知っていますか? ~自転車の ”傘差し運転” ~
5月に入りこれから梅雨の時期が到来しますが、例え雨で移動が大変だからといって、自転車のハンドルを持ちながら「傘を持って走る運転」が違法ということをご存知でしょうか。
傘差し運転は、安全運転義務違反で取り締まられているのです。そのため、罰則ももちろんあります。
また、固定型の傘というのは、自転車の積載物という認識になります。積載物については、長さや幅が規定(長さは30㎝、高さ2m)されています。傘はそれよりも長いため、結果的にすべての傘は制限オーバーとなり、違法となります。
もし傘差し運転(違法運転)をした場合、14歳以上の方であれば3年以内に2回以上の違反をした場合、安全講習(受講料5700円)を3時間受けなければならなくなります。
この安全講習を受けなければ、裁判所に呼び出されて5万円以下の罰金が課せられることもあります。自転車は便利な乗り物ですが、車両とみなされますので違反をすると厳しい罰があるのです。
このように、自転車の傘差し運転というのは各府道府県が制定した規則によって規制されているため、多くの府道府県で固定型の傘差しも違法となります。
自転車に傘ホルダーは違法?
結論からいえば、傘ホルダーを自転車に取り付けることは違法ではありません。安全に取り付けることができれば、通勤や通学の際に便利なグッズとなることがあります。
そもそも傘ホルダーとは、自転車のハンドルとタイヤの側面に傘を収納する(固定する)ホルダーのことをいうのですが、こちらを正しい使用ですると便利に活用することができます。
例えば、急な突然の雨が降った際に「自転車を置く駐輪場」と「目的地の駅」に距離があるという際に、傘ホルダーをおすすめすることができます。駐輪場に自転車を置いて、収納していた傘を差し駅に向かうことができるため、雨に濡れることを避けられるメリットがあるのです。
一方、傘ホルダーの他に「傘スタンド」という自転車のハンドルに傘を固定し、傘を差すタイプのものが販売されています。もし、こちらに傘を固定して(傘を差して)自転車に乗ると違法となるため注意してください。
仮に、傘ホルダーを傘スタンドのように「傘を差す目的で使用する」と当然ながら違法となりますので「傘を収納する」という目的以外での使用はしないようにしましょう。
また、自転車を乗らずに傘を固定した(傘を差した)自転車を押して歩くのであれば問題はありません。押して歩いている場合は、歩行者扱いとなる=「自転車という荷物と傘をもって歩いている状態」(二輪若しくは、三輪の自転車を押して歩いている状態)となるので違反にはならないのです。
■だけど注意!思わぬケガをすることもある?
自転車に乗る際に傘が邪魔にならないように収納しておくはずの便利な傘ホルダーですが、思わぬ事故を引き起こす原因になることがあります。
問題点としては、走行中に傘ホルダーから傘が外れることがあり危険ということです。このような事故を受けて、卸業者が表示の不十分さを認めたのですが、傘ホルダーが取り扱い方法どおりに取り付けられなかった可能性もあります。
しかし、傘ホルダーの取り扱い方法に従って取り付けても傘が外れることがあることが分かりました。
今回、検証試験に供したタイプの「1点留め式の自転車用傘ホルダー」は、
・ハンドルの状態やハンドルへの傘のかかり方
・走行する路面状況
によって、傘が外れる恐れがあり、外れた傘が前輪に巻き込まれ大きな事故になる可能性があります。もし、自転車用の傘ホルダーを検討しているのであれば、1点留め式の傘ホルダーは避けた方がいいです。
自転車用の傘ホルダー ~100均でも購入可能?~
どうしても安く自転車用の傘ホルダーを取り付けたいというのであれば、100均(ダイソーなど)でも購入することはできます。
しかし、100均の傘ホルダーには下記の問題点がある場合があります。
①ハンドルに止める部分=挟み込み部分が狭い
②前輪のフォークに取り付ける部分が自転車のフォークの太さよりも細いサイズ=固定できない
①に関しては、無理やり広げて押し込むことで解決はできるようです。しかし、②に関しては2ヵ所を止める必要があるので、サイズに合う長いネジを別に用意する必要があります。
傘はあくまで、雨や陽射しを防ぐために、歩行中に手で持って使用することを想定して作られています。この目的以外で使用して事故や刑罰の対象になった場合は自己責任になります。
傘ホルダーを使用する際にも安全を十分確かめて、他人に迷惑がかからないように正しく使うことを心掛けていきましょう。
車の傘ホルダーは便利?
自転車だけではなく、車に傘を置きたい場合にも傘ホルダーがあると非常に便利です。雨の日に濡れた傘をどこに置くのか困っている人は、車にも是非傘ホルダーを取り付けるといいでしょう。
車で邪魔にならない傘の置き場所としては、後部座席の足元に置くことですが、そのままおくと車内が濡れて衛生的にもよくないです。その場合には、車用の傘専用グッズを設置すれば解決します。
車の中というのは、傘を置く場所が限られているのですが、基本的に車に傘を置く場合に使う道具は下記の2種類あります。
・ビニール製の袋に入れるタイプ
・傘を引っかけるタイプ
傘入れというのは、ほとんどがビニール製となっているため、雨水が袋に溜まるようになっています。折り畳みの傘が入るポケットのあるものや、長い傘が入れられるもの、またタオルなどがかけられるものなど便利な機能がついています。
傘ホルダーのタイプにはさまざまあり、1~5本ほど収納できるものなどがあり、車に家族分の傘を保管したいと考えている方や、傘を何本も入れる方にとって便利となります。
しかし、収納が多いものを選ぶことは傘が必要のない日に場所を取ることになります。多く収納できる傘ホルダーに1本だけ傘を入れても余分な隙間ができていることで、濡れた傘が左右に動く原因にもなります。
そのため、車用の傘ホルダーの特徴を知った上で、自分に合っている傘ホルダーを選んでいくのがいいのです。
おすすめの傘ホルダー3選
急な雨にかかせない傘ですが、車専用の傘ホルダーがあれば、濡れた傘をスマートに収納するだけでなく、予備の傘を置いておくこともできる便利なグッズになります。
しかし、傘ホルダーにはさまざまな種類があるので、どれにしようか迷ってしまうことも多くあるはずです。そこで、おすすめの傘ホルダーを紹介していきますので、是非チェックしてください。
■傘ホルダーおすすめ1・車用傘ホルダー ディズニーミッキー
こちらの商品は、なんとあのディズニーのミッキーが傘を持ってくれるデザイン性の高い傘ホルダーです。
ヘッドレストが外せる車限定になりますが、この傘ホルダーがついていたら、後部座席に乗った友人に「可愛い!」といわれること間違いなしです。
もちろんデザイン性だけではなく、傘ホルダーとしての機能を十分に発揮してくれる便利な品となります。後部座席の邪魔にならないところも魅力です。
Amazon参考価格\834(2019/5/29現在)
■傘ホルダーおすすめ2・ナポレックス 車用傘入れ 純正感覚 アンブレラケース
まるで純正品のようなデザインの傘ホルダーは、どんな車にも似合うこと間違いなしです。
雨水が溜まったことが分かるようなデザインと、溜まった水が捨てやすい作りが人気の理由です。値段もお手頃なので、気軽にプレゼントすることもできます。
Amazon参考価格\925円(2019年5月25日現在)
■傘ホルダーおすすめ3・カップホルダーに入る折り畳み傘専用 傘入れ 【2個セット】
折り畳み用の傘であればスペースが狭いところにも入るのが魅力なため、傘ホルダーもカップホルダーやドア内側のポケットに入れることが可能な折り畳み傘専用の傘ホルダーを活用しましょう。
折り畳み傘はどこに置くのか悩むサイズなので、なかなか収納場所が決まらないことも多くあるはずです。このスリムな傘ホルダーを使用することで、折り畳み傘の位置が決まりますので、使用したいときにすぐに取り出せます。
Amazon参考価格\1,280円(2019年5月25日現在)
このように車用の傘ホルダーを使うことで、整理整頓にもなりますし、とても便利になります。もし、後部座席に床を置くと、濡れた傘で衛生面や安全面も悪くなるため、車用の傘ホルダーを使用することで車内を美しくすることができるのです。
Amazonでは確認することはできませんでしたが、他のネットショッピングサイトで自転車用の傘ホルダーを販売していることが確認できました。しかし、もしもの事故の例のことを考えるとおすすめではありません。
どうしても、駐輪場から目的地が遠いという方は自己責任ではありますが、他の人の迷惑にならないように安全に傘を設置できるような傘ホルダーを選んで購入しましょう。
まとめ
傘ホルダーの便利なところは、急な雨に備えて傘を常備できる点です。そのようなことから、最近では自転車にも取り付けている方もいるようですが、正しく使用していても傘ホルダーの設計上思わぬ事故に巻き込まれることもあり得ます。
自転車に使用する際には、できるだけ安全を意識した商品を選ぶことが大切になります。また、車用の傘ホルダーがあれば、後部座席に無造作に置いた傘をすっきり見せることができますし、生乾きの臭い原因をなくすことが可能です。
車用の傘ホルダーは、安いものでは、1000円以下で買える商品が多くありますし、高くても2000円で買える商品が多いです。自分の気に入った傘ホルダーを一度購入すれば、長く使用することができますので、使い勝手のよい傘入れ・傘ホルダーを探してカーライフに活用していくといいですね。