器を搭載することで、一日の中で異なる用途での活用も可能です。
ボディサイズは、全長4,950mm×全幅2,080mm×全高2,650mmと一般車両としては大きく、バスのような旅客運送車としては少し小さめ。車内寸法は長さ2,865mm×幅1,780mm×高さ2,135mmと広く、乗車定員は座席+立席+運転手、4+12+1の計17名です。
この広い車室空間に架装を行なって、さらに多様な用途に対応することができます。例えば遠隔通信や音響機材などを活用して移動しながら臨場感とともにスポーツ観戦を楽しんだり、没入体験とともに観光を楽しむことができるエンターテインメント車両としての活用も可能だといいます。
エクステリアは、前後対象の近未来的な箱型フォルムに、丸目ライトが目を引く愛らしいデザイン。開口部は、観音開き式のスライドドアを備え、幅1,280mm×高さ1,900mmと広く取られています。
低床さと大開口スライドドアにより、短時間での乗降が可能になっています。車高調整機能により低床を実現し、電動スロープにより、歩道高さ15cmの場合車いすの方が介助なく自力で乗降することも可能です。
インテリアでは、センターに配置された近未来的なコックピットが目を引きます。次世代の操舵感覚をもたらす「ステアバイワイヤシステム」を導入し、ステアリング操作量を軽減することで、運転手の負担を軽減します。
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ『e-Palette』
利用シーンに応じて表示が可能なデジタルサイネージを車内外に装備。ユーザー自ら編集可能なサイネージソフトも提供され、様々な情報を発信することができます。
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ『e-Palette』
また、安心降車アシストに加え、車室内監視システムにてドア周辺を監視することで、ドア開閉の安全確認をサポートしてくれます。
パワートレインは、最高出力150kW、最大トルク266N・mを発揮するモーター。これに72.82kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、最高速度は80km/h、最大航続距離は約250kmです。
急速充電(40分程度(満充電量の約80%充電))、普通充電(12時間程度)の両方に対応。非常時の電源として、車両が停止した状態でも給電が可能で、災害時にも活躍します。
今回発表されたe-Paletteは運転の自動化レベル2相当の自動運転システムに対応可能。2027年度にはレベル4に準拠した自動運転システム搭載車の市場導入を目指すべく、継続して機能実装していくといいます。
トヨタの車両制御インターフェース(VCI : Vehicle Control Interface)に対応して開発されたさまざまな開発会社による自動運転システム(ADK : Automated Driving Kitを指し、自動運転制御ハードウェアおよびソフトウェア、カメラやLiDARといったセンサーなどを含む)を搭載することで自動運転に対応することが可能に。自動運転システムと車両制御システムの接続を標準化するとともに、システムの堅牢性や信頼性を高めるための冗長システムも搭載。自動運転システムとセットで安全、安心な走行の実現に寄与していきます。
また、スムーズな自動運転オペレーションを助ける運行管理システムとの連携も可能となります。
価格は、2,900万円とトヨタのラインアップでは最も高価な部類に入ります。販売については、当面トヨタが直接注文を受け付けるとのことです。
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