2023~2024 年末年始の渋滞予測はこちら
2022~2023年 年末年始の休みはいつから?
年末年始など、多くの人が同時にお休みを取るタイミングは、当然ながら人の移動する機会も増え、比例して渋滞を引き起こす交通量も増えます。まずは今年2022年から2023年にかけての年末年始期間のスケジュールを見ていきましょう。
2022~2023年 年末年始のカレンダー
■今年のお正月休みは6連休
役所など行政機関は休日に関する法律に則り決まっており、12月28日を仕事納め(御用納め)・翌年1月4日を仕事始め(御用始め)としています。
病院や銀行、一般企業も業種によっても違いがありますが、概ねこちらに準ずることが多く、12月29日から1月3日までの6日間が一般的なお正月休みになります。
昨今、一般企業ではテレワークやワーケーションの活用、有休取得促進なども進んでいます。平日の1月4日から1月6日をお休みにして最大12連休を取得、といった方もいらっしゃるかもしれませんね。
【渋滞予測】2022~2023年 年末年始の渋滞ピークはこの日!
2022年11月25日に高速道路各社から発表された2022~2023年 年末年始の渋滞予測とあわせて、昨年の年末年始の交通量や渋滞回数の傾向や大型連休の状況から、ズバリ!2022~2023年の年末年始の渋滞ピークを予測します。
■高速道路各社が発表した年末年始の渋滞予測は?
NEXCO東日本/NEXCO中日本/NEXCO西日本/JB本四高速/(公財)日本道路交通情報センターが取りまとめた、年末年始期間(2022年12月28日~2023年1月4日)の渋滞予測は以下の通りでした。
下り線では12月29日(木)~30日(金)および1月2日(月)、上り線では1月2日(月)~3日(火)に渋滞が多発します。
10km以上の渋滞回数
■帰省ラッシュの渋滞ピーク
12月29日から各高速道路で渋滞がはじまり、12月30日の午前から正午にかけてピークを迎えるでしょう。
高速道路各社からの最新の発表と、昨年をはじめとした過去傾向から、年末年始のお休みに入った2日目から3日目にかけて帰省ラッシュによる渋滞回数が最も多くなります。
■Uターンラッシュの渋滞ピーク
1月2日の午後から各高速道路で渋滞が増えはじめ、1月3日の夜半までピークが続くでしょう。
Uターンラッシュは日程や時間が分散せず、帰省ラッシュに比べて渋滞の数も多く、渋滞距離も長くなります。渋滞に巻き込まれる前提で事前準備を必ず行ってから出発しましょう。
また、昨今の観光需要喚起策により交通量も増え、昨年以上の渋滞回数や渋滞距離の増加も予想されます。
こちらからは、上述の渋滞予測の根拠とした昨年の情報を紹介します。あわせて、昨年の年末年始の状況から、各高速道路で特に混在しやすい場所をふくめて確認しておきましょう。
【過去傾向】昨年の年末年始の渋滞状況はどうだった?
■NEXCO東日本 2021~2022年の渋滞実績
NEXCO東日本における昨年度の年末年始の期間の状況は、コロナウイルス感染拡大の影響を受け、交通量や渋滞回数など、コロナ禍以前と比較して約80%ほど減少する結果でした。
とはいえ、緊急事態宣言も明け、交通量も増加傾向に転じていた状況を鑑みると、交通量や渋滞回数が多くなる日については今年2022~2023年の年末年始期間も同様の傾向になりそうです。
下り線の交通量・渋滞回数(帰省ラッシュ参考)
上り線の交通量・渋滞回数(Uターンラッシュ参考)
特に長い渋滞発生箇所
渋滞発生箇所は、1月2日 17時25分頃に関越道(上り線)の鶴ヶ島JCT付近を先頭に発生した45.9kmが最大でした。
上下線 | 道路名 | 渋滞発生箇所 | ピーク日時 | 渋滞長 | 要因 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下り線 | 京葉道路 | 貝塚IC付近 | 1月2日(日) 10:35頃 |
22.7km | 交通集中 |
2 | 下り線 | 関越道 | 東松山IC付近 | 12月29日(水) 7:40頃 |
20.6km | 事故及び交通集中 |
3 | 下り線 | 関越道 | 渋川伊香保IC付近 | 12月30日(木) 8:10頃 |
18.2km | 交通集中 |
1 | 上り線 | 関越道 | 鶴ヶ島JCT付近 | 1月2日(日) 17:25頃 |
45.9km | 交通集中及び事故 |
2 | 上り線 | 東北道 | 加須IC付近 | 1月2日(日) 18:20頃 |
37.1km | 交通集中及び事故 |
3 | 上り線 | 関越道 | 鶴ヶ島JCT付近 | 1月3日(月) 18:20頃 |
36.6km | 事故及び交通集中 |
■NEXCO中日本 2021~2022年の渋滞実績
NEXCO中日本における昨年度の年末年始の期間の状況は、こちらもコロナウイルス感染拡大の影響を受け、交通量はコロナ禍以前と比較して約90%ほど減少しましたが、年末の降雪予報などによる交通集中が多く、10km以上の渋滞は107%に増加する結果となりました。
下り線の交通量・渋滞回数(帰省ラッシュ参考)
上り線の交通量・渋滞回数(Uターンラッシュ参考)
特に長い渋滞発生箇所
渋滞発生箇所は、1月3日 18時50分頃に東名高速道路(上り線)の綾瀬SIC付近を先頭に発生した59.1kmが最大でした。
上下線 | 道路名 | 渋滞発生箇所 | ピーク日時 | 渋滞長 | 要因 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下り線 | 東名高速道路 | 秦野中井IC付近 | 12月29日(水) 12:45頃 |
40.6km | 交通集中及び事故 |
2 | 下り線 | 東名高速道路 | 秦野中井IC付近 | 12月31日(金) 11:50頃 |
38.9km | 交通集中及び事故 |
3 | 下り線 | 東名高速道路 | 伊勢原BS付近 | 12月30日(木) 11:10頃 |
34.0km | 事故及び交通集中 |
1 | 上り線 | 東名高速道路 | 綾瀬SIC付近 | 1月3日(月) 18:50頃 |
59.1km | 交通集中及び事故 |
2 | 上り線 | 東名阪自動車道 | 西山BS付近 | 1月3日(月) 18:55頃 |
45.3km | 交通集中 |
3 | 上り線 | 東名高速道路 | 伊勢原BS付近 | 1月1日(土) 17:10頃 |
31.9km | 事故及び交通集中 |
■NEXCO西日本 2021~2022年の渋滞実績
NEXCO西日本における昨年度の年末年始の期間の状況は、こちらもコロナウイルス感染拡大の影響を受け、交通量はコロナ禍以前と比較して約90%ほどに減少、10km以上の渋滞は約70%ほどに減少する結果となりました。
下り線の渋滞回数(帰省ラッシュ参考)
上り線の渋滞回数(Uターンラッシュ参考)
特に長い渋滞発生箇所
渋滞発生箇所は、下り線では12月29日 17時50分頃に名神高速道路の蝉丸TN付近を先頭に発生した30.8km。上り線では1月2日 16時35分頃に中国自動車道 宝塚西TN付近を先頭に発生した32.1kmが最大でした。
上下線 | 道路名 | 渋滞発生箇所 | ピーク日時 | 渋滞長 | 要因 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 下り線 | 名神高速道路 (新名神高速道路) |
蝉丸N付近 | 12月29日(水) 17:50頃 |
30.8km | 交通集中 |
2 | 下り線 | 名神高速道路 | 蝉丸N付近 | 12月29日(水) 14:05頃 |
25.9km | 交通集中 |
3 | 下り線 | 名神高速道路 | 旧山科BS付近 | 12月30日(木) 17:45頃 |
25.1km | 交通集中及び事故 |
1 | 上り線 | 中国自動車道 (山陽自動車道) |
宝塚西TN付近 | 1月2日(日) 16:35頃 |
32.1km | 交通集中及び事故 |
2 | 上り線 | 九州自動車道 | 広川C付近 | 1月3日(月) 16:05頃 |
31.5km | 事故及び交通集中 |
3 | 上り線 | 山陽自動車道 | 尼子山TN付近 | 1月3日(月) 15:20頃 |
30.2km | 交通集中及び事故 |
■首都高速道路 2021~2022年の渋滞実績
首都高速道路からは昨年の年末年始期間における日別の交通量推移の発表はありませんでしたが、交通量と渋滞量ともにコロナ禍以前より増えている結果でした。
コロナ禍の行動規制緩和が進むなか、交通量は増える?
昨年の年末年始、今年に入ってからのゴールデンウィーク期間、お盆期間の1日あたりの交通量の推移は徐々に増えてきています。お盆期間ではコロナ禍前の2019年と比べて89%ほどまで回復しています。
期間 | (1) 期間中の交通量 | (2) 集計日数 | 平均日交通量 (1)/(2) |
---|---|---|---|
2021~2022年 年末年始 | 281,600台 | 8日 | 35,200台/日 |
2022年ゴールデンウィーク期間 | 431,200台 | 11日 | 39,200台/日 |
2022年 お盆期間 | 464,200台 | 11日 | 42,200台/日 |
■国内の観光需要喚起策も活発化
これまでの県民割やブロック割や、2022年10月11日から各都道府県で開始された全国旅行支援(全国旅行割)や、東京都が再開を決めたGoToイートなど、国内の観光需要喚起策も実施されています。
全国旅行支援(全国旅行割)
GoToイート:東京都が再開
全国旅行支援やGoToイートは、2022年10月現在の情報においては、年末年始の旅行には利用はできませんが、観光に付随する行動規制が大幅に緩和されてきており、人の移動が活発化することが見込まれます。
■訪日外国人観光客も増加見込み
同日2022年10月11日から、訪日する外国人の新規入国制限が見直しされ、水際対策も大幅に緩和されました。
箱根の旅館では海外からの予約が6~7割ほどになるほど増えたという報道も。円安の影響も手伝って、年末年始にかけて訪日外国人観光客の増加も見込まれており、これまで以上の人の移動が増える要因になることが予想されます。
上記の通り、国内外からの人の移動が活発になることで、今年の年末年始の交通量は昨年以上、またコロナ禍以前の状況まで戻るのではないでしょうか。
渋滞の備えに!車内に常備しておきたいアイテム
今年の年末年始は交通量が増えることも予測されており、渋滞回避策を講じても思わぬ渋滞に巻き込まれてしまうことも。渋滞に巻き込まれたときのために、車内に常備しておきたいアイテムを紹介します。
■ウェットティッシュ
車内で食事をした際に、手が汚れてしまったり、洋服にこぼしてしまったりしたときにあるととても便利なのがウェットティッシュ。ティッシュと合わせて常備しておくのがよいでしょう。
■エチケット袋
渋滞時には発進停止を繰り返すことも多く、同乗者がその揺れから気分が悪くなってしまうことも。ビニール袋でも代用はできますが、その場合気になるのがニオイ。嘔吐物を固めてニオイを発生させない専用のエチケット袋を常備しておくのがよいでしょう。
■酔い止めや胃腸薬
運転中に同乗者が体調に異変を訴えることもあります。酔い止めや胃腸薬など少量の常備薬を置いておくと、いざというときに安心。水なしですぐに飲める薬がおすすめです。
■携帯トイレ
渋滞中はトイレに行きたくなっても、すぐにサービスエリアに立ち寄れませんので、そんな時を想定して携帯トイレを準備しておくのがよいでしょう。キャンプなどアウトドアでも使えるので常備しておいて損はありません。
■毛布・ブランケット
お子さんが眠くなったときや、室外の寒さで車内の温度調整が難しくなってきたときなどに、ブランケットがあると便利です。体温調節ができ、体調を崩すことを防ぐ効果もあります。
まとめ
2022~2023年の年末年始の渋滞予測を紹介しました。
お盆時期はコロナウイルス感染の第7派もあり、帰省や旅行を控えた方もいらっしゃるかと思います。10月から観光需要喚起策が大きく進み、年末年始の外出計画を立てはじめている方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍は完全には収束はしていませんが、厚生労働省がマスク着用が不要な場面の提示を、観光庁が安全・安心に旅行するための感染防止策として「新しい旅のエチケット」の呼びかけを、それぞれ行うなど、新しい行動様式と共にコロナ禍以前の日常も徐々に戻ってきています。
外出時には感染防止対策を心がけ、今回の情報を活用いただき2022~2023年の年末年始を楽しんでください。
よくある質問
■年始のUターンラッシュ渋滞のピークは?
1月2日の午後から各高速道路で渋滞が増えはじめ、1月3日の夜半までピークが続くでしょう。
Uターンラッシュは日程や時間が分散せず、帰省ラッシュに比べて渋滞の数も多く、渋滞距離も長くなります。渋滞に巻き込まれる前提で事前準備を必ず行ってから出発しましょう。
■2022~2023年のお正月休みはいつからいつまで?
2022年から2023年は、12月28日が仕事納め(御用納め)、1月4日が仕事始め(御用始め)となり、12月29日から1月3日までの6日間が一般的なお正月休みになります。年始の平日1月4日から1月6日がお休みにできれば最大12連休を取得できます。
■年末年始の帰省ラッシュ渋滞はいつからはじまる?
12月29日から各高速道路で渋滞がはじまり、12月30日の午前から正午にかけてピークを迎えるでしょう。
高速道路各社からの最新の発表と、昨年をはじめとした過去傾向から、年末年始のお休みに入った2日目から3日目にかけて帰省ラッシュによる渋滞回数が最も多くなります。
■今年の年末年始は渋滞が多発する?
高速道路で渋滞が多発するのは、休みの期間が重なり一定期間での交通量が大幅に増えることが理由のひとつです。昨今の観光需要喚起策により人の動きも活発になりますので、昨年以上の渋滞回数や渋滞距離の増加が予想されます。