はじめに
レクサス期待の新型車の最小SUVモデル「UX」の初期受注の販売状況を発表しました。
月販目標台数は900台となっていますが、2018年11月27日の発売から1カ月の2018年12月25日時点での受注状況はどれくらいだったでしょうか?
詳しく紹介します。
新型車UXの受注台数は?
新型車UXの受注台数は、2018年11月27日の発売からおよそ1カ月にあたる2018年12月25日時点で約8,800台と、好調な立ち上がりとなっています。
月販目標台数は900台のため、約9.7倍の受注状況となっています。
レクサスとしてもサイズ感的に日本の道路事情にあったモデルですし価格帯的にも売りやすいモデルなのでほっと一息といったところでしょうか。
しかし、発売1ヶ月の受注状況を振り返ってみると同じSUVモデルのRXは9,000台、NXは9,500台だったり、その前に出したレクサスESは5,600台で月販目標台数350台の約16倍の受注状況だったので
価格帯を考えるとトヨタとしては1万台くらいは見込んでいたんじゃないでしょうか。
昨年に比べ納期も伸びているようなので、今後人気が爆発していく可能性もありそうですね。
新型車UXのラインナップ
新型UXの価格帯は3,900,000円~5,350,000円となっています。
UXのラインナップ・グレード構成は、
2.0L直噴直4エンジンガソリン仕様の「UX200」と
2.0L直噴直4エンジン+モーターのハイブリッド仕様「UX250h」の2つ用意されています。
この2つにそれぞれ「version C」「version L」「F SPORT」のグレードが用意されています。
ハイブリットは約50万円アップとなりますが、売れ筋は約8割がハイブリットモデルでダントツ人気となっています。
JC08モード燃費で27.0km/Lの燃費性能が魅力ですね。
レクサスといえばハイブリットモデルのイメージもあるのでUXも同様にハイブリットモデルが売れ筋のようです。
個人的にはガソリンモデルの軽快で自然な加速フィーリング好きなので400万を切るガソリンモデルも魅力あるなあと感じます。
直列4気筒2.0ℓ直噴エンジンと組み合わせた新開発のハイブリッドシステムは、モーターによるアシストとエンジン回転数を最適化し、気持ちの良い加速フィーリングを実現しているそうです。
ドライバーの運転行動やナビゲーションの地図情報をもとにハイブリッドバッテリーの充放電を効率よく制御する先読みエコドライブ機能が初採用しているのもユニークですね。
またガソリン車、ハイブリット車ともに、5割くらいがスポーティな「F SPORT」モデルが選択されているようです。
「F SPORT」は、グリルメッシュとサイドグリルに新しいFメッシュパターンを採用し、フロント・リヤバンパー下部の漆黒メッキ、専用アルミホイールとの組み合わせで、下部をダークトーンまとめています。
更に「F SPORT」専用のシートやステアリング、メーターを採用してよりスポーティさを強調する内外装となっています。
しかも走りも「F SPORT」専用のチューニングされておりきめ細かい減衰力の制御を行うリニアソレノイド式AVSやとパフォーマンスダンパー(リヤ)の設定まであります。
UXの軽快なスポーティSUVのキャラクター的に私も選ぶなら「F SPORT」モデルをチョイスしたいです。
主な好評点
レクサスとしてはUXについて以下の5点がユーザーからの好評点と分析しています。
■力強く、俊敏な印象を与える大胆かつ洗練されたエクステリアデザイン
ベースがC-HRなのでどう変えてくるか気になりましたが、レクサスらしい迫力があり力強くスポーティなデザインに仕上げてきましたね。
C-HRもスポーティでカッコいいですが、ベースが同じとは思えないデザインで良く差別化してきたなという印象です。
具体的には以下のような特徴をもたせています。
縦方向に厚みをもたせたボディにより、安心感のあるタフな力強さを強調させ、さらに、キャビンの中心から、タイヤに向かって前後のフェンダーが張り出した構成としたほか、GA-Cプラットフォームの採用による低重心化とタイヤの大径化で、俊敏な走りを予感させるプロポーションとなっています。
三眼LEDヘッドランプの上部にアローヘッド形状のクリアランスランプを配置することで、精悍な表情を演出。
また、スピンドルグリルはブロックメッシュ形状とし、角度によって表情を変えるUX独自のデザインを採用し、力強さを表現。
サイドは、強く張り出し、リヤへ向けて大胆にキックアップする上下二つのキャラクターラインが躍動感を創出。
また、アーチモールを整流効果の高い形状としたほか、17インチホイールも空気抵抗を抑えながら、冷却性能を両立したデザインとしています。
リヤは、スピンドルをテーマとした面取り造形とすることで、凝縮感とシャープさを強調。
リヤコンビネーションランプは、左右一体の翼形状とし、両端を立体的な縦フィン造形にすることで、走行安定性に寄与する空力性能を確保。
独創的なデザインを実現しながら、機能美を追求しました。
またボディカラーは、3色が新色として新たに開発されました。
赤土のような重厚感と日差しによって際立つ発色が特徴の「ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング」
岩肌をイメージし、深い陰影を表現した「テレーンカーキマイカメタリック」
ハイライトにガラスフレークが輝くソリッドライクな「セレスティアルブルーガラスフレーク」が設定され、全13色とボディカラーバリエーションも豊富です。
個性的な色が揃っていますので車のキャラクター的に派手で鮮やかな「ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング」を選ぶとオシャレかもしれませんね。
■素材の質感にこだわり、LEXUS独自の日本の美意識を取り入れたインテリアデザイン
LEXUSといえばやはり高品質なインテリアデザインだと思います。
今回UXではドライビングの高揚感を演出するコクピットと視覚的な開放感を両立したインテリアとなっているそうです。
低いドライビングポジションとステアリングを中心に配置した操作系により、ドライビングの高揚感を演出するコクピットを実現。
フロントシートには、伝統的な刺繍技法である「刺し子」をモチーフとしたステッチを採用したほか、ベンチレーション機能を持つパーフォレーションを採用するなど、機能とデザインを両立。
また、和紙のような質感を表現したインストルメントパネル上部のオーナメントなど、LEXUS独自の日本の美意識を取り入れたデザインが採用されています。
さらに、世界で初めて磁界共振方式の非接触給電技術を車載部品として採用し、奥行き感のある発光により先進性を表現したエアコンレジスターノブなど、細部に渡ってこだわった仕上がりです。
インテリアカラーは、「コバルト」「ホワイトアッシュ」の2色の設定が新規開発されています。
■視界が広く、都市における取り回しにも優れたパッケージ
トヨタC-HRがベースモデルですがサイズ的には
【トヨタC-HR】
全長4,360 mm、全幅1,795mm、全高 1,550mm
【レクサスUX】
全長4,495mm、全幅1,840mm、全高1,540mm
とサイズはUXがひと回り大きくなっています。
ホイールベースも2,640mmと取り回しや駐車もしやすいサイズですね。
高さも1,540mmと低めなので高さのある立体駐車場でも駐車可能なところが多そうですね。
■新開発エンジンを含む最新のパワートレーンやプラットフォームによる俊敏な走りと上質な乗り心地
今回UXに搭載される新開発エンジンは直列4気筒2.0ℓ直噴エンジンですが、レーザークラッドバルブシートの採用により、シリンダー内の空気の渦と吸気流量を強化するなど、高速燃焼を追求し、世界トップレベルの熱効率を実現。
さらに、ピストンの側面にレーザーでクロスハッチ状の細い溝をつけ保油性を向上させる世界初の技術や、高回転化技術の採用により高回転域まで軽快に回る爽快な加速フィーリングと心地良いエンジンサウンドを実現しています。
プラットフォームはGA-Cプラットフォームを採用し、ボディの高剛性化と、軽量化による低重心化で、優れた操舵応答性・操縦安定性を生み出しています。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウイッシュボーン式を採用。
変速機はDirect Shift-CVTを採用しており従来のベルトとプーリーによる駆動に加え、発進用のギヤを追加し、ダイレクトな発進・加速フィーリングを実現しておりスポーティで気持ちの良い走りを実現させています。
車高が高く走りは二の次となりやすいSUVですが、UXはかなり期待できそうですね!
■車線維持支援機能などを搭載し、安全性・機能性を追求した最新の安全装備
レクサスの最先端の先進安全技術の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の最新版が搭載されています。
【主な搭載技術】
・単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」
・自動車専用道路等において設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール」および、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」
・先行車や対向車を眩惑しないよう、ハイビームの照射を制御する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」
・単眼カメラで主要な道路標識を読み取り、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」
個人的にはレーダークルーズコントロール (全車速追従機能付)は非常に魅力的な機能で高速での走行など疲労感が全然違います。
現在は軽自動車のN-BOXにも全車速ではありませんが(30km/h以上で作動)搭載されており、他の軽自動車との差別化にもなっていて、今後の新車購入時は必須機能かなと感じます。
現在の納期は?
レクサス公式ページの納期情報 (平成31年1月18日更新)によると、現在UX250hの納期目安は注文から場出荷予定までに約5.5ヶ月程度の期間が必要だそうです。
今後注文分の納期目処ですが、UX250hの場合6月下旬頃~7月上旬頃の工場出荷の予定となっており、実際の納車時期は輸送リードタイムおよび納車準備等の期間がプラスされるで7月中旬から下旬といったところでしょうか。
2018年末で3~3.5か月程度の納期目安だったので更に2ヶ月程伸びています。
日本自動車販売協会連合会(自販連)発表の2018年12月の乗用車ブランド通称名別順位では「UX250h」は47位で767台となっています。
受注に対してなかなか生産が追いついていない印象です。
売れ筋がハイブリットモデルに集中しているだけにかなりの納車まで時間が掛かりそうですね。
逆にガソリンモデルだと納期も早そうです。
さいごに
レクサスはLX、RX、NXとSUVモデルが大人気で今回最小のコンパクトSUVのUXが追加されてフルラインアップとなりました。
筆者個人としても、ベースとなっているC-HRとの走りや、質感の違いが気になるので一度実車を見て試乗もしてみたいと思います。
ハイブリットモデルの「UX250h」は納期も更に伸びそうな気配があります。もし乗り換えを検討されている方は早めに検討されるのが吉かと思います。
「UX」はレクサスの力の入れようが見て取れる仕上がりですし、日本の道路事情にぴったりなサイズとSUV人気でレクサスで一番売れ筋のモデルになる可能性も高いのではないでしょうか。