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【パッシングの意味】後続車からの発信と対向車からの発信の場合で説明

【パッシングの意味】後続車からの発信と対向車からの発信の場合で説明

車の運転中、 対向車や後続車から「パッシング」を受けたことはありますか?特に後続車からのパッシングを受けると嫌な気分になってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、パッシングには様々な意味が込められています。本記事では対向車からと後続車からパッシングされる場合のそれぞれの意味と正しいやり方や回数、道交法上違反にならないか否か等、パッシングに関する情報をまとめて掲載しています。


1 パッシングとは

パッシングとは、ハイビームを複数回、瞬間的に行うことを表します。
やり方は、ハンドルの右側についているライトスイッチを手前に引くだけ。すると一瞬ハイビームに切り替わるので、これを複数回ほど繰り返せば、パッシングになります。

法律で定められた合図ではないため、教習所の教科書に乗っていません。しかしドライバー同士のコミュニケーションの一つとして使われることがあります。

パッシングは英語で「passing」、意味は「追い越し・追い抜き」です。語源から考えるに、追い越す際のサインとして、ハイビームを複数回点灯させる合図が、最初に使われたのでしょう。

現在では、パッシングにいろいろな意味や合図が含まれています。

パッシングは道交法上違反にはならない?

パッシングは、ドライバー同士のコミュニケーション手段として便利ですよね。

しかし、あまり頻繁に繰り返して行うと、「道路交通法 第4章 第1節 第70条」にある「安全運転の義務」に違反する可能性があります。

第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

※e-Gov(イーガブ)参照

パッシングが違反と判定される具体例

違反と判定される具体例は次の通りです。
・パッシングをしながら車間距離を異様に詰める
・執拗にパッシングを繰り返し、他の車両に威圧感を与えている

最近では、あおり運転に対する行為に厳しい目が向けられます。少しの間だけパッシングをして車間距離を詰めただけでも、「安全運転の義務」違反として捕まるケースもありますから、注意してください。

違反と判定されて捕まると、違反点数は2点。

罰金は普通車、軽自動車の場合で9,000円です。
さらにパッシングが悪質なあおり行為だと判定されてしまうと、近年では「一発免停」などの重い罰になる可能性が高いです。

2 対向車からされるパッシングの意味は?

走行中、対向車からパッシングされることがあります。これは、主に下の5つの意味が含まれています。

対向車からのパッシングの意味1:警察が取り締まりをしている

もしも対向車から、ライトが不要な明るい環境で複数回パッシングされたら、「この先の道路で、警察がねずみ取り、取締り、検問などをやっていますよ」と知らせてくれている合図です。
速度違反が行われているケースがほとんどなので、合図を受けたら、法定速度まで落とすように心がけると良いでしょう。

この意味のパッシングは昔から行われていますが、最近ではめっきり減ってしまいました。そのため、とくに若い世代や初心者にとって、いきなり対向車からパッシングを受けても意味が理解できないかと思います。

人によっては、「このパッシングは警察の公務を邪魔している」といった意見もあります。しかし、速度を落とすように促しているので、むしろ安全を促しています。公務執行妨害には当たらないでしょう。

対向車からのパッシングの意味2:あなたの車にライトがついている

車のライトがつけっぱなしであることを、パッシングによって知らせています。一方、トンネル内や暗闇などで、ライトが点灯していないことを知らせる合図にも用いられます。
トンネルの出入り口付近、または夜間などでよく見られるパッシングです。

ライトがつけっぱなしの状態なら、とくに大きな問題はありません。しかしライトが点いていないのは、他の車から視認されにくい状態となり、危険です。合図で教えてくれたら、すぐにライトを点けるようにしましょう。

対向車からのパッシングの意味3:お先にどうぞ

交差点などで自分の車が右折するとき、対向車からのパッシングがあれば、「待っていますよ(お先にどうぞ)」と譲ってくれている合図がほとんどです。

しかし、この場合のパッシングが全て「道を譲ってあげる」意味ではない点に注意が必要です。
地域によっては、「自分が先に行くから待ってろ」と促している可能性もあります。とくに関東・関西で意味が分かれるようです。

関東 … 先に行っていいよ
関西 … 私が先に行くよ

関東と関西での違いは一般的に言われていることですので必ずしも上記の通りの意味とは限りません。

相手がどちらの意味でパッシングをしているかは、すぐには判断しづらいです。パッシングをされたときは、すぐに始動せず、対向車の様子を数秒ほど見守ってください。相手が動かないようであれば、譲ってくれている合図ですから、お礼を送りながら始動させましょう。

対向車からのパッシングの意味4:譲ってもらったときなどのお礼

先ほどのように道を譲ってくれたときなど、対向車にお礼を伝えたいときにパッシングをすることもあります。

お礼の合図としては、パッシングのほかにも以下のような方法があります。

・ハザードを数秒点ける
・手を挙げる、会釈する
・クラクションを短く鳴らす

昼間で相手のドライバーが見える状況なら、会釈または手を挙げるなどで合図を送れば、お礼の意図がきちんと伝わるのでおすすめです。

夜間で相手のドライバーが見にくい状況なら、パッシング・ハザード・クラクションでお礼を伝えると良いでしょう。

対向車からのパッシングの意味5:あなたのハイビーム等が理由で眩しい

夜間やトンネル内などでハイビームのまま走行すれば、対向車にとっては眩しいですよね。それを知らせるために、パッシングされることがあります。すぐにハイビームになっていないか確認し、ロービームへと戻しましょう。

もしもハイビーム状態ではないのに、夜間やトンネル内などで対向車からパッシングを受ける回数が多いのなら、ロービームでも対向車にとっては眩しい状態かもしれません。
LEDライトに変更するなどしてヘッドライトをいじったのなら、配光が高い、もしくは右に寄っている可能性があります。ロービーム状態での光軸を確認して、対向車から見て眩しくないように調整しましょう。

また車種によっては、スイッチでロービームの高さを切り替えることができます。そのスイッチの設定を見直してみるのも良いでしょう。

3 後続車からされるパッシングの意味は?

後ろを走っている車から、何度かパッシングをされるケースがあります。これには、主に2つの意味が含まれています。

後続車からのパッシングの意味1:追い越しをしたい

高速道路の追い越し車線を走行中、後ろの車がスピードを上げながらパッシングをしてきたら、追い越しをしたい合図を送っています。安全のためにも、走行車線へと車線変更しましょう。

だいたいのケースにおいて、追い越し車線での後続車からのパッシングは、「そこをすぐにどけ!」「邪魔だ!」と乱暴的な意味合いが含まれます。もしも過度なパッシングを繰り返されたり、危険を感じるほどに車間距離を詰めてきたり、クラクションを必要以上に鳴らされるようなら、悪質なあおり運転だと判断できます。ドライブレコーダーに記録しておけば、もしも事故になった場合、相手を訴えられる証拠になりますよ。

ですが、上記の全ての行為が「あおり運転」として判断されるわけではありません。「自分は周りより遅い速度で走行車線を走っていなかったか?」など、自分にも過失がなかったかを振り返りましょう。
とくに初心者や運転に慣れていない人は、スピードが遅くなったり、後続車の存在に気づくのが遅くなりがちです。上記のような状況を作り出さないためにも、なるべく走行車線を走ることをおすすめします。

後続車からのパッシングの意味2:車両の異変を知らせる場合も

高速道路などの追い越し車線で後続車からパッシングを受ければ、そのほとんどが追い越しをしたい合図です。もしそれ以外の状況で後続車からパッシングを受けたのなら、自分の車の異変を知らせてくれているのかもしれません。
たとえば、以下のような要因が考えられます。

・トランクが半開きになっている
・ブレーキランプが切れている
・ドアが半ドアになっている

追い越しのない道路で後続車から何回かパッシングされたら、安全な場所に車を停止させて、自分の車をチェックしてみましょう。

4 パッシングのやり方は?回数は決まってる?

パッシングには、正確な回数が定められていません。適切なパッシング回数としては、一般的には1〜2回です。それ以上に過度なパッシングを繰り返してしまうと、相手に不快感を与え、場合によってはあおり運転として道路交通法違反になる可能性があります。

注意したいのが、パッシングの合図が、相手に正しく伝わるとは限らない点です。
前述のように、自分が右折しようとして対向車がパッシングした場合、「お先にどうぞ」なのか「私が先に行く」なのか、正確には分かりません。「先にどうぞ」だと思って右に曲がろうとしたら、対向車がそのまま直進してきた、といった事故に遭う可能性があります。

パッシングは、あくまでも合図の一つ。あまり過信はせずに、相手の動きを注意深く観察したり、自分の車に問題がないか確認しましょう。

最後に パッシング以外にもハザードやクラクションを使った合図も

パッシングは、先述のように、さまざまな意味や合図が含まれています。法律的に決まっているものではありませんが、一般ドライバーに広く浸透しているのが現状です。

近年では危険な運転によって発生した事件や報道が増えており、あおり運転の危険性が広く認識されています。そのため、あまりにも過度にパッシング行為を繰り返せば、安全運転の義務違反となります。パッシングを使用する際は、適切な場面で使うことや、少ない回数で伝えることを意識するようにしましょう。

パッシングで使われる合図で多いのは、「ありがとう」という意味です。ですがこの合図はパッシング以外にも、ハザードランプやクラクションなどでも代用できます。
一番良いのは、手を挙げる・会釈するなどのドライバー自身の動作で感謝を示すこと。お礼の意図がきちんと伝わりますし、人間同士のコミュニケーションが、なによりも嬉しいですよね。

この記事を読むことで、「なんでパッシングされたんだろう?」と悩んだときの解決の一助になれば、幸いです。

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