はじめに

スバルは「インプレッサ」「SUBARU XV」それぞれの改良モデルを2018年10月11日に発表し、インプレッサは、11月2日、XVは10月19日にそれぞれ発売します。
両車種とも今回の改良で、ブレーキペダルから足を離しても自動的に車両の停止を保持する、待望のオートビークルホールド機能を追加してきました。
XVは更に「e-BOXER」を搭載した魅力的なグレード「Advance」を追加してきました。
その他安全機能も追加されています。
改良モデル2台についてオートビークルホールド機能やそれぞれのアップデート内容について詳しく見ていきましょう
オートビークルホールド機能とは

オートビークルホールド機能(AVH)とは、他社ではオートブレーキホールド機能と呼ばれているもので、
長い信号待ちや一般道での渋滞など、通常はブレーキペダルを踏み続けなければならないようなシーンで、ブレーキペダルから足を離しても自動的に車両の停止を保持してくれる機能です。
再始動はもう一度アクセルを踏むだけなので非常に楽でドライバーの疲労を軽減し、運転の快適性がかなりアップする機能です。
スバルでは、レヴォーグや新型フォレスターに搭載済みです。
輸入車や高級車の一部モデルについている機能で筆者もBMW5シリーズ所有時搭載されていましたが、
非常に快適で、ロングドライブ時はとても楽チンで足の疲労度がオートブレーキホールド機能ありなしで全然違うと感じました。
今は手動式サイドブレーキ車種なのでついていなくて慣れましたが、乗り換え当初はオートブレーキホールドになれてしまっていたのでちょと不便に感じました
AVHは最近は国産車にも搭載がすすんできていますね。
基本は機能的にコストがかかる電子ボタン式パーキングブレーキとセットでないと実現が難しいので
軽自動車やコンパクトカーにはなかなか搭載は難しいとは思います。
個人的には少し高くても軽自動車にも搭載したら差別化要因になるし面白いのではと感じます。
「インプレッサ」改良モデル

「インプレッサ」改良モデルですが、主な改良内容はオートビークルホールド追加のみですが、
1.6i-L EyeSightにスポーティなエクステリア装備と充実したインテリア装備を加え、お買い得価格の、
SUBARU60周年記念特別仕様車「1.6i-L EyeSight S-style」を継続販売するとのことです。
「インプレッサ」の現行モデルはワンクラス上の質感や静寂性、走りを実現してかなり完成度が高いと感じていますので、
今回の改良はオートビークルホールド機能のみですが引き続き同セグメントではお買い得な一台だと思います。
「SUBARU XV」改良モデル

続いて「SUBARU XV」の改良モデルですが、こちらはスバル独自の、2.0リッター直噴NA水平対向エンジン+電動化技術=「e-BOXER」を搭載したグレード「Advance」を追加してきました。
「e-BOXER」は新型フォレスターに初めて追加されて今回XVにも拡大してきました。
「Advance」専用の装備として、内外装には先進性や特別感のあるブルー内装や、瑞々しく透明感のあるブルーを表現したボディカラー「ラグーンブルー・パール」が採用されました。
更にAdvanceには空力性能を高める機能として「アクティブグリルシャッター」を採用してきました。
アクティブグリルシャッターは車両の状態に応じてフロントバンパー内のシャッターを自動的に開閉し、空気抵抗を減らすとともにエンジンの暖気/冷却を効率的に行い、さらなる低燃費を実現してくれる最新機能です。
また1.6i EyeSightを除いて全車に後退時自動ブレーキシステムを標準装備とし、アイサイトセイフティプラス(視角拡張)にサイドビューモニター機能を追加と安全性能もアップグレードしてきました。
これは魅力的ですね。
XV「Advance」の主な装備内容は以下の通りです。

■ 外装
・ Advance用LEDハイ&ロービームランプ[光輝プロジェクターリング]
・ LEDフロントフォグランプ
・ Advance用フロントフォグランプカバー[シルバー金属調]
・ フロントグリル[クロムメッキ+シルバー金属調]
・ フロントバンパーガード[シルバー塗装]
・ Advance用サイドクラッディング[シルバー塗装]
・ e-BOXERオーナメント[サイド、リヤ、エンジンカバー]
・ ローマウントタイプルーフレール[ブラック塗装]
■ 内装
・ マルチインフォメーションディスプレイ付メーター[Advance用]
■ 「Advance」ブルー内装
・ Advance(ブルー内装)用シート[トリコット/トリコット+合成皮革(ブルーステッチ)]
・ 本革シート[ネイビー / ライトグレー(ブルーステッチ)](フロントシートヒーター付)
・ インパネ加飾パネル[マットブルー金属調]
・ インパネアッパートリム[ブルーステッチ]
・ 表皮巻センタートレイ加飾[ブルーステッチ]
・ フロアコンソールリッド[ソフトパッドタイプ、ネイビー表皮巻、ブルーステッチ]
・ フロント&リヤドアアームレスト[ソフトパッドタイプ、ネイビー表皮巻、ブルーステッチ]
・ 加飾パネル付インナードアハンドル[マットブルー金属調+カーボン調加飾パネル(クリア)]
・ 本革巻ステアリングホイール[ブルーステッチ]
・ 本革巻シフトレバー[シフトブーツ(ブルーステッチ)、ピアノブラック調加飾パネル付]
これだけ特別装備が追加され、2,829,600円(税込み)とトップグレードの2.0i-S EyeSightの10万円高に抑えているのでお買い得な一台と言えると思います。
ブルー内装は明るくスポーティーで若々しくフレッシュなイメージのXVと非常にマッチしますね
さいごに

筆者的にはオートビークルホールド機能追加だけでも非常に魅力を感じる改良かと思いますが、「e-BOXER」を搭載したグレード「Advance」を追加してきたXVに比べるとインプレッサの方は少し地味な改良ではありますが、スバルは年次改良で足回りや乗り味などサイレント改良してくるので見えない部分の走りでも進化を感じられるのではいかと思います。
ちなみにインプレッサとXVの月間販売計画は月2,200台です。
日本自動車販売協会連合会(自販連)の乗用車車名別販売台数では、インプレッサとXVは合わせての表示なので割合はわかりませんが、8月は3,405台と堅調に推移していますが前年比でかなり落ち込んでいたので今回の改良でまた販売台数を盛り返せるかもしれませんね。
燃費の面でスバルは他社に比べて少し遅れをとっているイメージなので燃費の面でも優れている「e-BOXER」をインプレッサ含め他モデルにもどんどん投入していければ面白いのでは無いかと思います。