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自動ブレーキとは?基礎知識や最新情報を徹底解説

自動ブレーキとは?基礎知識や最新情報を徹底解説

国産の新車には自動ブレーキが搭載された車が増えており、中には搭載率が9割を超えているメーカーもあります。自動ブレーキでできることや、装着が義務化されたら現在乗っている車はどうなるのかなどが気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自動ブレーキの基礎知識や最新情報について徹底解説します。自動ブレーキについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


自動ブレーキとは

考える男性

自動ブレーキってなに?

自動ブレーキとは、カメラやセンサーを駆使して先行車や歩行者を検知し、衝突の危険が生じた際に警告を発したり、場合によっては自動的にブレーキをかけて衝突の回避や衝撃の軽減を図るシステムのことです。

正式名称は「衝突被害軽減ブレーキ」で、「AEBS」と表記されるケースもあります。

ブレーキアシストとの違い

危険を検知すると自動的に衝突の回避を計画する自動ブレーキとは異なり、ブレーキアシストはブレーキの力を増幅するための仕組みです。ドライバーがブレーキを踏む力が不足している場合に、補助的にブレーキの力を強めてくれます。

ブレーキアシストが作動するのは「ドライバーが急ブレーキをかけようとしているとシステムが判断したとき」もしくは「一定以上の強さでブレーキを踏んだと判断されたとき」のどちらかです。

ブレーキペダルを踏み込んだ速度や強さを分析して適切な力を補うタイプと、ある程度踏み込んだ状態でブレーキをの力を強めるタイプがあります。

自動ブレーキでできること

自動ブレーキ(イメージ)

自動ブレーキで何ができる?

ここでは、自動ブレーキでできることについて解説します。

カメラ・センサーで通行人を検知する

自動ブレーキの判断の元になっているのは車に搭載されたカメラやセンサー、レーダーなどで、通行人や障害物の位置や車との距離を測り、危険性が高いかどうか判定しています。センサーの精度が高いほど、正確に自動ブレーキを動作させることが可能になります。

一般的には一台の車に複数のセンサーが搭載されており、暗い場所において正確な距離を計測できる「赤外線レーザー」、対象物が通行人か対向車かなどを判定する「光学カメラ」、距離を計測して衝突の可能性を検知する「ミリ波レーダー」などが代表的です。

警告音で危険を知らせる

自動ブレーキが衝突をはじめとした事故の危険性を検知すると、ドライバーに警告音で危険を知らせます。警告の内容はさまざまですが、先行車への衝突の危険や歩行者の接近、ドアの開閉時の車両接近など、複数のパターンが網羅されています。

中には音声だけでなく、バックの最中に突然車両が接近してきた場合や、死角に車両が入り込んできた場合にサイドミラーのLEDライトの点滅で危険を知らせる機能を搭載している車もあります。

衝突軽減ブレーキで事故を回避する

警告音だけではドライバーの運転が間に合わず、衝突のリスクを回避するのが難しいと判断された場合は、システムが自動的に作動して衝突回避を行います。

センサーによる検知・分析で、最大限に被害を軽減するための対策が取られる仕組みになっています。

自動ブレーキの注意点

指を差す女性

注意すべき点は?

自動ブレーキは便利ですが、注意したいポイントもいくつかあります。次に紹介するポイントを意識して、安全運転を心がけましょう。

性能を過信しない

自動ブレーキは優秀なシステムではありますが、どんな場面でも万能なわけではありません。各メーカーやモデルによっても動作速度は異なり、定められた速度を超過すると正確に障害物を検知できない可能性もあります。

また、照明がない暗い道路や悪天候による視界不良など、走行環境が良くない場合はセンサーの精度も下がりやすくなります。急勾配や滑りやすい雪道など、ブレーキをかけてから止まるまでに時間がかかる道路状況だと、衝突の回避が間に合わないケースも考えられます。

さらに、あまりに突然の飛び出しにはシステムも対応しきれません。子供や動物など検知対象が比較的小さい場合も、センサーで拾いきれない可能性があるため注意が必要です。

サポート機能であることを認識する

自動ブレーキはあくまでもサポート機能であり、「自動ブレーキがあるから運転をおろそかにしても良い」という機能ではありません。運転の主体はドライバーであり、走行中は常に集中して周囲に気を配ることが大切です。

事故を未然に防いでくれるとはいえ、センサーが検知しきれず、防ぎきれないケースもあります。全ての事故をなくせるわけではないので、事故を起こさない意識を強く持ちましょう。

自動ブレーキの搭載率はどのくらい?

2017年の関係省庁副大臣級会合で掲げられた政府目標では2020年までに新車搭載率を9割以上に引き上げるとされていました。しかし、2020年現在、国内の主要メーカとも比較的順調に搭載が進んでおり、トヨタ自動車とスバルはすでに目標を達成しています。

ホンダとマツダも9割に近い数字に到達しており、マツダは乗用車全モデルに最新の安全装備を搭載しています。

2021年から自動ブレーキの搭載が義務化される流れを受けて、今後はさらに安全技術も拡充していくとみられています。

自動ブレーキは2021年に義務化される

車とカレンダー

自動ブレーキが義務化?!

2019年6月末に自動ブレーキの国際基準が定められたことにより、2021年11月から日本国内では全ての新型国産車に自動ブレーキの装着が義務付けられる予定となっています。国際基準に基づいて、今後は歩行者検知などのいくつかのテストをクリアしたモデルだけが可能となります。

トヨタ自動車やホンダ、スズキなどもこの流れにならって対応していくとコメントを発表しており、それぞれが開発している独自の安全技術をより高いレベルに引き上げる研究・開発を続けています。

自動ブレーキが付いていない車はどうなるのか

2021年11月からの義務化は「フルモデルチェンジした新車を販売する場合」に限られるため、すでに所有している車に自動ブレーキが搭載されていないからといって、乗り換えなければならないわけではありません。

とはいえ、安全面から対策を考えている方も多いでしょう。現在自動ブレーキが搭載されていない車に新しく自動ブレーキを搭載することはできませんが、国土交通省は「踏み間違い加速制御システム」を自動ブレーキの代替として認定する方針です。

周囲に障害物を検知すると警告音を鳴らしたり、アクセルとブレーキを踏み間違えた際にエンジンの出力を自動的に停止させたりするシステムで、導入費用も数万円程度と、新車の購入に比べてハードルは比較的低いと言えます。

国内メーカーにおける自動ブレーキの最新技術

国内メーカーは各社が独自の安全技術を開発し、安全性の高い車を生み出し続けています。ここでは、現在の自動ブレーキの最新技術を紹介します。

トヨタ

トヨタ自動車が持つ安全技術は「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」です。

視野が広く、さまざまなシチュエーションに対応できる点が強みで、センサーは単眼カメラとミリ波レーダーとの複合型です。

ホンダ

ホンダは「Honda SENSING(ホンダセンシング)」という安全技術を「フィット」や「ヴェゼル」など多数の車種に搭載しています。他社と異なるポイントとして「衝突の危険を検知するとアクセルペダルが振動する」という機能があります。

音声や画面でも警告されますが、ドライバーの身体に直接警告を促すため、自然に回避行動に移りやすくなるメリットがあります。

日産

日産の自動ブレーキは「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」という名称が付けられており、フロントガラス上部のカメラで車両と歩行者の距離を計測できます。衝突の危険を検知すると警告を行い、ドライバーによる回避が難しい場合は自動的にブレーキが作動します。

コンパクトカーの「ノート」やミニバンの「セレナ」などに搭載されています。

スバル

スバルが開発した「アイサイト Ver.3」は、先行車との速度差が50km/h以内であれば衝突回避をサポートしてくれる機能です。警告後に回避操作が行われない場合は、ドライバーに代わってシステムが衝突回避を図ります。

「インプレッサ」や「レガシィ アウトバック」「XV」などに搭載されています。

マツダ

マツダの先進安全技術パッケージ「i-ACTIVSENSE」に含まれる「スマートシティブレーキサポート」「スマートブレーキサポート」は、車両に応じて装備される近赤外線レーザーセンサーやミリ波レーダーを利用して周囲の車を検知し、衝突の危険がある場合はブレーキを作動させます。

「CX-5」や「MAZDA3」などに搭載されています。

まとめ

自動運転イメージ

今後の動向も気になるところ

ここまで、自動ブレーキの基礎知識や義務化の動向、各メーカーの最新情報などについてお伝えしてきました。自動ブレーキはいざという時に起こるかもしれなかった事故を回避してくれる、付いていると安心のシステムです。

2021年11月からは新車に装備が義務付けられますが、すでに各社が安全技術を搭載した車を販売しているため、乗り換えを検討中の方は自動ブレーキが搭載されたものを選ぶと良いでしょう。

とはいえ、自動ブレーキはあくまでもサポート機能であることを忘れてはいけません。事故を起こさないように周囲に気を配り、安全運転を心がけることが大切です。

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