クラウンマジェスタ、快適性能・車内空間。
■クラウンマジェスタってなに?
クラウンマジェスタは、クラウンの派生モデルとして初代モデルは1991年から発売されてきました。当時からマジェスタはクラウンとセルシオに挟まれる存在として、評価が分かれやすい状況を継続しています。
またセルシオがレクサスブランドの立ち上げに伴いLSへと変更されたことで、トヨタのフラッグシップセダンとなり、パーソナルカーとしてけん引する役目を担うことになりました。
■大人っぽい!デザイン・ボディーカラー
クルマに詳しくなければ、クラウンマジェスタがクラウンロイヤルに類似していることも気がつかないでしょう。それほど2つの車両はエクステリアがよく似ていて、同じクルマと間違えてもおかしくありません。
実際にはエンジンの排気量やハイブリッドの設定など、クルマのポテンシャルは異なってはいます。
クラウンマジェスタのボディーカラーは6色あり、ブラックやホワイト、シルバー系が二色、さらに赤と紺が用意されています。
そもそもクルマ自体が落ち着きのあるデザインですが、選択できる6色も同様に大人らしさがトレッドな雰囲気です。
■落ち着きのあるシート
クラウンマジェスタには、3つのシートが用意されています。1つは本革のブラックです。
シーン色に合わせてドアの内側も黒が基調になり、大人の落ち着き感があります。
もう1つはフラクセンで、アイボリーに近い落ち着きのある色です。
最後がシーンの一部に布を用いたファブリックで、色味はフラクセンになります。特に本革を選ぶと、室内がさらに高い質感となり、高級車の雰囲気を醸し出します。
また電動リクライニングが運転席と助手席に装着され、またFバージョンなどにはリアシートにヒーターも搭載されています。
■クラウンマジェスタ現行モデルのここがすごい!
クラウンマジェスタは、かつてクラウンから独立した時代もありますが、またクラウンファミリーそのものに収まりました。その意味では、インテリアもクラウンに近い印象です。
素材の良さを強調したインテリア
しかしクラウン ロイヤルに比べて、マジェスタは車体価格で200万円程の違いがあるのも事実です。
その違いをどのように感じるのかもありますが、クラウンの日本車らしい質感とさらにそこからワングレード高い領域に達した内装をどう感じるのかになるでしょう。
マジェスタに触れれば確かにホイールベースの違いからくる広さの違いにゆとりを感じるでしょう。
クラウンマジェスタ 燃費・走行性能。
■ハイブリッドとその影響って、、?
クラウンマジェスタは、従来モデルで搭載していたV8 4.6Lのパワーユニットを下ろし、V6 3.5Lエンジンにパワーユニットを融合することで、さらにスムーズな加速とトルクを手に入れました。
また環境性能にも貢献するだけでなく、グリルシャッターを装備することで、高効率なエンジンの水温等を制御することが燃費の向上につながっています。
クルマづくりが環境性能抜きでは語れない時代を迎えました。
クラウンマジェスタは次世代D-4Sの採用により、エンジンの高出力化と低燃費を両立しました。
■クラウンマジェスタの底力【走行性能】
環境性能に配慮しながらもより快適なドライビングを両立することは、クルマづくりの上で大きな問題です。
クラウンマジェスタでは、従来モデルで採用していたV8搭載車を上回る動力性能を生み出すために、電気モーターを搭載することで環境性能に応えようとハイブリッドを選択しました。
電気モーターの利点でもある微細な出力のコントロールが可能になったことで、高出力側だけでなく低速でもスムーズなドライビングを達成しています。
クラウンマジェスタには、燃費を向上させながらも全ての領域で扱いやすいパワーユニットが搭載されています。
■運転を支援する機能たち
クラウンマジェスタに特筆するべき運転支援は、NAVI・AI-AVSとモノチューブショックアブソーバーを組み合わせたことです。
これによりそれぞれのサスペンションを最適化するだけでなく、ナビゲーション機能から得た情報をもとに路面の形状を察知することが可能になります。つまりスムーズなドライビングができるのです。
さらにVGRSを採用したことで、速度域の変化に合わせてハンドリングの手応えも変えることを実現しました。このことで、市街地での取り回しや高速域での安定性と幅広い領域で快適さを提供します。
■クラウンマジェスタの乗り心地とは一体、、、??
クラウンマジェスタの存在感は、その乗り心地の良さにあると聞きます。
全てを合理的にやり切るのではなく、国内での使い勝手に配慮した細やかな気配りがその背景にあるのでしょう。
高速域では申し分のない快適性を提供し、さらに市街地でも取り回しに困ることがなく、どこにでも出かけられる使い勝手の良さがクラウンブランドです。
そのフラッグシップであるマジェスタ流のもてなし方だと評価を受けています。
またクラウンマジェスタで走行すると、その静粛さとパワー感に驚きがあるそうで、それだけ滑らかで爽快なドライビングを楽しめるのでしょう。
クラウンマジェスタ 装備・安全性。
■安全に運転するためにはコレが大事!
クラウンマジェスタには運転をする上での安全をサポートする高度な機能が標準で備わっています。
これは、Toyota Safety Sense Pと呼ばれるシステムで、ミリ波レーダーと単眼カメラという二つのセンサーによる検知システムです。
ミリ波レーダーは遠距離、高速度域でも信頼性が高く、単眼カメラは車や歩行者といった物体の形状に特化した検知を行え、優れた安全性を確保しています。
富士通テンの前側方ミリ波レーダを採用
これに加え、プリクラッシュセーフティシステムと呼ばれる制御システムも導入されています。
センサーによって感知した情報を警報音やディスプレイ表示でドライバーに知らせた後、ブレーキを踏めた場合と踏めなかった場合、両方の状況に応じてブレーキの制御を行います。
このセンサーとブレーキ制御の連携によって、衝突事故の防止を図っているのです。
■歩行者傷害軽減ボディで安心。
歩行者との避けられない衝突を考慮して、主な衝突部位となるボディの前面(エンジンフードやフェンダー、カウル部分など)に衝撃を吸収する構造を取り入れています。
万が一の衝突事故の際、乗員全員の安全性を高めるためにSRSエアバッグシステムも導入されています。
このシステムは前方からの衝突と側面からの衝突の2通りの状況を想定して設計されており、乗員にかかる衝撃を分散させて和らげることで、事故による被害を軽減することを可能としています。
また、衝撃吸収ボディと高強度キャビンによる全方位コンパティビリティボディ構造を採用することで、様々な方向からの衝突、様々な車種との衝突においてもトップクラスの安全性を確保しています。
■クラウンマジェスタのグレードそしてお値段はいくらなの?
クラウンマジェスタの特別仕様車には価格に応じたグレードが用意されています。グレードは2つあります。
一つ目はマジェスタ“Fバージョン・J-FRONTIER”。こちらは3.5L+モーターのハイブリッドシステムとなっており、駆動方式は2WDです。メーカー希望小売価格は7,149,600円(税込)。
Fバージョン・J-FRONTIER
もう一つ用意されているのがマジェスタ Four“J-FRONTIER”です。こちらは2.5L+モーターの4WDのハイブリッドシステム、メーカー希望小売価格は6,739,200円(税込)となっています。
トヨタ・クラウン マジェスタ Four
どちらともトランスミッションには電気式無段変速機が採用されており、5人まで乗車可能です。その他にも特別装備として、レイヤーウッドステアリングやプレミアムナッパ本革シート表皮などが用意されています。