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知っておきたい!各社の自動ブレーキシステムまとめ

知っておきたい!各社の自動ブレーキシステムまとめ

6割以上の人が搭載したいと考えている「自動ブレーキ」について、国内メーカー各社のテクノロジーをご紹介します


いま注目の「自動ブレーキ」

現在、自動車メーカー各社が力を入れている安全機能「自動ブレーキ」システムですが、その方式や性能は異なり、それぞれで特徴があります。

特に、交通事故による死者のうち、歩行者が約37%(平成27年)と最も高い割合を占めているため、車両の安全対策として、対歩行者自動ブレーキの性能に注目が集まっています。

ソニー損保はが実施した自家用車所有者への調査によると、「衝突防止装置」は63.5%が搭載したいと思うと回答しており、その注目度の高さがうかがえます。

自動車事故対策機構(NASVA)が公表した2016年度前期自動車アセスメントの評価結果によると、評価が行われた11車種すべてが予防安全性能の総合評価で最高ランク「ASV++」を獲得、最高得点は、総合70.5点(71点満点)を獲得したマツダ『アクセラ』となりました。

スズキ (1車種) イグニス
スバル (4車種) インプレッサ,フォレスター,レヴォーグ/WRX,レガシィ
トヨタ (2車種) クラウン アスリート/クラウン ロイヤル/クラウン マジェスタ,プリウス
レクサス (2車種) GS/GS F,RX
ホンダ (1車種) フリード/フリード+
マツダ (1車種) アクセラ

このアセスメントでは
・車両および歩行者との衝突回避または衝突被害軽減を支援する被害軽減ブレーキ
・車線のはみ出しを検知・警告する車線はみ出し警報
・バック時の視界情報を支援する後方視界情報提供装置の安全性能試験
で総合評価が行われ、対歩行者自動ブレーキで最高得点を記録したことが決めてとなり、マツダ『アクセラ』が最高得点を獲得したようです。

対歩行者自動ブレーキ(マツダ アクセラ)

マツダ:アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート

アドバンストSCBSは先行車や前方の歩行者をフロントガラスに設置したカメラで検知し、衝突の危険性が高い場合、自動的にブレーキをかけて衝突回避をサポート、もしくは衝突による被害の低減を図ります。

アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート

特に子どもに多い飛び出し事故に備えることができるため、第10回キッズデザイン賞(子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門)も受賞しています。

また、中高速走行時から衝突被害を軽減または回避するスマート・ブレーキ・サポート(SBS)や、後方からの接近車両を知らせるブラインド・スポット・モニタリング(BSM)なども採用しています。

マツダ アクセラ

トヨタ:トヨタ・セーフティ・センス

トヨタは「Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)」と名付けた自動ブレーキシステムを開発し、2017年までに日米欧で販売するほぼすべての乗用車に導入すると発表しています。

最大の特徴は2種類の異なるセンサーを組み合わせている点で、認識性能の向上と信頼性確保の両立を図っているそうです。

トヨタ・セーフティ・センスには、単眼カメラとレーダーを組み合わせた、主にコンパクトカー向けの『トヨタ・セーフティ・センス C』。そして単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたミディアムクラス以上向けの『トヨタ・セーフティ・センス P』の2つが存在しています。

コンパクトカー向けのトヨタ セーフティ センス Cはカメラとレーザーのセンサーフュージョン技術により時速80kmまで作動させることができ、自動ブレーキにより同30kmの減速が可能になる。つまり同30kmでぶつかれば止まる。同80kmという悲惨な事故でも同50kmまで減速でき、被害を軽減する事ができる技術です。

「トヨタ・セーフティ・センス C」を搭載したvits

ミディアムクラス以上向けのトヨタ セーフティ センス Pは車両に加え、横断する歩行者にも対応しています。
歩行者の死亡事故は横断歩行中が約7割を占めており、衝突回避支援ブレーキにより、横断歩行者に対して時速30kmの減速が可能なシステムは、死亡事故低減に大きな効果が期待できるそうです。
車両の陰から出てくる横断歩行者を検知し、警報とブレーキアシストおよび自動ブレーキにより衝突を回避、または被害を軽減する仕組みです。

「トヨタ・セーフティ・センス P」を搭載したプリウス

日産:エマージェンシーブレーキ、PFCW

日産は日産車が関わる交通事故の死亡・重傷者数をゼロにする「ゼロ・フェイタリティ」という取り組みを行っており、全ての量産車種の主要グレードで自動ブレーキ標準化を実現しています。

TVCM 自動ブレーキ標準化 矢沢篇

日産のエマージェンシーブレーキは、フロントに配置したカメラが、前方の車両や歩行者の有無や距離を測定し、他車両や歩行者までの距離や速度から、衝突する危険性があるかどうかを判断します。

衝突の可能性が高い場合には、まずディスプレイ表示とブザーでドライバーに注意喚起を行い、危険を回避する操作をするように促し、ドライバーの回避操作が遅れた場合や、行わなかった場合には、緊急ブレーキが作動して速度を落とします。

エマージェンシーブレーキ

自動ブレーキ

また「スカイライン」では前方衝突予測警報(PFCW:Predictive Foward Collision Warning)というアクティブセーフティ技術を世界で初採用しています。
このPFCWはフロントバンパー下部に搭載された透過性の高い新型のミリ波レーダーセンサーを使うことで、なんと2台前を走る車両の動きを確認し急ブレーキなどが行われた際にドライバーへの警告を行います。

前方衝突予測警報(PFCW:Predictive Foward Collision Warning)走行デモ

スバル:アイサイト

スバルのアイサイトは「ぶつからないクルマ」の先駆けとして登場し、その後も高い評価を受け続けているステレオカメラの画像認識による自動ブレーキシステムです。

アイサイト

人の目と同じように、左右2つのカメラで立体的に環境を把握し、クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別し、対象との距離や形状、移動速度を正確に認識することができます。
2008年に登場して以来高解像度化や広角化、カラー画像化などの改良を重ねて現在はバージョン3まで進化しています。

アイサイトの歴史

富士重工業(スバル)が2010年度から2014年度に国内販売したスバル車に対して行った調査によると、アイサイト搭載車は非搭載車に対し、1万台当たりの件数が、車両同士の追突事故では約8割減、対歩行者事故では約5割減、調査対象全体では約6割減という結果が出ています。

事故件数調査

ミリ波レーダーやカメラとの組み合わせ方式と違い、アイサイトはステレオカメラの画像情報のみで対象との距離、状況判断などを行ってブレーキアシストやレーンキープなどを制御しています。このためアイサイトは1km/hの走行でも機能し、またガードレールや木などがあるコース(NCAPの試験コースではない)で60km/hまで衝突回避(距離と対象物が判別)ができるそうです。

スズキ:レーダーブレーキサポート

スズキのレーダーブレーキサポートは、渋滞などでの低速走行中、前方の車両をレーザーレーダーが検知し、衝突を回避できないと判断した場合に、自動ブレーキが作動。追突などの危険を回避、または衝突の被害を軽減する技術です。

ミリ波レーダー(スズキ ソリオ)

軽自動車は高齢者オーナーも多いため、レーダーブレーキサポートの誤発進抑制機能も、事故の軽減に大いに役立つと思われます。前方に障害物があるとブレーキペダルと間違えでアクセルを一気に踏み込んでもパワーが制限され事故の軽減が期待できます。

ホンダ:衝突軽減ブレーキ(CMBS)

ホンダの衝突軽減ブレーキ(CMBS)には対車両向けのミリ波レーダーを使うタイプ、カメラとミリ波レーダーを組み合わせて歩行者も認識するタイプがあります。

衝突軽減ブレーキ(CMBS)ミリ波レーダー、カメラ併用型

ミリ波レーダーとカメラを組み合わせたタイプでは高度な検知機能で、前走車・対向車・歩行者を認識し、衝突の危険が高まると音や表示、軽い自動ブレーキで注意を促します。
さらに接近すると強い自動ブレーキをかけ、衝突回避・被害軽減を図ります。また、対向車の場合には、ステアリング振動による警告も行い、回避操作を促します。

ダイハツ:スマートアシスト

ダイハツが新開発したスマートアシストIIIでは、フロントガラス上部に設置した世界最小サイズの小型ステレオカメラが前方車両や歩行者との距離を検知。従来の対車両だけでなく、歩行者に対しても速度が約4~50km/hの場合に衝突回避支援ブレーキが作動するようになっています。

スマートアシストIII イメージ

そのほか、車両が衝突危険を認識した際、ブレーキの踏み込みを補助する被害軽減ブレーキアシストなども搭載されています。

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