進化が止まらない!スバル フォレスターが装い新たに颯爽登場
《画像提供:Response 》スバル フォレスター スポーツ
世界中のメーカーが新型車を多数投入するSUVジャンルは、人気車種であっても絶え間ないアップデートで競争力を維持する必要があります。
多数のファンがいるスバルの定番SUVであるフォレスターも、2018年の現行型デビューからまだ3年しか経っていませんが、2021年8月に大幅改良モデルを発表。上質感を強めたデザインや、さまざまな機能向上によって、これまで以上に魅力が高まっています。
改良によってさらに個性が極まったエクステリアデザインと、熟成のハイブリッドシステム「e-BOXER」やパワフルなターボエンジンによる走行性能、アイサイトによるドライブの安心感まで備わるフォレスター。
この性能と装備にしてリーズナブルな価格設定によるコストパフォーマンスの高さにも定評がありますが、実際に愛車とするなら気になるポイントが、維持費に直結する燃費性能ではないでしょうか。
この記事では、カタログ燃費や実燃費、ライバル車種との比較を通して、フォレスターの燃費情報を詳しくご紹介していきます。
スバル フォレスターの魅力を4点にまとめました
■スバルならでは!四駆性能へのこだわりが凄い
《画像提供:Response 》スバル フォレスター X-BREAK(2018年型)
全グレードがAWD仕様となるフォレスター。最低地上高は余裕のある220mmが確保されていますし、路面状況に応じた2つのモードを選択することで、駆動力やブレーキなどを最適に統合制御してオフロード走行を手助けしてくれる「X-MODE」を全車に備えるなど、本格派の四駆性能が大きな魅力です。
オフロードだけでなく、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによる低重心なレイアウトはオンロードでの安定した走りにも貢献。さまざまなシーンで運転を楽しめる余裕の性能がうれしいですね。
■さらに精悍なデザインに進化、扱いやすいサイズは維持
《画像提供:Response 》スバル フォレスター アドバンス
スバルが「BOLDER」と称するデザインコンセプトによって、フロント部の表情が大きく進化した新型フォレスター。横方向にスリムにまとめられたヘッドライトや存在感の増したフロントグリルによって、よりモダンで精悍なイメージとなっています。
また、18インチアルミホイールのデザイン更新や、アクティブな印象のロープホール付きルーフレールがX-BREAKやアドバンスだけでなく全車展開となるなど、細かな部分のブラッシュアップも実施。全幅1,815mmと扱いやすいサイズはそのままに、見た目の上質感が向上しました。
■どんどん積める・くつろげる、余裕の室内空間
《画像提供:Response 》スバル フォレスター 荷室
スバルグローバルプラットフォームの採用による恩恵もあって、これまで以上に広々感が感じられるフォレスターの室内は余裕がたっぷり。後席の足元空間は足が楽々組めるほどですし、後席を使用した状態での荷室容量も500L以上が確保されており、さらに荷室からスイッチ操作で後席を格納すれば、ミニバンを思わせるほどの広い荷室を確保することもできます。
新たなプラットフォームは乗り心地の向上にも寄与しており、乗り心地の良さや操縦性の良さでドライバーが楽しめるだけでなく、同乗者も疲れ知らずのドライブが可能です。
■先進のアイサイトがもたらす安心と安全
《画像提供:Response 》スバル フォレスター ツーリング メーターパネル
いわゆる自動ブレーキなどの予防安全技術の普及に早くから取り組み、絶大なブランド力と信頼度を誇る「アイサイト」。フォレスターにも充実の「アイサイト コアテクノロジー」が全車に備わるほか、高度な運転支援を実現する「アイサイトセイフティプラス」も上位グレードでは標準装備となるなど、充実っぷりが光ります。
全車速域での前走車追従走行と車線中央維持に対応した「アイサイト ツーリングアシスト」によって、ロングドライブや渋滞時にドライバーの負担が大いに軽減されるので、お出かけの頻度も上がってしまうかもしれませんね。
スバル フォレスターのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,815mm×1,715mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,640kg | |
燃費 | WLTCモード:14.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,995cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 188N・m(19.2kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 10kW(13.6PS) | |
モーター最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m) | |
駆動方式 | 全輪駆動(AWD) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 2,890,000円(消費税抜) |
スバル フォレスターの燃費情報を総まとめ!おすすめグレードは?
《画像提供:Response 》スバル フォレスター X-BREAK
フォレスターの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、フォレスターの燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのフォレスターのWLTCモード燃費は、全グレードがCVTとAWD仕様であり、パワーユニットもマイルドハイブリッドのe-BOXERと直噴ターボの2種類しかないことから、非常にシンプル。WLTCモード燃費は、e-BOXER搭載車が14.0km/L、直噴ターボ搭載車が13.6km/Lとなっています。
e-BOXERは、モーターアシスト量が限定的ということもあり、ハイブリッド車として期待するほどには燃費改善につながっていない印象です。
また興味深いのは、郊外モードでは直噴ターボの方が低燃費を記録していること。直噴ターボは排気量が1.8リッターと、2.0リッターエンジンを用いるe-BOXERよりも小排気量ながら、低回転域から発生する大トルクを活かし、流れの良い道ではかなりの低燃費が期待できそうですね。
スバル フォレスターのカタログ燃費まとめ表
e-BOXER搭載車 (ツーリング、X-BREAK、アドバンス) |
直噴ターボ搭載車 (スポーツ) |
|
---|---|---|
WLTCモード燃費 | 14.0km/L | 13.6km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 11.2km/L | 10.3km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 14.2km/L | 14.3km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 16.0km/L | 15.2km/L |
(2021年10月現在 スバル公式サイトより)
■スバル フォレスターでもっとも低燃費なのはどのグレード?
《画像提供:Response 》スバル フォレスター ツーリング
フォレスターは現在、パワーユニットがe-BOXER搭載車と直噴ターボ搭載車の2つに集約されています。当然ながらより低燃費なのはe-BOXER搭載車となっており、WLTCモード燃費では14.0km/Lとなっています。
e-BOXERを搭載するのはツーリング、X-BREAK、アドバンスの3グレードで、それぞれ車重や装備内容に細かな違いがあるものの、モード燃費は3グレード全て共通となっています。
直噴ターボを搭載する唯一のグレードであるスポーツも、WLTCモード燃費は13.6km/Lとなっており、パフォーマンスの違いを考えると燃費性能は健闘しているといえそうです。スポーツは他のグレードと比較して車重が数十kgほど軽量なので、よりキビキビとした走行性能も期待できます。
■実オーナーが投稿!スバル フォレスターの実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》スバル フォレスター e-BOXER搭載車のエンジンルーム
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年10月現在、現行モデルのフォレスターの実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはe-BOXER搭載車で11.97km/L、続いて直噴ターボ搭載車が10.78km/L、現在は販売されていない2.5リッター 自然吸気エンジン搭載車が10.40km/Lと続きます。
どのグレードもリッターあたりおおよそ10キロ前後と、現代の基準では奮わない結果となっており、特にe-BOXER搭載車は「ハイブリッド」というイメージからは遠い燃費性能という印象を受けますね。
フォレスターは全車でAWD仕様となっていることもあり、燃費記録には不利という面もあるとはいえ、燃費性能は前時代的と言わざるを得ないでしょう。
■スバル フォレスターのカタログ燃費、ライバル車と比べるとどうなの?
トヨタ RAV4
フォレスターとサイズ的に競合するSUVといえば、トヨタ RAV4が挙げられます。初代のデビューはフォレスターの数年前というRAV4は、先代までは洗練路線を強く訴求していましたが、2018年デビューの現行型ではゴツゴツとした力強いフォルムで、一気にアウトドアイメージを高めた印象です。
RAV4のガソリン車とハイブリッド車という2本立てのラインナップはフォレスターと共通ですが、RAV4のガソリン車は自然吸気の2.0リッターで、ハイブリッド車はフォレスターよりも排気量の大きな2.5リッターエンジンを使用している点が異なります。またRAV 4では、廉価グレードのX系で2WD仕様の選択が可能です。
RAV4のWLTCモード燃費をチェックしてみると、ガソリン車は2WD仕様が15.8km/L、4WD仕様が15.2km/L。ハイブリッド車は2WD仕様が21.4km/L、電気式4WDのE-Four仕様が20.6km/Lとなっています。
フォレスターと比較すると、RAV4は全体的に低燃費を実現しており、特にハイブリッド車ではこのサイズのSUVにしてリッターあたり20キロの大台を超えてくるなど、高効率さが実感できる仕上がりといえそうです。
ホンダ CR-V
また他の競合先としては、ホンダ CR-Vもチェックしておきたいところです。こちらも初代はフォレスターに数年先んじてデビューしていた定番SUVですが、現行モデルではかなりグラマラスなボディデザインで、輸入車を思わせるボリュームが印象的です。
フォレスターやRAV4と同様、ガソリン車とハイブリッド車の2本立てではあるものの、CR-Vはガソリン車が1.5リッターのダウンサイジングターボユニット、ハイブリッド車は2モーター式で高速域以外では常時モーター駆動の「e:HEV」を搭載と、ホンダらしく独創的なアプローチ。全グレードで2WDと4WDが選択できる点にも注目です。
CR-VのWLTCモード燃費をチェックすると、ガソリンターボ車は2WDが14.2km/L、4WDが13.6km/L。ハイブリッド車は2WDが21.2km/L、4WDが20.2km/Lとなっています。
ボディサイズ的にはフォレスターと近いとはいえ、価格帯で見ればひとクラス上といった印象もあるCR-Vですが、特にハイブリッド車同士では、CR-Vに搭載される「e:HEV」の優位性が光ります。
まとめ
《画像提供:Response 》スバル フォレスター ウィルダネス(海外仕様車)
フォレスターの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
全輪駆動やSUVに造詣の深いスバルだけに、フォレスターはかなり完成度の高い仕上がり。燃費性能が伸びない点はネックではあるものの、伝統のボクサーエンジンとシンメトリカルAWDによる独特の運転感覚をリーズナブルに体感できるのが大きな魅力ですね。
海外で発表されているオフロード向けグレード「ウィルダネス」の国内導入があるかどうかなど、今後もフォレスターから目が離せません。
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よくある質問
■フォレスターのハイブリッドはどんな仕組みなの?
スバル フォレスターに搭載される「e-BOXER」は、2.0リッターの水平対向直噴ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、スバルらしくモーターやバッテリーは左右対称で一直線上に配置され、常時全輪駆動と組み合わせられている点が特徴的です。
■フォレスターのマイナーチェンジ、どこが変わったの?
スバル フォレスターは、2021年8月に大幅改良を受けたばかり。この改良では、フロント部の表情が新しくなったほか、足回りの改良やアイサイトの世代が新しくなったことなどによって、総合的な完成度をさらに高めました。