MINI クラブマンの特徴
現行で販売されているMINIの新型クラブマンは2015年11月に販売開始となっており、2代目のクラブマンとなっています。
最大の特徴としては、先代モデルの個性でもあった2+1ドアから、一般的な4ドアとなり乗降性の面で先代と比べ大幅に利便性が向上したという点と、リアのテールゲートの観音開きドアを、継続して採用し、6枚ドアとなっているという点が最大の特徴といえるでしょう。
左からクラブマン・エステート、先代クラブマンそして新型
現行の新型クラブマンがフルモデルチェンジとなった背景としては、今まで3ドアMINIの購入ユーザーは、若い世代、もしくはシングル(独身)といった層が 13%程で、同サイズセグメントの他社と比較すると、かなり割合が高い傾向にあったようです。
しかし、35歳以上のファミリー層は12%程で、ファミリー層に関しては他社と比較しても低い結果だったそう。
クラブマンはこの35歳以上のファミリー層を獲得を狙い、投入されたモデルのようです。
ボディサイズは、全長4253×全幅1800×全高1441mm、ホイールベース2670mm。
MINI ハッチバック の5ドアと比較すると、全長は270mm、全幅は90mm、ホイールベースは100mm長くなっています。そのおかげで、室内はフル5シーター。荷室は通常状態で360リットルの容量にも。3分割式の後席を倒せば、最大で1250リットルに拡大するようです。
また、日本仕様のMINI クロスオーバー(全長4105×全幅1790×全高1550mm)と比較すると、新型MINIクラブマンは、全長が約150mm、全幅が10mm大きく、現行MINIのラインナップにおいて、最大の大きさを誇る1台となっています。
MINI クラブマンのグレード別新車価格・燃費・スペック・カラー
現在、クラブマンのグレードは「ワン(ONE)」、「クーパー(COOPER)」、「クーパーD(COOPER D)」、「クーパーS(COOPER S)」、「クーパーSD(COOPER SD)」、「クーパーS ALL4(COOPER S ALL4)」、「JCW(JOHN COOPER WORKS)」の、全7グレード展開されています。
各グレード毎の価格(新車価格)と、燃費、スペック、選択可能なボディカラーをならべると、
■ミニ ワン クラブマン(MINI ONE CLUBMAN)
価格:2,900,000~
ボディカラー:ペッパー ホワイト ソリッド、ボルカニック オレンジ ソリッド、ミッドナイト ブラック メタリック、ブリティッシュ レーシング グリーン メタリック、ディープ ブルー メタリック、ムーンウォーク グレー メタリック、ブレイジング レッド メタリック、ピュア バーガンディー メタリック、デジタル ブルー メタリック、メルティング シルバー メタリック
※ペッパー ホワイト ソリッド、ボルカニック オレンジ ソリッドの2色以外はオプション費用として76,000円の費用がかかります。
燃費(JC08モード):17.2km/L
燃料タンク:48L
総排気量:1498cc 最高出力:75kW
最高出力:102PS 最高出力発生回転数:4100RPM
最大トルク:180Nm 最大トルク発生回転数1200~3800RPM
圧縮比:11:1
ホイールサイズ - フロント:7J x 16 タイヤサイズ - フロント:205/55 R16
ホイールサイズ - リア:7J x 16 タイヤサイズ - リア:205/55 R16
225/45 R17
■ミニ クーパー クラブマン(MINI COOPER CLUBMAN)
価格:3,444,000~
ボディカラー:ワン(ONE)と同色+ラピス ラグジュアリー ブルー ソリッド
※ラピス ラグジュアリー ブルー ソリッドは116,000円のオプション費用が必要
ルーフカラーの変更、ホイールの変更、ボンネットストライプの有無(別途オプション費用)が選択可能
燃費(JC08モード):17.1km/L
総排気量:1498cc 最高出力:100kW
最高出力:136PS 最高出力発生回転数:4400RPM
最大トルク:220Nm 最大トルク発生回転数1250~4300RPM
圧縮比:11:1
ホイールサイズ - フロント:7.5J x 17 タイヤサイズ - フロント:225/45 R17
ホイールサイズ - リア:7.5J x 17 タイヤサイズ - リア:225/45 R17
■ミニ クーパーD クラブマン(MINI COOPER D CLUBMAN)
価格:3,640,000~※クリーンディーゼル
ボディカラー:クーパー(COOPER)と同様
ルーフカラーの変更、ホイールの変更、ボンネットストライプの有無(別途オプション費用がかかるものがあります)が選択可能
燃費(JC08モード):22.2km/L
総排気量:1498cc 最高出力:110kW
最高出力:150PS 最高出力発生回転数:4000RPM
最大トルク:330Nm 最大トルク発生回転数1750~2750RPM
圧縮比:16.5:1
ホイールサイズ - フロント:7.5J x 17 タイヤサイズ - フロント:225/45 R17
ホイールサイズ - リア:7.5J x 17 タイヤサイズ - リア:225/45 R17
■ミニ クーパーS クラブマン(MINI COOPER S CLUBMAN)
価格:3,900,000~※8速AT
ボディカラー、ルーフカラー等:クーパーと同様
燃費(JC08モード):16.6km/L
総排気量:1998cc 最高出力:141kW
最高出力:192PS 最高出力発生回転数:5000RPM
最大トルク:280Nm 最大トルク発生回転数1250~4600RPM
圧縮比:11:1
ホイールサイズ - フロント:7.5J x 17 タイヤサイズ - フロント:225/45 R17
ホイールサイズ - リア:7.5J x 17 タイヤサイズ - リア:225/45 R17
MINI クーパーSD クラブマン
■ミニ クーパーSD クラブマン(MINI COOPER SD CLUBMAN)
価格:4,100,000~※クリーンディーゼル
ボディカラー、ルーフカラー等:クーパーと同様
燃費(JC08モード):22.7km/L
総排気量:1995cc 最高出力:140kW
最高出力:190PS 最高出力発生回転数:4000RPM
最大トルク:400Nm 最大トルク発生回転数1750~2500RPM
圧縮比:16.5:1
ホイールサイズ - フロント:7.5J x 17 タイヤサイズ - フロント:225/45 R17
ホイールサイズ - リア:7.5J x 17 タイヤサイズ - リア:225/45 R17
MINI クーパーS クラブマン ALL4
■ミニ クーパーS クラブマン ALL4(MINI COOPER S CLUBMAN ALL4)
クーパーS ALL4(MINI COOPER S CLUBMAN ALL4)※4WD
価格:4,160,000~
ボディカラー、ルーフカラー等:クーパーと同様
燃費(JC08モード):14.9km/L
総排気量:1998cc 最高出力:141kW
最高出力:192PS 最高出力発生回転数:5000RPM
最大トルク:280Nm 最大トルク発生回転数1250~4600RPM
圧縮比:11:1
ホイールサイズ - フロント:7.5J x 17 タイヤサイズ - フロント:225/45 R17
ホイールサイズ - リア:7.5J x 17 タイヤサイズ - リア:225/45 R17
ジョン クーパー ワークス(JCW)
■ミニ ジョン クーパー ワークス クラブマン(JCW)
価格:5,000,000~
ボディカラー:ソリッドカラーはクーパーのボディカラーに加え、チリ レッド ソリッド、レベル グリーン ソリッドが選択可能(116,000円のオプション費用)、メタリックカラーは、ミッドナイト ブラック メタリック、ブリティッシュ レーシング グリーン メタリック、サンダー グレー メタリック、ムーンウォーク グレー メタリック、メルティング シルバー メタリックが選択可能(メタリックカラーは76,000円のオプション費用)
ルーフカラーの変更等可能
燃費(JC08モード):14.2km/L
総排気量:1998cc 最高出力:170kW
最高出力:231PS 最高出力発生回転数:5000RPM
最大トルク:350Nm 最大トルク発生回転数1450~4600RPM
圧縮比:10.2:1
ホイールサイズ - フロント:8J x 19 タイヤサイズ - フロント:225/35 R19
ホイールサイズ - リア:8J x 19 タイヤサイズ - リア:225/35 R19
となっています。
MINI クラブマンのエクステリア・インテリア
新型MINIクラブマンですが、先にあげたように新しい顧客層を呼び込むためのモデルとなっています。そのため内装・外装ともMINIらしさを表現しながらも、新しいデザインに挑戦しているのが注目すべき点となっています。
■エクステリア・外装
まずエクステリアでの最大の特徴といえば、先代クラブマンから引き継いでいる、「テールゲートの観音開きドア」(スプリットドア)これがまず最大の特徴と呼べるのではないでしょうか。
テールランプに関しては先代のクラブマンは縦長だったのに対し、リアエンドの造形が大きく変更となったため横長になりました。リアフェンダーのふくよかな膨らみが、そのままリアエンドに回り込む造形となっています。
フロントエンドは楕円形のヘッドランプや六角形のグリルなどで構成されており、3ドアや5ドアに近い印象を受けます。これは、どこから見ても「MINI」だと感じてもらえるよう、MINIとしてのデザインを追求した結果だそうです。
また、ピラーをブラックアウトさせてルーフとボディを分離して見せるグラフィックや、伸びやかなルーフライン、ガラスを切り立たせたテールゲートは、クラブマン特有のディテールといえるでしょう。
そして中央から左右に開く「スプリットドア」も、クラブマンとして継承すべき要素。しかしテールランプは縦長だった先代から一転して横長になった。これはリアエンドの造形が、先代から大きく変更されたことによる処理のようだ。新型ではリアフェンダーのふくよかな膨らみが、そのままリアエンドに回り込む造形となっている。この線や面の流れに従ったグラフィックスを考えると、横長になるのは自然な結論といえる。
「これはエモーショナルでグラマラスな、豊かな曲面でゆとりを感じさせるものです。このリアのデザインが、エクステリアのハイライトと言っても過言ではありません」と岡田マネージャー。
■インテリア・内装
インテリアに関しては、クラブマン専用の新デザインが採用され、クロームやハイグロス・ブラック仕上げによって、大人の上質感が演出されています。
またボディサイズの拡大によって、従来のモデルに比べて、リアシートを中心に室内空間が広くなり、快適性も向上している。
ジョン クーパー ワークスの内装はスポーティーな仕様になっている
トランク容量も360リットルを確保されています。さらに、ラッゲージフロアを2段階に調節できるストレージコンパートメントパッケージや40:20:40分割可倒式リアシートを採用することで、様々なニーズにフレキシブルに対応することが可能となっています。
インテリアも新しいデザインが採用されていて、MINIのインテリアといえば、円や楕円を多用したインテリアが特徴ですが、クラブマンではダッシュボードの上面全体を楕円のグラフィックで囲むという新しい表現にチャレンジしています。
さらにインテリア照明のオプション「エキサイトメントパッケージ」を選択すると、ドアトリムで弧を描くフィニッシャーも間接照明となる。表面は金属調シルバーあるいはピアノブラックで、一見するとなんの変哲もない装飾になっています。
しかしLEDバックライトが点灯すると幾何学的な模様が浮かび上がり、夜間でも優雅な曲線を強調する仕掛けになっており、遊び心のある、ユニークなディテールになっています。
MINI クラブマンの口コミ・評価
MINIクラブマンの実際の乗り心地や、使い勝手についての試乗評価や口コミです。
■使い勝手の口コミ・評価は?
まず、利便性・実用性が高くなった点としてあげるのは、インテリアでも触れましたが、ラゲッジルームの容量が先代の260リットルから360リットルまで拡大された点です。
それにより後席居住空間も格段に広くなり、さらに後部座席が4:2:4分割になったことでシートアレンジも自在に可能で、4人乗車で長尺物の積載も容易になりました。
ラゲッジの広さを先代と比較すると、
先代:奥行き530mm、幅930mm、最大フロア奥行き1100mmに対して
新型:奥行き720mm、幅1020mm、最大フロア置く行き1350mm
と広くなっています。
ラゲッジには左右にネットポケット、床下に広大なボックス、観音開きバックドア内側左右にもポケットがあり、収納力もまた完璧。フロアボードが立てて 固定でき、ワンタッチで戻せ、足でバックドアをオート開閉できるなど、コンパクトワゴンとして使い勝手は抜群と言うしかない。
2重底のラゲッジルーム
そしてこのラゲッジルームは2重底となっており、上段を跳ね上げるとストッパーが付き、高さのあるものを収納出来るようにする工夫も凝らされているようです。
また、ラゲッジルームの観音開きのドアも女性からは高い評価を受けているようです。
左も同様に開くが、閉める時は左から。
その点、観音開きならスマートだ。右を開いて、次に左というルールがあり、左右どちらからでも開けられる冷蔵庫の便利さまでは至らないものの、脇をしめたままちょこっと開いて荷物の出し入れが完了できる。同じ横開き系でも、片側だけ大きく開くタイプと違って重くもないし、クルマの後ろに広いスペースを必要ともしない。楽っちょなのである。
■乗り心地の口コミ・評価は?
MINIの今までの乗り心地といえば「ゴーカートフィーリング」が有名で、少しのハンドリングでキビキビとしたコーナリングが可能になっていました。
しかし、サスペンションも固めにされていることもあり、「乗り心地」という観点では高い評価を得にくいクルマでした。新型のクラブマンでは、このゴーカートフィーリングが殆ど感じられず、安定した乗り心地を感じられるようです。
走り出して感じるのは、「ん? ちょっと今までのミニと違う、ゴーカートっぽくない」であった。それもそのはず、クラブマンのホイールベースは2670mmもあるのだ。これはスバル『レヴォーグ』よりも10mm長い。これだけのホイールベースが与えられれば、走りも安定指向になって当たり前。
基本的な走りは歴代ミニのなかでもっともしっとりした大人の雰囲気を持つもの。エンジンパワーもたっぷりあり、それに多段ギヤを組み合わせているので、速くそしてシームレスなギヤチェンジにより快適な走りを手に入れられる。パフォーマンスコントロールをスポーツに入れればより走りは鋭くなり、ミニらしいゴーカートフィーリングに近づく。
新しいミニクラブマンが上質に感じるのはそのプラットフォームのよさにある。クラブマンのプラットフォームはBMW『2シリーズアクティブツアラー』と同じ最新のもの。路面の乱れを抑え、エンジンの力をしっかりと4輪のタイヤに伝えることができるというわけだ。
MINIといえばゴーカート・ハンドリングが楽しい反面、乗り心地はちょっと硬めというイメージがあるが、クラブマンはシャシー性能に余裕があり、スポーティさと快適性が高いレベルでバランスしている。MINIも世代ごとに進化をしているが、かつてないほど洗練されているのだ。
ハンドリングも、ロングホイールベース化されているのにMINIらしい俊敏さがあった。ボディの剛性強化はもちろんのこと、前後の剛性バランスにも気を使ったそうで、ステアリングを切った瞬間の反応の良さにくわえリアの追従性も良好で、一体感のあるハンドリングを披露する。
乗り心地の好み、というのもあるとは思いますが、固いイメージも払拭され全体的に乗り心地の評価も高いということがわかります。
MINI クラブマンの中古車価格
最後にクラブマンの中古車情報についです。
グレードや、年式でもちろんピンからキリまでといったところですが、グレード毎に価格帯、年式を合わせてあげていきます。
■新型クラブマンは200万以上が相場
検索をすると70万円前後~でも該当する車体が出てきますが、基本的には先代のクラブマンとなっています。
新型のクラブマンの相場で言うと、ワン、クーパーがおよそ250万円前後から。8速ATとなるクーパーSだと280万~350万円が相場といったところになりそうです。
詳しく探したい方は下記のリンクから確認ができます。