何故ヘッドライトは黄ばんだり曇ったりするの?
ヘッドライト磨き
年月が経つにつれ劣化が伴うのは、ヘッドライトに限らず起こることです。
ヘッドライトが曇る原因は、使用されている「ポリカーボネート樹脂」という素材の特性によります。
ポリカーボネートは、ガラスなどに比べて衝撃に耐える性質が200倍を超えることや、様々なデザインに対応することができる点などが特徴です。経年劣化を防ぐために、ライトの表面部分にはコーティングがされていますが、洗車で徐々に剥がれたり走行中の飛び石などでキズがつきダメージを受けます。
その結果、紫外線などの外部要因の影響を大きく受けることになり、劣化して黄ばみや曇りになってしまいます。
ヘッドライトを磨いてすっきりクリア!
ソフト99
黄ばみや曇りなどを綺麗にするためには、専門の業者に依頼するか自分で磨くことになりますが、ここでは、自分で磨く際の基本的な磨き方をざっくりとご紹介します。
まずは、耐水ペーパーによる研磨をします。コンパウンドを使用してソフトにライトの外を磨き、曇りと汚れなどを削り取っていきます。
忘れてはいけないのが、仕上げにライトにコーティングを行うことです。せっかく綺麗に磨いたのにコーティングをしないでおくと、再び汚れや黄ばみ・曇りがついてしまいます。
様々なメーカーから、ヘッドライト専用のクリーナーが販売されているので、自分でも磨くことができます。下地処理からコーティングまでできるように、セットになっているものを使用すると便利で安心です。
ヘッドライトを自分で磨く!磨き方のコツとは?
ヘッドライト磨き
磨き方のコツは以下の通りです。
■洗い・保護
作業を始める前に大事なポイントとして、必ずライトの表面に付着した汚れや埃を水洗いしましょう。ライト以外の部分をマスキングテープで保護しておくことで、磨く際に他の部分がキズついてしまうことを防ぐことができます。
■耐水ペーパー
ダメージに合わせて粗さを選ぶ必要があります。ペーパーには「番手」と呼ばれる、粗さを表す数字で分けられています。
数字が小さいほうが目が粗く、大きくなるほど細かくなります。ダメージが大きい場合は1000番から1500番を使用し、少ない場合は2000番からはじめます。
磨く際は、乾燥しないように水を切らさずに作業しましょう。乾いてしまうと本来の効果が発揮されません。
■より細かく
コンパウンドを使用して、より細かく磨くことができます。小さなキズを綺麗にすることで汚れが入り込むことを防止し、劣化を防ぐことができます。
この場合も番手がありますので、キズ消し用や仕上げ用などを使う際に、スポンジを必ずわけてつかいましょう。使いまわしは、キズの原因となってしまいます。
■意外な方法
コンパウンドの代用品となるクリーナーがあり、そのクリーナーとは金属洗剤ピカールという物です。
え!金属洗剤なのに大丈夫なの?と思うかもしれませんが、この金属洗剤ピカールはプラスチック類にも使用できるので、ヘッドライト磨きとして使用することができます。
ですが、あくまで代用品なので専用の商品を使用することをおすすめします。
■仕上げ
最後にコーティングをしましょう。これを怠るとせっかくの作業が台無しです。磨き終わった後のヘッドライトはコーティングが無い状態となっているため、紫外線などの外的要因をもろに受けてしまします。
なので、ヘッドライトを磨いた後は確実にコーティング剤を塗り、ヘッドライトを保護しましょう。
■DIYにかかる費用
自分で作業を行うわけですので、もちろん工賃は必要ありません。必要なものは、耐水ペーパー・コンパウンド・コーティング剤となります。
DIYで作業をするのであれば、すべての行程を一つのキットで行えるものを選ぶことで、費用の面でもコストカットすることができ、コーティング剤の種類はケイ素系・カラス系・シリコン系などがあります。
価格はメーカーや商品の中身にもよりますが、約2,000円~5,000円ほどで購入することが可能となっています。
やっぱり業者の技術にはかなわない
マスキングテープでしっかりと養生
自分で作業する場合と、業者に依頼した場合での違いはいくつかあります。まず、ポリッシャーというボディを研磨する機械や、手作業でペーパーを使用して磨きます。
その他にもヘッドライト専用のサンディング機器を使用して、深いキズや黄ばみなどを磨くことができ、仕上がりスピードも早くなっています。
さらにコーティング剤についても、市販で購入できない専用のものを使用することで、持続効果が長くなります。(業者によって使用するものは異なります)
■業者で施工する際の価格
業者に依頼した際の価格としては、劣化や汚れ黄ばみの程度にもよりますが、一般的に2,500円~25,000円ぐらいが相場といえます。
また、ライトの素材が硬いものを多く含んでいる外国車の場合は、その分の研磨に時間と手間がかかるため、少し価格が高くなるようです。
曇りを抑えるカーケアグッズ
《写真提供:response》ホルツ・ヘッドライト3Dコーティング
前述したように、キズやひび割れ・紫外線などの外的要因が原因で、曇りや黄ばみとなります。これを防ぐ方法は、キズを埋めて表面を均一にしたあと「クリアコーティング剤」を塗っておくことです。
塗布する際にムラや厚みが出てしまうと仕上がりが綺麗になりません。そのため塗布する場合は、慎重に作業することが必要になります。初心者でもDIYで綺麗に仕上げることができるよう、いくつかおすすめの商品をご紹介します。
■CarZoot ヘッドライト 黄ばみ くすみ 黄ばみ取り
くすみ・黄ばみを除去できる専用クリーナーとコーティング剤がセットになっており、ヘッドライト磨きからコーティングまでを簡単手軽にでき、プロ並みの仕上げにすることができます。
品質にこだわっており、日本国内で研究と開発を重ね製造も行っている日本クオリティーの商品となります。
■リピカ 【 ヘッドライトクリアセット 】
リピカは、ペーパーの代わりにスポンジなどにクリア(復活剤)を含ませ、ヘッドライトのレンズに染み込ませたあと汚れを浮き上がらせ除去することができます。コーティング剤もセットになっており、効果の期間が1年以上と他社の商品に比べ長く持つことが最大の特徴になります。
さらに、内容量が約20台分の施工が可能になっており、定期的に作業を行う方や中古車販売店などで、人気の商品となっています。ヘッドライトの他、テールランプやサイドバイザーなどの樹脂部部にも使用することが可能となっています。
■カーメイト 車用 ヘッドライトクリーナー & コーティング
専用クロスにクリーナーを付けて磨くだけで、ヘッドライトの黄ばみやくすみを除去しクリア感を取り戻すことができます。
コーティングも専用のクロスで塗るだけと手軽に作業することができ、効果は6ヶ月ほどとなっています。親水コーティングとなっており、雨天時等の水滴による乱反射や汚れの付着を防ぎ、クリアな状態を持続させることが可能となっています。
まとめ
マツダ アテンザ 改良新型
ヘッドライトの劣化や黄ばみ、汚れによりライトが暗くなってしまうと、運転時の妨げになることが考えられます。
そこで、ヘッドライトを綺麗にするだけでも車の印象や運転のしやすさが変わります。
汚れや黄ばみの原因を知ることで、自分で綺麗にする方法も試すことができます。
また、自分で施工することが心配な方やより仕上がりや状態にこだわる場合は、業者に依頼することをお勧めいたします。