Nワゴン概要・走行性能
■概要・特徴
ホンダの新世代軽自動車「Nシリーズ」第4弾として2013年の11月にデビューしたトールワゴン『N-WGN(Nワゴン)』。
今でも販売好調のホンダNシリーズ。それに加わった第4弾がこの『N-WGN』です。でもこの新作、実はこれまでのNシリーズ各モデルとは若干異なる部分があるのをご存知でしょうか。
さて、どこが一番違うと思いますか。
それはサスペンションと、それから派生する“乗り味”が違うんです。とくにフロントサスは新設計され、それとダンパーの新チューンが組み合わされたので、N-WGNには、これまでのシリーズとは違う“足”が付いていること。
具体的に言うと、ステアリングホイールを通じて、掌につながっているもの…とくに前輪が地面をしっかり“噛んでいる”(くっついている)ような感覚で、これがこれまでのNシリーズとは違って、より強く掌に伝わるようになったことです。
そのためN-WGNは、クルマを操作してる!運転している!道と“対話”している!…といった感覚が強いです。
この感覚(接地感)はスポーツカーだけでなく、どんな実用車であっても、また、女性の使用が多いと思われる機種であっても、やっぱりあった方がドライブを楽しめていいのでは?と思います。
■比率はミロのヴィーナスと同じ!?デザインに迫る
それでは、N-WGNのエクステリアはどのようなデザインなのでしょうか。本田技術研究所 デザイン室の江田敏行さんと河内雄介さんによると、江田さんはまず、良好なプロポーションを挙げました。
「厚みのある下半身にバランスのよい上半身を乗せ、どっしりとした安定感を出しました」とのこと。
N-WGNのロワーボディと全高の比率はおよそ1:1.6なのだが、これは「ミロのヴィーナス」に見出せる黄金比と同じ数値だそうです。
ただし最初から黄金比を意図してデザインしたわけではなく「バランスがよく頼りがいのある造形、安全性を確保したボンネット高などいろいろな要素を合わせていったら、このプロポーションになりました」とのこと。機能やスタイリングを追求、吟味した結果として「美しさ」の普遍的な基準のひとつにたどり着いたというのは興味深いですよね。
カラ―は選べる7色。お好きなものを探してみてくださいね。
■エンジンシステム・燃費
ホンダは「気持ちよく走る軽」をつくりたい、という思いからエンジンについてももちろんこだわりがあります。
高性能DOHCエンジンの搭載により、トップのパワーでスムーズな加速が可能です。
このエンジンには、レースで鍛えた技術を投入し、クルマの基本である走りが磨かれています。また特にこだわったのは、日常でよく使う50km/hまでの加速。ストップ&ゴーの多い街中などでも、軽のイメージを超えるようなスムーズさで、快適に走ることができます。
エネルギーを効率よく活かす技術を存分に投入し、パワーを落とさず、より低燃費に。さらに、ボディの重量や空気抵抗の徹底的な低減などとあわせ、29.4km/ L(ターボモデルを除いたFF車)低燃費を実現しました。
Nワゴンの気になる車内空間・収納
■ラゲッジスペース
写真でもわかるかと思いますが、N-WGNの荷室はすごいんです。後席を動かせば、後ろ席にムリなく座れ、奥行クラストップ!?レベルの荷室になりますよ。
しかもその時でも、後席の足元の空間がなくならず、ムリなく座れるゆとりがあるんです。
みんな快適に乗りながら、まとめ買いの荷物ものせられますね。
また、後席は背面にあるストラップでもスライド可能となっています。ですので後席を前に出す操作を、荷室側からでも行うことが可能です。
これ、実際に体験してみるととっても便利ですよ。
また、N-WGNには底の深い大きな床下収納があります。これは、燃料タンクがないからこそ実現したスペース。
床板をはね上げれば、後席を一番後ろに下げた状態で、A型ベビーカーでも縦に、しかも後ろの見通しをさまたげずに積めます。
■シートアレンジ
ワンタッチでたためるリアシートバックがとっても便利です。
これは、後席の肩にあるストラップを引きながら、背もたれを前に倒します。それだけですぐに広大な荷室になります。
もちろん外からでも操作可能です。
また、後席空間がとても魅力的。
特許技術「センタータンクレイアウト」などで足元の空間がより広くなりました。多段リクライニング機構や、幅の広いドアアームレストが、くつろぎをさらに深めます。
Nワゴン装備・安全性
■衝突安全性能
N-WGNは軽で初めて、新・安全性能総合評価で 「5つ星」を獲得しています。
それだけ衝突安全に配慮をした車だということですね。
N-WGNは衝突安全設計ボディを採用。衝突時の衝撃(G)をコントロールする、Honda独自の衝突安全技術「G-CON」によって、乗員はもちろんのこと、歩行者や相手車両に与えるダメージも軽減してくれるボディ構造を実現しています。
また、リア3点式ロードリミッター付ELRシートベルトを搭載しています。衝突の際、乗員の身体をしっかりと固定した後、
少しベルトを緩めて乗員の胸への衝撃をやわらげるシートベルトを、前席に加え、後席にも採用しました。
また、このシートベルトでも、そもそも締めていなければ意味がないですよね。
でも大丈夫です。後席のシートベルトの締め忘れをお知らせしてくれる後席シートベルト締め忘れ警告灯 機能つき。
この機能があれば、後席からも見やすいルームミラー上部のランプでお知らせし、シートベルトの着用を促してくれますよ。
■予防安全性能
シティブレーキアクティブシステム
このシステムがあるので、渋滞中などで、前のクルマとぶつかりそうになると、回避を支援してくれます。
約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、自動ブレーキで支援。また、前方に障害物があって、アクセルペダルを踏み込んだ場合にも、 急発進の防止を支援する機能も備えています。
また、「ナビ装着用スペシャルパッケージ」と「ディスプレイオーディオ」には、画面にクルマの後ろの様子を映す機能が備わっています。
状況に合わせて3つの視点が選べ、後退時の安心感がありますよね。
ディスプレイオーディオ装着車では、ハンドルの動きに応じて進行方向を示すダイナミックガイドラインを採用しています。
■バリエーション・価格
N-WGNには、特別仕様車も含めると5グレードあります。
N-WGN Cは一番シンプル、ベーシックなタイプです。価格も手ごろとなっており、FFは1,090,000円。4WDは1,220,000円です。
N-WGN GはCよりも少し装備が増えた納得のスタンダード。FFは1,164,000円で、4WDは1,294,000円です。
N-WGN G・Lパッケージ、これは快適便利な装備を備えたおすすめモデル。価格はFFが1,222,000円、4WDは1,350,000円。
N-WGN G 特別仕様車 SSパッケージ、これはより充実させた特別仕様。価格はFFが1,261,000円で、4WDが1,391,000円です。
N-WGN G・ターボパッケージ。これはより走りを追求したスポーティーなタイプ。価格は一番高めに設定されていて、FFが1,320,000円、4WDが1,450,000円となっています。
この中であまり惹かれるものがなかった方は、N-WGNより少しプレミアムな、N-WGN カスタムもオススメですので、ぜひ確認してください。