西武秩父駅の「和風化」が完了…温泉施設も近日オープン
ここが噂の新しくなった西武秩父駅
西武鉄道は4月5日、西武秩父駅(埼玉県秩父市)のリニューアル工事が3月に完了したと発表しました。駅舎の内外装は和風のデザインでまとめられました。4月24日には駅舎に隣接する温泉施設もオープンする予定。
西武秩父駅は1969年10月、西武秩父線の終点駅として開業。特急レッドアロー『ちちぶ』や、今年3月25日から元町・中華街(横浜市中区)~西武秩父間で運行を開始した有料座席指定列車『S-TRAIN』などが乗り入れていました。
駅舎の内外装は墨色をベースとし、格子天井と行燈(あんどん)型照明を採用するなどして「風格のある空間」を演出したそうです。
改札上部に設置した提灯(ちょうちん)は、秩父夜祭の提灯(ちょうちん)も手掛けている地元店が制作。案内カウンターの腰壁には秩父産のスギ材を使用しています。
このほか、リニューアル工事にあわせて西武秩父駅オリジナルのグラフィック「秩父の紋」を制作。漢字の「秩父」をモチーフにデザインしており、駅構内の自動販売機などを「秩父の紋」で装飾しました。
行燈型照明カバーと駅舎外部に設置している暖簾(のれん)は、季節や行事にあわせてデザインを変えます。
案内カウンターの腰壁。地元産のスギが使われている。
4月24日にはなんと・・・・
駅舎に隣接する温泉施設「祭の湯」のイメージ
4月24日には「西武秩父駅前温泉 祭の湯」もオープンする予定です。
駅舎に隣接していた商業施設「西武秩父仲見世通り」を拡張する形で建設された複合型温泉施設で、館内には露天風呂を備える温泉施設やフードコート、土産物店が整備されました。
秩父地域の観光と秩父温泉のブランド向上を図るため、物販・飲食店も備えた温泉施設を整備することを決定。秩父では年間300以上のお祭りがあることから、「祭」をコンセプトにしたデザインで施設全体を表現するという。
新築する部分とリニューアル部分で構成され、全体の敷地面積が約6363平方m、延床面積が約3983平方m。このうち約2170平方mが地上1・2階の温泉エリアで、露天風呂や内湯、岩盤浴、休憩スペースなどを設ける。このほか、地上1階に飲食・イベントエリア(約736平方m)と物販エリア(約466平方m)も設置する。総事業費は24億5000万円。