最近増えてる!駅の副名称、知ってる?
みなさんは、最近導入され始めている、駅の副名称についてご存知でしょうか。
もともとは、「ヤフオクドーム」「レベルファイブスタジアム」などのように、スタジアムやホール、歩道橋や海水浴場など、施設名称を自治体が広告として販売していました。
最近では、より幅広くなってきており、ネーミングライツ販売に取り組む鉄道事業者が増えています。
いま、日本中に広がある「副駅名称」や「副名称」と呼ばれる駅名販売、どんな副名称があるのか見てみましょう。
京急、駅名の副称を販売…第1弾は梅屋敷駅の「東邦大学前」
京浜急行電鉄(京急)は、本線の梅屋敷駅(東京都大田区)で「副駅名称」の導入が決まったと発表しました。命名権の販売によるもので、18日から駅名標に「東邦大学前」の表記が入れられています。
京急が副駅名称を導入したのは今回が初めてのことになります。
同社によると「当該施設の最寄り駅が分かりやすくなる」などの利点があるとし、今後も羽田空港国際線ターミナル駅など一部を駅を除く66駅で副駅名称の販売を続けていくとしています。
副駅名称の販売枠は1駅1広告主で、掲出期間は1期1年間。
広告主は「掲出する駅を最寄り駅とし、知名度格式を備えた法人、公共性の高い施設」に限り、法人名や施設名のみ受け入れます。
余談ですが、車掌による車内放送や停車駅案内図への表記は行わないそうです。ちょっぴり残念ですね。
埼スタ最寄駅の浦和美園の副名称が決定!!「銀行最寄駅」に
埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)を運営する埼玉高速鉄道は5月1日、浦和美園駅(さいたま市緑区)の副名称が「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行(今秋オープン予定) 最寄駅」に決まったと発表しました。
5月1日の同日から掲出しています。
浦和美園駅は埼玉スタジアム線の終点で、近くにサッカー場の埼玉スタジアムがあります。
今回の副名称設定は、埼玉高速鉄道による命名権販売(ネーミングライツ)の一環。
埼玉高速鉄道によると、埼玉りそな銀行は今秋、浦和美園地区に初めて新規出店します。
副名称は「浦和美園とともに歩む」「埼玉りそな銀行 最寄駅」「今秋オープン予定」の3段で表示し、実際にオープンした後は「今秋オープン予定」の部分が撤去されます。
副名称の表記上の文字数は28字。実際にオープンした後の文字数は20字になります。埼玉高速鉄道はこのほか、戸塚安行駅(埼玉県川口市)の副名称を募集しています。
都電荒川線の2停留場に副名称!!「ゆいの森」ほか
東京都交通局は3月21日、荒川区内にある都電荒川線の停留場に副名称を設定すると発表しました。
熊野前停留場に「首都大学東京荒川キャンパス前」、荒川二丁目停留場に「ゆいの森あらかわ前」という副名称をそれぞれ付けます。
熊野前停留場は日暮里・舎人ライナーの同名駅との交差部に設置されており、北東へ約200mのところには首都大学東京荒川キャンパスがあります。
荒川二丁目停留場の東側には図書館や子供向け施設などが一体となった「ゆいの森あらかわ」が整備され、3月26日にオープンしました。
都電荒川線ではこのほか、豊島区内の東池袋四丁目停留場と荒川区内の荒川一中前停留場に、それぞれ「サンシャイン前」「ジョイフル三ノ輪前」の副名称が既に設定されています。
■荒川線の愛称も変更!「東京さくらトラム」へ
東京都交通局はこのほど、都電荒川線の愛称を「東京さくらトラム(Tokyo Sakura Tram)に決めたと発表しました。
「最も多くの方から支持を得た愛称であり、かつ『沿線に名所が多く、イメージに合っている』『日本と東京を象徴する花で、外国人にも親しまれている』、『日本語・ひらがなで、日本らしさが感じられ、語感も良い』等のご意見」を踏まえて「東京さくらトラム」を選んだそうです。
同線の沿線では学習院下停留場付近や飛鳥山停留場付近などがサクラの名所になっています。
ちなみに、応募者の数はというと、無効票を除いた応募者数は2218人。愛称案別の支持数は「東京さくらトラム」が1位の854件で、2位が「レトロ」の628件、3位が「ローズ」の475件でした。
以下「フラワー」「クラシック」「ノスタルジック」「レガシー」「ブルーム」が続きました。
都電荒川線は、三ノ輪橋(荒川区)~早稲田(新宿区)間12.2kmを結ぶ路面電車。
かつての正式な線名は、三ノ輪橋~熊野前間が三河島線、熊野前~王子駅前間が荒川線、王子駅前~大塚駅前間が滝野川線、大塚駅前~早稲田間が早稲田線で、運行系統としては27系統と32系統でした。
京急電鉄、横浜駅に副駅名称を導入…「そごう・ポルタ前」
京浜急行電鉄(京急)は、2015年から本線の横浜駅に副駅名称を導入しました。
導入される副駅名称は「そごう・ポルタ前」。
横浜駅の東口側にある商業施設「横浜駅東口地下街ポルタ」と、「そごう横浜店」をキーテナントとする横浜新都市ビルを案内するもので、「横浜駅(そごう・ポルタ前)」などと表示します。
掲示する看板面数は、上りホームが5台10面、下りホームが5台5面の計15面。車内放送や停車駅案内図では副駅名称の案内を行いません。
京急電鉄は2013年、梅屋敷駅に「東邦大学前」の副駅名称を初めて導入。
以後、穴守稲荷駅に「ヤマトグループ羽田クロノゲート前」、京急鶴見駅に「ナイス本社前」、新馬場駅に「寺田倉庫前」といった名称を導入し、今回の横浜駅で5駅目になります。
駅の副名称、調べてみると多くの名称が上がってきました。
今後、駅名を見る時は、気にして見てください。