トヨタ カローラフィールダー
トヨタ カローラフィールダー W×B
カローラフィールダーは、カローラの派生車種であるステーションワゴンです。1982年にカローラワゴンの名称で初登場しました。現行の名称であるフィールダーは2000年から採用され、カローラワゴンから数えて4世代目のことでした。
ワゴンシリースは3代目から人気が出始めカローラシリーズの主力を担うまでになりました。個人の需要だけだはなく、営業用車として法人需要も多く、シリーズ内での販売比率も高くなっています。
特に人気アイドルをCMキャラクターに起用したフィールダーとしての2世代目は爆発的にヒットしました。
■広々とした室内空間
ステーションワゴンの特徴は、広大な室内空間です。シートアレンジにより長尺物や自転車2台を積み込むことができます。また、完全なフラットにはなりませんが奥行き1750mmの空間があり、車中泊も十分可能です。前席側に頭を置きマットレスなどを敷けば十分可能です。このような使い方ができるのもステーションワゴンならではです。
また、ペットと一緒にドライブしたい方にとってもカローラフィールダーはいい選択です。合成皮革シートは防汚機能付きですからそのまま乗せても心配はいりません。ドアの開閉音も静かというか穏やかなので聴覚の鋭い犬でもOKです。
■先進の安全装備を満載
「Toyota Safety Sense C」を搭載したカローラ
カローラフィールダーは2015年のマイナーチェンジでは、Toyota Safety Sense Cを1.5XとHYBRIDに標準装備、その他のグレードにオプション装備としました。
Toyota Safety Sense Cは衝突回避支援システム・車線維持システム・オートハイビームをパッケージ化したものです。また急発進抑制システムや急ブレーキを後続車にシグナルで知らせるシステムを全車標準装備して安全面を強化しました。
乗員の安全性だけだなく、後続車や歩行者など車外に対する安全性も大きく進化しました。
■日本を代表するステーションワゴンと言えば、カローラ!
カローラフィールダーは2013年のマイナーチェンジでフロントデザインをスポーティなものに改めました。またハイブリッドモデルも追加されました。
ハイブリッドモデルは33.0km/Lの低燃費(JC08モード)を達成し、セダンやコンパクトカーより不利な条件でありながら、とても優秀なエコカーとなりました。ステーションワゴンとしての機能はそのままに時代の要求に答えたのです。
フィールダーを含むカローラシリーズは日本を代表する車で、常に多くのユーザーを満足させてきました。これからもカローラシリーズは多くに人に無くてはならない車として進化し続けるでしょう。
ホンダ シャトル
ホンダシャトルは、フィットの派生車種として2代目のライナップに加わったステーションワゴンです。
3代目に移行するにあたりフィットの名前が外れ、独立車種となりました。5ナンバーサイズに収まるコンパクトカーベースのステーションワゴンですが、使いやすさを徹底的に追求したラゲッジスペースをもちます。
ベース車のフィットとは差別化を図るため、フロントデザインやインパネも異なるものとしていますが、質の高い走りはフィット同様です。
ハイブリッド車や4WDもラインナップされますます充実したステーションワゴンです。
■シャトルは、なんと6日間の車中泊が可能!?
かなり広々とした空間が登場
シャトルの注目すべき点の一つとして、室内空間の多彩なアレンジがあります。2列目のシートを前方に倒すことによって奥行きなんと184センチの大空間が出現します。これだけの奥行きがあればゆっくりと横になることができますので、車中泊も可能です。
長いものを載せる場合は、助手席を後方に倒すことで可能となります。その他収納に関しては後席シートバスケットや荷室下収納など細かく工夫されており、荷室開口部までの高さもカタログ値で54センチと低く抑えられていることから、積み下ろしも楽にできます。
■助手席が回転するってホント?
こっちを向く助手席
もう一つ、シャトルの特徴として、助手席回転シートがあります。福祉車両車に設定されている装備で、乗り降りのし易さを追求した車両で、67°回転する助手席と、標準車より大きく開くドアが最大の特徴です。
また、乗り降りのし易さのためこの車だけのためシート形状やクッションの柔らかさを見直したり、足元のスペースを確保するため、シートの設置位置や回転軸も最適化されています。
足腰の弱い方や腰に持病を抱えている方にとっては、車の乗り降りは時に大変な作業になりますので、とても便利な装備と言えるでしょう。
■ミニバンでなくても十分!
ステーションワゴンは今現在あまり選択肢がない状態ですが、あえてホンダがこのカテゴリーに新型を投入した意義は、やはり低重心であることによる質の高い走行性を求めるからではないでしょうか。
ミニバンでもホンダは一時期「低床低重心」をテーマに開発していましたが、スペースユーティリティーを重視するミニバンでは決して大成功とはいえませんでした。
しかしステーションワゴンはそうではありません。ホンダが目指すバランスの取れた上質な走りと快適性に、広大な室内空間を組み合わせる上で最適なカテゴリーなのです。
スバル レヴォーグ
レヴォーグは、レガシィとインプレッサの間に位置するステーションワゴンです。北米市場向けに大きくなったレガシィツーリングワゴンの代わりに日本市場向けに開発されました。
ベースは4代目インプレッサで、5代目レガシィツーリングワゴンよりサイズを落とし、よりスポーツ志向の高いステーションワゴンとしています。それはグレードにも表れており、全てGTかSTIとなっています。
エンジンは1.6LDOHC直噴ターボとと2.0L直噴ターボが用意されています。
■レヴォーグが目指したのは上質感。STIスポーツ
レヴォーグ STIスポーツ
STIがレヴォーグの最上級モデルです。iが小文字であったかつてのSTiといえば、高性能モデルですが、レヴォークのSTIは、トップレンジとして、スポーティさと上質感を併せ持ったモデルです。
2.0Lと1.6LそれぞれにSTIは用意されていますがその違いは、トランスミッションと走行モードの選択肢の数が異なるだけで、インテリアはもちろん、サスペンションも同一となっています。
つまりSTIはレヴォーグをベースとして、チューニングしたのではなく、STI開発のパーツを組み込んだレヴォーグの最上級モデルなのです。
■高橋克典氏も絶賛
俳優の高橋克典さんはもともとレガシィがお気に入りとのことで、その縁でレヴォーグSTI Sportのデビュー記者発表会に招待されました。
発表会の際のトークセッションでは、日常で使用する際のパッケージの優秀さと、いざとなればスポーツカーを追い回せる走行性能を持ちながらとても快適である点について評価していました。
またレヴォーグ STI Sportの走行性能はスポーツカー顔負けであるのに、フォーマルな場にも乗っていけるデザインが素晴らしいと絶賛しています。
レヴォーグはその性能の高さと上質感で高橋氏の琴線に触れたようです。
■WRCの栄光を継ぐもの…。レヴォーグ。
貴方もスバリストを目指さないか
レヴォーグは、日本国内向けのステーションワゴンとして企画されましたが、一方でセダンタイプのWRXも同時に開発されています。
レヴォーグとWRX、この2つの新しいアッパーミドルクラスにスバルは新しい価値を与え、日本だけでなく全世界でスバリストを増やしています。
日本ではステーションワゴンのマーケットはさほど大きくありませんが、そこにGTという価値を与えたレガシィツーリングワゴンから連綿と続くスポーツステーションワゴンは、スバルが誇るWRCの栄光を体現したものです。