SUVなら人も荷物も余裕がなきゃね!室内広々のコンパクトSUV

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《画像提供:Response》ホンダ ヴェゼル インテリア
古くはクロカン車、RVなどと呼ばれていた本格的なSUVは、角ばったキャビンを持ち、車体全長も長く、人も荷物も満載できる実用派が大多数を占めていました。
しかし、昨今のSUVの流行に伴って、テールをクーペ風に絞り込んでみたり、全長を切り詰めてスポーティさを演出したりなど、これじゃ室内の使い勝手でハッチバック車と変わらないでしょ!と感じるようなSUVも増えてきています。
また、SUVのラインアップが増えてくるに従って、段々と低価格なコンパクトSUVも充実してきており、お値段的にはSUVがお求めやすくなって来ている印象もありますよね。
そこで、コンパクトSUVながら、室内ユーティリティ性に優れた車を4台ご紹介します。SUVらしい余裕のある室内にご注目ください。
後部座席の広いコンパクトSUVの選び方
ここでは、後部座席が広いコンパクトSUVを選ぶうえでポイントとなる、リクライニング、シートヒーター、膝下空間の広さの3つを取り上げます。
■リクライニング
快適性を考えるうえで、後部座席のリクライニング機能は非常に重要です。
しかし、大型SUVを別にすると、多くのSUVが後部座席のリクライニング機能を搭載していないか、ほんの少し角度を変えられる程度の機能しかもっていません。
実はリクライニング機構にはそれなりのスペースを必要とします。SUVは荷室が広いので後部座席のリクライニングも搭載できそうですが、2列構成の後部座席の場合、後輪タイヤの直前にシートがあることが多く、容易にレイアウトできないというのが現実です。
そのため、後部座席にリクライニング機構があるSUVは、トヨタならハリアーやRAV4、ホンダならヴェゼルやCR-Vなど、ある程度サイズのあるSUVに限られています。
■シートヒーター
後部座席の快適性を高めてくれるシートヒーターは、寒冷地にお住まいの方や、スキーなどのウインタースポーツがメインアクティビティの方であれば、外せない装備といえるでしょう。最近では、いくつかの軽自動車にも搭載されるなど、決して珍しい装備ではなくなりました。
ただし、後部座席にシートヒーターを装備するSUVは稀で、トヨタ RAV4(PHEV)やCX-5(Lパッケージ)など、SUVのなかでも一部の車種、多くは最上位グレードに限られています。
■膝下空間の広さ
「膝下空間の広さ」も後部座席の快適性に直結する重要ポイントです。
とくに、前席シートが脚に当たると窮屈なイメージが強くなり、ドライブそのものがストレスになってしまいます。
膝下空間の広さは感覚的な部分もあるので、ファミリーで使用するなど、いつも後部座席に乗る方が決まっているのであれば、試乗して確かめてみるとよいでしょう。
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■マツダ CX-5
《画像提供:Response》《写真撮影 土屋勇人》クムホタイヤ クルーゼン HP71
マツダ CX-5は、優れた走行性能と魅力的なエクステリア、想像力を掻き立てる荷室にシートアレンジが加わり、マツダが提供する主力SUVとなりました。
CX-5は、「マツダ インテリジェント ドライブ セレクト(Mi-Drive)」を搭載しており、路面状況に応じて安定した走行を実現。走行シーンに応じた3つのモードが用意されています。
普段は燃費と走行性能のバランスに優れたノーマルモードがおすすめです。曲がりくねった道などにおける積極的な走りはスポーツモード、アウトドアで悪路を走破したいときにはオフロードモードを選択できます。
エンジンには、高い出力と環境性能をもつクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」、ゆとりある走りに静粛性に富む走りを提供する2.5L ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」、中低速トルクの力強さに特徴がある2.0L ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」の3タイプを用意しています。
マツダ CX-5のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,575mm×1,845mm×1,690mm | |
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ホイールベース | 2,700mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,540kg | |
燃費 | WLTCモード:14.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ガソリン 1,997cc | |
エンジン最高出力 | 115kW(156ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 2WD(FF) | |
トランスミッション | 6EC-AT | |
新車価格 | 2,515,000円(消費税抜き) |
■トヨタ ヤリス クロス
《画像提供:Response》《photo by Toyota》トヨタ・ヤリスクロス・ハイブリッド(欧州仕様)
トヨタ ヤリス クロスは、都市型コンパクトSUVの代表格で、上質な走りと高いデザイン性、基本装備の充実度の高さが評価されています。2020年に発売されたばかりですが、2020年と2021年にはヤリスシリーズでもっとも売れており、盤石な人気を誇っています。
燃費は世界トップレベルで、ハイブリッド車(2WD/E-Four)「X」モデルは30.8km/L(WLTCモード)、ハイブリッド車(2WD/E-Four)「GR SPORT」モデルでも25.0km/L(WLTCモード)を記録し、他の追随を許さないほどです。
コンパクトSUVでありながら荷室容量は390Lで、荷室幅1,400mm、荷室長820mmもあるため、大型の荷物も楽に積み込めます。しかも「HYBRID Z」と「HYBRID G」、ガソリン車の「Z」と「G」グレードには、4:2:4分割のリヤシートが標準装備されるため、シートアレンジの自由度が高く、長尺のアウトドア用品の積載もスムーズです。
トヨタSUVとしては初となる、駐車を支援する「トヨタチームメイト[アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付)]」を装備。カメラとソナーによって、ステアリングやブレーキをコントロールし、駐車操作を手厚くアシストします。駐車位置のメモリ機能もあるので、たとえ区画線がないスペースでも対応可能です。
トヨタ ヤリス クロスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,180mm×1,765mm×1,590mm | |
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ホイールベース | 2,560mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,110kg | |
燃費 | WLTCモード:20.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒 ガソリン 1,490cc | |
エンジン最高出力 | 88kW(120ps)/6,600rpm | |
エンジン最大トルク | 145N・m(14.8kgf・m)/4,800-5,200rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 前輪駆動方式 | |
トランスミッション | ギヤ機構付自動無段変速機(Direct Shift-CVT) | |
新車価格 | 1,723,636円(消費税抜き) |
■トヨタ ライズ
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》トヨタ ライズ
トヨタ ライズは、2019年11月に発売された5ナンバーサイズのコンパクトSUVで、迫力あるデザインとボディサイズにそぐわない大容量の荷室で人気の車です。
ラインアップは、ハイブリッド車が2グレード、ガソリン車が2WDと4WDでそれぞれ3グレードの合計8種類で、ニーズに合わせた選び方が可能。なかでもおすすめはハイブリッド車で、1.2Lクラスの水冷直列3気筒のエンジンに、最大78kWを出力するモーターが組み合わされています。
OEM車はダイハツ ロッキーで、ともにダイハツが開発した「e-SMART HYBRID」というハイブリッドシステムを搭載。このことからもわかるとおり、トヨタ ライズはダイハツ主導で開発されています。
SUVらしいシートアレンジ力をもっており、コンパクトなボディサイズながら、大きな荷物の積み込みも可能です。とはいえ、全長が4,000mm以下で、全幅も多くのSUVより狭いので、ファミリーで利用するときはリヤシートを活用し、荷物を運ぶときはシートを倒して荷室にする、といった使い方が現実的かもしれません。
トヨタ ライズのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm | |
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ホイールベース | 2,525mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 970kg | |
燃費 | WLTCモード:20.7km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 ガソリン 1,196cc | |
エンジン最高出力 | 64kW(87ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 113N・m(11.5kgf・m)/4,500rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動方式) | |
トランスミッション | CVT(自動無段変速機/7速シーケンシャルシフト付) | |
新車価格 | 1,560,909円(消費税抜き) |
■三菱 エクリプス クロス
《画像提供:Response》《写真提供 三菱自動車》三菱 エクリプスクロス ブラックエディション
三菱 エクリプス クロスは、力強く上質な走りとスタイリッシュで流れるように美しいプロポーションが魅力のクロスオーバーSUVです。薄くてシャープなLEDデイタイムランニングライトが精悍なイメージを際立たせています。
グレードには、大きく分けてPHEV車とガソリン車が設定されていて、最上級モデルの「P」、特別仕様車の「BLACK Edition」、ハイグレードモデル「G」、特別仕様車「G Limited Edition」、スタンダードモデルの「M」があるので、合計10種類のラインアップです。
なかでも評判が良いのはPHEVの4WDモデルで、滑らかで力強い加速はもちろん、上質な乗り心地、高い走行安定性、優れた環境性能が魅力です。4WD駆動を最適にコントロールする「S-AWC」システムが搭載されており、ガソリンエンジンと比べてより緻密なコントロールが可能なツインモーター4WDとの相性もバッチリ。
SUVらしく、多彩な用途に対応できる荷室を用意しており、9インチのゴルフバッグをPHEV車なら3個、ガソリン車なら4個積むことが可能。後部座席にも9段階のリクライニング機能が標準装備されており、高い快適性を提供してくれます。
三菱 エクリプス クロスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,545mm×1,805mm×1,685mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,450kg | |
燃費 | WLTCモード:13.4km/L | |
エンジン種類 | 4B40(直噴MIVEC インタークーラー付ターボチャージャー) ガソリン 1,498cc | |
エンジン最高出力 | 110kW(150ps)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 240N・m(24.5kgf・m)/2,000-3,500rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 2WD | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 2,311,000円(消費税抜き) |
■ダイハツ ロッキー
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ ロッキー
ダイハツ ロッキーは前述のトヨタ ライズのOEM供給車で、2019年に発売されるとすぐに大ヒットを記録しました。特徴は何といってもそのボディサイズで、ホンダ ヴェゼル、トヨタ ヤリス クロス、マツダ CX-30など、人気のコンパクトSUVの多くが3ナンバーサイズなのに対し、ロッキーは5ナンバーサイズのコンパクトSUVです。
内装はSUVらしいスポーティさながら、比較的落ち着いたデザインでまとめられており、「Premium G」と「Premium G HEV」モデルでは、シート表皮がフルファブリック×ソフトレザー調シートで、高級感があります。
エクステリアは街乗りからアウトドアまで、さまざまなシーンに対応できる強さとシャープさを兼ね備えたデザイン。SUVらしい存在感もしっかりと表現されており、タイヤサイズは大径の17インチを採用しています。
エンジンは1.0Lターボとやや排気量が少なめですが、軽量ボディとの相性がよく、1.5Lクラスの動力性能を発揮してくれます。また、ダイハツが開発した衝突回避支援システムのスマートアシストも搭載されています。
ダイハツ ロッキーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,525mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 970kg | |
燃費 | WLTCモード:20.7km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 1,196cc | |
エンジン最高出力 | 64kW(87ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 113N・m(11.5kgf・m)/4,500rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 3要素1段2相形(ロックアップ機構付) | |
新車価格 | 1,524,545円(消費税抜き) |
■スズキ クロスビー
《画像提供:Response》《写真提供 スズキ》スズキ クロスビー ハイブリッドMZ(タフカーキパールメタリック ホワイト2トーンルーフ)
スズキ クロスビー(XBEE)はユニークな特徴をもつコンパクトSUVで、発売当初はスズキ ハスラーとよく似たデザインであることから、「新型ハスラー」「ハスラーワイド」と呼ばれたりしました。車名は、ワクワクするクロスオーバーという意味の「X(CROSS OVER)to Be Exciting」から来た造語です。
特徴的なボディは、全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705mmと他社にはないサイズ感。室内空間は室内長2,175mm×室内幅1,355mm×室内高1,280mmとかなり広々しており、荷室も十分に確保されています。
搭載されたK10C型ブースタージェットエンジンは、1.0L直噴ターボエンジンにモーターを組み合わせるマイルドハイブリッド方式で、自然吸気1.5Lクラスの出力を実現。
エマージェンシーストップシグナルやヒルホールドコントロールといった安全支援システムを全車に標準装備しているほか、オプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」を装着すると、フロント、リヤ、サイドなどに設置したカメラが真上から見ているような映像を映し出し、安全確認をサポートしてくれます。
スズキ クロスビーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,760mm×1,670mm×1,705mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,435mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 960kg | |
燃費 | WLTCモード:18.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ ガソリン 996cc | |
エンジン最高出力 | 73kW(99ps)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 150N・m(15.3kgf・m)/1,700-4,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 2.3kW(3.1ps)/1,000rpm | |
モーター最大トルク | 50N・m(5.1kgf・m)/100rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 6AT | |
新車価格 | 1,673,000円(消費税抜き) |
■ホンダ ヴェゼル

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《画像提供:Response》ホンダ ヴェゼル
コンパクトにまとまったボディながら室内は想像以上に広い、というのは、ホンダ車の持つ伝統的な美点の一つですよね。もちろん、コンパクトSUVのヴェゼルにも、その特徴はしっかりと活かされています。
ホンダの十八番「センタータンクレイアウト」によって脅威のユーティリティ性を誇るヴェゼルは、後席空間や荷室の広さだけでなく、その使いやすさも重要なポイント。
特に荷室では、開口部がしっかり幅がある上にかなり低い位置まで開くので、重たい荷物でもあまり持ち上げずに済むのが嬉しいところです。

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《画像提供:Response》ホンダ ヴェゼル モデューロX 荷室
その低い開口部からほぼフラットに続く荷室は、床面からの天井までの高さがしっかり取られているのがポイントで、ダイブダウン機構付きのリヤシートを倒せばもはやミニバンかと思うような大空間が出現します。
後席座面を持ち上げて固定ができる「チップアップ機能」も、背の高い荷物を運ぶ際などに重宝しますよね。
まるでクーペのような流麗なラインを描くキャビンの外観からは想像できないユーティリティ性の高さは、ヴェゼルが人気を維持できている理由の一つでしょう。

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《画像提供:Response》ホンダ ヴェゼル モデューロX
ホンダ ヴェゼルの室内寸法(長さ/幅/高さ):1,930mm/1,485mm/1,265mm
ホンダ ヴェゼルのVDA方式荷室容量(定員乗車/最大):393L/(データ無し)
ホンダ ヴェゼルの荷室にゴルフバッグは:積める(横置き1本、3人乗車で3本)
ホンダ ヴェゼルのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,330mm×1,790mm×1,580mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,610mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,350kg | |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒横置ハイブリッド 1,496cc | |
エンジン最高出力 | 78kW(106ps)/6,000-6,400rpm | |
エンジン最大トルク | 127N・m(13.0kgf・m)/4,500-5,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 96kW(131ps)/4,000-8,000rpm | |
モーター最大トルク | 253N・m(25.8kgf・m)/0-3,500rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 2,417,000円(消費税抜き) |
■日産 キックス

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《画像提供:Response》日産 キックス
日産久しぶりの新型車ということや、e-POWER専用車種第一弾ということもあってか、登場から大反響を巻き起こしているキックス。
切れ長のヘッドライトなどのディテールだけでなく、なかなかの角度で絞り込まれているリヤガラスなどのフォルムも十分にスポーティなもので、室内ユーティリティは大丈夫なの?と心配になってしまいますが、テールゲートを開けばその不安はすぐに消えてしまうことでしょう。
なんとコンパクトSUVクラストップとなる荷室容量を誇るキックスは、確かに一目でわかる荷室の広さが印象的ですよね。
トノボードより上は、前述の絞り込みの効いたリヤガラスによってあまり空間がないようですが、トノボードから荷室床面までの高さは特筆ものです。

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《画像提供:Response》日産 キックス 荷室
また後席空間としても、ヴェゼルには劣るもののかなりの余裕があり、背の高い方をお乗せしても全く問題なさそう。運転席と助手席のシートバック形状が足元空間に最適化されていることや、リヤドアの窓がかなり大きめなこともあり、開放感のある空間が広がっています。
これらのユーティリティ性の高さは、実質上の先代となるジュークでは弱みだった部分ですので、キックスのSUVらしい使い勝手の良さは嬉しいところですね。
残念ながら後席を可倒しても荷室床とはフラットにならないのですが、それでも後席格納時の空間の広さはかなりのもの。大きめの家具などかさばる荷物でも、キックスにならそのまま載せられそうですね。

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《画像提供:Response》日産 キックス
日産 キックスの室内寸法(長さ/幅/高さ):1,920mm/1,420mm/1,250mm
日産 キックスのVDA方式荷室容量(定員乗車/最大):423L/(データ無し)
日産 キックスの荷室にゴルフバッグは:積める(横置き3本)
日産 キックスのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,290mm×1,760mm×1,605mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,620mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,360kg | |
燃費 | WLTCモード:23.0km/L | |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒ハイブリッド 1,198cc | |
エンジン最高出力 | 60kW(82ps)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 100kW(136ps)/3,410-9,697rpm | |
モーター最大トルク | 280N・m(2806kgf・m)/0-3,410rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動 | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 2,544,000円(消費税抜) |
■三菱 eKクロス スペース

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《画像提供:Response》三菱 eKクロス スペース
やや変化球ではありますが、室内の広さという点では普通車に負けないスーパーハイトワゴンの軽自動車からも、SUV風味の三菱 eKクロス スペースをおすすめしたいところです。
同社の大型ミニバンであるデリカD:5を思わせるような「ダイナミックシールド」を採用したフロントフェイスは存在感がありますし、スキッドガード風のパーツやルーフレールなどで、SUV感がうまく演出できていますよね。
とかく事務的に仕上がりがちなスーパーハイトワゴンにおいて、有償色とはなりますがポップなツートーン塗装なども相まって、かなりアクティブな印象に仕上がっているのが好印象です。
そして、軽規格の限られたボディサイズをユーティリティ性に全振りした角形のボディの利点は、圧倒的な後席空間や荷室空間に現れています。

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《画像提供:Response》三菱 eKクロス スペース 荷室
スーパーハイトワゴンの後席の、もはやリムジン級と思うほどの膝前空間と、頭上遥か上の天井がもたらす開放感は、一度味わってしまうと病みつきになってしまいますよね。
eKクロス スペースで特徴的なのは、その後席の前後スライド幅がクラス最大という点でしょう。荷室の広さと後席の余裕をシーンごとに調整できるほか、後席に取り付けたチャイルドシートに乗ったお子さんの世話が運転席に座ったままでも可能になるなど、新たな便利さも提供してくれます。
また、シート生地が撥水タイプとなっていたり、オプション設定にはなりますが後席シートバックと荷室床面を防汚タイプのPVCや樹脂製のものが用意されているなど、SUVらしい使い勝手も実現されています。
軽と侮れない実力の持ち主ですので、新車価格や維持費がお安いことは、むしろ嬉しい誤算といったところでしょうか。

三菱 eKクロス スペース
三菱 eKクロス スペースの室内寸法(長さ/幅/高さ):2,200mm/1,335mm/1,400mm
三菱 eKクロス スペースのVDA方式荷室容量(定員乗車/最大):118L/630L
三菱 eKクロス スペースの荷室にゴルフバッグは:(データ無し)
三菱 eKクロス スペースのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,780mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,495mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 990kg | |
燃費 | WLTCモード:22.4km/L | |
エンジン種類 | DOHC12バルブ3気筒ハイブリッド 659cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/5,600rpm | |
エンジン最大トルク | 100N・m(10.2kgf・m)/2,400-4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 2.0kW(2.7ps)/1,200rpm | |
モーター最大トルク | 40N・m(4.1kgf・m)/100rpm | |
駆動方式 | 2WD | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 1,825,000円(消費税抜き) |
まとめ

出典:https://response.jp
《画像提供:Response》スバル XV 荷室
コンパクトでも広々室内をガッツリ使えるSUVをご紹介してきました。
SUVのアクティブな外観は、この車でどこに行こうと考えさせる魅力がありますが、何を積んでどう楽しもうと考えた時に、「あれは積めないな…」と諦めなければならなかったとしたら非常に残念ですよね。
ご紹介した車種では室内の広さはバッチリですので、あれもこれも積み込んで、ご家族やご友人と一緒にお出かけできそうですね。
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よくある質問
■なぜコンパクトSUVが人気なのか?
コンパクトSUVの人気が高い理由はいくつかありますが、ここでは主な要因2つを取り上げます。
ひとつ目は「総合力の高さ」。安定した走行性能と使いやすいボディサイズをもちながら、車内空間は広々としており、日常のさまざまなシーンに対応できる仕様です。しかも、燃費が良くコンパクトゆえに車両本体価格もお手頃で、ショッピングにも、アウトドアを楽しむにも便利。こうした多方面で活躍できるちょうど良さがコンパクトSUVの人気の秘密です。
ふたつ目は、コンパクトSUVが「日本の道路や住宅事情」に合っていること。大型なSUVが好まれる欧米などに比べて、日本は道や駐車場が狭いため、どうしても大型SUVは使い勝手が悪くなります。こうした日本の環境に、コンパクトSUVが合っていることも人気の理由と考えられます。
■SUVとRVの略は?
SUVはもともとアメリカで造られた用語で、「スポーツ・ユーティリティー・ビークル(Sport Utility Vehicle)」の略で、日本語に訳すと「スポーツ用多目的車」という意味です。
RVは、「レクリエーショナル・ビークル(Recreational Vehicle)」の略で、日本語に訳すと「休暇を楽しむための車」といった意味になります。