LX 概要・走行性能
トヨタランドクルーザーのプラットフォームをベースに開発されているため、ランクルと遜色ない走行性能を備えており、レクサスブランドが成長するに連れて、乗り心地などで差別化を目指しています。
■概要・特徴
どしっとした安心感と乗員全てがリラックスして長距離ドライブできることをコンセプトに開発されており、暑い日中に砂漠を訪れ、日が沈んだ後に絨毯を敷いて熱いお茶を飲む習慣のある、中東エリアを重視して開発されました。
乗り心地をを考慮した、おもてなし精神が組み込まれています。
停車した時に車高が自然に下がり乗り降りしやすくなる機能、フロント・セカンドシートにいる乗員のみを感知し最適な温度管理できるクライメイトコンシェルジュスイッチ、停車する車に近づくと点灯するウェルカムランプ、エンジンをかけるとセンターコンソールに文字が浮き上がる演出で、オーナーをおもてなしします。
■デザイン・ボディーカラー
レクサスLXは、オーラを放つ存在感が特徴です。
フロントマスクのロア部分に大胆な厚みをもたせることで重厚な安定感を演出しており、今やレクサスの象徴となってスピンドルグリルとともにたくましさや激しさを感じさせてくれます。
重厚の中に躍動感を感じられるシャープなシルエットは、秘めたるパフォーマンスを予期させるにふさわしいデザインです。
カラーバージョンとしてホワイトパール、マーキュリーグレーマイカ、ソニックチタニウム、ブラック、スターライトブラックガラスフレーク、スリークェクリュメタリック、ディープブルーマイカなどのボディ7色があります。
■燃費性能
レクサスLXは、パワフルな性能に燃費向上にも貢献する走るための取り組みに力を入れています。
システム全体の要となったのが、Dual VVT-iエンジンです。
燃費効率を高めるシステムを搭載した高性能エンジンを採用することで、システム全体でCO2排出量を低減を目指しています。
JC08モード走行では、燃料消費率1Lあたりで6.5kmの走行距離を達成、CO2排出量は1kmあたり357gまで削減しており、5.7Lの排気量を持ちながら、実質4.0Lエンジンクラスの低燃費性能を実現しました。
■エンジン
シーンを選ばず最適なパフォーマンスを発揮するV8 5.7Lエンジンを搭載しています。
2000rpmから90%の最大トルクを実現するワイドなトルクバンドは、オフロード車の常態領域である低・中速域において、重厚感ある力強い加速を体感できます。
新たに開発した8 Super ECTは、なめらかにパワーを伝えるとともに、動力性能、静粛性、ECOドライブモードによる低燃費を可能にしました。
高級SUVらしい力強いトルク、車に乗っていることを忘れてしまう静粛性、卓越した動力性能に低燃費までも備えています。
LX 車内空間・収納
■インテリア
レクサスSUVに新たな1ページが誕生しました。SUV車はスポーティで実用的であることが一般的に知られていますが、レクサスLXは、あらゆる場面でラグジュアリーの究極を突き詰めています。
運転席に乗ると、操作がワクワクするほど楽しくなりそれでいて機能性も重視したコックピットを持っています。
また、運転席の手元にあるリモートタッチノブの上部に「戻る」ボタンや「MENU」ボタンをまとめて配置したことで、運転姿勢を維持したまま画面を見ながらのナビゲーションやオーディオなどの操作を可能にしました。
内装はMaterial Spiritの呼び名にふさわしく、ステッチの精緻な縫い目、美しい本木目の艶と金属の輝きを誇っています。
■快適性能
車内にのる乗員一人一人が心地よさを得られるよう、暖め過ぎや冷やし過ぎといった過剰な働きを抑制するシステムであるレクサス クライメイト コンシェルジュを取り入れています。
オーディオユニットには、「ハイエンド・オーディオ」というジャンルを確立した米国のブランドMark Levinsonを採用しています。まるで演奏会場にいるかのような熱気や空気感を感じられるよう、「レクサスLXプレミアムサウンドシステム」が音源を忠実に再現しています。
フロントドアに備え付けられた6×9インチウーハーやリアドアに取り付けた16cmウーハーによって、低域の質感と量感を味わえます。加えて、圧縮音源の高域をクリアに再現することを実現し、携帯音楽プレーヤーも高音質で聴くことが出来ます。
■搭乗人数・シート
乗り心地の良さを追求するため、フロントシートとセカンドシートは人間工学に基づき設計されています。断面形状を採用し、安定した体圧分布を求めることによって身体とのフィット感、ホールド性を実現しています。
また、全長5m超のロングボディを活かしつつ、室内の空間をしっかりと確保しています。機能性とラグジュアリー性にすぐれる3列シートによって、乗車定員8名の全てがゆったりとしたくつろぎ感を味わうことが出来ています。
このようなきめ細かい室内設計によって、SUVにおけるラグジュアリーを導き出しました。通常の走行ではこれまでのSUVとは格段に違う座り心地を実感でき、オフロード走行時の興奮もしっかりと受け止めらます。
LX 装備・安全性
レクサスLXは高級車ブランド、レクサスが発売している大型SUVです。レクサスのフラッグシップSUVにあたります。姉妹車として、人気のトヨタ・ランドクルーザーがあり、レクサスLXは、ランドクルーザーより高級感を追求した車であるとされています。
■予防安全性能
レクサスLXには、レクサスが誇る最新鋭の安全システム、Lexus Safety System +が搭載されています。車両の四方を確認して、死角の安全確認をすることができるマルチテレインモニターは、オンロード走行時の狭い道のすり抜けや、路肩への車寄せなどに非常に重宝する機能です。
また、ドアミラーで確認しにくい、後側方から接近してくる自動車を検知し、運転手に警告を促すブラインドスポットモニターも搭載されるなど、まさにレクサスSUVのフラッグシップに相応しい、予防安全性能に関する機能が満載されています。
■衝突安全性能
衝突安全性能に関してレクサスLXは、十分な室内空間を確保しつつ、乗員を保護するための高強度キャビンを備えています。ピラーなど骨格部分に高張力鋼板を使用し、フロアメンバーやドアなどで荷重を分散させる構造をとることで、全方位からの衝突安全性能を追求しています。
さらにレクサスLXは万が一に備えて、乗員だけではなく歩行者にも配慮し、歩行者が衝突すると考えられるエンジンフードやバンパー周辺に衝撃を吸収する歩行者傷害軽減ボディを使用しています。この辺りは高級車ならではの、隅々まで行き届いた衝突安全性能へのこだわりが見られます。
■バリエーション・価格
レクサスLXにはグレード1つしかありません。逆にいえば、それはレクサスのフラッグシップSUVとしての自信の現れでもあります。
価格はメーカー希望小売価格で1100万円です。
このSUVクラスの競合車としては、ポルシェ・カイエンやランドローバー・レンジローバーが挙げられます。どれも優れた長所を持つ外国車ですが、レクサスLXはそのデザイン、性能面において全く引けを取っていません。
特にレクサスは、日本で非常に知名度の高い高級車ブランドとしての地位を確立しており、このレクサスLXは一種のステータスともなる存在です。総じてレクサスLXは、国産SUVの頂点に立つ非常に優れた自動車であるでしょう。
■試乗記
レクサスLXは非常に大きな車で全長は5m近く、全幅は2m近くあります。街中では大きなボディを活かして、高い運転ポジションから十分な視野を確保することができるそうです。
インテリアは流石フラッグシップというだけあって、真にラグジュアリーな出来になっているということです。インパネはレクサスLX専用にデザインされ、セミアニリンの本革シートを装備して、非常に贅沢な空間を演出しているようです。静粛性については、巨大なエンジンを搭載しているものの、とても優れたレベルにあるということです。
乗り心地はもともとオフロード走行を目的として設計されているものの、十分に快適なオンロード走行を楽しむことができるようです。