キューブ 概要・走行性能
日産のキューブは名前の通り立方体を連想させる、他の車にはない独特なフォルムと乗り心地の良さで男女ともに人気を誇る車種です。空間を無駄なく最大限に使った車内もスペース効率が良いと評判です。今回はそんなキューブの魅力について詳しく解説します。
■概要・特徴
キューブの特徴はその外見の形だけでなくインテリアのデザインの豊富さにもあります。
座席シートの素材や色が異なる個性的な7種のインテリアから好みに合ったデザインを選ぶことが可能です。窓が大きいので車内に光を多く取り込むことができ、ゆったりとしたシートに座ればまるで自宅のソファでくつろいでいるような居心地の良さがあります。
さらに、アイドリングストッップが搭載されているので低燃費で二酸化炭素の排出量も削減できます。環境に優しく、使い心地も良いのがキューブの魅力です。
■デザイン・ボディーカラー
キューブの最大の特徴は何と言ってもカタチが魅力的なことです。一見角ばったフォルムをしているのですが、角が丸くなっているので優しい印象を受けます。立方体を連想させる形状のおかげで車内の空間が広く取れるトールワゴンです。
ボディーカラーは全11色が用意され、落ち着きのあるグレーやブラウンから、鮮やかなブルーやレッドといったボディーカラーが存在します。中には座席上部のみブリリアントホワイトパールとなっている2トーンカラータイプもあります。7種のインテリアと合わせて自分だけのオリジナルの1台を選ぶことができます。
■エンジンシステム
キューブにはエンジンの燃焼効率を安定させるデュアルインジェクターと、エンジンの回転数と必要なトルクに合わせてバルブの開閉タイミングを変える可変バルブタイミング機構を排気側にも搭載したHR15DEエンジンが採用されています。
この仕組みのおかげで吸排気効率が上がり、低燃費が実現されています。出足加速時や高速走行時の燃費を抑えることもできるようになっています。
また、乗車時に体感できる効果として、トルクの向上により高速道路での追い越し車線への変更時や合流時の動作がスムーズです。
■燃費
キューブにはアイドリングストップが採用されており、燃費消費率は国土交通省審査値で19.0km/lとなっています。
信号待ちで停止している間や坂道を走行中にアイドリングストップが作動します。リアルタイムの燃費と平均燃費が一目でわかるファインビジョンメーターや、ボタンひとつでエコドライブに切り替わるECOモードスイッチのおかげで気軽にエコドライブを楽しめます。
さらにエンジンに搭載されたエクストロニックCVTのおかげで素早く力強い加速を実現し、低燃費と使いやすさが両立された一台です。
キューブ 車内空間・収納
『今までになかったワクワクを』をキャッチフレーズとした日産キューブ。
今回は、そんなキューブならではの魅力的な車内空間、デザイン性と機能性を兼ね備えた収納スペースについて詳しく解説していこうと思います。
■ラゲッジスペース
ラゲッジ(収納)スペースのデザイン性と機能性が両立されていることがキューブの大きな魅力のひとつです。
フロントシートにはカップホルダーやグローブボックスはもちろん、ボックスティッシュが収まるほどの大型アームレストも装備されていますし、リヤにもボトルホルダーなどが備わっています。これらのラゲッジスペースには遊び心満載な波紋をイメージしたフォルムがあらゆる場所に散りばめられていて、見るにも楽しい小物入れとなっています。
フック穴が車内に4つあり、好きな場所にフックを移動させることが可能な”どこでもフック”もキューブならではのこだわりです。
■LV
キューブの”LVシリーズアンシャンテ”は、助手席が電動で回転・昇降する『助手席スライドアップシート』が装備されています。膝を大きく曲げることなく、ゆったりとした姿勢を維持したままの乗降りが可能になる為、車いすでの移動がメインの方はもちろん、和服を着ることが多い方にも優しい機能です。
これらの操作は『多機能ワイヤレスリモコン』で行うことが可能です。助手席のシート回転・昇降の速度変更の操作を行うことや助手席の下降する高さのメモリー機能はもちろん、リクライニング・スライドなどのあらゆる操作が可能になっています。
■搭乗人数・シート
まるでソファのような柔らかいフォルムを持つシートが装備されているキューブのインテリアには、乗る人すべてがわくわくしてくるようなルーミーさを感じずにはいられません。
それに加え、開放的な居住空間を目指して設計された車内には、広々とした空間を生み出すためにあらゆるアイデアが集約されている為、4人で乗車するには広すぎるマイルームのような快適な空間が生み出されています。
また、シートデザインは7種類用意されていて、その豊富なバリエーションから”自分らしい”デザインを選ぶことが可能です。
■バリエーション・価格
キューブは、人気シリーズの『15XVセレクション』、『15X』、『ライダー』をはじめとした”7つのグレード”が用意されています。
ボディカラーも15シリーズの3つのグレードにはツートンを含めると11種類のラインナップがあり、その豊富なカラーバリエーションから自分に合った色を選択することが可能です。
メーカー希望小売価格は、最もお手頃なグレードの『15X』が162万円(税込)、最上グレードの『ライダーブラックイン』207万3,600円(税込)となっています。
キューブ 装備・安全性
キューブは、日産自動車が製造と販売を行なっているコンパクトなトールワゴンです。曲線的なデザインが採用され、コンパクトで、おしゃれで街乗りなどにも最適な車です。キューブの装備や安全性についてご紹介しましょう。
■運転支援
キューブには、アイドリングストップ機能が搭載されていて、低燃費が実現されている車です。
運転席の前のインパネには、ファインビジョンメーターが搭載されていて、エンジン回転数や速度表示の他にも、瞬間燃費や平均燃費などを常に表示するECOモードインジケーターを採用しています。その中には、エコランプがあり、エコ運転をしていると点灯しますので、エコ運転をするための目安となります。
その他にも、ECOモードスイッチがついていて、このスイッチをオンにしておくと、アクセルのオン時には自動的にゆっくり加速し、一定速度を保つのをサポートしてくれますので、意識せずエコ運転ができます。
■安全装備
キューブは、日産の安全に対する考え方である、SAFETY SHIELDが導入されています。通常運転から、衝突後まで、車の状況に合わせて様々な危険回避機能を働かせてくれます。
VDCが搭載されていますので、ドライバーの運転操作や車速などをセンサーにて検知してブレーキの圧力やエンジンの出力を自動的にコントロールしてくれます。この機能のおかげで、滑りやすい路面などでのコーナーリング時に車両の姿勢を安定させ横滑りを低減してくれます。
同時に搭載された、EBD+ABS+ブレーキアシストでは、ブレーキ時のタイヤのロックを防いでくれ、乗車人数により前後のブレーキの効きを自動的に制御し安定した制動が得られます。
■AUTECH
キューブは日産が特別にカスタマイズしたAUTECHのラインアップが3種類あります。
その中でも、アクシスは、専用の本革シートが採用され、乗り心地が良くくつろぎの車内空間を提供してくれます。専用のフロントグリルとバンパーグリルなどを搭載しノーマル車とは一味違ったデザインとなっています。
ライダーは、メッキパーツを豊富に採用することで、クールさと迫力を両立した美しいデザインです。
ブラックラインは、ボディー色も内装色のブラックにて統一され、専用ダーククロムフロントグリルやバンパーグリル、ルーフスポイラーなどが搭載されたスポーティーモデルに仕上がっています。
■試乗評価
キューブは左右非対称のリアウインドウが魅力的な車ですが、インテリアについてもハイセンスな設計となっています。造形や配色、素材などすべてにこだわりがあり、まるでセンスの良いカフェにてくつろいでいるような気分にさせてくれます。
運転する上で死角を作りやすいAピラーの形状と運転姿勢との関係についても十分な検討がされていて、フロント周辺の視認性が良く運転しやすさは抜群になっています。
ガンガンと攻めるような車ではなく、のんびり、ゆったりと街中を流すのにぴったりな癒し系の車と言われています。