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「ディーゼル不正問題」で苦しんだVWがディーゼルを日本導入した理由を考える

「ディーゼル不正問題」で苦しんだVWがディーゼルを日本導入した理由を考える

フォルクスワーゲンが、「パサート&パサートヴァリアント」のエンジンにディーゼル搭載モデルを日本でも導入し、2月14日に発売しました。今回あの「ディーゼル不正問題」で苦しめられたVWがなぜあえてディーゼルモデルを日本に導入してきたのか考えてみます。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


はじめに

フォルクスワーゲンが、「パサート&パサートヴァリアント」のエンジンにディーゼル搭載モデルを日本初導入してきました。

「パサート/パサートヴァリアントTDI」 2/17(土)・18(日)デビューフェア開催DMも著者の家に届きました。

質実剛健という言葉がピッタリなパサートにディーゼルモデルは手堅く感じます。

パワー190馬力、最大トルク400Nmの最新の高性能2リットルターボディーゼルエンジンを搭載しており、6速DSGとの組み合わせで安定した長距離ドライブをサポートしてくれそうですね。

しかし、ディーゼルモデルが日本で導入されたのには少々驚きです。

あの「ディーゼル不正問題」で苦しめられたVWがなぜあえてディーゼルモデルを日本に初導入してきたのか考えてみます。

VW パサート/パサートヴァリアント、最新世代2リットルディーゼルモデルを日本初導入 | レスポンス(Response.jp)

https://response.jp/article/2018/02/14/306033.html

フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、ミッドサイズセダン/ステーションワゴン『パサート/パサートヴァリアント』に、最新世代2リットルターボディーゼル搭載モデルを日本初導入。2月14日より販売を開始した。

1つ目:日本の輸入車ディーゼルモデル販売シェアの増加・拡大

国産のディーゼルエンジン車モデルは主にマツダが力を入れて販売していますが、輸入車においては市場の拡大が明らかです。

日本自動車輸入組合(JAIA)によるとディーゼルモデルは2017年輸入車の年間総販売台数の30万台の中で2割以上がディーゼルエンジン搭載車で、前年比で3割以上の販売数の増加と、市場的にかなり拡大しています。

ここまでディーゼルモデルが拡大したのは、黒い煙でうるさくて振動があるトラックのイメージだったものを、近年メルセデス・ベンツがEクラスに導入したり、BMWも同様に積極的にディーゼルモデルを導入するなど地道に高級車に搭載してイメージアップを図ってきた成果だとも感じます。

フォルクスワーゲンは過去、ゴルフなどでディーゼルモデルの販売はしていたものの、今回パサートにディーゼルモデルを導入するまで20年以上もの間、日本でのディーゼルモデルは導入してきませんでした。

日本の輸入車市場を鑑みると価格帯に若干違いはありますが、パサートと同セグメントのメルセデス・ベンツCクラスや、BMW3シリーズの売れ筋はディーゼルモデル。

パサートもディーゼルモデルを導入しないと、そもそもの土俵から外れるとの危機から導入してきたのではと推測しています。

【BMW 3シリーズ 試乗】320dツーリング、ディーゼルは今や高性能の領域に…中村孝仁 | レスポンス(Response.jp)

https://response.jp/article/2014/09/05/231656.html

エコカー流行りである。エコカーというと思い浮かべるのは、EVやHEV、それにダウンサイジングターボなど。しかし忘れてならないのがディーゼルである。

2つ目:人気のSUVモデルへのディーゼル車の展開

現在、世界的に見てもSUVモデルの車種は人気となっていて、日本でもSUVモデルは一番勢いのあるジャンルといっても過言ではありません。

フォルクスワーゲンも「Touareg(トゥアレグ)」「Tiguan(ティグアン)」などのSUVモデルを販売してます。

また「ティグアン」よりさらに小さく、全長4133mm、全幅1798mm、全高1563mmという「ポロ」同等サイズの新型小型オープンSUV「Tクロス ブリーズ」の発売も2018年内に予定されています。

この「小型オープンSUV」は今後のトレンドとなりえるポテンシャルを秘めたジャンルに感じます。

少し話が脱線してしまいましたが、SUVモデルはディーゼルエンジンの販売比率が高く、重い車体をディーゼルエンジン特有の豊富なトルクでカバーできるため非常に相性がよく、BMWのX1やX3なども売れ筋はディーゼルモデルです。

フォルクスワーゲンもSUVモデルの販売台数を伸ばすために「Touareg(トゥアレグ)」「Tiguan(ティグアン)」などにもディーゼルモデルを今後ラインナップしていくのではないかと予測します。

「パサートTDI」の発売記念イベントで姿を見せたVW日本法人のティル・シェア社長もディーゼルエンジン車のラインアップを拡充していく方向で進めていると発表しているので、今後のディーゼルモデルのラインナップ拡充にも注目していきたいですね。

VW、小型オープンSUVを2018年内に市販へ…Tクロス ブリーズ | レスポンス(Response.jp)

https://response.jp/article/2018/01/08/304421.html

フォルクスワーゲンは1月4日、コンセプトカーの『Tクロス ブリーズ』の市販モデルを、2018年内に発売すると発表した。

【ジュネーブモーターショー16】VW Tクロス ブリーズ[詳細画像] | レスポンス(Response.jp)

https://response.jp/article/2016/03/06/271076.html

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは3月1日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー16において、コンセプトカーの『Tクロス ブリーズ』を初公開した。

不安は?

VWのディーゼルゲートのイメージを消すのは正直簡単ではないと考えいますし、販売台数も事件の発生前と比べると完全に戻っているとは言えない中、パサートにディーゼルモデルを導入する不安はないのでしょうか?

VWのディーゼルモデルのニーズはディーラーやユーザーから多くの声が上がっており、心配はまったくないとティル・シェア氏は回答していますが、ディーゼルモデルを導入するにあたり、排ガス後処理システムとして酸化触媒、SCR(選択還元触媒)、DPF(黒煙除去フィルター)を採用し、ポスト新長期排ガス規制に適合させているため、価格もガソリンモデルの同グレードで比較すると約35万円ディーゼルモデルは高額になっています。

主観ではありますが、フォルクスワーゲン購入層はコストに関してそれなりにシビアな層が多い中、燃料費がガソリン車より安いという点以外にも、ディーゼルモデルの優位性を感じなければ、35万円高くつくディーゼルモデルは選択されにくいのではと感じます。

燃料費のみで35万円の元を取ろうと考えると相当な距離の走行を要してしまうため、燃料費以外にディーゼルならではの高トルクな走行性能など、価格差とディーゼルの優位性をユーザーがどう判断するか、今後の売行きに注目です。

最後に

今回「ディーゼル不正問題」を乗り越え、ディーゼルモデルを日本導入してきたフォルクスワーゲンを応援したい気持ちはあるものの、その割には「TDI」というバッチなどが車体になかったりと、外見的にガソリンモデルとディーゼルモデルの区別がつかないようのには若干の違和感を感じてしまうのも確かです。

まずは無難にパサートから導入ではなく、フラッグシップモデルのアルテオンにディーゼルモデルを導入し、あえてディーゼルを強くアピールするくらいの意思表示が欲しかったなと感じるのも正直なところ。

ディーゼルモデル自体がなかったので他競合車と同じ土俵に立てたというのは大きいといえますが、パサートのディーゼルモデルに間しては価格に見合うコストメリットを感じないと、ガソリンモデルとの価格差的に販売台数は苦戦するのではないかと感じます。

実際に走行してみたうえでのディーゼルの優位性をユーザーがどう判断していくのか、今後の売行きに注目すると共に、フォルクスワーゲン他車種のディーゼルエンジンモデルの横展開に期待したいと思います。

【VW アルテオン 試乗】プレミアム・セグメントのライバル勢に勝るものは…丸山誠 | レスポンス(Response.jp)

https://response.jp/article/2017/12/23/304105.html

『アルテオン』はVWのフラッグシップモデルとして登場。事実上、従来の『CC』後継モデルとなり、4ドアクーペのスタイリングを持つグランドツーリングだ。

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