クラウン ロイヤルの充実なエクステリアとインテリア
■クラウンロイヤルの特徴
クラウンロイヤルは日本を代表する高級車であり、壊れにくく日本の品質の高さを象徴する様な車だ。先代ロイヤルで不満が大きかった質素なインテリアは、フルモデルチェンジで華やかなインテリアを取り戻すことになった。
特に本革シートを装着したモデルはラグジュアリーな雰囲気を体感することができる上、新しく採用された木目調パネルは格子柄入りとなり、カーボンのような木目柄がクラウンロイヤルの格式をさらに高めてある。
エンジンはお馴染みの2.5リッター直4がキャリーオーバー、先代まであった3.0リッターV6エンジンが無くなり、新たにダウンサイジングされた2.5リッター直4ハイブリッドエンジンが搭載された。
■クラウンロイヤルを輝かすエクステリア
ボディカラーは6色あり、トヨタ車でよく採用されるホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカ、そして新開発のプレシャスシルバーがある。
トヨタの塗装技術は他のメーカーよりも優れており、レクサスの品質の高さをトヨタと共有することでさらに高めている。一見派手なダークレッドマイカやダークブルーマイカはとても深みがあり、クラウンの長い歴史に相応しいカラーだ。
プレシャスシルバーは粒子にお並びを整える新技術を採用し、今までになかった深みを出すことができボディを引き締めて見せることができるのだ。全色に細かな傷を修復するセルフリストアリングコートを採用しており、磨き傷程度なら時間がたてば目立たなくなる。
■高級車らしいスペックのシート
今まで評価の高かったクラウンロイヤルの静粛性は新型でさらに磨きがかかっており、フロアからの振動やシートの振動をシャットアウトすることができる。また年次改良で4WDが全グレードに採用され、安定感のあるドライブとスムーズな2.5Lハイブリッド×フルタイム4WDが静粛性を引き出しているのだ。
先代では長距離移動に適していなかったシートが大きく改良され、日本人体系に重点を置きステアリングコラムの調整幅を大きく拡大した。またシートを低く設定することで日本人に最適なドライビングポジションを確立することに成功した。
前席だけでなく後席も改良され、前席シートバックの圧迫感を減らすことでゆったりとくつろげる空間に仕上がっている。
クラウン ロイヤルの優れた走行性能
■注目を浴びているハイブリッドシステム
ハイブリッド車には、パワーユニットとして「FRセダン専用2.5Lハイブリッドシステム」が搭載されている。燃費の向上と力強い加速を、同時に実現している優れものだ。一般的にハイブリッド車は、静粛性や燃費の向上が優先されるため、加速性能などはガソリン車の方が優れていると思われがちだが、クラウンロイヤルについては例外といえるのだ。
静粛性、加速性、燃費など、その全てにおいて高いレベルを維持してる。力強さを求める若い世代であっても、この動力性には満足することだろう。環境面などを含め総合的なバランスを考えると、ガソリン車よりハイブリッド車がおすすめだ。
■クラウンロイヤルの強みのVDIM
新たなサスペンションが導入され、走行時の安定性も抜群だ。「いなし」と「張り」のサスペンションが、ロードノイズや振動を単に吸収するだけでなく、コーナーリング時の安定したグリップも提供してくれる。
そして万が一、グリップが限界領域に達した場合、VDIM(車両運動制御システム)が、車の挙動をスムーズに制御するなど、高レベルな予防安全性を確保している。また、状況に応じパワーモード、エコモード、スノーモードなどの走行制御モードが設定できるため、環境に応じたメリハリのある走行が楽しめる。
■トヨタの「インテリジェントパーキングアシスト」もついてくる!
車庫入れや縦列駐車などが苦手な人にとって、頼もしい支援装置が付いている。「インテリジェントパーキングアシスト」により、精度の高い駐車などが可能だ。ハンドル操作がアシストされるため、ドライバーは速度調整と周囲の安全確認に集中することができる。
また、超音波センサーを利用した「クリアランスソナー&バックソナー」が、周囲の障害物を常に警戒してくれている。障害物接近の際には警報音だけでなく、メーター内のディスプレイに障害物の位置や距離が表示されるため、ドライバーは素早くその存在を認知することが可能だ。
■クラウンロイヤルの試乗記(伝聞形式で記載)
”試乗した人の多くが、静粛性、力強さ、低燃費、安定性などを体感し「とうとう、車もここまで来たか!」と感心している様子です。「動力性能は高いのに、走りは決して荒くなく、むしろ上品」「熟成された車」「完成された車」とした評価をする人が多いと聞いています。安全性も高く、何よりもクラウンが持つステイタスを裏切らない仕上がりになっています。熟年層だけでなく、若い世代のドライバーに対しても、「喜びを感じる走り」「いいねと思える走り」を提供してくれるのが、クラウンロイヤルといえそうです。”
クラウン ロイヤル装備・安全性
■トヨタ特有の安全システム
クラウンロイヤルに装備されているものは左側の高級車向けのものだ。
クラウン ロイヤルに搭載される安全性能は、Toyota Safety Sense Pに象徴される。Toyota Safety Sense Pとは、衝突回避システムの総称で、前方にいる車や歩行者をカメラとレーダーによって検出し、警告やブレーキによる回避を促している。
またレーンディパーチャーアラートとは、走行中にウインカーを出すことなく白線をまたぐようなふらつきを検出し警告を行う。その他、オートマチックハイビームでは、周囲の状況を確認しながらハイビームとロービームの切り替え、または点灯の必要性などを自動で行える装置だ。
■搭乗者全員を守るSRSエアバッグ
クラウン ロイヤルには前方から強い衝撃を受けた時に、運転席または助手席の搭乗者に重大な危害が加わらないように頭部や胸部などを保護する目的でSRSエアバッグが作動する。またSRSエアバッグ以外にも、SRSニーエアバックやサイドエアバックなど、全ての搭乗者の安全に配慮した装備が用意されている。
画像はパッソを撮影したものだが、このカーテン型エアバッグのような装備がクラウンロイヤルにもサイドエアバッグとしてついてきている
事故を起こさないクルマづくりはもちろんだが、偶然にも事故に遭遇した時には衝撃を回避軽減し搭乗者の安全確保にSRSシステムが効果を発揮する。このような取り組みが評価されて、JNCAP大賞、ファイブスター賞受賞を獲得している。
■事故予防の装備も豊富
クラウン ロイヤルには、予防安全装備が搭載されている。例えばインテリジェントAFSは、夜間時のカーブを走行中にヘッドライトが照らせずに出来てしまう死角を軽減する装備になる。またインテリジェントクリアランスソナーは、アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる急発進に備えて、抑制と警告を行うシステムだ。
さらにリヤフォグランプは、雪や濃霧などで後方車両に存在を知らせることができる。クラウン ロイヤルには、その他にも様々な装備が用意されていて、予防安全に力を入れている。
図のように、事故が起こりやすいとされているカーブでの照明範囲がAFSによって広くなることが分かる。
■バリエーション・価格
クラウン ロイヤルは、内外装のグレードとハイブリッドまたはエンジンによるパワーユニット、さらに駆動方式の違いで300万円後半から500万円後半までの価格帯がラインナップしている。
最上級モデルは、Hybrid ロイヤルサルーンG Fourで、車両本体価格は税込み5,988,600円だ。もっともリーズナブルな車両で、2.5ロイヤルが3,812,400円となる。環境性能に優れ、また最大で23.2kmの燃費を誇るハイブリッドエンジンを搭載したモデルが魅力的だろう。さらに、使用地に合わせて二駆か四駆を選択してもいいだろう。時おり発表される特別仕様車は、コストパフォーマンス性にも優れている。