新入りのダイハツ ロッキー、既に定番SUVの座を確立!
ダイハツ ロッキー
2019年に大復活を遂げたコンパクトSUV、ダイハツ ロッキーは、兄弟車であるトヨタ ライズと並び、コンパクトSUVとしてだけでなく、SUV全体の中でもトップクラスの販売台数を誇る人気モデルになっています。
2020年の年間新車販売台数ランキングでは、トヨタ ライズが約12.6万台で年間2位、ダイハツ ロッキーが約3.1万台で年間24位となっており、合算すれば15万台以上を売り切った計算になります。これは登録車トップであるトヨタ ヤリスの約15.2万台を上回る規模で、まさに国民車的な人気といえるでしょう。
流行しているSUVの中でもダイハツ ロッキーとトヨタ ライズの人気は飛び抜けており、販売台数ランキングで次点に来るのは13位のハリアーで6.6万台と、ロッキー/ライズで合算した台数の半分以下。ライバル多数のSUVの中でも、特別な人気を誇っていることがわかります。
ここまでロッキーとライズが売れているからには、安くて扱いやすいという理由だけでなく、きっと他の車では得られない魅力が多数備わっているはず。
もうロッキーを手に入れた人ならきっと知っている、今からロッキーを手に入れたい人に教えてあげたくなる魅力の数々を、くわしくご紹介していきます。
ロッキーのどこがそんなにいいの? 魅力大解剖
■コンパクトなのに安っぽくないデザイン!
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー
SUVというボディタイプは、高めの着座位置で見晴らしが良かったり、室内ユーティリティ性が高いといった特徴もあるものの、現在ではアクティブなデザインの内外装がお好みで購入する方も多いようです。
確かに、SUVの中でルックスに気をつかっていない車種はありませんよね。見た目の印象が、SUVの販売成績には大きく影響していることでしょう。
その目線でロッキーを見れば、全幅を1.7m以下に抑えた5ナンバーサイズであるものの伸びやかなエクステリアで、コンパクトサイズなのに豊かさを感じさせるフォルムになっていますよね。
グリーンハウスと呼ばれるウィンドウより上部と、ボディとの比率も野暮ったくなっておらず、軽快なスポーティさ、実用的な広々感、SUVらしいアンダーボディの力強さと、さまざまな魅力を兼ね備えたエクステリアデザイン。
ロッキーの大きな魅力のひとつに、エクステリアデザインの完成度の高さがあることでしょう。
■本格派もうなる走破性能で悪路も安心
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー フロア下
気候の違いから必要性が薄いのか、欧州などのSUVでは二輪駆動しかラインナップしないものも増えています。
しかし、ここ日本では積雪地帯にお住まいの方も多いですし、普段は四駆が必要ない方でも、SUVにお乗りならウィンタースポーツやぬかるんだキャンプ場にお出かけになる機会もあることでしょう。
そこで頼りになるのが、リーズナブルな価格差で設定されているロッキーの4WD車です。
最低地上高で185mmという余裕ある数値を確保しているだけでなく、フロア下を覗き込んでみれば、出っ張りが少ないフラットな構造になっていることがわかるはず。積雪して轍が深くなった道などでも、安心して走っていける余裕があります。
また四輪駆動システムは、前後の駆動力を可変制御できるだけでなく、コーナリング時のブレーキ制御も行う高度な「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載。近年たびたび報道で話題になる異常気象に対しても、安心感がありますね。
■SUVらしいゆとりのインテリア、荷室も広い!
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー インテリア
5ナンバーサイズのコンパクトなボディサイズからは想像できない室内のゆとりも、ロッキーの魅力のひとつです。
前席だけでなく、人を乗せる機会も増えるSUVだけに後席の快適性にもしっかり配慮がされており、余裕のあるサイズのシートバックでゆったり座れるほか、足が組めるほどのゆとりの足元空間も確保されていますし、左右独立のリクライニングも可能です。
後席空間とトレードオフになりがちな荷室空間も、定員乗車時のVDA法測定値で369Lと、荷物をたっぷり積める容量を確保。深さのあるアンダーラゲージスペースだけでも、2WD車では買い物カゴが2個入ってしまうほどの大容量です。
これらの一見コンパクトさと矛盾しているように思える特徴の数々は、「DNGA」による新世代プラットフォームの採用が寄与している部分も大きいでしょう。小型車作りに長年の経験を持つダイハツが開発しているからこそのマジックといえます。
■クラスを超えた充実っぷりの運転支援機能
ダイハツ ロッキー スマートアシスト イメージ
最近まで、車両価格の低廉さも求められるコンパクトカーや軽自動車では、上級車種では選べる高度な安全装備が装備されない、なんてこともよくあったのですが、現代の国民車たるロッキーはその点も抜かりがありません。
「新世代スマートアシスト」が幅広く用意されるロッキーは、より大型な高級車顔負けの先進装備が目白押しです。
歩行者にも対応する自動ブレーキや、車線逸脱抑制制御、障害物を検知しているのに発進しようとするとブレーキをかけてくれる前後方後発進抑制機能などの基本的機能は、最廉価グレードまで含めた全車できっちり標準装備してくれている点は好感が持てますね。
さらに上位グレードでは、数年前まではハイエンド高級車専用だった機能を数多く用意。全車速追従にも対応したアダプティブクルーズコントロールとレーンキープコントロールによる高度な運転支援や、ハイビームのままで対向車や先行車の方向だけを部分的に遮光してくれるアダプティブドライビングビームなどが用意されます。
全車でメーカーオプション設定されるスマートパノラマパーキングアシストを選択すれば、駐車時のハンドル操作を車におまかせしてしまうことも可能。絵空事のようだった「賢い自動車」が、すでにリーズナブルな価格で実現されていることは、うれしいサプライズですよね。
■コンパクトSUVクラスでガソリン車No.1の低燃費
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー インテリア
高めの車高や大柄なボディなど、燃費に対して不利になる条件が揃うSUVではありますが、ロッキーの燃費は優秀で、背の低いコンパクトカーとあまり変わらない気分で運転することができます。
WLTCモード燃費で、2WD車が最高23.4km/L、4WD車が17.4km/Lという数値は、条件が良ければ実走行では超えてしまうこともあるようです。
また、ロッキーは、ダイハツ調べでガソリン車のコンパクトSUV No.1の低燃費とのこと。2WD車で1トン切り、4WD車でも1トン少々という、SUVとしては軽量に抑えられた車両重量が貢献していることは間違いないでしょう。
燃料タンク容量は36Lが確保されているので、満タンなら700km近い航続距離も予想されますね。ロングドライブも楽々こなせそうです。
■さらに1.0リッターターボエンジンで税金が安い!
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー エンジンルーム
そんな低燃費エンジンは、排気量が1.0リッターという点がポイント。1.0リッター以下の排気量なら、自動車税額が普通車では最安の区分になりますので、普通車の余裕を実感しつつ毎年かかる出費を節約することもできる点がうれしいですね。
そんなに小排気量で、こんなにゆとりのあるSUVボディに不足はないの?とお思いかもしれませんが、ロッキーに搭載されるのは現代的なダウンサイジングターボエンジンなので、ご心配には及びません。
このターボエンジンは、2,400回転という低回転から最大トルクをフラットに発生させるので、アクセル操作へのレスポンスもよく、小型車では苦手に感じがちな高速の合流などでも余裕の動力性能を持っています。
さらに、パワフルなエンジンと高効率なCVTに組み合わせで、室内の静粛性が非常に高くなっている点も見どころです。速度域が高まっていっても静かな車内は、驚くほど高級感のあるドライブ体験をもたらしてくれることでしょう。
■…ここまで揃っていながら車両価格が安い!!
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー(左)、トヨタ ライズ(右)
ロッキーにクラスレスな魅力が数え切れないほど揃っていることはお伝えしてきた通りですが、いくら魅力的でも手の届かない価格に設定されてしまっていたなら、販売台数もここまで伸びなかったはず。
しかしロッキーは、税抜価格で150万円台からラインナップされるという機能を思えば激安な価格設定がされています。もしかするとこの低価格は、ロッキーの最大の魅力ともいえるかもしれませんね。
ご紹介してきたとおり、廉価グレードであっても装備は充実していますし、何より高見えする内外装のデザインはそのままです。
150万円台という価格は、流行している軽スーパーハイトワゴンとも充分競争力があるほどの低価格ですので、普通車らしい余裕の走行性能、充実の安全装備、室内のゆとりなどを考えると、ロッキーの強い優位性が感じられますね。
ダイハツ ロッキーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,525mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,050kg | |
燃費 | WLTCモード:17.4km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンターボ 996cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 140N・m(14.3kg・m)/2,400-4,000rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 2,022,000円(消費税抜) |
ロッキーの実力をプロはどう評価した? 試乗記まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー
何より発進加速が鋭い。新しいCVTが功を奏しているようだが、このCVT、上まで回しても独特なエンジン回転と車速の乖離を感じさせないうまい味付けになっている。
高速での安定感と順行性の良さもこのサイズのクルマとしては十分評価できるし、ハンドリングもコーナーの途中でバウンスするような場面でもラインが大きく変わるようなこともなく、軽快にこなしてくれる。こんな時も目線の高いいわゆる重心高の高いクルマだとは感じにくい。
インテリアもチープさはまったく感じさせず、独創的だが、いかにも「ここのデザインが見せ場です」といった目に刺さるような主張も控えめ。けれどよくよく観察すれば、2段に重ねたインパネやブリッジ状のセンターコンソール、エア吹き出し口、各種スイッチの配置が手際よく、操作性もスムース。現状でウエストラインから下は黒系1色だが、シート表皮、またはできればドアトリムなど、明るめのいい色を見つけて設定したら、室内の雰囲気が明るく、柔らかくなる気もする。
実用性の高さは申し分ない。乗降性はスムースだし、2段のリクライニング調整がつく後席の広さも十分……というより、外観のコンパクトさからすればかなりのゆとり。ミニバン径のクルマから乗り換えても問題なしだ。
ロッキーの試乗レビューを見てみると、内外装のクラスレスな上級感や、ターボエンジンによる余裕の動力性能が好評なようです。
「これこそ多くのユーザーが待ち望んでいた車」と評されるなど、現在の高い人気もうなずける高評価ですね。
ロッキーの4グレード、その装備差をご紹介!どれを選ぶ?
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー X
ロッキーには価格が安い順で「L」「X」「G」「プレミアム」の4グレードが用意されており、それぞれに4WD仕様が税抜約20万円高で設定されています。
基本のデザインや搭載されるパワートレインは全グレードで共通ですが、まず大きく装備が異なるのが最廉価グレードのLです。Lグレードでのみ、フロントグリルやバックドアガーニッシュのピアノブラック調加工の省略や、アナログ式メーターの装備など、内外装全般で差が大きくなっています。
ひとつ上位のXグレードではメーター部に7インチのアクティブマルチインフォメーションメーターが装備されて現代的な印象にグレードアップしますし、16インチのアルミホイールが装備されるなど見栄えも向上。
さらに上位のGグレードなら、アルミホイールは17インチになりますし、流れるウィンカー付きの上級LEDヘッドライトも装備されるので外観は最上級の仕上がりに。また、全車速追従機能付ACCなど、高度な運転支援装備が装備されるのもG以上のみです。
トップグレードとなるプレミアムグレードでは、Gグレードの豪華装備に加えて、高級感のあるソフトレザーが組み合わされたホワイトステッチ入りの専用シートや革巻ステアリングホイールなどで、インテリアの見栄えも手触りもワンランクアップしますし、下位グレードではメーカーオプション設定の、斜め後方の安全確保に寄与するブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートが標準装備される機能的な違いもあります。
■おすすめはどのグレード? 求める装備別で決めやすく
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー ステアリングスイッチ
もちろん、最上級のプレミアムグレードを選んでおけば不満はないともいえるかもしれませんが、その分車両価格は上がってしまいますので、ロッキーらしいお求めやすさが薄れてしまう結果にも。
高いお金を払ったけど、この機能いらなかったかも… なんて後悔することのないよう、ご自身がロッキーに求める機能をしっかり煮詰めておくことが重要でしょう。
プレミアムグレードの内外装にわたる高級感と充実の装備は魅力ではありますが、Gグレードとの税抜価格差は10万円以上。
どうせ新車を買うならそれくらいの差はドンとこい!とお思いになるか、それならインテリアのレザー系パーツがいらないから、Gグレードに税抜6万円でブラインドスポットモニターを装着すれば安上がりだ!とお思いになるかはあなた次第ですが、Gグレードの2021年の車としての高い完成度は、注目に値するでしょう。
また、装備が厳選された最廉価仕様のLグレードも、安全装備が充実しているので積極的に選びやすい印象もあります。税抜150万円台の低価格ですので、購入後のカスタマイズ費用も残しておけそうですね。
【2021年最新】ダイハツ ロッキーの新車・中古車価格まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー
2021年3月現在、先述の通りロッキーには4つのグレードがあります。税抜価格帯としては、最も廉価なL 2WD仕様が155.0万円、最も高価なプレミアム 4WD仕様が215.2万円となっています。
4WD仕様は約20万円高で全車で選択できますが、組み合わされるトランスミッションは全車でCVT仕様のみとなっています。クロカンSUVを思わせるマニュアル車の設定などがあっても面白かったポイントかもしれませんね。
標準装備で非常に充実しているロッキーではありますが、新型車らしい装いになる2トーンカラーや、GとXグレードに設定されるブラインドスポットモニターなど、積極的に選びたいメーカーオプションも用意されています。
どちらも価格は10万円以下に抑えられていますので、ご予算が許すなら選んでおきたいところでしょう。
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー エレガンススタイル
2019年発売でまだまだ新型車という印象も色濃いロッキーながら、高い人気を背景に中古車市場での取引も活発です。2021年3月現在、約860台もの在庫が確認できます。
税込中古車本体価格平均では191.3万円と、在庫数はあるものの値段はまだまだ高止まりしている印象も。最安の在庫車でも130万円台からとなっています。
中古車在庫も走行距離がまだまだ少ないものが多く、値段が下がってくるのはこれからといえるでしょう。
まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ ロッキー
ダイハツ ロッキーの人気の理由を探るべく、ロッキーならではの魅力をご紹介してきました。
これほどに完膚なきまでのトータルパッケージとなっている車ですので、売れて当然なことがお分かりいただけたかもしれませんね。オーナーの方の満足度も非常に高いことが予想されます。
快活なSUVライフを送る相棒に、ロッキーを選ばれてはいかがでしょうか。